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第6章 それぞれの想い、そのかけら
(4)おまけ~聖霊国で・・・・・・
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魔境王と聖霊王子は中亜界を通って、聖霊国へと辿り着く。
「はい、到着です」
レイオールが楽しげな口調で話している。
「今回も盗み見したのか?」
魔境王の問いかけに苦笑するレイオール。
「さすがに今回、ハードル高そうだったんで、諦めていい子に待っていたんですよ。ちゃんと土産話を聞かせてくださいね」
レイオールの言葉に魔境王は頷きを返す。
辿り着くのが謁見の間なので、そのまま、聖霊王が来るのを待つ。
一応心配はしていたのか、すぐに聖霊王は謁見の間へとやって来た。
「ガールダー、帰ったのか。どうだった?」
「いや、普通そこは自分の息子に先に聞くところじゃないのか?」
ガールダーが困った表情を見せる。
「いや、お前に預けた以上、息子の心配はしていない。
怪しい人物は回収できたのか?」
聖霊王は唯一、この世界の平和を主として考えを巡らせる。
つまり、今の危惧はその一点に尽きる。
「ああ、この短期間だからひとりだけだが、回収はできた。
ほぼあの子のお陰でな」
その言葉が何を指すかはすぐに想像できる。
「あの子がいたのか?」
「ああ、お前が聖霊獣を与えた王子は立派な王となり、今回かなりいい人種を派遣してくれた。その中にあの子もいた。
ちょっとお前にはいいにくいんだが、あの子は七国の環境の中でもすでにお前の施した封印を解くことができる」
「えっ、あの頑丈な封印を? 嘘だろ!」
必死に愛しい心を押し殺して、とにかく生かすことを優先に泣く泣く封印をした。それは苦い思い出として今でも昨日のことの様に思い出せる。
「ああ、時間は短いが完璧な癒やしの力を操れる。
あの子の中の聖霊獣もかなり強力な力を持っている様だ。
最終的にあの子は、この国、いやこの世界の希望になることは間違いない」
そんなことは聖霊王の中には想定していなかった。
自分の力を過信していたと言われればそうなのかもしれないが、封印は解けないことを前提で施すので、それが解かれるというのはかなりショッキングな話だ。
「あの子の師匠がかなり優秀な人物の様で、あらゆる可能性を考えて、あの子をどんな状況になっても生きることができる様に鍛えた結果だと思う。あの子と戦略会議もしたが、正直、右腕に欲しい人材だ。
その場、その場であらゆる状況を考え、最善であろう方法を導き出す能力はずば抜けて高い。
仕方なかったとは言え、男として育てたことはある意味、成功だったのかもしれないな」
魔境王の言葉を複雑な心境で聞いている。明らかに戸惑いが表情に現れていた。
「へー、側で見てみたかったですね。凄く残念」
レイオールはそんな兄にはお構いなしで凄く残念そうな顔をする。
「姉上、めちゃくちゃお綺麗でしたよ。ずっと一緒にいたいと思ってしまいましたよ。でも、会えて良かったです」
アドベルも無邪気にそんなことを言っている。
長く生きて欲しいとは思ったが、まさかこんなに優秀な人材に成長しているとは思いもしなかった。
「そうか。良かったと言うべきなんだろうな。
で、ふたりして剣に盾を持ってどうしたんだ?」
精霊王はふたりが持っている戦利品が気になって問いかける。
「これは今回の戦利品だ。ラバット国に行っていたんでな。
王から何が欲しいか問われたんで、剣にした」
「私は盾にしました」
「ちなみに、あの子も戦利品をもらったんだが、何だと思う?」
ひどく楽しそうにガールダーは問いかける。
「さあな? 想像もできない。あの子の好みなんて知らないし、武器は特注だからあえて新しくしようとは思わないだろうし」
「ラバット国の姫君だよ」
「は? あの子は見てくれはともかく、女の子だが?」
「わかっているよ。他の人間は知らないから、普通に思うかもしれないが」
「姉上は知り合いの剣士とその姫君が恋仲なのに気がついて、わざとそうしたんです。すぐにその剣士にプレゼントされてましたから。姉上は本当に策士で戦略家だと思います。
とてもいい意味ですけど」
「なんか、エメラはすごい人物に育っているみたいですね。
兄上、いつかここに戻ってきますよ。間違いなく」
