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第3章 結集~最強の布陣とは?
(1)決行前夜
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夜になり、数人が隠れ家に戻ってきた。
「お頭、相当ヤバいですぜ」
少し年配の野盗がクルドに話かけている。
「その話、詳しく聞かせてくれないか?」
エリオルの問いかけに、この人誰? 状態の野盗の方々。
「キルシュお頭のお仲間だ。洗いざらい言ってみな」
クルドの言葉に大きく頷くと話を始める。
「かなり遠くから、少しずつ近づこうと思ったんですが、かなり広範囲に剣士部隊がしかも相当数いますねありゃ。
囲まれたらひっつかまるしかなさそうですよ」
「捕まった先は全員牢屋の中なのか?
でも、収容人数には限りがあるだろう?」
エリオルの指摘に頷いて、更に言葉を続ける。
「ええ、確かにそうなんですが、かなりなハイスピードで『惨殺余興』があるらしくて、捕まえた旅人は女と子どもと男に別れて、女どもは王の慰みものに、子どもと男は剣士や騎士が普段練習している広場に連れて行かれて、練習の相手をさせられて命を落とします。王は人が死ぬのを見るのも好きみたいで、これはどうにもならないみたいですぜ」
「なるほど・・・・・・王の姿を見たことはあるのか?」
「いいえ、俺らはないです」
「それなら、王様自体が偽物の線も捨て切れませんね」
キールの言葉に少し考える仕草のエリオル。
「うーん、何だろう? よく分からないな。でも、操る人間がいる気がする。偵察に来ていたのは呪術師の類いだろうから」
「だったら王の側には誰かいないとおかしいですよね?」
「そうだな。操り説だとそうなるよな。
キール、ネビィス、明日の朝イチでタムール国の使者になってくれ。謁見で操っているやつを確認できればいいんだが」
エリオルの判断は妥当な線だと認識しているキールは同意する。
「分かりました。まあ、昼間から捕まりには行かないと思いますが、私の見解を聞くまでは行動には移さないでくださいね。
場合によっては、今の作戦そのものの修正をしないといけない事態にならないとも限りませんから」
いちいち最もなキールの言葉に反論の余地はない。
「分かった。キールとネビィスだから心配はしていないが、見解を聞くまでは動かない。これは約束する」
「ライアス様と違って、物分かりがいいので助かります。
では、その段取りで」
「ああ、了解した。でも、キルシュ。どういう状況でもお前にはあの塔の牢屋に行ってもらわないといけない。
オレが捕まるにしても、その前に何とかお前を牢屋に届ける」
「勿論だ。分かった。エリオル、本当にありがとう」
キルシュは素直に礼を述べた。
「まだ早い、全てはやってみないと分からない。
野盗のみんなにも迷惑かけるがよろしく頼む」
「了解した! 俺たちだってこの国をよくしたい!」
「おー!!!」
なんか野盗がそれを言っている時点でかなりの違和感ではあるが、自国が大事な気持ちはよく理解できた。
「ありがとう。頼もしい仲間たちで嬉しいよ。
後は、マクアス。弓の練習をしようか?」
楽しげなエリオルの提案に、マクアスは笑顔になる。
「本当ですか? 弓の練習してもらえるんですか?」
「ああ、お前には特殊な弓を正確に放つ練習をしてもらう」
「特殊な弓? ですか???」
言われている意味が理解出来ないのか、クエスチョンマークが頭の中をかけ巡っている。
「キルシュを牢屋に入れる為には、お前の弓捌きに全てがかかっている。当然だが失敗は許されない。
しかも、弓は今、オレが特注で作る」
どうやって?
の言葉は飲みこんだ。
エリオルが懐から白い紙切れを数枚取り出したからだ。
「ハワードに持たされたんだよキール」
この中で、この紙が何か速攻で理解できるのはキールである。
「呪術も習ったんですよね? ハワードの式神は優秀ですからこういう時は助かりますよね?」
「ああ、本当にハワード様様だよ」
そう言うとエリオルは白い紙を手のひらに乗せる。
そのまま、フーッと一息吹き付けると、念を込める。
思いのままに作り出すには、明確なイメージが必要だ。
すぐに白い紙が、弓矢に変身する。それもかなり変わった形をしている。弓の先端に下向きの鍵のようなものが付いている。
「なるほど、これで窓枠に引っかけるということですね?」
マクアスはようやく内容を理解した。
そしてその瞬間、不安になる。
そもそも弓矢が上手い訳ではない。
だからこそ弟子入り志願をしたのだから。
「あのーもし、失敗したらどうなりますか?
自信はないんですが」
「だろうね。だから、練習するんだよ。大丈夫、筋がいいのは分かっている。コツさえ掴めば何の問題もない」
エリオルは自信満々にそう言った。
同じ弓矢を何本も作り、ふたりで外に出かける。
その練習は明け方近くまで続いた。
その最中、エリオルはハワードからの通信を受け取ることになった。
(おーい、エリオル、そっち当たりだろう?)
ハワードの声は心なしか楽しそうにも聞こえる。
(よく、知ってるな。今どこ? ラミンナ国?)
(いいや、もう、タムール国だ。ヘルンも一緒だ)
かなり懐かしい名前を聞いて、少し驚く。
(なんで? あっちは空振りだったんだろう?)
(ああ、お前に頼まれたものを渡して、話てたら、ラバット国の王がおかしくなっている話になって。お前がラバット国に行っていると言ったら心配して同行することになった)
(ああ、なるほど、それはどうも)
状況は手に取る様に理解ができた。
ヘルンは辛うじて自分を理解して、いろいろ助けてくれた数少ない人種だ。
(明日、そっちに合流するが、行くのは俺とヘルンとアーメルだけだ。ディタとカリナはラミンナ国に置いて来た)
その言葉だけで、剣士と稽古させる為なのは分かった。
(了解、でも捕まって牢屋パターンになるかもだけどいい?)
申し訳なさそうなエリオルの言葉に、ハワードは笑い出す。
(ハッハッハ、やっぱりな。お前は俺の読み通りに動くよな。
それでいいが、何か分かっていることはねーのか?)
(人が近づけなさそうな小さな塔の牢獄があって、そこにこの国の姫君が監禁されているらしい。明日、キルシュを送り込もうと今、画策中)
その言葉に、さすがに一瞬絶句する。
(みんな分散して動くだろう?)
ハワードはとりあえずの動きを把握する為に、行動を聞いた。
(ああ、キールとネビィスはタムール国の使者として明日、一番に乗り込んでもらう。もしも王を操っている人物がいれば、すぐ側にいるはずだから、それを探ってもらう)
(なるほど、それはいいな。いなかった場合が大変だが、まあ何とかなるだろう)
基本的にハワードは楽観主義者なので、どんな状況でも楽しんでいる。その性格がかなり羨ましいエリオルだった。
(キルシュはその塔の中に。オレとキルシュのお仲間の野盗の方たちには牢屋に入ってもらう予定。
ここ剣士と騎士がいて、練習相手に旅人を利用しては殺害しているみたいだ。ただし、行ってみないと正確なことは分からない)
(なるほど。練習場所が広いと厄介だな。旅人も相当な人数だろう? 全部助けてやりてーが、どうするかな?)
ハワードの状況判断はかなりなものなので、エリオルもそれに合せて会話する。
「マクアスごめん。ちょっと今、交信中。終わるまで休憩」
マクアスに弓の放ち方を教えていたエリオルは、完全にハワードとの会話に集中する。
状況は分かっているので、マクアスは素直に頷いた。
(ヘルンがいるなら、どうにかしてオレたちで剣士や騎士の気をそらして、その間に大きな結界を張ってもらったらどうかな?
ヘルンは紋章官だから、地面に紋章を書くだけで結界を張ることができるよな?)
(ああ、それいいかもな。言ってみるよ。まあ即答でやるって言うだろうけど。なんせ、あいつはお前にぞっこんだからな。
俺がお前のお守りになったことをすごく怒ってたからな)
(えっ、そうなの? 意外だな。じゃあ、よろしく言っといて。
ライアスも心配してるといけないから、今のところ情報としてはこれくらいで申し訳ないけど、明日にはもう少し分かっているだろうから)
(上等だよ。この短期間にしてはかなりいい方だと思うぞ)
ハワードは普通に褒めてくれた。そこはちょっと気分がいいエリオルだった。
(じゃあ、ハワード、とりあえず明日、何か分かった時点でコンタクトを取る。そこで考えよう)
(オッケー、じゃあ、疲れるといけねーから、ここでストップするぞ。しっかり寝ろよ)
なんだかんだでエリオルファーストなことに変わりないハワード。
(うん、ありがとう。ハワードもしっかり寝て)
(サンキュー、じゃあな)
ハワードとの会話の後、マクアスとの練習を再開。
ちょっと落ち着いたのか、何となく上手く行きそうなそんな予感のするエリオルだった。
「お頭、相当ヤバいですぜ」
少し年配の野盗がクルドに話かけている。
「その話、詳しく聞かせてくれないか?」
エリオルの問いかけに、この人誰? 状態の野盗の方々。
「キルシュお頭のお仲間だ。洗いざらい言ってみな」
クルドの言葉に大きく頷くと話を始める。
「かなり遠くから、少しずつ近づこうと思ったんですが、かなり広範囲に剣士部隊がしかも相当数いますねありゃ。
囲まれたらひっつかまるしかなさそうですよ」
「捕まった先は全員牢屋の中なのか?
でも、収容人数には限りがあるだろう?」
エリオルの指摘に頷いて、更に言葉を続ける。
「ええ、確かにそうなんですが、かなりなハイスピードで『惨殺余興』があるらしくて、捕まえた旅人は女と子どもと男に別れて、女どもは王の慰みものに、子どもと男は剣士や騎士が普段練習している広場に連れて行かれて、練習の相手をさせられて命を落とします。王は人が死ぬのを見るのも好きみたいで、これはどうにもならないみたいですぜ」
「なるほど・・・・・・王の姿を見たことはあるのか?」
「いいえ、俺らはないです」
「それなら、王様自体が偽物の線も捨て切れませんね」
キールの言葉に少し考える仕草のエリオル。
「うーん、何だろう? よく分からないな。でも、操る人間がいる気がする。偵察に来ていたのは呪術師の類いだろうから」
「だったら王の側には誰かいないとおかしいですよね?」
「そうだな。操り説だとそうなるよな。
キール、ネビィス、明日の朝イチでタムール国の使者になってくれ。謁見で操っているやつを確認できればいいんだが」
エリオルの判断は妥当な線だと認識しているキールは同意する。
「分かりました。まあ、昼間から捕まりには行かないと思いますが、私の見解を聞くまでは行動には移さないでくださいね。
場合によっては、今の作戦そのものの修正をしないといけない事態にならないとも限りませんから」
いちいち最もなキールの言葉に反論の余地はない。
「分かった。キールとネビィスだから心配はしていないが、見解を聞くまでは動かない。これは約束する」
「ライアス様と違って、物分かりがいいので助かります。
では、その段取りで」
「ああ、了解した。でも、キルシュ。どういう状況でもお前にはあの塔の牢屋に行ってもらわないといけない。
オレが捕まるにしても、その前に何とかお前を牢屋に届ける」
「勿論だ。分かった。エリオル、本当にありがとう」
キルシュは素直に礼を述べた。
「まだ早い、全てはやってみないと分からない。
野盗のみんなにも迷惑かけるがよろしく頼む」
「了解した! 俺たちだってこの国をよくしたい!」
「おー!!!」
なんか野盗がそれを言っている時点でかなりの違和感ではあるが、自国が大事な気持ちはよく理解できた。
「ありがとう。頼もしい仲間たちで嬉しいよ。
後は、マクアス。弓の練習をしようか?」
楽しげなエリオルの提案に、マクアスは笑顔になる。
「本当ですか? 弓の練習してもらえるんですか?」
「ああ、お前には特殊な弓を正確に放つ練習をしてもらう」
「特殊な弓? ですか???」
言われている意味が理解出来ないのか、クエスチョンマークが頭の中をかけ巡っている。
「キルシュを牢屋に入れる為には、お前の弓捌きに全てがかかっている。当然だが失敗は許されない。
しかも、弓は今、オレが特注で作る」
どうやって?
の言葉は飲みこんだ。
エリオルが懐から白い紙切れを数枚取り出したからだ。
「ハワードに持たされたんだよキール」
この中で、この紙が何か速攻で理解できるのはキールである。
「呪術も習ったんですよね? ハワードの式神は優秀ですからこういう時は助かりますよね?」
「ああ、本当にハワード様様だよ」
そう言うとエリオルは白い紙を手のひらに乗せる。
そのまま、フーッと一息吹き付けると、念を込める。
思いのままに作り出すには、明確なイメージが必要だ。
すぐに白い紙が、弓矢に変身する。それもかなり変わった形をしている。弓の先端に下向きの鍵のようなものが付いている。
「なるほど、これで窓枠に引っかけるということですね?」
マクアスはようやく内容を理解した。
そしてその瞬間、不安になる。
そもそも弓矢が上手い訳ではない。
だからこそ弟子入り志願をしたのだから。
「あのーもし、失敗したらどうなりますか?
自信はないんですが」
「だろうね。だから、練習するんだよ。大丈夫、筋がいいのは分かっている。コツさえ掴めば何の問題もない」
エリオルは自信満々にそう言った。
同じ弓矢を何本も作り、ふたりで外に出かける。
その練習は明け方近くまで続いた。
その最中、エリオルはハワードからの通信を受け取ることになった。
(おーい、エリオル、そっち当たりだろう?)
ハワードの声は心なしか楽しそうにも聞こえる。
(よく、知ってるな。今どこ? ラミンナ国?)
(いいや、もう、タムール国だ。ヘルンも一緒だ)
かなり懐かしい名前を聞いて、少し驚く。
(なんで? あっちは空振りだったんだろう?)
(ああ、お前に頼まれたものを渡して、話てたら、ラバット国の王がおかしくなっている話になって。お前がラバット国に行っていると言ったら心配して同行することになった)
(ああ、なるほど、それはどうも)
状況は手に取る様に理解ができた。
ヘルンは辛うじて自分を理解して、いろいろ助けてくれた数少ない人種だ。
(明日、そっちに合流するが、行くのは俺とヘルンとアーメルだけだ。ディタとカリナはラミンナ国に置いて来た)
その言葉だけで、剣士と稽古させる為なのは分かった。
(了解、でも捕まって牢屋パターンになるかもだけどいい?)
申し訳なさそうなエリオルの言葉に、ハワードは笑い出す。
(ハッハッハ、やっぱりな。お前は俺の読み通りに動くよな。
それでいいが、何か分かっていることはねーのか?)
(人が近づけなさそうな小さな塔の牢獄があって、そこにこの国の姫君が監禁されているらしい。明日、キルシュを送り込もうと今、画策中)
その言葉に、さすがに一瞬絶句する。
(みんな分散して動くだろう?)
ハワードはとりあえずの動きを把握する為に、行動を聞いた。
(ああ、キールとネビィスはタムール国の使者として明日、一番に乗り込んでもらう。もしも王を操っている人物がいれば、すぐ側にいるはずだから、それを探ってもらう)
(なるほど、それはいいな。いなかった場合が大変だが、まあ何とかなるだろう)
基本的にハワードは楽観主義者なので、どんな状況でも楽しんでいる。その性格がかなり羨ましいエリオルだった。
(キルシュはその塔の中に。オレとキルシュのお仲間の野盗の方たちには牢屋に入ってもらう予定。
ここ剣士と騎士がいて、練習相手に旅人を利用しては殺害しているみたいだ。ただし、行ってみないと正確なことは分からない)
(なるほど。練習場所が広いと厄介だな。旅人も相当な人数だろう? 全部助けてやりてーが、どうするかな?)
ハワードの状況判断はかなりなものなので、エリオルもそれに合せて会話する。
「マクアスごめん。ちょっと今、交信中。終わるまで休憩」
マクアスに弓の放ち方を教えていたエリオルは、完全にハワードとの会話に集中する。
状況は分かっているので、マクアスは素直に頷いた。
(ヘルンがいるなら、どうにかしてオレたちで剣士や騎士の気をそらして、その間に大きな結界を張ってもらったらどうかな?
ヘルンは紋章官だから、地面に紋章を書くだけで結界を張ることができるよな?)
(ああ、それいいかもな。言ってみるよ。まあ即答でやるって言うだろうけど。なんせ、あいつはお前にぞっこんだからな。
俺がお前のお守りになったことをすごく怒ってたからな)
(えっ、そうなの? 意外だな。じゃあ、よろしく言っといて。
ライアスも心配してるといけないから、今のところ情報としてはこれくらいで申し訳ないけど、明日にはもう少し分かっているだろうから)
(上等だよ。この短期間にしてはかなりいい方だと思うぞ)
ハワードは普通に褒めてくれた。そこはちょっと気分がいいエリオルだった。
(じゃあ、ハワード、とりあえず明日、何か分かった時点でコンタクトを取る。そこで考えよう)
(オッケー、じゃあ、疲れるといけねーから、ここでストップするぞ。しっかり寝ろよ)
なんだかんだでエリオルファーストなことに変わりないハワード。
(うん、ありがとう。ハワードもしっかり寝て)
(サンキュー、じゃあな)
ハワードとの会話の後、マクアスとの練習を再開。
ちょっと落ち着いたのか、何となく上手く行きそうなそんな予感のするエリオルだった。
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