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消し屋のダル
フルエ・ルエル
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フルエスペースのランチ後、エイジヒルとダルは幽街画廊に帰りロビーでコーヒーを嗜んでいた。
「君らはアレだな。
性格とか全然アレだけど、コーヒーだけは気が合うな。」
ヒューが、何かをデッサンしながら言った。
「……コーヒーに罪は無い。」
つまらない会話で時間潰していると幽街画廊にフルエが来た。
おへその辺までの短い薄いブルーのジャケットの下に、黒いパンツドレスを着ている。
「えーと消し屋さんいる?」
「フルエちゃん、ダルさ・・いや、消し屋ならそこにいるよ。」
フルエは、ダルを見つけると早足でツカツカと歩きダルの前に立った。
「あなた、本当に優秀な消し屋なの?」
「…優秀かどうかなど当人が決めることではない。」
「今までの消し屋は違ったわ。
私は、正体なんて掴めたこと無いけど確実に消されたわ。」
「…」
「妖石だっていつ取られとか分からなかったし、けど、あなたはどうよ。あんな大胆に妖石を求めるとかさ、消し屋としてありえないんじゃないの?」
「…消し屋に必要なのは、隠密性では無い。…交渉術と確実性だ。」
「あなた、交渉とか苦手そうじゃない。」
「優秀では無いからな。」
「何それ?
いかにもって身なりしてさ、頭のゆるい友達には、消し屋と呼ばせて、こんな薄暗くて不気味なホテルを拠点にして・・・そのくせ追い詰められたら自分は、優秀じゃないとかさ、あんたなんなの!」
「ちょっと待てフルエ、今、僕達のこともディスったよな?」
「ディスってないわよ。
エイ君、あなたは頭が可哀想で人を疑うことを知らない。
今度、あなたの友達を全部紹介しなさい!
あなたに相応しいかどうか私が見定めてあげるから。」
フルエの怒りの矛先がエイジヒルに逸れた様だが、とんだとばっちりだ。
ダルは、何事も無かったようにコーヒーカップにクチバシを入れる。
ストローが仕込まれているのだろう。
「ダルに用があるんだろ?
僕に構うな! あとお前は妹分だ!保護者枠じゃ無いからな!」
フルエは、再びダルを睨みつけた。
「ダルってのがあなたの名前なの!」
「…そいつが勝手に付けた。
私は、名無しだ。」
「あなた何?
実力も無いクセにキャラ売り?
実力が無いからキャラ売りなの?」
「…」
「フルエちゃん、彼の実力は本物だ。
どんな相手でも確実に消せる。
プロ中のプロだよ。
だからさ、静かにしてくれる?
お客さん怖がって来ないからさ。」
「どうせ客なんか来ないわよ。」
「フルエちゃん、君さっきからボロクソ言ってるけど、消し屋さんは、ノーダメだから。
ダメージ喰らってるのは、僕とエイさんだから。」
ヒューは、悲痛な声で訴える。
「あなたが、こんな胡散臭い人を住まわせてるからでしょうが!」
「幽街画廊は、来る者は拒まないスタイルなんだ。」
「あんた、私に帰って欲しいんでしょ?」
「僕は、君に静かにして欲しいだけだよ。」
「フルエ、これは営業妨害だ。
ここでは、僕も、ダ・・消し屋も宿泊客だ。」
エイジヒルは、助け船のつもりで口を出した。
「エイ君、じゃあ私ここに泊まる。
良いでしょヒューさん。」
「構わないけど割引きは無いよ。」
「あなた、こないだ3人連れの風の妖精を格安で止めてなかった?」
「君が何故知ってるか知らんけどあれは絵のモデルになって貰ったんだ。」
「私もなるから、モデル。」
「無理、君には興味無い。」
「はぁ?」
「いや、儚さが絶望的に足りて無いだけだからさ、君は綺麗だけど可愛くないんだ。僕にとってはさ。」
「カギはどこでしょ?」
フルエは、片手でヒューの頭の取掴み受付の奥のルームキー掛けにぐりぐり押し付けている。
めちゃくちゃ怒っている。
「や、やめて、割引きするからさ」
「そこじゃない!」
フルエは、エイジヒルめがけてヒューを投げつけた。
バコッ!
