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守護天使は進むべき道をささやいてくれるのか
結婚にあせる男はここにもいた
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「ステラ、結婚しないか?」
ヤング弁護士事務所で書類の整理を手伝っていると、同じく書類の整理をしていたポールから仕事をしながらいわれた。
期限に間にあわないと手伝いによばれ、ステラは書き上がった頁をわきによけ新しい頁を用意している時にいわれたので書いたものを駄目にせずにすんだ。
もし文字を書いている時にいわれていれば確実に書いていたものを駄目にしただろう。
どうやら結婚をあせる男がここにもいたようだ。
ポールにこれまで好きだといわれたこともなければ、そのような素振りをされたこともない。何を血迷っているとしかいいようがない。
「えっと、どうして私と結婚しようと思ったわけ?」
「弁護士は既婚者の方が信用されるし早めに結婚した方がいいって親にいわれてる。ステラなら仕事のことよく分かっているし、忙しい時に手伝ってもらえるだろう?
弁護士になるなんて面倒なことせず俺と結婚したら弁護士のまねごとができる」
ポールは去年、弁護士資格をえた。見習いとしてヤング・シニアのもとで商業契約について経験をつみ、弁護士となったあとは遺言を担当しているジュニアから遺言についてまなんでいた。
そろそろポールの一年契約が終わろうとしている。契約を終了したあと地元に戻り弁護士として独立することになっているという。
「もしかしてジュニアから私が見習いになるのを断念させるために私と結婚しろとかいわれた?」
ヤング・シニアがステラを弁護士見習いとして受け入れてくれ、学年末に教師見習いの仕事をすべておえたあと働くことになっていた。しかしジュニアはシニアの決定に納得していない。
「ジュニアもシニアもそういう汚いことする人達じゃないの知ってるだろう?」
ポールにいわれステラはジュニアを疑うようなことをした自分を恥じた。
ジュニアはステラに面と向かって弁護士見習いになることを反対し、シニアの優しさにつけこんだから見習いになれたとはっきりいった。
物事をはっきりいうジュニアなら「ポールと結婚でもして弁護士になるのはあきらめろ」とステラ本人にいうだろう。
「それでポールが私と結婚した場合の利点は分かったけど、私が弁護士のまねごとをできる以外にポールと結婚する利点はあるの?」
ポールが意外なことをいわれたという顔をしている。
「えっと、俺のような優秀な男の妻になれること? それと――、そうだ、行き遅れにならないことかな」
ステラは自分がもてないのは知っているが、結婚できない女と思われるほどなのかと笑えた。
ステラが笑うとポールもつられて笑ったあと、「なんか俺、ものすごく失礼なこといったよな」と苦笑した。
「本当にそうだよ。私のようにもてない女なら結婚してやるといえばよろこんで承諾すると思ったんだよね」
ポールがばつが悪そうな顔をした。
「それでポールはなぜやけくそのように私に結婚しようといったの?」
ポールがしばらく沈黙したあと、付き合っていた恋人と結婚するつもりだったがイリアトス出身の彼女は地名を聞いたこともないポールの地元についていく決心がつかず別れることになったといった。
結婚して弁護士として頑張ろうと思っていたのが結婚する予定が消えてしまい、どうしようかと思っていたところにステラが弁護士になりたいと聞きそれならと思いついたらしい。
どいつもこいつもお手軽な存在としてなぜステラを思いうかべるのだと文句をいいたい。
「べつにお芝居のような素敵な状況をつくってとはいわないけど、もう少し雰囲気を気にしてくれてたらちょっとはときめいたかもしれない。
でも仕事しながら目も合わせず結婚しようというのはさすがに人のことなめてるとしかいいようがないけど」
言いたいことはしっかりいっておく。
「悪い。そうやっていわれたら俺ひどいことしてるよな。でも言い訳させてもらうと俺としてはステラを救う意味でいった」
「救う? これまで行き遅れになりそうだから何としても結婚相手みつけないとなんて考えたこともないし、いったこともないけど」
ポールが分かっていないなという表情をした。
「俺と結婚して弁護士見習いもどきをしている間に東地区でも女性弁護士が認められるようになるだろう。三年、いや五年ぐらいはかかりそうだよな。
女性弁護士が認められるまでの間ステラは俺の妻として身分は安泰で、無事に弁護士になったあとは一緒にやっていける。悪くないだろう?」
ステラはポールがまさかそこまで考えているとは思わなかった。手近で何とかなりそうなステラにプロポーズしたのだろうと思っていた。
「でも本音をいえば弁護士になんてならなくていいよ。俺の助手として手伝ってくれれば十分だ」
ポールに一瞬ほだされそうになったが、あっさりその気持ちは消えた。
「ポール、地元でかわいい奥さんみつけて幸せになってね」
ステラが祈りのポーズつきでいうと、「まじかよ……」ポールがうなった。
よほどステラが結婚を簡単に了承すると思っていたらしい。
この一年で二人の男性からプロポーズされたが、うれしくもなければ、文句をいいたくなるような訳ありで呪われているような気がする。
意地悪な気分になりポールにちくりと嫌みをいいたくなった。
「こんなおざなりなプロポーズする男と結婚しようと思う女の子なんて、『ぜーったい』いないから。お嫁さんさがしうまくいくといいね」
まったく毒がたりていないが考えるのも面倒なのでこれでよしとしようだ。
「ステラ、お詫びに先輩として助言しとく。
まだ間に合うぞ。教師のままでいた方がいいんじゃないか? ジュニアがいうように弁護士になれたとしても仕事ないと思う。
イリアトスは先進的なことを好むけど、その他の地域は保守的だ。東地区が女性弁護士を認めるのにかなり時間がかかると思う。
わざわざ苦労する道をえらばなくてもいいんじゃないか?」
ステラは教師見習いの担当教師のデルーカ先生にいわれたことを思い出す。
「ステラが挑戦したいというのを応援したい気持ちと、なぜ苦労するのがみえている道をわざわざ選ぶと反対したい気持ちでゆれてる。
教師も昔は男性しかなれなかったのは知ってるわよね? 戦争で男性教師が徴兵されたから緊急的な処置で女性が教師になることが認められた。
だから女性が教師になることへの風当たりはほとんどなかったんじゃないかと思う。
でも弁護士はちがう。そういう理由がないから女性が弁護士になることへの風当たりがものすごく強いと思う。
すでに西地区で女性弁護士が誕生しているから不可能ではないとはいえ、男性だけでなく女性も『女がわざわざ弁護士にならなくても』というはず。味方をしてくれる人は少ないでしょうね。
そこまで苦労してなるだけの価値があるのかと思ってしまう。
それにステラは絶対教師にむいてる。このまま教師になった方がステラのためだし世のためになる。
でもステラは自分が望む道のために行動しないと気が済まない性格なのよね。何もやらずにいる方が苦しいんでしょうね。だからどれだけ道がけわしくても進もうとする。
あー! せっかく今後が楽しみな見習いがきたってうれしかったのに。これまで私がステラについやしてきた時間と手間と期待をかえせ、裏切り者っていいたいほどがっかりしてる。
でも、もし弁護士になれなかったらいつでも戻っておいで」
そのようにいってくれた。
デルーカ先生がいったようにステラは何もやらずにあきらめてしまう方が苦しい。だから苦労すると分かっていてもやるのだ。
「心配してくれてありがとう。もし弁護士になるのに挫折したら結婚してくれる?」
「えー! 何年後の話をしてるんだ? 嫁にもらうならやっぱり若い女の子の方がいいだろう」
「……冗談だから」
つまらない冗談をいったことをステラは後悔する。
「さっさと終わらせて帰ろう。お腹すいたし」
ステラはそれ以降はポールが話しかけても集中しているからといい仕事をしつづけた。
ヤング弁護士事務所で書類の整理を手伝っていると、同じく書類の整理をしていたポールから仕事をしながらいわれた。
期限に間にあわないと手伝いによばれ、ステラは書き上がった頁をわきによけ新しい頁を用意している時にいわれたので書いたものを駄目にせずにすんだ。
もし文字を書いている時にいわれていれば確実に書いていたものを駄目にしただろう。
どうやら結婚をあせる男がここにもいたようだ。
ポールにこれまで好きだといわれたこともなければ、そのような素振りをされたこともない。何を血迷っているとしかいいようがない。
「えっと、どうして私と結婚しようと思ったわけ?」
「弁護士は既婚者の方が信用されるし早めに結婚した方がいいって親にいわれてる。ステラなら仕事のことよく分かっているし、忙しい時に手伝ってもらえるだろう?
弁護士になるなんて面倒なことせず俺と結婚したら弁護士のまねごとができる」
ポールは去年、弁護士資格をえた。見習いとしてヤング・シニアのもとで商業契約について経験をつみ、弁護士となったあとは遺言を担当しているジュニアから遺言についてまなんでいた。
そろそろポールの一年契約が終わろうとしている。契約を終了したあと地元に戻り弁護士として独立することになっているという。
「もしかしてジュニアから私が見習いになるのを断念させるために私と結婚しろとかいわれた?」
ヤング・シニアがステラを弁護士見習いとして受け入れてくれ、学年末に教師見習いの仕事をすべておえたあと働くことになっていた。しかしジュニアはシニアの決定に納得していない。
「ジュニアもシニアもそういう汚いことする人達じゃないの知ってるだろう?」
ポールにいわれステラはジュニアを疑うようなことをした自分を恥じた。
ジュニアはステラに面と向かって弁護士見習いになることを反対し、シニアの優しさにつけこんだから見習いになれたとはっきりいった。
物事をはっきりいうジュニアなら「ポールと結婚でもして弁護士になるのはあきらめろ」とステラ本人にいうだろう。
「それでポールが私と結婚した場合の利点は分かったけど、私が弁護士のまねごとをできる以外にポールと結婚する利点はあるの?」
ポールが意外なことをいわれたという顔をしている。
「えっと、俺のような優秀な男の妻になれること? それと――、そうだ、行き遅れにならないことかな」
ステラは自分がもてないのは知っているが、結婚できない女と思われるほどなのかと笑えた。
ステラが笑うとポールもつられて笑ったあと、「なんか俺、ものすごく失礼なこといったよな」と苦笑した。
「本当にそうだよ。私のようにもてない女なら結婚してやるといえばよろこんで承諾すると思ったんだよね」
ポールがばつが悪そうな顔をした。
「それでポールはなぜやけくそのように私に結婚しようといったの?」
ポールがしばらく沈黙したあと、付き合っていた恋人と結婚するつもりだったがイリアトス出身の彼女は地名を聞いたこともないポールの地元についていく決心がつかず別れることになったといった。
結婚して弁護士として頑張ろうと思っていたのが結婚する予定が消えてしまい、どうしようかと思っていたところにステラが弁護士になりたいと聞きそれならと思いついたらしい。
どいつもこいつもお手軽な存在としてなぜステラを思いうかべるのだと文句をいいたい。
「べつにお芝居のような素敵な状況をつくってとはいわないけど、もう少し雰囲気を気にしてくれてたらちょっとはときめいたかもしれない。
でも仕事しながら目も合わせず結婚しようというのはさすがに人のことなめてるとしかいいようがないけど」
言いたいことはしっかりいっておく。
「悪い。そうやっていわれたら俺ひどいことしてるよな。でも言い訳させてもらうと俺としてはステラを救う意味でいった」
「救う? これまで行き遅れになりそうだから何としても結婚相手みつけないとなんて考えたこともないし、いったこともないけど」
ポールが分かっていないなという表情をした。
「俺と結婚して弁護士見習いもどきをしている間に東地区でも女性弁護士が認められるようになるだろう。三年、いや五年ぐらいはかかりそうだよな。
女性弁護士が認められるまでの間ステラは俺の妻として身分は安泰で、無事に弁護士になったあとは一緒にやっていける。悪くないだろう?」
ステラはポールがまさかそこまで考えているとは思わなかった。手近で何とかなりそうなステラにプロポーズしたのだろうと思っていた。
「でも本音をいえば弁護士になんてならなくていいよ。俺の助手として手伝ってくれれば十分だ」
ポールに一瞬ほだされそうになったが、あっさりその気持ちは消えた。
「ポール、地元でかわいい奥さんみつけて幸せになってね」
ステラが祈りのポーズつきでいうと、「まじかよ……」ポールがうなった。
よほどステラが結婚を簡単に了承すると思っていたらしい。
この一年で二人の男性からプロポーズされたが、うれしくもなければ、文句をいいたくなるような訳ありで呪われているような気がする。
意地悪な気分になりポールにちくりと嫌みをいいたくなった。
「こんなおざなりなプロポーズする男と結婚しようと思う女の子なんて、『ぜーったい』いないから。お嫁さんさがしうまくいくといいね」
まったく毒がたりていないが考えるのも面倒なのでこれでよしとしようだ。
「ステラ、お詫びに先輩として助言しとく。
まだ間に合うぞ。教師のままでいた方がいいんじゃないか? ジュニアがいうように弁護士になれたとしても仕事ないと思う。
イリアトスは先進的なことを好むけど、その他の地域は保守的だ。東地区が女性弁護士を認めるのにかなり時間がかかると思う。
わざわざ苦労する道をえらばなくてもいいんじゃないか?」
ステラは教師見習いの担当教師のデルーカ先生にいわれたことを思い出す。
「ステラが挑戦したいというのを応援したい気持ちと、なぜ苦労するのがみえている道をわざわざ選ぶと反対したい気持ちでゆれてる。
教師も昔は男性しかなれなかったのは知ってるわよね? 戦争で男性教師が徴兵されたから緊急的な処置で女性が教師になることが認められた。
だから女性が教師になることへの風当たりはほとんどなかったんじゃないかと思う。
でも弁護士はちがう。そういう理由がないから女性が弁護士になることへの風当たりがものすごく強いと思う。
すでに西地区で女性弁護士が誕生しているから不可能ではないとはいえ、男性だけでなく女性も『女がわざわざ弁護士にならなくても』というはず。味方をしてくれる人は少ないでしょうね。
そこまで苦労してなるだけの価値があるのかと思ってしまう。
それにステラは絶対教師にむいてる。このまま教師になった方がステラのためだし世のためになる。
でもステラは自分が望む道のために行動しないと気が済まない性格なのよね。何もやらずにいる方が苦しいんでしょうね。だからどれだけ道がけわしくても進もうとする。
あー! せっかく今後が楽しみな見習いがきたってうれしかったのに。これまで私がステラについやしてきた時間と手間と期待をかえせ、裏切り者っていいたいほどがっかりしてる。
でも、もし弁護士になれなかったらいつでも戻っておいで」
そのようにいってくれた。
デルーカ先生がいったようにステラは何もやらずにあきらめてしまう方が苦しい。だから苦労すると分かっていてもやるのだ。
「心配してくれてありがとう。もし弁護士になるのに挫折したら結婚してくれる?」
「えー! 何年後の話をしてるんだ? 嫁にもらうならやっぱり若い女の子の方がいいだろう」
「……冗談だから」
つまらない冗談をいったことをステラは後悔する。
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