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第1章 スプリング×ビギニング
第19話 ベンキョウカイ ナカ ヘン
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「あ、そこにしよ。経吾」
館内の隅
そこの一角に4人架けのテーブルが空いていた
園崎が俺の手を取って歩き出す
わざわざ手を繋ぐ必要なんかないのに、と思いつつされるがままに任せる
「あ・・・」
「ん?」
席のところまで着いた園崎が、繋いだままの手に視線を落とす
「・・・あ!、ああああ、すまん」
俺は慌てて手を離した
いつの間にか俺の方が力を込めて握ってた
「う、ううん」
赤面してはにかむ園崎に心臓が早鐘を打ちはじめる
な、何やってんだ俺
いかんいかん・・・
一度気を鎮めよう
俺達は勉強をしにきたんだからな
席に座りそれぞれノートや教科書などを取り出す
「あ、そうだ。ほら」
ベッドの中から回収したヘアピンを園崎に差し出す
「よかった・・・これが一番気に入ってるやつだったんだ。無くしてなくてよかった」
俺の手からヘアピンを受け取った園崎が安堵の吐息を漏らす
それをバックにしまったあと、代わりに数冊のノートを差し出してきた
「約束だからな・・・ほら、見てもいいぞ」
中を見た俺はなんとも不可思議な感覚に襲われる
『要点はちゃんと書いている』的なことを園崎は言っていたが、要点というよりは単語に近い
なんか暗号みたいな感じだ
それが女の子っぽい丸っこい字で無秩序に好き勝手な位置に書いてあった
「・・・・ゴメン、なんかちょっと酔った」
「な!?なんだそれ、失礼だぞ!」
しばらく解読を試みたあと、断念した俺はノートを園崎に返した
そんな俺に園崎は頬を膨らまして抗議する
「お前・・・これ、あとから見てちゃんと自分で理解できんの?俺にはそれが不思議だよ」
俺は眉間を揉みつつ、そう問いかける
文字の大きさもそれぞれ違うから遠近感が狂って三半規管がどうにかなりそうだ
「文字をキーワードにだいたいは思い出せるぞ。思い出せないところは想像力でカバーだ」
「・・・想像力はテスト勉強に必要ないだろ」
俺はジト目になってそう言うが園崎は意にも介さない
「だが僕はこれでいつも乗り切っている。こう見えていつもギリギリ赤点にはなってないんだ」
ある意味凄いが全然自慢になってない
「で、得意科目は?」
「そうだな・・・強いて言えば古文と歴史、かな?」
あー、なんか中二病らしいといえばらしい
まあ、いいや
俺もだいたい平均点前後の点数で不得意教科がないかわり、これといって得意とするものもない
「じゃあ適当に問題を出しあって解答してみて答え合わせって感じでやってみるか?」
「うん、わかった」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
しばらくやってみて、これはかなりの集中力が必要だと気付く
なんというか・・・
常に視界の隅に園崎の胸元があり、視線が無意識にそこに行ってしまう
前屈みの体勢にでもならない限り、その谷間は見えたりしないのだが、今まで制服で隠されていて一度も目に触れてなかった部分だけに一際眩しく目を引かれる
だいたい、鎖骨のラインとかエロ過ぎだろ
・・・あれ?、鎖骨ってそんなエロを感じる部分か?
今までエッチなグラビアとかでも、そんな部位を見てエロい気分になった事はなかったはずなんだが・・・
俺の中に隠れてたなんかが目覚めた?
え?、俺フェチなの?
鎖骨ってちょっと特殊じゃね?
・・・・・。
いや、今は己の異常性癖などどうでもいい
・・・よくはないが
ともかく今は目の前の問題を解くのが最優先事項だ
俺は最大限の集中力で問題に挑んだ
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ふう・・・」
なんとか全問終わった
物凄く疲れたぞ
受験の時すらこんなに集中しなかったと思う
顔を上げ横を向くと園崎と目があった
口を半開きにしてぽーっとした顔で俺を見ている
「・・・園崎?」
困惑して声をかけると園崎は全身をびくんと震わせ意識を戻す
「あ、ああああああああ、ゴ、ゴメン経吾。いや、その、そんな経吾の真剣な顔見たの初めてだったから・・・じゅるっ、ちょっと見とれてた」
「え?・・・あ、そう」
てか、いまヨダレ啜った?
「こふんこふん、・・・・で?経吾は全部解答を導き出せたのか?」
「まあ、あってるかどうかはともかく、とりあえずはな」
「くくっ、僕も終わっているぞ。・・・解るとこだけな」
手元を見るとその半分近くは空欄だった・・・
二人とも朝食を取ったのが遅い時間だったため、お昼は1時過ぎに取ることにしてそれまでは勉強を続けることにした
それぞれの答え合わせをしたあと、園崎に俺のわかる範囲で解法などの説明をする
俺の手元を覗き込む園崎が身を寄せてきて、なんかいい匂いがするわ、胸元の谷間がチラチラ見えるわで俺の集中力を削ぐ
つうか、さっきからお互いの二の腕が密着してるんだが・・・
ああ、さっきから周りの音がうるせえ!