「どうかな? だといいが」
自分がしてしまった仕打ちを考えれば、帰る選択肢はない様にも思える。会いたくて仕方ないが、そうできない様に仕向けてしまったのは自分自身だ。
「まあ、何はともあれ良かった。ガールダーご苦労様。
他の国にもいるのか?」
「ああ、多分な。ライアス王に続きを託してきた。まあ、あの子をはじめ人材の宝庫だから、上手くやってくれると思う。
勿論ちゃんと状況は見るし、ヤバい時はまた出向くし、そのまま放置はしないから大丈夫だ」
魔境王は当然の様に言うと楽しそうに笑う。
「そうしてくれ。七国同盟が壊れてしまう事態だけは避けないといけないからな」
自国を平和に保つだけでも大変だが、精霊王はすべての国を平和に保つ必要がある。その使命を投げ出すことはできなかった。
「分かっている。お前がどうしても辛くなったら、息子に託せばいいさ。お前の息子はなかなかのものだぞ」
魔境王の褒め言葉に、当のご本人は速攻で首を振る。
「まだ、無理ですよ! 今回、すごく勉強になりました。
机上の空論では話にならないことが。やっぱり、実践は必要不可欠ですね」
「そうか。そこに気付いたならいい。お前も成長したな」
聖霊王は優しく言った。
今回の目的は聖霊王的にはそこに気付いてもらうことだったので、ちゃんと目的は達成されていると言える。
「まあ、また行く時はお前の息子を借りるさ。
それでいいか?」
魔境王はそう言って聖霊王を見つめる。
「そうだな。よろしく頼む。あの子の様子も含めて、状況を見極めて欲しい」
「了解した。じゃあ、俺はこれで一旦、戻る。
アドベルまたな」
「はい。ありがとうございました。魔境王、気をつけて帰ってくださいね。またお会いできる日を楽しみにしています」
無邪気な王子は最後までマイペースでそう言うと、魔境王におじぎする。
この時点で、それぞれがまだ、かなり余裕な感じで時を過ごしていた。
彼らの行く先に待つものを、知る者は誰ひとりいない。
ただ運命の輪は、音もなく冷たく、すべてを巻き込みながら回り続けていた。
それが祝福であろうと、破滅であろうと――。
答えは告げられることなく、時だけが静かに未来へと流れてゆく。
当然だが、それを止める術はない・・・・・・
ライアスの翼②~ラバット国の姫君~ 完結
「はい、到着です」
レイオールが楽しげな口調で話している。
「今回も盗み見したのか?」
魔境王の問いかけに苦笑するレイオール。
「さすがに今回、ハードル高そうだったんで、諦めていい子に待っていたんですよ。ちゃんと土産話を聞かせてくださいね」
レイオールの言葉に魔境王は頷きを返す。
辿り着くのが謁見の間なので、そのまま、聖霊王が来るのを待つ。
一応心配はしていたのか、すぐに聖霊王は謁見の間へとやって来た。
「ガールダー、帰ったのか。どうだった?」
「いや、普通そこは自分の息子に先に聞くところじゃないのか?」
ガールダーが困った表情を見せる。
「いや、お前に預けた以上、息子の心配はしていない。
怪しい人物は回収できたのか?」
聖霊王は唯一、この世界の平和を主として考えを巡らせる。
つまり、今の危惧はその一点に尽きる。
「ああ、この短期間だからひとりだけだが、回収はできた。
ほぼあの子のお陰でな」
その言葉が何を指すかはすぐに想像できる。
「あの子がいたのか?」
「ああ、お前が聖霊獣を与えた王子は立派な王となり、今回かなりいい人種を派遣してくれた。その中にあの子もいた。
ちょっとお前にはいいにくいんだが、あの子は七国の環境の中でもすでにお前の施した封印を解くことができる」
「えっ、あの頑丈な封印を? 嘘だろ!」
必死に愛しい心を押し殺して、とにかく生かすことを優先に泣く泣く封印をした。それは苦い思い出として今でも昨日のことの様に思い出せる。
「ああ、時間は短いが完璧な癒やしの力を操れる。
あの子の中の聖霊獣もかなり強力な力を持っている様だ。
最終的にあの子は、この国、いやこの世界の希望になることは間違いない」
そんなことは聖霊王の中には想定していなかった。
自分の力を過信していたと言われればそうなのかもしれないが、封印は解けないことを前提で施すので、それが解かれるというのはかなりショッキングな話だ。
