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10話 忍者はお風呂に入る with エルフ達
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無事に歓迎会も終わり、俺はひとまずカレナとディナの屋敷に泊まることにした。
「住む場所も探さないといけないな」
「そうですね。お家は必要分しかないので、作らないとです」
「お家づくりだねっ!」
エルフ一族は命の循環を繰り返すため、その個体数が増減することはない。
俺の主様のような例外もあるが、基本はこの里で暮らすため、それは当然必要となる資源も人数分しかないということになる。
(そう考えると、ある程度の自給自足の手段を考える必要があるかもな……)
俺一人であれば流石に微量ではあるだろうが、それでも彼らの必要最低限の資源を消費することになる。
俺のせいで彼女たちが物不足で困る姿は見たくない。
「ひとまずお家ができあがるまでは是非ここをお使いください。自分のお家だと思っていいですよ」
「ずっといてもいいからね!」
「ありがとうございます。ですが、そこまでは厄介になりますまい。寝屋は用意しますよ」
「そうかー」
ちょっぴり残念そうなカレナに俺は心を揺れ動かされるが、しかし毎朝あのように起こされて気絶してしまうのもよろしくない。
「今日はもうお疲れでしょうから、カレナ様もお風呂に入られたらどうですか」
「入りますっ!」
敬礼をするカレナに俺は「風呂か……」とつぶやく。
そう言えばこの家にはきちんと風呂があったのだな。
てっきりこちらの地方に入ってから、乾いた土地柄、風呂がないところも多くあったのだが。
(森林地帯だから、むしろ汗は流れるのか)
彼女たちが老廃物を身体から流すような生き物には見えないが、これもまた娯楽であろうか。
だとすると、娯楽を提供した者がいたのだろうな。
それはきっと俺が来るよりも遥か昔に……。
「よければクロウさんも入られてはどうですか?」
「ありがとうございます。ですが、お二人を差し置いて一番風呂をいただくというのは……」
「いえいえ、むしろ私たちは入り慣れてるので」
「ですが……」
俺が遠慮しているとカレナの目が光った気がした。
「なら皆で入ろうよ!」
「……皆で?」
「そうですねっ。もともとカレナ様のお身体をお洗いしますので、クロウさんのも……」
「一番風呂入ってくる!」
俺はそう言って大慌てで逃げ出した。
☆
「…………はぁ、さすがに心が持たん」
嬉しい話だが、彼女たちには貞操という観念はないのだろうか。
……ないだろうなぁ。
あるとは思えなかった。そもそも子を成すための仕組みが違う。それはつまり異性と関係を持つ必要がなく、そのために発展する機能や精神も存在していないということだ。
「そもそも性別の差はあるのか」
俺は彼女と呼んでいたが、本当の意味で女性なのかは俺には判断つかぬ事柄であった。
性別という概念がないのかもしれぬ。
それならば確かに無闇に恥ずかしがる俺の方が異端ということになるのだが。
「……頭では分かれども慣れぬことよな」
はぁ、とため息を吐くが、風呂自体は極上であり、迷った心がひとたび湯に身を委ねれば融解し、かつての故郷の里まで吹っ飛んでしまいそうな心地であった。
「……やはり風呂はいいな。心を落ち着かせてくれる……」
「クロウー入るよー」
「か、カカカカカカ、カレナッッッ!?」
めっちゃ心乱れてしまった。
湯船からあがり、声する彼女を止めんとするため、俺は大きな声をあげて静止しようとする。
「クロウさんもう先に入られたんですね。私たちも今参りますので」
「ディナまで!?」
ま、マズイ、そうか、先ほど俺は結局一緒に入らないと告げることなく逃げ出してしまったのか。
つまり二人は『YES』と解釈してしまったこと。
しまった。今から早く断らねば。
「入りますねー」
わぁ早い!
いきおいよく開けられるドア、そこから現れた二人は――。
「おまたせっー…………あれ? クロウは」
「カレナ様、滑ったら危ないですよ……あら、クロウさんは?」
きょとんと首を傾げる二人。
それもそうだ。俺は今、扉が開けられた瞬間に天井に張り付いて、姿を消す術を唱えたのだから。
(悪いがこのまま風呂を去らせてもらおう。お姿を見るだけならまだしも身体を洗われなどしたら何度失神すればよいのか)
俺はカレナが開けた風呂場のドアからゆっくりと、バレないように抜け出そうとして。
「しかたないなーもうあがっちゃったの?」ドアパタン。
…………失敗した。
☆
里にいて働いていた時代、俺は豪商の屋敷や大名の城に潜入して、様々な情報を収集した。
時には聞くに堪えない下世話な話や、義憤にかられるべき邪悪な企みも耳にした。
だが俺は不動の心にて、つぶさに余すことなく正確な情報を掴むため、あらゆる会話を記憶し依頼主へと報告を済ませてきた。
「カレナ様、くすぐったいところはないですかー?」
「大丈夫だよっ」
「今日はいっぱいいろんなことがありましたからね。ゆっくりお布団で寝れるよう念入りに洗っておきますね」
「はーい」
……これを正確に記憶しろというのか?
俺は現在、風呂場の天井に張り付いて、姿を消していた。
二人からは見えない位置にいるが、さすがにドアが閉められた状態では脱出することは叶わない。
結果として、かつての任務をこなしてた時のように、こうして二人のやり取りを盗み聞きすることになったのだ。
「はい、お湯で流しますよー」
「ふぅ~、次はディナを洗ってあげる!」
「えっ、い、いいですよ私は、自分で洗えますのでっ」
「いーから、いーからっ」
カレナはディナの手にした泡付きのスポンジを奪って、金色の髪を景気良く振るって、ディナの身体をゴシゴシと洗いはじめた。
「あ、あ……ダメです、カレナ様、メイドの分際で身体を洗わせるなど」
「いーから、いーからっ♪」
「あ、だ、だめ、あ、ちょっとカレナ様……」
「ふふふ~ん♪ ふーん♪」
……これを俺は正確に記憶しろというのか?
忍者の本分として一度見たものは正確に記憶される。
だが、その特性が裏目にでてるとしか言えなかった。
「お、終わりましたか……カレナ様?」
「次はオイル塗っていくね~」
「か、カレナ様それはどこから!? ま、待ってください、それはさすがに……」
「スポンジ邪魔だから手でやるね」
「カレナ様!? か、カレナ様、ちょ、あ、まってくださ、あ……」
正視に耐えない光景であった。
俺は生きて帰ることができるのであろうか。
これまでの任務で一番の難易度の高い監視だと俺は思った。
☆
…………10回くらい失神しかけた。
二人はすでに身体を洗い終え、浴槽に仲良く並んで入っていた。
カレナは満足げな表情で、ディナは妙に恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
「ふぅ……いいお湯、いいお湯っ♪」
「……うう、……それにしてもクロウはどこへ」
と、ディナはこの空気を払拭したかったのか、俺の名前を出した。
「そだね。もうあがっちゃったのかな?」
「中から声が聞こえたと思うのですが、不思議な方です。魔法使いとも違いますし、私も人間さんの知り合いは少ないですが、初めて見る雰囲気の御方です」
「でも良い人だよ!」
「ですね。私たちのことを心から大切に思ってくれてるんだなあって気持ちが、……クロウさんは隠してるつもりなんでしょうが、わかりますね」
「ディナもそう思う?」
ええ、とディナはそう答えた。
「きっとクロウさんにとって、主様はよっぽど大切な方だったのでしょうね」
「……ディナもそう思う?」
「ええ、私もメイドですからよく分かります」
そう言って、ディナはカレナの頭に巻いた布地を優しく巻き直す。
解けかけて湯に落ちかけた金髪は美しくまとめられて彼女の頭におさまる。
その頭をゆるりと撫でて、ディナはカレナに愛おしそうに微笑んだ。
「ディナも私が死んだから悲しい?」
「…………私たちは生まれ変わりますからね。耐えられはしますが……悲しいです。カレナ様だって、夏が終わって秋が到来し、夏の暑さがなくなった時、ちょっとだけ寂しくなるでしょう?」
「……うん」
「また循環して同じ出会いが巡りくる。そうは頭で分かってはいても寂しいことは寂しいのです。記憶が私たちにはありますからね」
「?」
「忘却することもありますが、それは記憶の置き場所を忘れてしまっただけで、頭の小部屋には残っていますからね。嬉しくもあり、悲しい。折に触れて思い出し、そして私はそんな時に長い時を生きてきたんだなと実感する。そんなものです」
「……そうなんだ」
「ふふっ、カレナ様はまだ10歳ですからね。元気いっぱいです」
「そう! 元気なら負けないよ!」
そう言って笑い合う二人を俺は言葉を発することもなく眺めていた。
人生というものを形作るのが記憶であるとするならば、この幸せな記憶は俺の人生を豊かなものにしてくれるだろう。
そう思った。
…………風呂場で天井裏に張り付いてなければな!
20分後、すっかり話しこんだ二人が風呂場から出てようやく俺は一人になった。
だが浴槽から甘い香りが漂ってきて何だか恥ずかしくなり、結局その後風呂につかることもなく二人のいる居間へと戻ったのであった。
「住む場所も探さないといけないな」
「そうですね。お家は必要分しかないので、作らないとです」
「お家づくりだねっ!」
エルフ一族は命の循環を繰り返すため、その個体数が増減することはない。
俺の主様のような例外もあるが、基本はこの里で暮らすため、それは当然必要となる資源も人数分しかないということになる。
(そう考えると、ある程度の自給自足の手段を考える必要があるかもな……)
俺一人であれば流石に微量ではあるだろうが、それでも彼らの必要最低限の資源を消費することになる。
俺のせいで彼女たちが物不足で困る姿は見たくない。
「ひとまずお家ができあがるまでは是非ここをお使いください。自分のお家だと思っていいですよ」
「ずっといてもいいからね!」
「ありがとうございます。ですが、そこまでは厄介になりますまい。寝屋は用意しますよ」
「そうかー」
ちょっぴり残念そうなカレナに俺は心を揺れ動かされるが、しかし毎朝あのように起こされて気絶してしまうのもよろしくない。
「今日はもうお疲れでしょうから、カレナ様もお風呂に入られたらどうですか」
「入りますっ!」
敬礼をするカレナに俺は「風呂か……」とつぶやく。
そう言えばこの家にはきちんと風呂があったのだな。
てっきりこちらの地方に入ってから、乾いた土地柄、風呂がないところも多くあったのだが。
(森林地帯だから、むしろ汗は流れるのか)
彼女たちが老廃物を身体から流すような生き物には見えないが、これもまた娯楽であろうか。
だとすると、娯楽を提供した者がいたのだろうな。
それはきっと俺が来るよりも遥か昔に……。
「よければクロウさんも入られてはどうですか?」
「ありがとうございます。ですが、お二人を差し置いて一番風呂をいただくというのは……」
「いえいえ、むしろ私たちは入り慣れてるので」
「ですが……」
俺が遠慮しているとカレナの目が光った気がした。
「なら皆で入ろうよ!」
「……皆で?」
「そうですねっ。もともとカレナ様のお身体をお洗いしますので、クロウさんのも……」
「一番風呂入ってくる!」
俺はそう言って大慌てで逃げ出した。
☆
「…………はぁ、さすがに心が持たん」
嬉しい話だが、彼女たちには貞操という観念はないのだろうか。
……ないだろうなぁ。
あるとは思えなかった。そもそも子を成すための仕組みが違う。それはつまり異性と関係を持つ必要がなく、そのために発展する機能や精神も存在していないということだ。
「そもそも性別の差はあるのか」
俺は彼女と呼んでいたが、本当の意味で女性なのかは俺には判断つかぬ事柄であった。
性別という概念がないのかもしれぬ。
それならば確かに無闇に恥ずかしがる俺の方が異端ということになるのだが。
「……頭では分かれども慣れぬことよな」
はぁ、とため息を吐くが、風呂自体は極上であり、迷った心がひとたび湯に身を委ねれば融解し、かつての故郷の里まで吹っ飛んでしまいそうな心地であった。
「……やはり風呂はいいな。心を落ち着かせてくれる……」
「クロウー入るよー」
「か、カカカカカカ、カレナッッッ!?」
めっちゃ心乱れてしまった。
湯船からあがり、声する彼女を止めんとするため、俺は大きな声をあげて静止しようとする。
「クロウさんもう先に入られたんですね。私たちも今参りますので」
「ディナまで!?」
ま、マズイ、そうか、先ほど俺は結局一緒に入らないと告げることなく逃げ出してしまったのか。
つまり二人は『YES』と解釈してしまったこと。
しまった。今から早く断らねば。
「入りますねー」
わぁ早い!
いきおいよく開けられるドア、そこから現れた二人は――。
「おまたせっー…………あれ? クロウは」
「カレナ様、滑ったら危ないですよ……あら、クロウさんは?」
きょとんと首を傾げる二人。
それもそうだ。俺は今、扉が開けられた瞬間に天井に張り付いて、姿を消す術を唱えたのだから。
(悪いがこのまま風呂を去らせてもらおう。お姿を見るだけならまだしも身体を洗われなどしたら何度失神すればよいのか)
俺はカレナが開けた風呂場のドアからゆっくりと、バレないように抜け出そうとして。
「しかたないなーもうあがっちゃったの?」ドアパタン。
…………失敗した。
☆
里にいて働いていた時代、俺は豪商の屋敷や大名の城に潜入して、様々な情報を収集した。
時には聞くに堪えない下世話な話や、義憤にかられるべき邪悪な企みも耳にした。
だが俺は不動の心にて、つぶさに余すことなく正確な情報を掴むため、あらゆる会話を記憶し依頼主へと報告を済ませてきた。
「カレナ様、くすぐったいところはないですかー?」
「大丈夫だよっ」
「今日はいっぱいいろんなことがありましたからね。ゆっくりお布団で寝れるよう念入りに洗っておきますね」
「はーい」
……これを正確に記憶しろというのか?
