75 / 89
どれほど小さな星であっても星は暗闇をてらす
りんごと魚は比べられるのか
しおりを挟む
アレックス・ホワイトは自分の目の前で泣いているステラを抱きしめたいという気持ちと戦っていた。
信仰心がうすいアレックスにとって神の教えなど正直どうでもよいことだが、ステラにかかわることなので節度ある男女の距離を心がけていた。
ステラの下宿の大家であるソフィアからくどいほど釘をさされている。
「ステラと絶対に節度ある距離をとることを忘れないように。あの子はただでさえ人からあることないこと言われる立場にいる。
女が弁護士になることをおもしろく思ってない人達は、ステラの行動にけちをつけたくて仕方ない。
ステラとアレックスが男女として不適切な接触をしてたら、よだれをたらさんばかりにいろいろいってステラを攻撃するから」とことあるごとにいわれている。
ソフィアはすっかりステラの母親がわりとしてステラを守ろうとしていた。
恋人同士なら手をつなぐぐらいは許されるが、抱きしめたり口づけるなど間違ってもできない。
婚約していても人前で抱きしめるのも口づけるようなこともすべきでなく、男女とも結婚するまで純潔をまもらなくてはならない。
もしかしたらステラの背をなでるのも男女の節度という点でまずいのかもしれないが、泣いているステラを見ているだけなどできない。
ステラが鷹匠の話をしたのは初めてだった。アレックスはステラがノルン国からだしてくれた手紙に、なぜ身分制度があるのだろうと書いていたのを思い出した。きっとあの手紙を書いた時期に鷹匠のことがあったのだろう。
ステラがノルン国から帰ってきて二年以上たっている。理不尽だという思いをずっとかかえてきたのだろう。
イザベラが「ステラは何かあった時に感情を隠してしまう。無意識のうちにしてるんだろうけど。だからステラが大変な思いをしている時に何の力にもなれない」と悔しそうにいったことがある。
ステラが無意識のうちに胸の中にため込んだものがあふれそうになっており、もうこれ以上かかえきれなくなっているのかもしれない。
アレックスはいつもステラの気持ちを聞くようにしているが、「べつに何も考えてない」とかわされることが多く、めげずに思いついたことを質問すると「そんなにいろいろ聞かれると尋問されてるような気になる」とすこし嫌そうにいわれる。
そのためステラがためこんでいる気持ちや考えを聞くことができずにいた。
ステラの背をなでていると赤毛の男がそばを通った。
ステラは町で赤毛の少年を見かけるといつも目で追いかける。ステラが教師見習いをしていた時に、薬物でおかしくなった母に傷つけられた生徒が赤毛の少年だったという。ステラは毎日彼の幸せを祈っていた。
ステラの心の中にはこれまでため込んできた悲しみや苦しみがたくさんある。それをすこしでも取りのぞくことができたらとアレックスは思う。
自分の手に人の苦しみを取りのぞく力があればと思いながらステラの背をなでる。
ふいにステラが弁護士になるのをあきらめるといったことが気になった。ステラがまだアレックスに話していない何かがある。
「ステラ、イリアトスに帰りたいなら帰ろう。弁護士になるのが大変なら違うことをすればいい。
これ以上無理しなくていいよ。実際にやってみないと分からないことって多い。ステラは弁護士になりたいと思ってやってみた。でもやってみたら自分に合わないと思った。だったら早く方向転換した方がよくないか?」
ステラが困った顔をした。弁護士になるのをあきらめたいといったが、それが本心ではないのかもしれない。
「教師の仕事はきらいじゃないんだろう? それならイリアトスに戻って教師見習いをやりなおせばいい」
ステラが何かを考えているようだが何もいわない。
我慢くらべだ。ステラが沈黙にたえきれなくなり口をひらくのをまつ。
「……自分の能力を過信してた。何もできないくせに、何かができる気になってた。だからがんばればきっと大丈夫だろうと思ってた」
ステラが小さな声でつぶやくようにいった。アレックスはうなずくだけで沈黙をつらぬく。ステラはこれまで胸の中にしまってきたことを言おうとしている。ステラが自分から話すのをまつだけだ。
「甘かった。がんばれば何とかなると思ってきたけど、がんばるだけでは何ともならないことがたくさんあって。
弁護士は顧客との関係が大切だけど、上手く関係をつくれるのか自信がない。顧客から女だからとあなどられるというのはあるけど、それよりも私、もともと人間関係をきずくのが上手くない。
初等学校の時も遠巻きにされちゃったし……。高等学校もすこし浮いちゃった。なんか人から嫌われてしまう」
ステラが初等学校で周りから浮いてしまった話をした。勉強ができたステラは教師からほめられるのがうれしく、暇があれば勉強していたらしい。
しかし友達からさそわれれば一緒にあそび、友達とあそぶのが楽しくさそわれるのを待っていた。
それが友人達の気に障ったらしい。自分から遊ぼうとさそわないのは一緒にあそびたくないからで、頭が良いからお高くとまっていると思われ距離をおかれるようになった。
ステラは仕方ないと休み時間に本をよんだり、勉強したりしていたので教師からの評価はますますよくなった。そのせいでよりお高くとまっているといわれるようになった。
「それでも仲良くしてくれる子はいたんだけど、なんとなく周りから浮いてしまって」ステラがうつむいた。
スペンサー学園時代のステラはイザベラといっしょにいることが多かった。アレックスは三年生の時にステラのことが気になりはじめて彼女の姿をおっていたが、イザベラ以外の友人とも楽しそうにしていたのをおぼえている。
しかしステラの話をきいて、それらの友人に対し遠慮があるようにみえたことを思い出した。
「弁護士は顧客に法的に一番よい条件になるよう契約をととのえるのが仕事だけど、顧客にとって法的に一番よいものが顧客が本当に求めているものではないことがある。
契約相手との関係を重視して将来的に交渉の余地をのこすような形にしたり、過去に恩をうけたので相手にすこし有利な形にしたかったり、法的に一番よいを求めていないことがある。
顧客のそういった要望だけでなく、相手側の弁護士とのやりとりで相手側が何を求めていて、お互いの妥協点がどこなのかをさぐらないといけない。
それを上手くできると思えない。私は弁護士としての能力が欠けていて、顧客に迷惑をかけてしまうだけなんじゃないかと思うと……」
アレックスは自分の頭に思いうかんだことをたしかめることにした。
「ステラ、ダシルバ弁護士はやり手だときいたけど、弁護士として本当にすごいのか、ダシルバ家やサントス家の名前があるからすごいのかどっち?」
ステラがなぜそのようなことを聞くという表情をしたが、「弁護士としてすごい人だよ」とこたえた。
「ということはステラは弁護士としてすぐれた人の仕事のやり方を見てるから、どうしても弁護士としてステラが目指す水準が高くなる。
でも多くの弁護士がダシルバ弁護士と同じような仕事のやり方ををしてると思えない。もし他の弁護士がダシルバ弁護士のように仕事をしてたら、その弁護士も評判が高いはずだ。
ダシルバ弁護士と自分をくらべて自分は駄目だと思ってるだけじゃないか?」
ステラがかすかにうなずいたが、納得しているようにはみえない。
「俺、うぬぼれ屋だから自分の書く脚本をすごいと思ってる。でも演劇の父が書いた脚本よんだ時に打ちのめされた。彼と比べたら俺の書いたものなんて子供の落書きだ。
ステラが自分とダシルバ弁護士をくらべてしまう気持ちは分かる。でも俺と演劇の父をくらべるぐらい、その比べ方は雑なんだ。
『りんごと魚』だよ。どちらも食べ物という共通点はあるけど、同じ条件でりんごと魚を比べることなんてできないだろう?
りんごと魚のことわざのように比べ方が正しいのか、比べる条件が正しいのかを考えてみなよ。
ダシルバ弁護士とステラを比べるなら、ダシルバ弁護士が見習いの時に出来ていたことと、いまのステラを比べてどうなのかって考えるべきだろう?」
ステラはアレックスのいったことは理解したようだが、すっきり腑に落ちたわけではないようだ。
それならこれからアレックスはステラに事あるごとに伝えていくだけだ。
高い目標をもつことは大切だ。目標とする人と自分を比べ自分に足りていないものを得る努力をするのはよい。自分もそうしてきた。
しかし目指す道をあきらめてしまうような比べ方をするのはちがうだろう。
アレックスはステラの心を軽くするきっかけをつかめたような気がした。
信仰心がうすいアレックスにとって神の教えなど正直どうでもよいことだが、ステラにかかわることなので節度ある男女の距離を心がけていた。
ステラの下宿の大家であるソフィアからくどいほど釘をさされている。
「ステラと絶対に節度ある距離をとることを忘れないように。あの子はただでさえ人からあることないこと言われる立場にいる。
女が弁護士になることをおもしろく思ってない人達は、ステラの行動にけちをつけたくて仕方ない。
ステラとアレックスが男女として不適切な接触をしてたら、よだれをたらさんばかりにいろいろいってステラを攻撃するから」とことあるごとにいわれている。
ソフィアはすっかりステラの母親がわりとしてステラを守ろうとしていた。
恋人同士なら手をつなぐぐらいは許されるが、抱きしめたり口づけるなど間違ってもできない。
婚約していても人前で抱きしめるのも口づけるようなこともすべきでなく、男女とも結婚するまで純潔をまもらなくてはならない。
もしかしたらステラの背をなでるのも男女の節度という点でまずいのかもしれないが、泣いているステラを見ているだけなどできない。
ステラが鷹匠の話をしたのは初めてだった。アレックスはステラがノルン国からだしてくれた手紙に、なぜ身分制度があるのだろうと書いていたのを思い出した。きっとあの手紙を書いた時期に鷹匠のことがあったのだろう。
ステラがノルン国から帰ってきて二年以上たっている。理不尽だという思いをずっとかかえてきたのだろう。
イザベラが「ステラは何かあった時に感情を隠してしまう。無意識のうちにしてるんだろうけど。だからステラが大変な思いをしている時に何の力にもなれない」と悔しそうにいったことがある。
ステラが無意識のうちに胸の中にため込んだものがあふれそうになっており、もうこれ以上かかえきれなくなっているのかもしれない。
アレックスはいつもステラの気持ちを聞くようにしているが、「べつに何も考えてない」とかわされることが多く、めげずに思いついたことを質問すると「そんなにいろいろ聞かれると尋問されてるような気になる」とすこし嫌そうにいわれる。
そのためステラがためこんでいる気持ちや考えを聞くことができずにいた。
ステラの背をなでていると赤毛の男がそばを通った。
ステラは町で赤毛の少年を見かけるといつも目で追いかける。ステラが教師見習いをしていた時に、薬物でおかしくなった母に傷つけられた生徒が赤毛の少年だったという。ステラは毎日彼の幸せを祈っていた。
ステラの心の中にはこれまでため込んできた悲しみや苦しみがたくさんある。それをすこしでも取りのぞくことができたらとアレックスは思う。
自分の手に人の苦しみを取りのぞく力があればと思いながらステラの背をなでる。
ふいにステラが弁護士になるのをあきらめるといったことが気になった。ステラがまだアレックスに話していない何かがある。
「ステラ、イリアトスに帰りたいなら帰ろう。弁護士になるのが大変なら違うことをすればいい。
これ以上無理しなくていいよ。実際にやってみないと分からないことって多い。ステラは弁護士になりたいと思ってやってみた。でもやってみたら自分に合わないと思った。だったら早く方向転換した方がよくないか?」
ステラが困った顔をした。弁護士になるのをあきらめたいといったが、それが本心ではないのかもしれない。
「教師の仕事はきらいじゃないんだろう? それならイリアトスに戻って教師見習いをやりなおせばいい」
ステラが何かを考えているようだが何もいわない。
我慢くらべだ。ステラが沈黙にたえきれなくなり口をひらくのをまつ。
「……自分の能力を過信してた。何もできないくせに、何かができる気になってた。だからがんばればきっと大丈夫だろうと思ってた」
ステラが小さな声でつぶやくようにいった。アレックスはうなずくだけで沈黙をつらぬく。ステラはこれまで胸の中にしまってきたことを言おうとしている。ステラが自分から話すのをまつだけだ。
「甘かった。がんばれば何とかなると思ってきたけど、がんばるだけでは何ともならないことがたくさんあって。
弁護士は顧客との関係が大切だけど、上手く関係をつくれるのか自信がない。顧客から女だからとあなどられるというのはあるけど、それよりも私、もともと人間関係をきずくのが上手くない。
初等学校の時も遠巻きにされちゃったし……。高等学校もすこし浮いちゃった。なんか人から嫌われてしまう」
ステラが初等学校で周りから浮いてしまった話をした。勉強ができたステラは教師からほめられるのがうれしく、暇があれば勉強していたらしい。
しかし友達からさそわれれば一緒にあそび、友達とあそぶのが楽しくさそわれるのを待っていた。
それが友人達の気に障ったらしい。自分から遊ぼうとさそわないのは一緒にあそびたくないからで、頭が良いからお高くとまっていると思われ距離をおかれるようになった。
ステラは仕方ないと休み時間に本をよんだり、勉強したりしていたので教師からの評価はますますよくなった。そのせいでよりお高くとまっているといわれるようになった。
「それでも仲良くしてくれる子はいたんだけど、なんとなく周りから浮いてしまって」ステラがうつむいた。
スペンサー学園時代のステラはイザベラといっしょにいることが多かった。アレックスは三年生の時にステラのことが気になりはじめて彼女の姿をおっていたが、イザベラ以外の友人とも楽しそうにしていたのをおぼえている。
しかしステラの話をきいて、それらの友人に対し遠慮があるようにみえたことを思い出した。
「弁護士は顧客に法的に一番よい条件になるよう契約をととのえるのが仕事だけど、顧客にとって法的に一番よいものが顧客が本当に求めているものではないことがある。
契約相手との関係を重視して将来的に交渉の余地をのこすような形にしたり、過去に恩をうけたので相手にすこし有利な形にしたかったり、法的に一番よいを求めていないことがある。
顧客のそういった要望だけでなく、相手側の弁護士とのやりとりで相手側が何を求めていて、お互いの妥協点がどこなのかをさぐらないといけない。
それを上手くできると思えない。私は弁護士としての能力が欠けていて、顧客に迷惑をかけてしまうだけなんじゃないかと思うと……」
アレックスは自分の頭に思いうかんだことをたしかめることにした。
「ステラ、ダシルバ弁護士はやり手だときいたけど、弁護士として本当にすごいのか、ダシルバ家やサントス家の名前があるからすごいのかどっち?」
ステラがなぜそのようなことを聞くという表情をしたが、「弁護士としてすごい人だよ」とこたえた。
「ということはステラは弁護士としてすぐれた人の仕事のやり方を見てるから、どうしても弁護士としてステラが目指す水準が高くなる。
でも多くの弁護士がダシルバ弁護士と同じような仕事のやり方ををしてると思えない。もし他の弁護士がダシルバ弁護士のように仕事をしてたら、その弁護士も評判が高いはずだ。
ダシルバ弁護士と自分をくらべて自分は駄目だと思ってるだけじゃないか?」
ステラがかすかにうなずいたが、納得しているようにはみえない。
「俺、うぬぼれ屋だから自分の書く脚本をすごいと思ってる。でも演劇の父が書いた脚本よんだ時に打ちのめされた。彼と比べたら俺の書いたものなんて子供の落書きだ。
ステラが自分とダシルバ弁護士をくらべてしまう気持ちは分かる。でも俺と演劇の父をくらべるぐらい、その比べ方は雑なんだ。
『りんごと魚』だよ。どちらも食べ物という共通点はあるけど、同じ条件でりんごと魚を比べることなんてできないだろう?
りんごと魚のことわざのように比べ方が正しいのか、比べる条件が正しいのかを考えてみなよ。
ダシルバ弁護士とステラを比べるなら、ダシルバ弁護士が見習いの時に出来ていたことと、いまのステラを比べてどうなのかって考えるべきだろう?」
ステラはアレックスのいったことは理解したようだが、すっきり腑に落ちたわけではないようだ。
それならこれからアレックスはステラに事あるごとに伝えていくだけだ。
高い目標をもつことは大切だ。目標とする人と自分を比べ自分に足りていないものを得る努力をするのはよい。自分もそうしてきた。
しかし目指す道をあきらめてしまうような比べ方をするのはちがうだろう。
アレックスはステラの心を軽くするきっかけをつかめたような気がした。
38
あなたにおすすめの小説
【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです
※表紙 AIアプリ作成
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
【完結】愛され令嬢は、死に戻りに気付かない
かまり
恋愛
公爵令嬢エレナは、婚約者の王子と聖女に嵌められて処刑され、死に戻るが、
それを夢だと思い込んだエレナは考えなしに2度目を始めてしまう。
しかし、なぜかループ前とは違うことが起きるため、エレナはやはり夢だったと確信していたが、
結局2度目も王子と聖女に嵌められる最後を迎えてしまった。
3度目の死に戻りでエレナは聖女に勝てるのか?
聖女と婚約しようとした王子の目に、涙が見えた気がしたのはなぜなのか?
そもそも、なぜ死に戻ることになったのか?
そして、エレナを助けたいと思っているのは誰なのか…
色んな謎に包まれながらも、王子と幸せになるために諦めない、
そんなエレナの逆転勝利物語。
【完結】見えてますよ!
ユユ
恋愛
“何故”
私の婚約者が彼だと分かると、第一声はソレだった。
美少女でもなければ醜くもなく。
優秀でもなければ出来損ないでもなく。
高貴でも無ければ下位貴族でもない。
富豪でなければ貧乏でもない。
中の中。
自己主張も存在感もない私は貴族達の中では透明人間のようだった。
唯一認識されるのは婚約者と社交に出る時。
そしてあの言葉が聞こえてくる。
見目麗しく優秀な彼の横に並ぶ私を蔑む令嬢達。
私はずっと願っていた。彼に婚約を解消して欲しいと。
ある日いき過ぎた嫌がらせがきっかけで、見えるようになる。
★注意★
・閑話にはR18要素を含みます。
読まなくても大丈夫です。
・作り話です。
・合わない方はご退出願います。
・完結しています。
完結 やっぱり貴方は、そちらを選ぶのですね
ポチ
恋愛
卒業式も終わり
卒業のお祝い。。
パーティーの時にソレは起こった
やっぱり。。そうだったのですね、、
また、愛する人は
離れて行く
また?婚約者は、1人目だけど。。。
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
【完結】この胸が痛むのは
Mimi
恋愛
「アグネス嬢なら」
彼がそう言ったので。
私は縁組をお受けすることにしました。
そのひとは、亡くなった姉の恋人だった方でした。
亡き姉クラリスと婚約間近だった第三王子アシュフォード殿下。
殿下と出会ったのは私が先でしたのに。
幼い私をきっかけに、顔を合わせた姉に殿下は恋をしたのです……
姉が亡くなって7年。
政略婚を拒否したい王弟アシュフォードが
『彼女なら結婚してもいい』と、指名したのが最愛のひとクラリスの妹アグネスだった。
亡くなった恋人と同い年になり、彼女の面影をまとうアグネスに、アシュフォードは……
*****
サイドストーリー
『この胸に抱えたものは』全13話も公開しています。
こちらの結末ネタバレを含んだ内容です。
読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです
* 他サイトで公開しています。
どうぞよろしくお願い致します。
【完】瓶底メガネの聖女様
らんか
恋愛
伯爵家の娘なのに、実母亡き後、後妻とその娘がやってきてから虐げられて育ったオリビア。
傷つけられ、生死の淵に立ったその時に、前世の記憶が蘇り、それと同時に魔力が発現した。
実家から事実上追い出された形で、家を出たオリビアは、偶然出会った人達の助けを借りて、今まで奪われ続けた、自分の大切なもの取り戻そうと奮闘する。
そんな自分にいつも寄り添ってくれるのは……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる