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第二章 その出会いに、名をつけるのならば
⑨ 『認識共有』
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意識が戻らない父の大きな右手を両手で握る。
そこに確かなぬくもりを感じ、メルエーナはそのことに安堵した。
高さがそれほどではなかったことに加え、木々が密集していたので、その枝がクッションになったのが幸いしたとジェノは言っていた。だが、それでも癒やしの魔法というものがなければ危うかったらしい。
そして、まだ魔法の効果は父の身体の中で続いているらしく、目覚めるまではこのまま眠らせておいたほうがいいとのことだった。
「全部使い切った」
ジェノが薄い銀色の板を返すと、それを受け取ったイルリアは、「そう」と短く言い、それをポーチに戻す。
メルエーナは魔法というものを今まで見たことがなかった。だが、それが常識では考えられない強力なものなのだということは理解できる。
父に刺さっていた矢も抜かれていたが、服に穴が空いているだけで、傷はもう塞がっている。本当に、信じられないほどすごい力だ。
「イルリア、メルエーナ。今後のことを話すぞ」
先程一瞬見せた怒りの表情は影も形もなく、ジェノはいつもの無表情な顔のまま話を切り出す。
メルエーナ達は頷き、彼の言葉を待つ。
「まず認識を共有しておきたい。コーリスさんに矢を放ったのは、ローグ達三人だ。……それ以外に該当する者がいない」
ジェノの言葉に、メルエーナはショックを受ける。
あの三人が不真面目で今回の捜索に協力的でなかったのは確かだが、どうして父が彼らに矢を放たれて、命を狙われなければいけないのかまるで分からない。
父の物言いは強いものだったかもしれないが、だからといって逆恨みをされて命を狙われる程のことはしていないはずだ。
「そんな……。どうして、あの人達がお父さんを……」
メルエーナは未だに意識が戻らないコーリスの顔を見て、また瞳に涙を浮かべる。
「……話を続けるぞ。この辺りにも人間の武器を奪い、それを使う魔物はいるのかもしれないが、正確に肩と足を射抜くほどの精度は、生半可な練習では身につかない。素人ではない」
そこまで言うと、ジェノは背後に置いていた矢を取り出して、メルエーナ達に見せる。
「それは、この矢にしっかり手入れが行き届いていることからも明らかだ。さらに、これだけの腕があるのに、コーリスさんの急所を狙わず、敢えて崖下に落下させたのも、保険をかけるためだったのだろう」
「保険? どういうこと?」
イルリアが口を挟む。
「次に狙う相手の注意をコーリスさんに向けるためと、俺達がコーリスさんを助けようとするのであれば、矢を撃った自分を発見される危険性を減らすことができるということだ」
ジェノの言葉に、メルエーナは全身の震えを抑えられなかった。自分や家族に対して、こんな殺意を向けられたことなどないのだから、それもやむを得ないことだった。。
「メル……」
イルリアは心配して手を握ってくれたが、ジェノは淡々と話を続ける。
「奴らの狙いは、お前たち二人を手篭めにすることだろう。ただ、目的はそれだが、奴らは更にお前たちの命も狙っていることを理解してくれ。
降伏は無意味だ。あいつらは、邪魔者の俺とコーリスさんはもちろん、目的を果たした後、自分たちの保身のために必ずお前たちも殺す」
「……死人に口なしってことね」
イルリアの顔に怒りが宿ったのが分かった。だが、メルエーナは怒ることもできない。怖くて仕方がない。ただ恐怖だけが胸に渦巻く。
「俺たちが助かるためには、何とか奴らを掻い潜って村に逃げ戻るか、捜索隊に見つけてもらうことだろう。だが、後者はあまり当てにできない」
「あいつらを全滅させるっていうのは?」
震えるメルエーナを優しく抱きしめながら、イルリアはそんな物騒なことをいう。
「それができれば最上だ。だが、俺たちには弓がない上に機動力もない。下手に奴らを索敵しようと出ていけば、そこを襲われて終わりだ。もっとも、奴らがわざわざ距離の有利を捨てるほどの馬鹿であれば話は別だが……」
ジェノはそこまで言うと、小さく嘆息し、
「いや、馬鹿なのは間違いないか。俺ならばこんなリスクが高い賭けはしない。雇い主――この場合はリムロ村がそれに当たるが、その案内人を殺そうとしたことがバレたら、間違いなく極刑だ。こんな裏切りをするなど、リスクとリターンが全く釣り合わない」
そう続ける。
「あら。言ってくれるじゃあないの。私とメルを好きにできるというのは、あんたにとっては全く魅力的ではないっていうわけ?
聞いた、メル。この朴念仁は、あいつらが血眼になってまで欲しいと思っている私達に全く興味がないって。目が腐っているんじゃないかしらね」
「自分の価値など自分で決めればいいだろう。俺がどうこう言うことではない」
「本当に馬鹿ね。女の価値は男が決めるものよ。そんなことも分からないから、あんたは駄目なのよ」
突然とりとめのない口論を始めたイルリア達に、メルエーナは驚いて俯けていた顔を上げる。すると、そこには優しく微笑むイルリアと、わずかに口元を緩めたジェノの顔があった。
そこまでしてもらって、ようやくメルエーナは気を使われたことに気づく。
「メル。私達が必ず貴女とコーリスさんを村まで送り届けるわ。だから、私達を信じて」
イルリアはそう言って、メルエーナの頭を優しく撫でる。
「……イルリアさん、ジェノさん……」
メルエーナの胸に渦巻いていた恐怖が、二人の笑みで薄らいで行く。
「メルエーナ。状況的には俺たちが不利だ。だが、手がないわけではない。力を貸してくれ」
ジェノはまた仏頂面に戻っていたが、その声色が少し優しく聞こえた。
「はっ、はい」
メルエーナは勇気を振り絞って、優しい二人にそう応える。
すると、二人はまた微笑んでくれた。もっとも、ジェノのそれは非常に分かりにくいものだったが。
「メルエーナ。早速一つ教えてほしいことがある。今日、俺達が通ってきた道以外に、村に戻る方法はないか?」
ジェノに問われて、メルエーナは考える。
「……村の裏に回る道はあります。ただ、遠回りになってしまいますので、かなり時間が掛かってしまいます」
「そうか。だが、同じ道を戻るよりは危険が少ないだろう。奴らは恐らく俺達が今まで通ってきた道の何処かで待ち伏せをしているはずだ」
「あいつらが、私達を追ってきている可能性は考えないの?」
イルリアの指摘に、ジェノは「それも考えてはいる」と答える。
「だが、あいつらには土地勘がない。それに、ここらは木々が密集していて射線が通りにくい。希望的な観測も含まれているのは否定しないが、どちらにしろ、コーリスさんが目覚めるまでは俺たちは動けないのだから、それを気にしても仕方がない」
その言葉に、メルエーナは少しだけ安堵する。
せっかく二人のおかげで助かりそうな父を、再び危険な目に合わせたくない。
そして、もちろんジェノとイルリアにも危険な目にあってほしくない。
ジェノは、父が目覚めるまでは動けないと言ってくれた。
メルエーナは、震える自分の手を握り続けていてくれる。
自分たち父娘を、二人が懸命に救おうとしてくれているのがよく分かった。
「今のうちに、昼食にしよう。食欲などないかもしれんが、無理にでも食べておけ。いざというときに空腹で動けないことがないようにな」
とても食事をする心持ちにはなれなかったが、ジェノに言われて、メルエーナ達は各自持参した昼食を食べた。
母と一緒に作ったこのお弁当は自信作だったのだが、今は全く味がわからない。
けれど、それでもメルエーナは何とかそれらをすべて胃に収めた。
昼食後、コーリスが目を覚ました。
そして彼に状況説明をした後、メルエーナ達は行動に出るのだった。
そこに確かなぬくもりを感じ、メルエーナはそのことに安堵した。
高さがそれほどではなかったことに加え、木々が密集していたので、その枝がクッションになったのが幸いしたとジェノは言っていた。だが、それでも癒やしの魔法というものがなければ危うかったらしい。
そして、まだ魔法の効果は父の身体の中で続いているらしく、目覚めるまではこのまま眠らせておいたほうがいいとのことだった。
「全部使い切った」
ジェノが薄い銀色の板を返すと、それを受け取ったイルリアは、「そう」と短く言い、それをポーチに戻す。
メルエーナは魔法というものを今まで見たことがなかった。だが、それが常識では考えられない強力なものなのだということは理解できる。
父に刺さっていた矢も抜かれていたが、服に穴が空いているだけで、傷はもう塞がっている。本当に、信じられないほどすごい力だ。
「イルリア、メルエーナ。今後のことを話すぞ」
先程一瞬見せた怒りの表情は影も形もなく、ジェノはいつもの無表情な顔のまま話を切り出す。
メルエーナ達は頷き、彼の言葉を待つ。
「まず認識を共有しておきたい。コーリスさんに矢を放ったのは、ローグ達三人だ。……それ以外に該当する者がいない」
ジェノの言葉に、メルエーナはショックを受ける。
あの三人が不真面目で今回の捜索に協力的でなかったのは確かだが、どうして父が彼らに矢を放たれて、命を狙われなければいけないのかまるで分からない。
父の物言いは強いものだったかもしれないが、だからといって逆恨みをされて命を狙われる程のことはしていないはずだ。
「そんな……。どうして、あの人達がお父さんを……」
メルエーナは未だに意識が戻らないコーリスの顔を見て、また瞳に涙を浮かべる。
「……話を続けるぞ。この辺りにも人間の武器を奪い、それを使う魔物はいるのかもしれないが、正確に肩と足を射抜くほどの精度は、生半可な練習では身につかない。素人ではない」
そこまで言うと、ジェノは背後に置いていた矢を取り出して、メルエーナ達に見せる。
「それは、この矢にしっかり手入れが行き届いていることからも明らかだ。さらに、これだけの腕があるのに、コーリスさんの急所を狙わず、敢えて崖下に落下させたのも、保険をかけるためだったのだろう」
「保険? どういうこと?」
イルリアが口を挟む。
「次に狙う相手の注意をコーリスさんに向けるためと、俺達がコーリスさんを助けようとするのであれば、矢を撃った自分を発見される危険性を減らすことができるということだ」
ジェノの言葉に、メルエーナは全身の震えを抑えられなかった。自分や家族に対して、こんな殺意を向けられたことなどないのだから、それもやむを得ないことだった。。
「メル……」
イルリアは心配して手を握ってくれたが、ジェノは淡々と話を続ける。
「奴らの狙いは、お前たち二人を手篭めにすることだろう。ただ、目的はそれだが、奴らは更にお前たちの命も狙っていることを理解してくれ。
降伏は無意味だ。あいつらは、邪魔者の俺とコーリスさんはもちろん、目的を果たした後、自分たちの保身のために必ずお前たちも殺す」
「……死人に口なしってことね」
イルリアの顔に怒りが宿ったのが分かった。だが、メルエーナは怒ることもできない。怖くて仕方がない。ただ恐怖だけが胸に渦巻く。
「俺たちが助かるためには、何とか奴らを掻い潜って村に逃げ戻るか、捜索隊に見つけてもらうことだろう。だが、後者はあまり当てにできない」
「あいつらを全滅させるっていうのは?」
震えるメルエーナを優しく抱きしめながら、イルリアはそんな物騒なことをいう。
「それができれば最上だ。だが、俺たちには弓がない上に機動力もない。下手に奴らを索敵しようと出ていけば、そこを襲われて終わりだ。もっとも、奴らがわざわざ距離の有利を捨てるほどの馬鹿であれば話は別だが……」
ジェノはそこまで言うと、小さく嘆息し、
「いや、馬鹿なのは間違いないか。俺ならばこんなリスクが高い賭けはしない。雇い主――この場合はリムロ村がそれに当たるが、その案内人を殺そうとしたことがバレたら、間違いなく極刑だ。こんな裏切りをするなど、リスクとリターンが全く釣り合わない」
そう続ける。
「あら。言ってくれるじゃあないの。私とメルを好きにできるというのは、あんたにとっては全く魅力的ではないっていうわけ?
聞いた、メル。この朴念仁は、あいつらが血眼になってまで欲しいと思っている私達に全く興味がないって。目が腐っているんじゃないかしらね」
「自分の価値など自分で決めればいいだろう。俺がどうこう言うことではない」
「本当に馬鹿ね。女の価値は男が決めるものよ。そんなことも分からないから、あんたは駄目なのよ」
突然とりとめのない口論を始めたイルリア達に、メルエーナは驚いて俯けていた顔を上げる。すると、そこには優しく微笑むイルリアと、わずかに口元を緩めたジェノの顔があった。
そこまでしてもらって、ようやくメルエーナは気を使われたことに気づく。
「メル。私達が必ず貴女とコーリスさんを村まで送り届けるわ。だから、私達を信じて」
イルリアはそう言って、メルエーナの頭を優しく撫でる。
「……イルリアさん、ジェノさん……」
メルエーナの胸に渦巻いていた恐怖が、二人の笑みで薄らいで行く。
「メルエーナ。状況的には俺たちが不利だ。だが、手がないわけではない。力を貸してくれ」
ジェノはまた仏頂面に戻っていたが、その声色が少し優しく聞こえた。
「はっ、はい」
メルエーナは勇気を振り絞って、優しい二人にそう応える。
すると、二人はまた微笑んでくれた。もっとも、ジェノのそれは非常に分かりにくいものだったが。
「メルエーナ。早速一つ教えてほしいことがある。今日、俺達が通ってきた道以外に、村に戻る方法はないか?」
ジェノに問われて、メルエーナは考える。
「……村の裏に回る道はあります。ただ、遠回りになってしまいますので、かなり時間が掛かってしまいます」
「そうか。だが、同じ道を戻るよりは危険が少ないだろう。奴らは恐らく俺達が今まで通ってきた道の何処かで待ち伏せをしているはずだ」
「あいつらが、私達を追ってきている可能性は考えないの?」
イルリアの指摘に、ジェノは「それも考えてはいる」と答える。
「だが、あいつらには土地勘がない。それに、ここらは木々が密集していて射線が通りにくい。希望的な観測も含まれているのは否定しないが、どちらにしろ、コーリスさんが目覚めるまでは俺たちは動けないのだから、それを気にしても仕方がない」
その言葉に、メルエーナは少しだけ安堵する。
せっかく二人のおかげで助かりそうな父を、再び危険な目に合わせたくない。
そして、もちろんジェノとイルリアにも危険な目にあってほしくない。
ジェノは、父が目覚めるまでは動けないと言ってくれた。
メルエーナは、震える自分の手を握り続けていてくれる。
自分たち父娘を、二人が懸命に救おうとしてくれているのがよく分かった。
「今のうちに、昼食にしよう。食欲などないかもしれんが、無理にでも食べておけ。いざというときに空腹で動けないことがないようにな」
とても食事をする心持ちにはなれなかったが、ジェノに言われて、メルエーナ達は各自持参した昼食を食べた。
母と一緒に作ったこのお弁当は自信作だったのだが、今は全く味がわからない。
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