ここ図書館だろ静かにしろよ!
ってこれは俺の心臓の音じゃねえか
・・・これはなんかの修行なのか?
ポケットの中のケータイがバイブで時間が1時になったことを知らせてきた
「園崎、そろそろ昼飯にするか?」
「・・・・・・。」
返事がない
「園崎?」
「・・・・・・・・・・・ふあっ!」
俺の呼びかけに顔を上げた園崎はとろんとした目をして頬にほんのりと赤みがさしていた
な、なんか妙に色っぽいぞ・・・
じゃなくて!
「大丈夫か園崎?具合でも悪いか?」
俺の問い掛けに園崎はふるふると頭を振ると
「んーん、らいろぅうらろ」
と、言った
「いや、大丈夫じゃないだろ!?ろれつがまわってないし!」
「あは、ちょ、ちょっとのぼせただけだから平気だよ」
「の、のぼせた?」
「うん、距離近かったから・・・じゃなくて!ち、知恵熱?久しぶりに勉強したから!・・・ご、ご飯だよね。い、行こ?」
園崎は何かを誤魔化すように慌てて立ち上がる
が、足が縺れたようにバランスを崩した
「おっ・・・・・と!」
俺はなんとかその身体を支える
「ふわっ!?」
俺の両腕の中にすっぽりと収まってしまう小柄な身体
そんな頼りない肢体をすくませるように固く強張らせる園崎
それを感じた瞬間、胸の奥底から爆発的にある感情が沸き起こった
それは自分自身今まで一度も感じたことがない感覚のものだった
「け、経吾?」
園崎の戸惑うような声にハッとしてその身を解放する
「・・・大丈夫か?」
「う、うん・・・ありがとう、経吾」
見上げてくるその双眸には俺に対する信頼が溢れていた
そのまっすぐな瞳に見据えられ、俺は自分の胸の内に沸き起こったその感情に蓋をする
でも、消えたわけじゃない
それは俺の胸の奥で静かに燻り続けていた
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
昼食はコンビニで買ったものを図書館の中庭でとることにした
芝生に背の低い木立がまばらにある中庭のベンチに二人で座る
俺はサンドイッチとおにぎり、それとペットボトルの緑茶、園崎はと見るとジャムパンとクリームパン、それと牛乳だった
「今日はあんパンじゃないんだな」
からかうようにそう言う俺に園崎は
「あんパンは好きだけどそれしか食べないわけじゃないぞ。それにジャムパンと牛乳だといちごミルク風味になって美味いんだ」
と言ってきた
そりゃまイチゴジャムと牛乳だからな
当たり前と言えば当たり前だ
俺が半眼になると園崎は
「ホントだぞ。美味いんだぞ。騙されたと思ってやってみろ」
ちょっとムキになってジャムパンを俺の目の前に突き出してきた
園崎のかじったあとの残るジャムパンを
えっと、これ間接・・・・だーかーら!小学生じゃねえっての!
俺は差し出されたパンにかじりついた
園崎のかじった部分の・・・隣を
我ながら意気地が無いと思う
いや、違う!
俺は紳士なんだ!
園崎の唾液の味・・・ハアハア・・・とかする変態じゃないんだ!
むしろ誇るべきじゃないか?
そんな俺の前に園崎が今度は牛乳のパックを突き出してきた
「ほら今度はこれだ。ジャムの味が残ってるうちに飲むんだぞ」
当然パックにはストローがついている
「・・・・・・・。」
えーと・・・・
これは仕方ないよね?