「痛った!」
ヒューをぶつけられて転倒するエイジヒルをよそにフルエは、適当にルームキーを選んで階段を登って2階の部屋に入った。
「危ないヤツだな。」
「エイさん、君の妹分なんだろ?
何とかしろよ。」
「おい、消し屋!
どう考えてもお前が悪いよな!」
「…彼女は強いな。」
「しみじみ言うなよ腹立つわ。」
「…彼女のケアにお前が使えると思ったが……必要ない。…安定の役立たずだ。」
コーヒーを飲み干して、ダルは自室に帰って行く。
「おい!謝れよ。
僕のケアをしろよコノヤロー。」
「エイさん、ケアって何のことだ?」
「ごめんなさいじゃないの?」
「彼らしくないな。」
「フルエが日常をぶち壊した。
無愛想の金メダル有力候補のダルでも潮らしくなったんじゃないの。」
「そうかな。」
夕刻
エイジヒルとヒューは、食堂の長テーブルを向かい同士でいた。
テーブルには、次々と料理が運ばれてくる。
ビーフシチュー・ステーキ・焼き鳥・ローストビーフ・タンドリーチキン・トンカツ 肉づくしなうえに大ボリュームである。
「ヒュー、何か豪華じゃない?」
「ハリーのヤツが、べっぴんさんが来てるからって張り切ってるんだ。」
「火と水の妖精は相性最悪だけど、ハリーのヤツ、フルエのこと見えてるのか?」
「いや、見えていない。
想像力が掻き立てられるんだと。」
「何だよソレ、気持ち悪い。」
「エイさん、フルエちゃん呼んで来てよ。」
エイジヒルは、気が進まなかったが半分居候の身なので、嫌々眠そうな顔のフルエを連れて来た。
「何これ?」
「シェフが張り切ってちゃってさ。」
「見ただけで気持ち悪いんだけど、野菜は? スープは? パンは?」
「フルエ、目は覚めたか?」
「おかげさまで。
ところで消し屋さんは?」
「ダルは、いつも外食だな。
あいつ普段は、酒とコーヒーと豆しか口にしないんだ。」
「ふ~ん普段はか、で、もう行った?」
「まだだけど、ついて行くの?」
「そのつもりだけど」
フルエは、椅子に腰を下ろすと目の前のローストビーフを口に運んだ。
「妖石料理にしては、中々の再現度じゃない。」
「フルエ、お前は本物のローストビーフを食べたことあるのか?」
「あるわけないじゃん。
鮮度かな?何か工夫してる?」
「天然物専門のフルエスペースの店主を唸らせるとか、ウチのシェフも大したもんだな。」
「うん、献立のセンスは最低だけど料理は凄いんじゃない。
例えば、妖石をそのままローストビーフにすると味は再現出来ても深みや食感が再現出来て無いのよ。
けど、妖石を牛肉を作って、そこから本来の方法でローストビーフを作ればほぼ完璧だと思う。
それでも不味かったら、最初に作った肉がダメだったか、調理法がダメだったかだね。」
「ほう、ハリーの奴やるなぁ。」
「エイ君てさ、昔はハリーさん見えてたの?」
「いや見えたことない。
水の妖精と火の妖精じゃあ相性最悪だろ?」
「そうだけど、友達が見えないってどんな気持ち?」
「食事家事してくれるし、冬は暖かいから感謝してるよ。
けど、狡い奴みたいだから性格は合わないと思うし最初から見えてないからな、分からんよ。」
「世話になっていて酷い言われ様ね。」
「あいつだって僕が見えると今の様に世話してくれるかなとかは思うよ。」
「何かハリーさんが気の毒になってきたわ。」
その時、玄関のドアの音がかすかに聞こえた。
「フルエちゃん、ダルさん出たみたい。」
フルエは、勢いよく立ち上がり走って出て行った。
「ハリーが気の毒なら、ローストビーフ以外も食べてやれよな。」
フルエが出たあとエイジヒルはつぶやいた。
「君らはアレだな。
性格とか全然アレだけど、コーヒーだけは気が合うな。」
ヒューが、何かをデッサンしながら言った。
「……コーヒーに罪は無い。」
つまらない会話で時間潰していると幽街画廊にフルエが来た。
おへその辺までの短い薄いブルーのジャケットの下に、黒いパンツドレスを着ている。
「えーと消し屋さんいる?」
「フルエちゃん、ダルさ・・いや、消し屋ならそこにいるよ。」
フルエは、ダルを見つけると早足でツカツカと歩きダルの前に立った。
「あなた、本当に優秀な消し屋なの?」
「…優秀かどうかなど当人が決めることではない。」
「今までの消し屋は違ったわ。
私は、正体なんて掴めたこと無いけど確実に消されたわ。」
「…」
「妖石だっていつ取られとか分からなかったし、けど、あなたはどうよ。あんな大胆に妖石を求めるとかさ、消し屋としてありえないんじゃないの?」
「…消し屋に必要なのは、隠密性では無い。…交渉術と確実性だ。」
「あなた、交渉とか苦手そうじゃない。」
「優秀では無いからな。」
「何それ?
いかにもって身なりしてさ、頭のゆるい友達には、消し屋と呼ばせて、こんな薄暗くて不気味なホテルを拠点にして・・・そのくせ追い詰められたら自分は、優秀じゃないとかさ、あんたなんなの!」
「ちょっと待てフルエ、今、僕達のこともディスったよな?」
「ディスってないわよ。
エイ君、あなたは頭が可哀想で人を疑うことを知らない。
今度、あなたの友達を全部紹介しなさい!
あなたに相応しいかどうか私が見定めてあげるから。」
フルエの怒りの矛先がエイジヒルに逸れた様だが、とんだとばっちりだ。
ダルは、何事も無かったようにコーヒーカップにクチバシを入れる。
ストローが仕込まれているのだろう。
「ダルに用があるんだろ?
僕に構うな! あとお前は妹分だ!保護者枠じゃ無いからな!」
フルエは、再びダルを睨みつけた。
「ダルってのがあなたの名前なの!」
「…そいつが勝手に付けた。
私は、名無しだ。」
「あなた何?
実力も無いクセにキャラ売り?
実力が無いからキャラ売りなの?」
「…」
「フルエちゃん、彼の実力は本物だ。
どんな相手でも確実に消せる。
プロ中のプロだよ。
だからさ、静かにしてくれる?
お客さん怖がって来ないからさ。」
「どうせ客なんか来ないわよ。」
「フルエちゃん、君さっきからボロクソ言ってるけど、消し屋さんは、ノーダメだから。
ダメージ喰らってるのは、僕とエイさんだから。」
ヒューは、悲痛な声で訴える。
「あなたが、こんな胡散臭い人を住まわせてるからでしょうが!」
「幽街画廊は、来る者は拒まないスタイルなんだ。」
「あんた、私に帰って欲しいんでしょ?」
「僕は、君に静かにして欲しいだけだよ。」
「フルエ、これは営業妨害だ。
ここでは、僕も、ダ・・消し屋も宿泊客だ。」
エイジヒルは、助け船のつもりで口を出した。
「エイ君、じゃあ私ここに泊まる。
良いでしょヒューさん。」
「構わないけど割引きは無いよ。」
「あなた、こないだ3人連れの風の妖精を格安で止めてなかった?」
「君が何故知ってるか知らんけどあれは絵のモデルになって貰ったんだ。」
「私もなるから、モデル。」
「無理、君には興味無い。」
「はぁ?」
「いや、儚さが絶望的に足りて無いだけだからさ、君は綺麗だけど可愛くないんだ。僕にとってはさ。」
「カギはどこでしょ?」
フルエは、片手でヒューの頭の取掴み受付の奥のルームキー掛けにぐりぐり押し付けている。
めちゃくちゃ怒っている。
「や、やめて、割引きするからさ」
「そこじゃない!」
フルエは、エイジヒルめがけてヒューを投げつけた。
バコッ!
