【悶絶絶頂】教授の恥を責める特濃夜

マリ・シンジュ

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終章 残された熱:永遠の呪いと愛の囁き

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部屋は再び静寂に包まれていた。ソファに横たわる二人の影を、ぼんやりとした街灯の明かりが照らす。


新城は、羽生の熱と重みを抱いたまま、浅く息をつく。自分の口からこぼれた淫らな声と、羽生に乞うた言葉が脳裏に焼きつき、離れない。理性的な自分が決して見せたくなかった声。それを、目の前の教え子が何度も再現しているのだ。


ソファのクッションはぐしゃりと押し潰され、湿ったシャツが肌に貼りつく感触がまだ残る。座面の隙間には、しわくちゃになったティッシュや紙片が散らばり、床には脱ぎ散らされた服の端が転がっていた。部屋には、二人の吐息と汗、精液が混ざった匂いが濃密に漂う。


喉の奥で、熱くて苦い塊がせり上がる。新城は震える手で顔を覆い、蚊の鳴くような声で呟いた。


「……おまえは、こんなことをして……っ、なんで、そんな顔が……できるんだ……」


その言葉には怒りと苛立ち、そして少しの呆れが混ざっている。羽生はにやりと笑いながら、新城の髪をそっと梳く。柔らかく、穏やかで、先ほどの熱狂とは正反対の仕草だった。新城はその優しさが、羽生の完全な勝利を示すことを、黙って理解する。


羽生の体温が離れるたび、新城の胸の奥に冷たい空虚感が広がる。羽生はその虚無を埋めるように、甘く囁いた。


「……あんたのこと、好きだよ。教授じゃなくて、新城っていう、ただの男として」


その声には、年下らしい無自覚な可愛さと、甘くロマンチックな温度が宿っている。新城はゾッとするような羞恥と、言葉にならない疲労感に息を詰める。


短く吐き出した皮肉混じりの息に、羽生はにやりと笑った。ポケットからスマホを取り出し、新しい音声ファイルを見せる。


「……消さないのか」


絞り出すような新城の声に、羽生は淡々と答える。


「消すわけないでしょ。これ、最高のコレクションだもん」


スマホを耳元に近づける。


「この声が聞こえるたび、あんたは僕を思い出す。……これさえあれば、僕がそばにいなくても、あんたは僕をただの男として愛してくれる。……でしょ、先生?」


新城はもう何も言えず、顔を羽生の胸に埋め、震える指でシャツを握った。抵抗も力も、残っていない。


羽生はそっと微笑む。甘い声と温もりを残しつつ、静かにソファに身を預ける。


新城は肩を落とし、こもった声で憎まれ口のように呟いた。


「……明日、教壇に立つのか……俺……っ、なんの顔をして……最悪だ……」


部屋の赤い月は、二人の熱と羞恥、そして羽生の柔らかい愛情を、静かに照らしていた。



あとがき

次はお風呂えっちのお話をアップしていきますね
お楽しみに♪
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