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2章〜フォレスト王国王都〜

閑話、あたしの素敵な契約者

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 あたしは火の精霊王サラン。あたしの他にも精霊王は水、風、土、光、闇、時、無がいる。

 皆仲が良いのかと聞かれたら正直微妙なんだよね~。全員誰かしら相性の悪い奴がいる。

 だから仲の良い精霊王もいるが、良くない精霊王もいる。こうして考えてみると改めてあたし達は極端なんだなと思う。

 人間達と触れ合ったら尚更。

 あたしは人間に混じって色々な所へ行くのが昔から好きだ。あと風のも。だけど他の精霊王達はそうでもない。

 だからあたし達は少し変わり者扱いされている。まっ、あたしも風のも気にしてないからいいんだけどさ。

 
 あたしが人間に混じるのはただ単に楽しいからというのもあるけど、あたし契約したいんだ。

 あ、だけど風のはただ楽しんでいるだけだと思う。……多分。何で人間に混じるのか聞いた事もないし、話した事もないや。

 まあそれは置いといて。精霊王と契約出来る者なんてなかなかいない。それプラス、あたしが気にいる契約者が現れるかどうか……。


 
 
 ああぁ、やっと出会えた!!私が契約したいと思える人間!!

 だけどその子はまだ小さく、六歳、いや言動からして七歳かな?とにかく幼女だった。しかももう三人と契約している。

 うわぁ、あいつらにあたし、入れるかな?精霊王だけど流石に不安になる。だってフェンリルにカーバンクル、ドラゴンだよ??

 流石に全員一気には無理無理無理!!

 最悪あたしが死ぬわ~。

 ……いや、言葉のあやだから。

 精霊王は普通死なないから。本当に大丈夫だから!!

 でもあたしはその子を諦め切れず、街に来るたびにストーカーよろしくずっと付いて行った。

 その子は従魔達と一緒に森へ入って行った。ラッキー!!

 一回契約してくれないか聞いてみよう。


 そしてあたしはその子改めリティアと契約した。

 やっぱりあたしの見立ては間違ってなかった。

 ん?早過ぎだって?しょうがないでしょ。だってリティアの作る料理、今までで一番美味しいんだもん。


 まあ料理を抜きにしても、リティアらずっと側にいたいと思える人だ。

 リティア達と関わって、あたしの世界はもっともっっと色づいた。

 リティア、あたしもう貴方を離してあげられないかも。

 でも許してね。だってリティアの側はとても心地良いんだもん。

 でもその代わり、リティアは強いと分かってる。だけどあたしもリティアを守る。あたしの大切な人でもあるから。
 

 でも、あたしが守れるか少しだけ心配な事がある。まあ精霊王はあたしだけじゃないんだから対処出来るとは思うんだけど……。

 前まで何となくでしか気にしていなかった事も、リティアがいると気にしてしまう。

 心配はある。でも、嬉しいんだ。そんな事を考えれるようになった事がーーーー
 

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