「痛った!」
ヒューをぶつけられて転倒するエイジヒルをよそにフルエは、適当にルームキーを選んで階段を登って2階の部屋に入った。
「危ないヤツだな。」
「エイさん、君の妹分なんだろ?
何とかしろよ。」
「おい、消し屋!
どう考えてもお前が悪いよな!」
「…彼女は強いな。」
「しみじみ言うなよ腹立つわ。」
「…彼女のケアにお前が使えると思ったが……必要ない。…安定の役立たずだ。」
コーヒーを飲み干して、ダルは自室に帰って行く。
「おい!謝れよ。
僕のケアをしろよコノヤロー。」
「エイさん、ケアって何のことだ?」
「ごめんなさいじゃないの?」
「彼らしくないな。」
「フルエが日常をぶち壊した。
無愛想の金メダル有力候補のダルでも潮らしくなったんじゃないの。」
「そうかな。」
夕刻
エイジヒルとヒューは、食堂の長テーブルを向かい同士でいた。
テーブルには、次々と料理が運ばれてくる。
ビーフシチュー・ステーキ・焼き鳥・ローストビーフ・タンドリーチキン・トンカツ 肉づくしなうえに大ボリュームである。
「ヒュー、何か豪華じゃない?」
「ハリーのヤツが、べっぴんさんが来てるからって張り切ってるんだ。」
「火と水の妖精は相性最悪だけど、ハリーのヤツ、フルエのこと見えてるのか?」
「いや、見えていない。
想像力が掻き立てられるんだと。」
「何だよソレ、気持ち悪い。」
「エイさん、フルエちゃん呼んで来てよ。」
エイジヒルは、気が進まなかったが半分居候の身なので、嫌々眠そうな顔のフルエを連れて来た。
「何これ?」
「シェフが張り切ってちゃってさ。」
「見ただけで気持ち悪いんだけど、野菜は? スープは? パンは?」
「フルエ、目は覚めたか?」
「おかげさまで。
ところで消し屋さんは?」
「ダルは、いつも外食だな。
あいつ普段は、酒とコーヒーと豆しか口にしないんだ。」
「ふ~ん普段はか、で、もう行った?」
「まだだけど、ついて行くの?」
「そのつもりだけど」
フルエは、椅子に腰を下ろすと目の前のローストビーフを口に運んだ。
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「フルエ、お前は本物のローストビーフを食べたことあるのか?」
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鮮度かな?何か工夫してる?」
「天然物専門のフルエスペースの店主を唸らせるとか、ウチのシェフも大したもんだな。」
「うん、献立のセンスは最低だけど料理は凄いんじゃない。
例えば、妖石をそのままローストビーフにすると味は再現出来ても深みや食感が再現出来て無いのよ。
けど、妖石を牛肉を作って、そこから本来の方法でローストビーフを作ればほぼ完璧だと思う。
それでも不味かったら、最初に作った肉がダメだったか、調理法がダメだったかだね。」
「ほう、ハリーの奴やるなぁ。」
「エイ君てさ、昔はハリーさん見えてたの?」
「いや見えたことない。
水の妖精と火の妖精じゃあ相性最悪だろ?」
「そうだけど、友達が見えないってどんな気持ち?」
「食事家事してくれるし、冬は暖かいから感謝してるよ。
けど、狡い奴みたいだから性格は合わないと思うし最初から見えてないからな、分からんよ。」
「世話になっていて酷い言われ様ね。」
「あいつだって僕が見えると今の様に世話してくれるかなとかは思うよ。」
「何かハリーさんが気の毒になってきたわ。」
その時、玄関のドアの音がかすかに聞こえた。
「フルエちゃん、ダルさん出たみたい。」
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