23 / 247
第23話 漲る力と此処は何処?
しおりを挟む
クウネルは全身から力が抜け意識を完全に手放し掛けた時、確かに聞こえた。 祖父トールの声が。
「クウネルっ! 教えた筈じゃ! 戦いでは、諦めた方が負けると!! 諦めるな! 最後まで足掻けぇぇい!」
クウネルは目を見開き、意識を取り戻した。
(そうだっ! 諦めたら負けだ!)
意識が再度浮上したクウネルが強く感じたのは噛み付かれた痛みでは無く空腹だった。
これまで味わった事の無い空腹がクウネルを襲う。
心の奥底から自身のでは無い声が頭の中に響き、力が漲った。
『食らえ、食らえ食らえ食らえ食らえ、全てを、目の前の物を、食らえ! 食らって! 食らい尽くして強くなりなさい!』
クウネルは身体が動くのを確認した。 首も頭も動かせる。
「あがぁっ! ぬぅぅおりゃあぁぁぁ!」
クウネルは漲る力を振り絞り、目の前に有った子飛竜の首に思いっきり噛み付いた。
クウネルの歯は硬い竜鱗を貫き、ミチミチと食い込ませる。
「クルァッ!? ガギィァァァァッ!」
仕留めたと思った獲物からの突然の反撃に、子飛竜は噛み付いていた大きな口をクウネルから離して悲鳴を上げた。
(しめた! このまま喰い殺してやる!)
子飛竜の身体を全力で抱き締めて、力の限り噛み付く。
竜鱗の下に有る、喉の柔らかそうな皮膚を突き破り、血の味が、肉の味がクウネルの口内を満たした。
(おいしぃぃぃぃぃ!! え? ドラゴンって生でこんなに美味しいの?!)
巨人生で初めて口にした竜の味はクウネルを魅了する。
(全然鉄臭くない血が、濃厚なソースの様な味わいで生肉はジューシーでとても美味しいですな。 星3つ!! あ~~~~~~! 幸せーー!)
クウネルは噛み付いた喉の肉を大きく食い千切り美味しそうに咀嚼する。 喉から大量の血を流し子飛竜は身体が大きく痙攣させた後、完全に事切れた。
(うまうまうま、美味しい~。 あ、でも血を流しすぎたかも。 ふらふらする~)
事切れた子飛竜の横でクウネルは倒れるが、地面に落ちる前に誰かに受け止められた。
「クウネル! すまない遅くなった。パパだよ、もう大丈夫だ! よく頑張ったな、凄いぞ、凄いぞクウネル!」
身体中生傷だらけの父ロスが、クウネルを受け止めたのだ。 クウネルは父の顔を見て安堵から微笑む。
(やっぱり来てくれてたんだ。 じゃあ、さっきのじーじの声も幻聴じゃ無かったのかな?)
意識が朦朧としながらも、周囲を見渡すと母エルザが大型の飛竜の頭から槍を引き抜いてる所だった。
(かっけー。 流石、ムキムキママだね)
「クウネル! パパ、クウネルは、クウネルは無事?」
ロスに抱えられたクウネル目掛けてエルザは駆け寄る。 エルザの身体も父と同じく全身生傷だらけだった。 此処まで追ってくるのに相当な無理をした事が窺えた。
「ママ、クウネルが、クウネルの血がこんなに……」
ロスはぐったりするクウネルを見ながら涙を流した。 そして、その涙がクウネルの顔目掛けて滴り落ちる。
(パパ待って、私を受け止めたまま号泣しないで。 涙と鼻水が凄いの、垂れる! 垂れてるって! パパ!?)
「待ってて、クウネル。すぐに薬草で治して上げるから。大丈夫、大丈夫よ!」
エルザが震える手でクウネルに薬草を塗り始める。 しかし、動揺し過ぎて力を加減が全く出来ていなかった。
(待ってママ、力強すぎ! 傷抉ってる! 治った側から抉ってるよママ! 痛い痛い痛い!!)
「ママ、痛いよ 大丈夫だから、優しく塗って」
「あぁ、ごめんねクウネル ごめんね、遅くなってごめんね」
(いや、だから力強すぎ! あとパパ、いい加減止めて! 乙女の頭に鼻水は垂らしたらあかんて!)
「ママ、パパ、大丈夫だから。 私、諦めなかったよ。 飛竜、1人で倒した」
クウネルは両親に向けて誇らしげに微笑む。 ロスとエルザは泣きながらクウネルの頭を撫でた。
「うん、うん、見てたよ。 凄かったね、ママ……最初クウネルが食べられてるのかと思って、心臓止まっちゃうかと思った」
「直ぐに助けようとしたが、側の森からもう一匹親が出てきてな。 2人掛かりでも、手間取った。 なのに、クウネルは1人で倒したんだよな……パパはクウネルを誇りに思うぞ」
両親から褒められ、嬉しさから頬が緩む。
(えへへ~、頑張って良かったぁ)
「ん、ちょっと疲れたから寝るね。 パパ、ママ」
「うん、パパが必ずお家に連れて帰ってやるからな。 もう、絶対に離さないぞ」
(パパは過保護だなぁ)
「クウネル、起きたらご飯何食べたい?」
(え? んー、って決まってるよね)
「えへへ、ドラゴンステーキ!」
「はいはい、さっきも美味しそうに噛み付いてたもんね。 でも、生肉はお腹壊すから止めなさいよ? じゃあ、帰ったら飛竜で焼き肉にしましょうね」
(やったぁぁぁあ!! 焼き肉だぁー!)
「ん、じゃあ、少し寝るね。 パパ、ママ」
「「おやすみ、可愛いクウネル」」
クウネルは前世では経験しなかった、両親からの愛を全身に感じていた。 そして、一気に疲れが身体を包み瞼が重くなる。
(あー、疲れた。 あ、じーじに会えてないや。 まぁ、起きたらお礼言えばいいか。 お休みなさーい)
意識を飛ばしたクウネルを囲むエルザとロスの下に、血だらけのトールが駆け寄って来た。 地鳴らしを起こしながら、森の木々を吹き飛ばしている。
トールの手には、縦に半分に切断された飛竜の死骸が垂らされていた。
「ぬぅぅ、エルザ、ロス! クウネルはどうじゃ! 無事か!?」
「親父、静かに。 今意識を失って、寝た所だ」
「血を大分失ったようですが、薬草で傷も治したので大丈夫ですよお義父さん」
トールは2人からの話に腰を抜かし、その場で尻餅を付いた。 トールが座った衝撃で後ろの木々が吹き飛ぶ。 そして、トールは大きく息を吐いた。
「ぶはぁー、良かった、本当に良かった。 しかし、よくぞ戦い抜いたわぃ。 さすが、儂の孫じゃ! ぐあっはぁっは!」
「「しーー!!!」」
エルザとロスに注意されたトールは、慌てて口を塞ぐ。
「おっと、すまん、すまん。 さて、番の飛竜とクウネルの仕留めた子飛竜を持って村に帰るとするか」
「ロスはクウネルをお願い。 お義父さんは獲物を運んで下さいますか? 村までの露払いは、私が致しますので!!」
エルザが格好よく槍を掲げて宣言するが、残念ながら村はその方角では無かった。
「エルザ、クウネルを頼む。 俺が先導するから」
「エルザの方向音痴は、本当に凄いの。 指した方角は、完全に村と正反対じゃぞ。 ぐあっはぁっは!」
「あ、あれー? おかしいな」
顔を真っ赤にしたエルザが背負っている愛娘は、幸せそうな顔で眠っていた。
「クウネルっ! 教えた筈じゃ! 戦いでは、諦めた方が負けると!! 諦めるな! 最後まで足掻けぇぇい!」
クウネルは目を見開き、意識を取り戻した。
(そうだっ! 諦めたら負けだ!)
意識が再度浮上したクウネルが強く感じたのは噛み付かれた痛みでは無く空腹だった。
これまで味わった事の無い空腹がクウネルを襲う。
心の奥底から自身のでは無い声が頭の中に響き、力が漲った。
『食らえ、食らえ食らえ食らえ食らえ、全てを、目の前の物を、食らえ! 食らって! 食らい尽くして強くなりなさい!』
クウネルは身体が動くのを確認した。 首も頭も動かせる。
「あがぁっ! ぬぅぅおりゃあぁぁぁ!」
クウネルは漲る力を振り絞り、目の前に有った子飛竜の首に思いっきり噛み付いた。
クウネルの歯は硬い竜鱗を貫き、ミチミチと食い込ませる。
「クルァッ!? ガギィァァァァッ!」
仕留めたと思った獲物からの突然の反撃に、子飛竜は噛み付いていた大きな口をクウネルから離して悲鳴を上げた。
(しめた! このまま喰い殺してやる!)
子飛竜の身体を全力で抱き締めて、力の限り噛み付く。
竜鱗の下に有る、喉の柔らかそうな皮膚を突き破り、血の味が、肉の味がクウネルの口内を満たした。
(おいしぃぃぃぃぃ!! え? ドラゴンって生でこんなに美味しいの?!)
巨人生で初めて口にした竜の味はクウネルを魅了する。
(全然鉄臭くない血が、濃厚なソースの様な味わいで生肉はジューシーでとても美味しいですな。 星3つ!! あ~~~~~~! 幸せーー!)
クウネルは噛み付いた喉の肉を大きく食い千切り美味しそうに咀嚼する。 喉から大量の血を流し子飛竜は身体が大きく痙攣させた後、完全に事切れた。
(うまうまうま、美味しい~。 あ、でも血を流しすぎたかも。 ふらふらする~)
事切れた子飛竜の横でクウネルは倒れるが、地面に落ちる前に誰かに受け止められた。
「クウネル! すまない遅くなった。パパだよ、もう大丈夫だ! よく頑張ったな、凄いぞ、凄いぞクウネル!」
身体中生傷だらけの父ロスが、クウネルを受け止めたのだ。 クウネルは父の顔を見て安堵から微笑む。
(やっぱり来てくれてたんだ。 じゃあ、さっきのじーじの声も幻聴じゃ無かったのかな?)
意識が朦朧としながらも、周囲を見渡すと母エルザが大型の飛竜の頭から槍を引き抜いてる所だった。
(かっけー。 流石、ムキムキママだね)
「クウネル! パパ、クウネルは、クウネルは無事?」
ロスに抱えられたクウネル目掛けてエルザは駆け寄る。 エルザの身体も父と同じく全身生傷だらけだった。 此処まで追ってくるのに相当な無理をした事が窺えた。
「ママ、クウネルが、クウネルの血がこんなに……」
ロスはぐったりするクウネルを見ながら涙を流した。 そして、その涙がクウネルの顔目掛けて滴り落ちる。
(パパ待って、私を受け止めたまま号泣しないで。 涙と鼻水が凄いの、垂れる! 垂れてるって! パパ!?)
「待ってて、クウネル。すぐに薬草で治して上げるから。大丈夫、大丈夫よ!」
エルザが震える手でクウネルに薬草を塗り始める。 しかし、動揺し過ぎて力を加減が全く出来ていなかった。
(待ってママ、力強すぎ! 傷抉ってる! 治った側から抉ってるよママ! 痛い痛い痛い!!)
「ママ、痛いよ 大丈夫だから、優しく塗って」
「あぁ、ごめんねクウネル ごめんね、遅くなってごめんね」
(いや、だから力強すぎ! あとパパ、いい加減止めて! 乙女の頭に鼻水は垂らしたらあかんて!)
「ママ、パパ、大丈夫だから。 私、諦めなかったよ。 飛竜、1人で倒した」
クウネルは両親に向けて誇らしげに微笑む。 ロスとエルザは泣きながらクウネルの頭を撫でた。
「うん、うん、見てたよ。 凄かったね、ママ……最初クウネルが食べられてるのかと思って、心臓止まっちゃうかと思った」
「直ぐに助けようとしたが、側の森からもう一匹親が出てきてな。 2人掛かりでも、手間取った。 なのに、クウネルは1人で倒したんだよな……パパはクウネルを誇りに思うぞ」
両親から褒められ、嬉しさから頬が緩む。
(えへへ~、頑張って良かったぁ)
「ん、ちょっと疲れたから寝るね。 パパ、ママ」
「うん、パパが必ずお家に連れて帰ってやるからな。 もう、絶対に離さないぞ」
(パパは過保護だなぁ)
「クウネル、起きたらご飯何食べたい?」
(え? んー、って決まってるよね)
「えへへ、ドラゴンステーキ!」
「はいはい、さっきも美味しそうに噛み付いてたもんね。 でも、生肉はお腹壊すから止めなさいよ? じゃあ、帰ったら飛竜で焼き肉にしましょうね」
(やったぁぁぁあ!! 焼き肉だぁー!)
「ん、じゃあ、少し寝るね。 パパ、ママ」
「「おやすみ、可愛いクウネル」」
クウネルは前世では経験しなかった、両親からの愛を全身に感じていた。 そして、一気に疲れが身体を包み瞼が重くなる。
(あー、疲れた。 あ、じーじに会えてないや。 まぁ、起きたらお礼言えばいいか。 お休みなさーい)
意識を飛ばしたクウネルを囲むエルザとロスの下に、血だらけのトールが駆け寄って来た。 地鳴らしを起こしながら、森の木々を吹き飛ばしている。
トールの手には、縦に半分に切断された飛竜の死骸が垂らされていた。
「ぬぅぅ、エルザ、ロス! クウネルはどうじゃ! 無事か!?」
「親父、静かに。 今意識を失って、寝た所だ」
「血を大分失ったようですが、薬草で傷も治したので大丈夫ですよお義父さん」
トールは2人からの話に腰を抜かし、その場で尻餅を付いた。 トールが座った衝撃で後ろの木々が吹き飛ぶ。 そして、トールは大きく息を吐いた。
「ぶはぁー、良かった、本当に良かった。 しかし、よくぞ戦い抜いたわぃ。 さすが、儂の孫じゃ! ぐあっはぁっは!」
「「しーー!!!」」
エルザとロスに注意されたトールは、慌てて口を塞ぐ。
「おっと、すまん、すまん。 さて、番の飛竜とクウネルの仕留めた子飛竜を持って村に帰るとするか」
「ロスはクウネルをお願い。 お義父さんは獲物を運んで下さいますか? 村までの露払いは、私が致しますので!!」
エルザが格好よく槍を掲げて宣言するが、残念ながら村はその方角では無かった。
「エルザ、クウネルを頼む。 俺が先導するから」
「エルザの方向音痴は、本当に凄いの。 指した方角は、完全に村と正反対じゃぞ。 ぐあっはぁっは!」
「あ、あれー? おかしいな」
顔を真っ赤にしたエルザが背負っている愛娘は、幸せそうな顔で眠っていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる