2 / 7
群馬へ
しおりを挟む
週末の土曜日、裕介は昼過ぎにようやく目が覚めた。スマホの時間を見ると13:00を少し過ぎたところ。そして、スマホの画面には友人の大地からの鬼電が7件。あ、やばい。アパートの窓から外を見ると、そこには軽自動車にもたれかかる大地の姿が。この日、裕介は大地と11:00の約束で群馬へと向かう予定だったのだ。部屋着のままアパートを出てそっと大地に近寄った。
「おい、お前な。」そうとう怒っているようだ。「悪い、昨日一人飲みで、飲みすぎました…。すぐに着替えます。お待ちを…。」そういって急いで部屋に戻り、ジャージに着替える裕介。そのまま財布だけ持って、大地の車に乗り込んだ。
「いや、ほんとごめん。んで、群馬行ってなにすんの??」裕介が尋ねたところで車は発進した。「ったく、どうせサイレントマナーにしてたろ、お前。今日はな、群馬の山奥にある祠みたいなところ行くから。昔は足を踏み入れてはいけないって言われてたところ。」「!?それって、まさか肝試しするのか?今秋だぞ。っていうか俺怖いのダメなんだけど。」「いーや、怖くはない。というか俺も聞いただけなんだけど、面白そうなうわさがあるらしくて。そこには変わった神様がいるっていうんだよ。今日はそれを見に行く。」心なしか大地はわくわくしているようだ。まあ、怖い系統の神様じゃないならいいか。そう思った裕介は黙って着いていくことにした。高速込みで都合三時間程経っただろうか。おそらく群馬でも相当田舎の方だろう、ほとんど集落のようなところを過ぎて、いよいよ車ではこれ以上進めないところまで来た。
「よし、ナビと地図から見るとここから歩きだなー。でも歩いてすぐなはずだよ、距離みると。」そういって車を降りる大地。そのまま集落の方へ歩き出した。五分ほどして戻った大地は、「どうやら、あってるっぽい。今、そこの民家の人に聞いてきた。五分も歩けばいいらしいぞ。」「ほー、じゃあ行きますか。で、とっとと帰ろう。そろそろ暗くなりだすだろ。」
そして二人は車から降りると、大地の案内でほとんどけもの道に近いような、かろうじて人の通った跡がある山道を歩き始めた。なんとかけもの道を抜けると、少し開けた道に出た。ここは少し木漏れ日が多くて明るい。「ここからは楽そうだなー。」そう言う大地の後について道にでて、ほんの十数メートル歩くと、十メートルほど先に明らかに人によって積まれ、形作られたような石の祠?のようなものが見えた。「これ…って、本当に行っても大丈夫なところなんだよな?」裕介が恐る恐る大地に尋ねる。「んん、、思ってたよりも近寄るな感があるな…、でもせっかくここまで来たんだし。聞いてる噂はホラー系じゃないから。行くか。」そういって二人で少しずつ祠に歩み寄る。
近寄ってみると本当に石のみで形成されており、特にしめ縄等もないようだ。祠の前に来た二人は無言で顔を見合わせる。「結局ここは何なの、何が起こるの?」裕介がひそひそと大地に話しかける。「俺も噂を聞いただけで、特にやり方とかあるわけじゃないんだよ、、、一応目的は達成したし、帰る?」大地も小さな声でそう言うと、祠の後ろから煙のようなものが立ち始め、何かの形を形成し始めた。お尻が二つ並んで浮かんでいる様な、少し滑稽な形だ。「え、、、これやばいじゃん!どうする、逃げるか!?」裕介がこわばった顔で大地を急かす。すると大地は「いや、少し様子をみよう…。まさか本当に出るとは…。」と裕介に返す。すると煙が二人に声をかけた。
『やあ。来たか来たか。噂、聞いて来たんだろ??』想像よりも大分軽い、初老の男性のような声と口調で話しかけてきた…。
「おい、お前な。」そうとう怒っているようだ。「悪い、昨日一人飲みで、飲みすぎました…。すぐに着替えます。お待ちを…。」そういって急いで部屋に戻り、ジャージに着替える裕介。そのまま財布だけ持って、大地の車に乗り込んだ。
「いや、ほんとごめん。んで、群馬行ってなにすんの??」裕介が尋ねたところで車は発進した。「ったく、どうせサイレントマナーにしてたろ、お前。今日はな、群馬の山奥にある祠みたいなところ行くから。昔は足を踏み入れてはいけないって言われてたところ。」「!?それって、まさか肝試しするのか?今秋だぞ。っていうか俺怖いのダメなんだけど。」「いーや、怖くはない。というか俺も聞いただけなんだけど、面白そうなうわさがあるらしくて。そこには変わった神様がいるっていうんだよ。今日はそれを見に行く。」心なしか大地はわくわくしているようだ。まあ、怖い系統の神様じゃないならいいか。そう思った裕介は黙って着いていくことにした。高速込みで都合三時間程経っただろうか。おそらく群馬でも相当田舎の方だろう、ほとんど集落のようなところを過ぎて、いよいよ車ではこれ以上進めないところまで来た。
「よし、ナビと地図から見るとここから歩きだなー。でも歩いてすぐなはずだよ、距離みると。」そういって車を降りる大地。そのまま集落の方へ歩き出した。五分ほどして戻った大地は、「どうやら、あってるっぽい。今、そこの民家の人に聞いてきた。五分も歩けばいいらしいぞ。」「ほー、じゃあ行きますか。で、とっとと帰ろう。そろそろ暗くなりだすだろ。」
そして二人は車から降りると、大地の案内でほとんどけもの道に近いような、かろうじて人の通った跡がある山道を歩き始めた。なんとかけもの道を抜けると、少し開けた道に出た。ここは少し木漏れ日が多くて明るい。「ここからは楽そうだなー。」そう言う大地の後について道にでて、ほんの十数メートル歩くと、十メートルほど先に明らかに人によって積まれ、形作られたような石の祠?のようなものが見えた。「これ…って、本当に行っても大丈夫なところなんだよな?」裕介が恐る恐る大地に尋ねる。「んん、、思ってたよりも近寄るな感があるな…、でもせっかくここまで来たんだし。聞いてる噂はホラー系じゃないから。行くか。」そういって二人で少しずつ祠に歩み寄る。
近寄ってみると本当に石のみで形成されており、特にしめ縄等もないようだ。祠の前に来た二人は無言で顔を見合わせる。「結局ここは何なの、何が起こるの?」裕介がひそひそと大地に話しかける。「俺も噂を聞いただけで、特にやり方とかあるわけじゃないんだよ、、、一応目的は達成したし、帰る?」大地も小さな声でそう言うと、祠の後ろから煙のようなものが立ち始め、何かの形を形成し始めた。お尻が二つ並んで浮かんでいる様な、少し滑稽な形だ。「え、、、これやばいじゃん!どうする、逃げるか!?」裕介がこわばった顔で大地を急かす。すると大地は「いや、少し様子をみよう…。まさか本当に出るとは…。」と裕介に返す。すると煙が二人に声をかけた。
『やあ。来たか来たか。噂、聞いて来たんだろ??』想像よりも大分軽い、初老の男性のような声と口調で話しかけてきた…。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる