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リーフレット夫妻(2)
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リーフの言葉にサーキスがたじろぐ。
(な、なんだこの人⁉ また新手の変な人種だ!)
瞳を白黒させて妻のエマが注意する。
「ちょっと、ちょっとリーフ…! なんてこと言うの…! 皆さんに失礼でしょ…。女性の看護師さんもいるし、少しぐらい裸を見られるのは仕方ないでしょ…。私が動けるようになるなら…それぐらい…」
「あの! 僕も手術を見たら駄目かな⁉」
銀髪の旦那の申し出にパディはすぐにイエスとは言わなかった。
(やりにくい…。今回の手術は家族が見ている前ではやりにくい…。せっかくだからサーキスにやらせようと思っていたのに…。仕方ないか…)
「ではリーフレットさん、手術を見学してください。奥さんの体もプライベートな部分は布で隠します」
「そうなんだ…。じゃあ、それでお願いします…。手術は見せてもらうよ…」
*
リーフの手を借りて患者のエマは手術台でうつ伏せになっている。下半身に布、上半身もシーツで覆われて旦那の希望通りの常態だ。ここで見えるのは患部の背中だけになっている。
「ふーっ、背中でも僕の奥さんの素肌を知らない男が見るのは許せない!」
リーフの怒りの視線が特にサーキスに突き刺さる。
(さっきから何なんだよ、この人は今までで一番怖い付き添いの家族だ!)
うつ伏せのエマがリーフに向かって注意する。
「もう…! 皆さんを困らせないで…! 帰ったらお父さんに言いつけるから…」
「ごめんごめん!」
そして手術が始まった。今回の手術道具に鉗子以外に顕微鏡、ノミ、ハンマーも用意していた。これには銀髪の旦那も気づかなかった様子だ。
リリカが患者を呪文で眠らせてパディが患者の背中をメスで開く。皮膚、筋肉と切られてやがて白い尖った骨があらわになった。
「サーキス、この骨が棘突起だ。覚えてくれ」
パディの言葉にサーキスは驚いた。
(やっぱり! 脊髄までに骨が邪魔してるって思ったもん! これは揉めるぞ!)
「…それでリーフレットさん、すみませんが、脊髄にたどりつくまでに骨が行く手をさえぎっています。これをこのノミとハンマーで骨折させます。よろしいでしょうか…」
「何だって⁉ そんなの聞いてないよ⁉ 何で今言うの⁉ 奥さんが痛みで死んじゃったらどうするの⁉ そんなの知らない人におっぱい揉まれるどころじゃないよ!」
(やっぱりグズグズ言い出した!)
(こうなるから見学はさせたくなかったんだ…)
ここでリリカがなだめた。
「リーフレットさん。骨折ぐらいでは人は死にませんよ。それに眠っているからお痛みもありません。目覚める前に回復呪文もかけますし。少しの辛抱です。手術が終わったら奥さんは手足が動くようになります。きっとお二人とも元気に帰ることができますよ」
リリカの微笑みにリーフレットは舌打ちした。
「チッ…。仕方ないなあ…。じゃあ、我慢してるよ…。できれば僕が奥さんと代わってやりたいよ…」
パディはノミとハンマーを手にして骨をガンガンと叩く。力強い音が手術室に響く。傍から見るその光景はまるで大工仕事でもやっているようだった。
患者の旦那は怒りのこもった鋭い目線を執刀医に送るが、パディの視線は棘突起という骨に集中していた。
(昔は教授に監視された常態で手術をやらされたりしてえらく緊張したものだ…。あの時と比べたら今のこれはどうってことないか。経験がいきるものだな。でもこれはサーキスにやらせたかった…)
パディがチラッと目を横にやるとサーキスがしきりに両手を動かしている。パディの手の動きを物真似しているようだ。
(さすが我が弟子だ)
切られた骨が一旦トレイに移動される。患者の背中には脊髄の管が見える。ここで透視をしなくても腫瘍のせいで患部が腫れているのがわかる。
サーキスがパディに小声で訊いた。
「あのね先生、脊髄腫瘍ってどれくらいの人がかかるの?」
「十万人に一人ぐらいだ…。次はいつお目にかかれるかわからない…」
「マジかよ…。先生、顕微鏡をセットして腫瘍を取るんだろ? いや、俺なら余裕で肉眼で見えるんだけど…」
ここでリリカが気を利かせて言った。
「あの、リーフレットさん? お願いがあるんですけど…」
「何?」
どうやらこのリーフという男、女性には弱いようだ。リリカの言葉には耳を傾ける感じがある。
「彼、サーキスはさっき僧侶兼看護師と言いましたけど、本当はお医者さんなんです。外科医兼僧侶という感じです。正確にはもう僧侶を辞めた状態ですけど」
パディが後押しするように言った。
「そうなんです。僕は心臓が悪くて彼が僕を手術してくれました。それで僧侶を辞める結果となったんです。…で、彼にエマさんの手術の続きをやらせてあげたい…。お願いします」
「ごめんよ、リーフレットさん。俺も経験を積みたいんだ」
リーフの心に驚きと苛立ちがいっせいに襲った。
(何なんだここの病院は⁉ おかしいことばっかりだ! 実はなんちゃってお医者さんだって⁉ 後から後からおかしなことを言う! 僕が見てなかったらエマを彼が勝手に切るところだったんだ!)
怒りながらも共感する気持ちを消せなかった。
(…でも先生を助けようと刃物を持ったんだろ…。今まで僧侶を辞めた人なんか見たことないよ…)
「サーキスさんって完全復活って使えるの?」
「使えないよ。俺の呪文のレベルは五まで。使えるのは大回復までだよ」
(僧侶の呪文を極めて辞めたわけじゃないんだ…。たぶんどうしようもない状態になったんだろう…。彼がだんだんいい奴に見えてきた…)
「もういいよ。サーキスさん、僕の奥さんを存分に切って。失敗しないようにね」
「ありがとう、リーフレットさん!」
サーキスはパディと場所を入れ代わる。そしてメスを持って脊髄の管をゆっくりと切り始める。パディからアドバイスが入る。
「中を傷つけないように。切れ込みを何回かわけるようにゆっくりとね」
管が真横に切られるとパディの指示で糸掛けをする。視界を良くするために患部の上下に針と糸でテンションをかける。ゼリーのような腫瘍がむき出しになった。
それから脊髄に癒着している腫瘍をおもむろに剥がして行く。鉗子とピンセットのような道具を使って慎重に剥離する。最深部も特に丁寧に剥がした。
そしてサーキスがゼリーのような腫瘍をピンセットで掴むと気持ちがいいぐらいすっぽりと取れた。パディがリーフに説明した。
「これが奥さんを苦しめていた腫瘍ですね」
本来ならここで縫合作業に入るところだが、外した骨を元の場所に置いただけでサーキスが呪文を唱え出した。
「スタフ・ワンズオゥルド・ソトジョンディビ……ティングスライ・ディルズンペンコ・大回復」
患部が光って傷が癒えると、全員がひとごこちついた。パディがリーフに言った。
「では僕たちは部屋を出ますのでリリカ君と二人で奥さんの服を着せてもらえますか」
パディたちが手術室から出てしばらくすると、スカート姿のエマを抱えたリーフが部屋の外に現れた。
診察室のベッドで眠り続けるエマを尻目にリーフがサーキスに訊いた。
「すっごく興味があることなんだけど、宝箱ってもしかして布の透視なんかもできるの? 服とか…」
「できるよ…。人の体、特に女性の表面はあまり見ないようにしてるけど…」
「何だって⁉」
途端にリーフの鼻の下が伸びた。
(羨ましい! 僕は僧侶を目指すべきだった! …いや、エマに頼めば見放題だから結局、僕には必要ない能力だ! 僕はエマ一筋なんだ! うわあぁぁぁ!)
頭を抱えて苦しむリーフに三人はそれぞれ思った。
(この人…、たぶん変態だわ。顔はいいのに、かわいそう…)
(何か邪なことを考えてるみたいだけど、この人はたぶん信仰心はなさそうだね…)
(奥さん、ちゃんと立ち上がるかなぁ…。僕の診断に間違いはないはずだけど…)
しばらくしてふわふわの髪のエマが目を覚ました。パディが声をかける。
「どうですか、エマさん。手をあげられますか?」
エマが言われた通りに腕を動かす。どうやら無事に手が上がるようになっていた。
次にリーフが体を支えてベッドから立ち上がる。これも何とかクリアできた。
「背中が痛くない…! 私、立ってる…! 歩けるわ…」
「すごい、すごいよエマ!」
リーフレット夫妻は満面の笑みを見せながら、瞳から大粒の涙を流している。
「嬉しい…!」
「来てよかったね! ここの人たちを信じて良かったね!」
二人が抱き合う姿にパディたちは心を打たれた。今までの旦那の無礼な態度も消し飛ぶぐらいだった。
しばらく抱きしめ合っていた夫婦がようやく落ち着いたのか、パディたちに礼を言った。
「この度はありがとう…ございました…」
「ありがとう! 色々言ってすみませんでした!」
「ほんとだよ! リーフレットさんはすごく怖かったよ!」
五人が和んでいると、そこにギルが現れた。
「おー、遅くなってすまない…。重役出勤になってしまったぞ」
「え⁉」
ギルの顔を見たリーフは弾かれたように驚いた。
「ギル⁉」
「リーフ⁉」
(な、なんだこの人⁉ また新手の変な人種だ!)
瞳を白黒させて妻のエマが注意する。
「ちょっと、ちょっとリーフ…! なんてこと言うの…! 皆さんに失礼でしょ…。女性の看護師さんもいるし、少しぐらい裸を見られるのは仕方ないでしょ…。私が動けるようになるなら…それぐらい…」
「あの! 僕も手術を見たら駄目かな⁉」
銀髪の旦那の申し出にパディはすぐにイエスとは言わなかった。
(やりにくい…。今回の手術は家族が見ている前ではやりにくい…。せっかくだからサーキスにやらせようと思っていたのに…。仕方ないか…)
「ではリーフレットさん、手術を見学してください。奥さんの体もプライベートな部分は布で隠します」
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「ふーっ、背中でも僕の奥さんの素肌を知らない男が見るのは許せない!」
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(さっきから何なんだよ、この人は今までで一番怖い付き添いの家族だ!)
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「もう…! 皆さんを困らせないで…! 帰ったらお父さんに言いつけるから…」
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「サーキス、この骨が棘突起だ。覚えてくれ」
パディの言葉にサーキスは驚いた。
(やっぱり! 脊髄までに骨が邪魔してるって思ったもん! これは揉めるぞ!)
「…それでリーフレットさん、すみませんが、脊髄にたどりつくまでに骨が行く手をさえぎっています。これをこのノミとハンマーで骨折させます。よろしいでしょうか…」
「何だって⁉ そんなの聞いてないよ⁉ 何で今言うの⁉ 奥さんが痛みで死んじゃったらどうするの⁉ そんなの知らない人におっぱい揉まれるどころじゃないよ!」
(やっぱりグズグズ言い出した!)
(こうなるから見学はさせたくなかったんだ…)
ここでリリカがなだめた。
「リーフレットさん。骨折ぐらいでは人は死にませんよ。それに眠っているからお痛みもありません。目覚める前に回復呪文もかけますし。少しの辛抱です。手術が終わったら奥さんは手足が動くようになります。きっとお二人とも元気に帰ることができますよ」
リリカの微笑みにリーフレットは舌打ちした。
「チッ…。仕方ないなあ…。じゃあ、我慢してるよ…。できれば僕が奥さんと代わってやりたいよ…」
パディはノミとハンマーを手にして骨をガンガンと叩く。力強い音が手術室に響く。傍から見るその光景はまるで大工仕事でもやっているようだった。
患者の旦那は怒りのこもった鋭い目線を執刀医に送るが、パディの視線は棘突起という骨に集中していた。
(昔は教授に監視された常態で手術をやらされたりしてえらく緊張したものだ…。あの時と比べたら今のこれはどうってことないか。経験がいきるものだな。でもこれはサーキスにやらせたかった…)
パディがチラッと目を横にやるとサーキスがしきりに両手を動かしている。パディの手の動きを物真似しているようだ。
(さすが我が弟子だ)
切られた骨が一旦トレイに移動される。患者の背中には脊髄の管が見える。ここで透視をしなくても腫瘍のせいで患部が腫れているのがわかる。
サーキスがパディに小声で訊いた。
「あのね先生、脊髄腫瘍ってどれくらいの人がかかるの?」
「十万人に一人ぐらいだ…。次はいつお目にかかれるかわからない…」
「マジかよ…。先生、顕微鏡をセットして腫瘍を取るんだろ? いや、俺なら余裕で肉眼で見えるんだけど…」
ここでリリカが気を利かせて言った。
「あの、リーフレットさん? お願いがあるんですけど…」
「何?」
どうやらこのリーフという男、女性には弱いようだ。リリカの言葉には耳を傾ける感じがある。
「彼、サーキスはさっき僧侶兼看護師と言いましたけど、本当はお医者さんなんです。外科医兼僧侶という感じです。正確にはもう僧侶を辞めた状態ですけど」
パディが後押しするように言った。
「そうなんです。僕は心臓が悪くて彼が僕を手術してくれました。それで僧侶を辞める結果となったんです。…で、彼にエマさんの手術の続きをやらせてあげたい…。お願いします」
「ごめんよ、リーフレットさん。俺も経験を積みたいんだ」
リーフの心に驚きと苛立ちがいっせいに襲った。
(何なんだここの病院は⁉ おかしいことばっかりだ! 実はなんちゃってお医者さんだって⁉ 後から後からおかしなことを言う! 僕が見てなかったらエマを彼が勝手に切るところだったんだ!)
怒りながらも共感する気持ちを消せなかった。
(…でも先生を助けようと刃物を持ったんだろ…。今まで僧侶を辞めた人なんか見たことないよ…)
「サーキスさんって完全復活って使えるの?」
「使えないよ。俺の呪文のレベルは五まで。使えるのは大回復までだよ」
(僧侶の呪文を極めて辞めたわけじゃないんだ…。たぶんどうしようもない状態になったんだろう…。彼がだんだんいい奴に見えてきた…)
「もういいよ。サーキスさん、僕の奥さんを存分に切って。失敗しないようにね」
「ありがとう、リーフレットさん!」
サーキスはパディと場所を入れ代わる。そしてメスを持って脊髄の管をゆっくりと切り始める。パディからアドバイスが入る。
「中を傷つけないように。切れ込みを何回かわけるようにゆっくりとね」
管が真横に切られるとパディの指示で糸掛けをする。視界を良くするために患部の上下に針と糸でテンションをかける。ゼリーのような腫瘍がむき出しになった。
それから脊髄に癒着している腫瘍をおもむろに剥がして行く。鉗子とピンセットのような道具を使って慎重に剥離する。最深部も特に丁寧に剥がした。
そしてサーキスがゼリーのような腫瘍をピンセットで掴むと気持ちがいいぐらいすっぽりと取れた。パディがリーフに説明した。
「これが奥さんを苦しめていた腫瘍ですね」
本来ならここで縫合作業に入るところだが、外した骨を元の場所に置いただけでサーキスが呪文を唱え出した。
「スタフ・ワンズオゥルド・ソトジョンディビ……ティングスライ・ディルズンペンコ・大回復」
患部が光って傷が癒えると、全員がひとごこちついた。パディがリーフに言った。
「では僕たちは部屋を出ますのでリリカ君と二人で奥さんの服を着せてもらえますか」
パディたちが手術室から出てしばらくすると、スカート姿のエマを抱えたリーフが部屋の外に現れた。
診察室のベッドで眠り続けるエマを尻目にリーフがサーキスに訊いた。
「すっごく興味があることなんだけど、宝箱ってもしかして布の透視なんかもできるの? 服とか…」
「できるよ…。人の体、特に女性の表面はあまり見ないようにしてるけど…」
「何だって⁉」
途端にリーフの鼻の下が伸びた。
(羨ましい! 僕は僧侶を目指すべきだった! …いや、エマに頼めば見放題だから結局、僕には必要ない能力だ! 僕はエマ一筋なんだ! うわあぁぁぁ!)
頭を抱えて苦しむリーフに三人はそれぞれ思った。
(この人…、たぶん変態だわ。顔はいいのに、かわいそう…)
(何か邪なことを考えてるみたいだけど、この人はたぶん信仰心はなさそうだね…)
(奥さん、ちゃんと立ち上がるかなぁ…。僕の診断に間違いはないはずだけど…)
しばらくしてふわふわの髪のエマが目を覚ました。パディが声をかける。
「どうですか、エマさん。手をあげられますか?」
エマが言われた通りに腕を動かす。どうやら無事に手が上がるようになっていた。
次にリーフが体を支えてベッドから立ち上がる。これも何とかクリアできた。
「背中が痛くない…! 私、立ってる…! 歩けるわ…」
「すごい、すごいよエマ!」
リーフレット夫妻は満面の笑みを見せながら、瞳から大粒の涙を流している。
「嬉しい…!」
「来てよかったね! ここの人たちを信じて良かったね!」
二人が抱き合う姿にパディたちは心を打たれた。今までの旦那の無礼な態度も消し飛ぶぐらいだった。
しばらく抱きしめ合っていた夫婦がようやく落ち着いたのか、パディたちに礼を言った。
「この度はありがとう…ございました…」
「ありがとう! 色々言ってすみませんでした!」
「ほんとだよ! リーフレットさんはすごく怖かったよ!」
五人が和んでいると、そこにギルが現れた。
「おー、遅くなってすまない…。重役出勤になってしまったぞ」
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ギルの顔を見たリーフは弾かれたように驚いた。
「ギル⁉」
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