彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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やっぱり金持ちって怖い

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「もし前世とある程度連動してるなら多分…。」

家に帰り、自分の部屋のクローゼットを開けて中を物色する。

相変わらず服が少ない。

古い玩具やゲーム機なんかは大量にあるが、どれだけこの少ないレパートリーでローテしてたのかよく分かる…。

それにしても。

「無い…無い!」

そもそもまぁまぁな大きさのある物である。

これだけ探して見つからないなら絶望的…か…。

「うわ!?汚っ!?」

部屋のドアから顔を覗かせた日奈実が、そう言って顔を顰める。

そしてクローゼット前で落胆する俺を見ると…。

「え…まさか空き巣?」

あまりの散らかりぶりと俺の反応からそう感じたのだろうか…。

「だとしたら日奈実の部屋も荒らされて…そんな事したら絶対許さん空き巣め!」

「うん…お兄ちゃんはお兄ちゃんだね…。」

まぁ実際俺の部屋だけ狙って空き巣してそうな奴に心当たりあるから空き巣じゃないとも一概に否定出来ないのだが…。

いや…実際に荒らしたのは俺だから最初から空き巣じゃないのは分かりきってるけども…。

と言うかアイツが空き巣したらこんないかにも空き巣が入りましたみたいな分かりやすい状況にしないだろうなぁ…。

いや、それ自分で言っといてなんだけど怖すぎて草も生えない、、

「で……何があったの?」

「いや…実はさ。」

とりあえず日奈実にこうなった経緯を話す事にした。

「ふーん、なるほど。

生徒会の人達とバンドやるんだ。」

「まぁな。

だからアコギを探してたんだが。」

「うーん、家にそんなのあったかなぁ。

あ、でも物置にクラシックギターならあったと思うけど。」

「クラシックかぁ…。」

「でもあれ確か弦が1本切れてたと思うからどっちみちそのままじゃ使えないと思うよ。」

「どっちみちダメだな…。」

しかし困った。

てっきりある物だと思って引き受けたのに無いとなると…。

助けて助けてリオえもん。

「うわ汚っ。」

ここで学習机からリオが顔を出し、開口一番この一言。

ちょっと?君ら辛辣過ぎない?

「なぁロリ天使、出て来たと言う事は状況は大体分かってるんだろ?」

「まぁ、大体は分かってますけど…。

でも私別に万能の便利ロボットとかじゃないですからね…?」

「そんな事言わずに出してよリオえもん~。

持てば誰でもすぐに使いこなせるようになるアコギとかさぁ。」

「しかも最初から真面目に練習する気すらないじゃないですか…。」

「そりゃあお前楽に出来るなら楽にしたいに決まってんだろ。」

「ダメだこの人…。」

頭を抱えるリオ。

クソ、こうなったら志麻えもん…いやダメだ!アイツならマジで今すぐ買って持ってきそ「悠太!これで良いかな!?」マジで買って来ただと…!?

そりゃ盗聴してんだから最初から筒抜けな訳である…。

さて、志麻が持って来たアコギは明らかな新品。

しっかりケースや予備の弦、解説DVD付きの教本まで付いた初心者に優しいセットである。

どう見ても高そうだが……。

「いやいや…こんな高い物誕生日とかでもないのに受け取れねぇって…。」

「そんな事言って悠太だって千鶴先生には沢山貢いでたじゃん!」

いやなんでそんな事まで……。

まぁ志麻だしなぁ……。

「…お兄ちゃん?」

「はい!ひーちゃんが一番ですっ!」

「コホン、いやいや…それとこれとは話が別と言うか…。」

「同じだよ。

私だって悠太が好きだもん。

貢ぎたくなる時ぐらいあるもん。」

「いや…それにしても高過ぎ…「千鶴先生には3万貢いだのに?」」

「…お兄ちゃん?」

「はい!ひーちゃんが一番ですっ!(2回目)」

「何か記念日だったら良いの?」

「いや待て…それで良いって言ったら無理やりこじつけで記念日制定しようとするだろ…。」

例えば別れてから再会まで53日記念日とかみたいなめちゃくちゃ中途半端な数字にしたり…!

「ちっ…。」

この娘舌打ちしよったw

「うーんではこう言うのはどうですか?」

と、ここで口を開いたのはリオだ。

「なんだ?」

「ひとまずここはもらっておいて少しづつ返金する、それなら変に気にする必要はないのでは。」

「な、なるほど…それなら!」

「私としては普通にプレゼントでも全然良いんだけど…でもそれって返済が終わるまではずっと一緒に居られるって事!?」

やっぱり志麻は志麻だった…。

「でも良いの?

このアコギ、結構するけど。」

「え、ちなみに幾らぐらい…?」

「うーんとね。」

少し考え込んでから志麻は俺の耳元に顔を寄せ…。

「ちょ!?お兄ちゃんに近付かないで!?」

日奈実が慌てて止めに入るも志麻はそのまま信じられない一言を呟く。

「全部合わせて…位かな。」

目が飛び出しそうになった。

前世の俺の月の給料軽く超えてて草。

わぁ給料の3ヶ月分ってプロポーズみたいーってふざけてる場合じゃない!

それに志麻なら全然それでも冗談じゃなくなるから余計にタチ悪いw

「いやいや!高過ぎだろ!?

貰うのも申し訳ないし俺みたいな素人が使うのもおこがましいわ!?」

「だから結構するって言ったじゃんー。」

「限度があるわ!?」

本当!金持ちって怖い!!

「大体お前そんな高額な買い物して何も言われないのかよ…?」

「それぐらいなら別に言われないよー。

それに私の貯金で買ったし。」

「貯金…だと…。」

えぇ…現役jkのポケットマネーヤバくない…?俺の年収よりあんじゃないの…。

「だって毎月余る程お金が送られてくるけど、私趣味とか悠太くらいしか無いからそんなに使わないしいつも余るし。」

いやだから趣味俺て…。

三趣味悠太に改名するべきなのかしらん…。

カタカナにしたらちょっと可愛くない?

ミシュミンだよ!きゃるん♡

「どうせ使い道なんてないからなんなら全額貢いでも良いくらいなんだけど。」

「それはマジでやめてくださいお願いします。」

「めっちゃ食い気味に断るじゃん…。」

「まぁ…でも悠太さん、バイトの給料ほとんど使っちゃったんですよね…?

今から安いのを探すよりは現実的な話なんじゃないですか…?」

リオが言う。

「くっ…背に腹はかえられない…か…。」

「ふふ、そうこなくっちゃ。

これからもずーーーっと一緒に居てね?」

そう言って彼女はイタズラに微笑む。

クソぅ…!ほんと、金持ちって怖い!

改めてそう思うのだった…。
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