はむ
ストローを口に含んで、
ちゅる
吸った
口の中いっぱいに広がる園さ・・・じゃなくて牛乳の味
「どうだ?なかなか美味いだろう?」
園崎が愛らしく微笑む
「はい、ありがとうごさいます。大変美味しゅうございました。御馳走さまでした」
「何故に敬語!?」
俺の中で何かが壊れた気がした
「いや、うん、美味かったよ、うん」
「くはは、面白いな経吾は」
挙動不審な俺に対して園崎は疑問に感じる事もなく屈託のない笑顔を見せた
その笑顔に自分のヘンタイ的な感情に罪悪感を覚える
「ほら、こんなところについてるぞ」
園崎の手が不意に伸びてきて唇の端に指先が触れた
その指先が俺の唇の上をゆっくりなぞっていく
離れたその指先にはジャムがついていた
そしてそのジャムのついた指先を園崎は自らの口に含む
ちゅぽっ
含んだ指を音を立て引き抜く無邪気なその仕種が・・・とても淫靡なものにみえた
(つづく)
館内の隅
そこの一角に4人架けのテーブルが空いていた
園崎が俺の手を取って歩き出す
わざわざ手を繋ぐ必要なんかないのに、と思いつつされるがままに任せる
「あ・・・」
「ん?」
席のところまで着いた園崎が、繋いだままの手に視線を落とす
「・・・あ!、ああああ、すまん」
俺は慌てて手を離した
いつの間にか俺の方が力を込めて握ってた
「う、ううん」
赤面してはにかむ園崎に心臓が早鐘を打ちはじめる
な、何やってんだ俺
いかんいかん・・・
一度気を鎮めよう
俺達は勉強をしにきたんだからな
席に座りそれぞれノートや教科書などを取り出す
「あ、そうだ。ほら」
ベッドの中から回収したヘアピンを園崎に差し出す
「よかった・・・これが一番気に入ってるやつだったんだ。無くしてなくてよかった」
俺の手からヘアピンを受け取った園崎が安堵の吐息を漏らす
それをバックにしまったあと、代わりに数冊のノートを差し出してきた
「約束だからな・・・ほら、見てもいいぞ」
中を見た俺はなんとも不可思議な感覚に襲われる
『要点はちゃんと書いている』的なことを園崎は言っていたが、要点というよりは単語に近い
なんか暗号みたいな感じだ
それが女の子っぽい丸っこい字で無秩序に好き勝手な位置に書いてあった
「・・・・ゴメン、なんかちょっと酔った」
「な!?なんだそれ、失礼だぞ!」
しばらく解読を試みたあと、断念した俺はノートを園崎に返した
そんな俺に園崎は頬を膨らまして抗議する
「お前・・・これ、あとから見てちゃんと自分で理解できんの?俺にはそれが不思議だよ」
俺は眉間を揉みつつ、そう問いかける
文字の大きさもそれぞれ違うから遠近感が狂って三半規管がどうにかなりそうだ
「文字をキーワードにだいたいは思い出せるぞ。思い出せないところは想像力でカバーだ」
「・・・想像力はテスト勉強に必要ないだろ」
俺はジト目になってそう言うが園崎は意にも介さない
「だが僕はこれでいつも乗り切っている。こう見えていつもギリギリ赤点にはなってないんだ」
ある意味凄いが全然自慢になってない
「で、得意科目は?」
「そうだな・・・強いて言えば古文と歴史、かな?」
あー、なんか中二病らしいといえばらしい
まあ、いいや
俺もだいたい平均点前後の点数で不得意教科がないかわり、これといって得意とするものもない
「じゃあ適当に問題を出しあって解答してみて答え合わせって感じでやってみるか?」
「うん、わかった」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
しばらくやってみて、これはかなりの集中力が必要だと気付く
なんというか・・・
常に視界の隅に園崎の胸元があり、視線が無意識にそこに行ってしまう
前屈みの体勢にでもならない限り、その谷間は見えたりしないのだが、今まで制服で隠されていて一度も目に触れてなかった部分だけに一際眩しく目を引かれる
だいたい、鎖骨のラインとかエロ過ぎだろ
・・・あれ?、鎖骨ってそんなエロを感じる部分か?
今までエッチなグラビアとかでも、そんな部位を見てエロい気分になった事はなかったはずなんだが・・・
俺の中に隠れてたなんかが目覚めた?
え?、俺フェチなの?
鎖骨ってちょっと特殊じゃね?
・・・・・。
いや、今は己の異常性癖などどうでもいい
・・・よくはないが
ともかく今は目の前の問題を解くのが最優先事項だ
俺は最大限の集中力で問題に挑んだ
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ふう・・・」
なんとか全問終わった
物凄く疲れたぞ
受験の時すらこんなに集中しなかったと思う
顔を上げ横を向くと園崎と目があった
口を半開きにしてぽーっとした顔で俺を見ている
「・・・園崎?」
困惑して声をかけると園崎は全身をびくんと震わせ意識を戻す
「あ、ああああああああ、ゴ、ゴメン経吾。いや、その、そんな経吾の真剣な顔見たの初めてだったから・・・じゅるっ、ちょっと見とれてた」
「え?・・・あ、そう」
てか、いまヨダレ啜った?
「こふんこふん、・・・・で?経吾は全部解答を導き出せたのか?」
「まあ、あってるかどうかはともかく、とりあえずはな」
「くくっ、僕も終わっているぞ。・・・解るとこだけな」
手元を見るとその半分近くは空欄だった・・・
二人とも朝食を取ったのが遅い時間だったため、お昼は1時過ぎに取ることにしてそれまでは勉強を続けることにした
それぞれの答え合わせをしたあと、園崎に俺のわかる範囲で解法などの説明をする
俺の手元を覗き込む園崎が身を寄せてきて、なんかいい匂いがするわ、胸元の谷間がチラチラ見えるわで俺の集中力を削ぐ
つうか、さっきからお互いの二の腕が密着してるんだが・・・
ああ、さっきから周りの音がうるせえ!
ここ図書館だろ静かにしろよ!
ってこれは俺の心臓の音じゃねえか
・・・これはなんかの修行なのか?
ポケットの中のケータイがバイブで時間が1時になったことを知らせてきた
「園崎、そろそろ昼飯にするか?」
「・・・・・・。」
返事がない
「園崎?」
「・・・・・・・・・・・ふあっ!」
俺の呼びかけに顔を上げた園崎はとろんとした目をして頬にほんのりと赤みがさしていた
な、なんか妙に色っぽいぞ・・・
じゃなくて!
「大丈夫か園崎?具合でも悪いか?」
俺の問い掛けに園崎はふるふると頭を振ると
「んーん、らいろぅうらろ」
と、言った
「いや、大丈夫じゃないだろ!?ろれつがまわってないし!」
「あは、ちょ、ちょっとのぼせただけだから平気だよ」
「の、のぼせた?」
「うん、距離近かったから・・・じゃなくて!ち、知恵熱?久しぶりに勉強したから!・・・ご、ご飯だよね。い、行こ?」
園崎は何かを誤魔化すように慌てて立ち上がる
が、足が縺れたようにバランスを崩した
「おっ・・・・・と!」
俺はなんとかその身体を支える
「ふわっ!?」
俺の両腕の中にすっぽりと収まってしまう小柄な身体
そんな頼りない肢体をすくませるように固く強張らせる園崎
それを感じた瞬間、胸の奥底から爆発的にある感情が沸き起こった
それは自分自身今まで一度も感じたことがない感覚のものだった
「け、経吾?」
園崎の戸惑うような声にハッとしてその身を解放する
「・・・大丈夫か?」
「う、うん・・・ありがとう、経吾」
見上げてくるその双眸には俺に対する信頼が溢れていた
そのまっすぐな瞳に見据えられ、俺は自分の胸の内に沸き起こったその感情に蓋をする
でも、消えたわけじゃない
それは俺の胸の奥で静かに燻り続けていた
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
昼食はコンビニで買ったものを図書館の中庭でとることにした
芝生に背の低い木立がまばらにある中庭のベンチに二人で座る
俺はサンドイッチとおにぎり、それとペットボトルの緑茶、園崎はと見るとジャムパンとクリームパン、それと牛乳だった
「今日はあんパンじゃないんだな」
からかうようにそう言う俺に園崎は
「あんパンは好きだけどそれしか食べないわけじゃないぞ。それにジャムパンと牛乳だといちごミルク風味になって美味いんだ」
と言ってきた
そりゃまイチゴジャムと牛乳だからな
当たり前と言えば当たり前だ
俺が半眼になると園崎は
「ホントだぞ。美味いんだぞ。騙されたと思ってやってみろ」
ちょっとムキになってジャムパンを俺の目の前に突き出してきた
園崎のかじったあとの残るジャムパンを
えっと、これ間接・・・・だーかーら!小学生じゃねえっての!
俺は差し出されたパンにかじりついた
園崎のかじった部分の・・・隣を
我ながら意気地が無いと思う
いや、違う!
俺は紳士なんだ!
園崎の唾液の味・・・ハアハア・・・とかする変態じゃないんだ!
むしろ誇るべきじゃないか?
そんな俺の前に園崎が今度は牛乳のパックを突き出してきた
「ほら今度はこれだ。ジャムの味が残ってるうちに飲むんだぞ」
当然パックにはストローがついている
「・・・・・・・。」
えーと・・・・
これは仕方ないよね?
はむ
ストローを口に含んで、
ちゅる
吸った
口の中いっぱいに広がる園さ・・・じゃなくて牛乳の味
「どうだ?なかなか美味いだろう?」
園崎が愛らしく微笑む
「はい、ありがとうごさいます。大変美味しゅうございました。御馳走さまでした」
「何故に敬語!?」
俺の中で何かが壊れた気がした
「いや、うん、美味かったよ、うん」
「くはは、面白いな経吾は」
挙動不審な俺に対して園崎は疑問に感じる事もなく屈託のない笑顔を見せた
その笑顔に自分のヘンタイ的な感情に罪悪感を覚える
「ほら、こんなところについてるぞ」
園崎の手が不意に伸びてきて唇の端に指先が触れた
その指先が俺の唇の上をゆっくりなぞっていく
離れたその指先にはジャムがついていた
そしてそのジャムのついた指先を園崎は自らの口に含む
ちゅぽっ
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