俺は現在、風呂場の天井に張り付いて、姿を消していた。
二人からは見えない位置にいるが、さすがにドアが閉められた状態では脱出することは叶わない。
結果として、かつての任務をこなしてた時のように、こうして二人のやり取りを盗み聞きすることになったのだ。
「はい、お湯で流しますよー」
「ふぅ~、次はディナを洗ってあげる!」
「えっ、い、いいですよ私は、自分で洗えますのでっ」
「いーから、いーからっ」
カレナはディナの手にした泡付きのスポンジを奪って、金色の髪を景気良く振るって、ディナの身体をゴシゴシと洗いはじめた。
「あ、あ……ダメです、カレナ様、メイドの分際で身体を洗わせるなど」
「いーから、いーからっ♪」
「あ、だ、だめ、あ、ちょっとカレナ様……」
「ふふふ~ん♪ ふーん♪」
……これを俺は正確に記憶しろというのか?
忍者の本分として一度見たものは正確に記憶される。
だが、その特性が裏目にでてるとしか言えなかった。
「お、終わりましたか……カレナ様?」
「次はオイル塗っていくね~」
「か、カレナ様それはどこから!? ま、待ってください、それはさすがに……」
「スポンジ邪魔だから手でやるね」
「カレナ様!? か、カレナ様、ちょ、あ、まってくださ、あ……」
正視に耐えない光景であった。
俺は生きて帰ることができるのであろうか。
これまでの任務で一番の難易度の高い監視だと俺は思った。
☆
…………10回くらい失神しかけた。
二人はすでに身体を洗い終え、浴槽に仲良く並んで入っていた。
カレナは満足げな表情で、ディナは妙に恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
「ふぅ……いいお湯、いいお湯っ♪」
「……うう、……それにしてもクロウはどこへ」
と、ディナはこの空気を払拭したかったのか、俺の名前を出した。
「そだね。もうあがっちゃったのかな?」
「中から声が聞こえたと思うのですが、不思議な方です。魔法使いとも違いますし、私も人間さんの知り合いは少ないですが、初めて見る雰囲気の御方です」
「でも良い人だよ!」
「ですね。私たちのことを心から大切に思ってくれてるんだなあって気持ちが、……クロウさんは隠してるつもりなんでしょうが、わかりますね」
「ディナもそう思う?」
ええ、とディナはそう答えた。
「きっとクロウさんにとって、主様はよっぽど大切な方だったのでしょうね」
「……ディナもそう思う?」
「ええ、私もメイドですからよく分かります」
そう言って、ディナはカレナの頭に巻いた布地を優しく巻き直す。
解けかけて湯に落ちかけた金髪は美しくまとめられて彼女の頭におさまる。
その頭をゆるりと撫でて、ディナはカレナに愛おしそうに微笑んだ。
「ディナも私が死んだから悲しい?」
「…………私たちは生まれ変わりますからね。耐えられはしますが……悲しいです。カレナ様だって、夏が終わって秋が到来し、夏の暑さがなくなった時、ちょっとだけ寂しくなるでしょう?」
「……うん」
「また循環して同じ出会いが巡りくる。そうは頭で分かってはいても寂しいことは寂しいのです。記憶が私たちにはありますからね」
「?」
「忘却することもありますが、それは記憶の置き場所を忘れてしまっただけで、頭の小部屋には残っていますからね。嬉しくもあり、悲しい。折に触れて思い出し、そして私はそんな時に長い時を生きてきたんだなと実感する。そんなものです」
「……そうなんだ」
「ふふっ、カレナ様はまだ10歳ですからね。元気いっぱいです」
「そう! 元気なら負けないよ!」
そう言って笑い合う二人を俺は言葉を発することもなく眺めていた。
人生というものを形作るのが記憶であるとするならば、この幸せな記憶は俺の人生を豊かなものにしてくれるだろう。
そう思った。
…………風呂場で天井裏に張り付いてなければな!
20分後、すっかり話しこんだ二人が風呂場から出てようやく俺は一人になった。
だが浴槽から甘い香りが漂ってきて何だか恥ずかしくなり、結局その後風呂につかることもなく二人のいる居間へと戻ったのであった。
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