「あの子の師匠がかなり優秀な人物の様で、あらゆる可能性を考えて、あの子をどんな状況になっても生きることができる様に鍛えた結果だと思う。あの子と戦略会議もしたが、正直、右腕に欲しい人材だ。
その場、その場であらゆる状況を考え、最善であろう方法を導き出す能力はずば抜けて高い。
仕方なかったとは言え、男として育てたことはある意味、成功だったのかもしれないな」
魔境王の言葉を複雑な心境で聞いている。明らかに戸惑いが表情に現れていた。
「へー、側で見てみたかったですね。凄く残念」
レイオールはそんな兄にはお構いなしで凄く残念そうな顔をする。
「姉上、めちゃくちゃお綺麗でしたよ。ずっと一緒にいたいと思ってしまいましたよ。でも、会えて良かったです」
アドベルも無邪気にそんなことを言っている。
長く生きて欲しいとは思ったが、まさかこんなに優秀な人材に成長しているとは思いもしなかった。
「そうか。良かったと言うべきなんだろうな。
で、ふたりして剣に盾を持ってどうしたんだ?」
精霊王はふたりが持っている戦利品が気になって問いかける。
「これは今回の戦利品だ。ラバット国に行っていたんでな。
王から何が欲しいか問われたんで、剣にした」
「私は盾にしました」
「ちなみに、あの子も戦利品をもらったんだが、何だと思う?」
ひどく楽しそうにガールダーは問いかける。
「さあな? 想像もできない。あの子の好みなんて知らないし、武器は特注だからあえて新しくしようとは思わないだろうし」
「ラバット国の姫君だよ」
「は? あの子は見てくれはともかく、女の子だが?」
「わかっているよ。他の人間は知らないから、普通に思うかもしれないが」
「姉上は知り合いの剣士とその姫君が恋仲なのに気がついて、わざとそうしたんです。すぐにその剣士にプレゼントされてましたから。姉上は本当に策士で戦略家だと思います。
とてもいい意味ですけど」
「なんか、エメラはすごい人物に育っているみたいですね。
兄上、いつかここに戻ってきますよ。間違いなく」
「どうかな? だといいが」
自分がしてしまった仕打ちを考えれば、帰る選択肢はない様にも思える。会いたくて仕方ないが、そうできない様に仕向けてしまったのは自分自身だ。
「まあ、何はともあれ良かった。ガールダーご苦労様。
他の国にもいるのか?」
「ああ、多分な。ライアス王に続きを託してきた。まあ、あの子をはじめ人材の宝庫だから、上手くやってくれると思う。
勿論ちゃんと状況は見るし、ヤバい時はまた出向くし、そのまま放置はしないから大丈夫だ」
魔境王は当然の様に言うと楽しそうに笑う。
「そうしてくれ。七国同盟が壊れてしまう事態だけは避けないといけないからな」
自国を平和に保つだけでも大変だが、精霊王はすべての国を平和に保つ必要がある。その使命を投げ出すことはできなかった。
「分かっている。お前がどうしても辛くなったら、息子に託せばいいさ。お前の息子はなかなかのものだぞ」
魔境王の褒め言葉に、当のご本人は速攻で首を振る。
「まだ、無理ですよ! 今回、すごく勉強になりました。
机上の空論では話にならないことが。やっぱり、実践は必要不可欠ですね」
「そうか。そこに気付いたならいい。お前も成長したな」
聖霊王は優しく言った。
今回の目的は聖霊王的にはそこに気付いてもらうことだったので、ちゃんと目的は達成されていると言える。
「まあ、また行く時はお前の息子を借りるさ。
それでいいか?」
魔境王はそう言って聖霊王を見つめる。
「そうだな。よろしく頼む。あの子の様子も含めて、状況を見極めて欲しい」
「了解した。じゃあ、俺はこれで一旦、戻る。
アドベルまたな」
「はい。ありがとうございました。魔境王、気をつけて帰ってくださいね。またお会いできる日を楽しみにしています」
無邪気な王子は最後までマイペースでそう言うと、魔境王におじぎする。
この時点で、それぞれがまだ、かなり余裕な感じで時を過ごしていた。
彼らの行く先に待つものを、知る者は誰ひとりいない。
ただ運命の輪は、音もなく冷たく、すべてを巻き込みながら回り続けていた。
それが祝福であろうと、破滅であろうと――。
答えは告げられることなく、時だけが静かに未来へと流れてゆく。
当然だが、それを止める術はない・・・・・・
ライアスの翼②~ラバット国の姫君~ 完結
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