彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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レインコートは水着に入りますか!?

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「私、ちょっと宏美さんの様子を見てきます。」

そう言ってリオが戻った後。

俺たちは、他の奴らが集まっているビーチの方に来ていた。

「おう、悠ちゃん。

結局準備サボって女子を侍らせやがって。」

開口1番秋名たんが皮肉を言ってくる。

「あぁ、悪い悪い。

智くんも悪かったな。」

「全然良いよ。」

そう言ってにこやかにサムズアップする智成。

「見ろ秋名たん、これが余裕のあるイケメンのあり方だぞ。」

鍛えられた上半身は無駄な肉等一切無い。

水着自体はシンプルな黒の海パンだが、逆にそれがベストマッチしている。

「はん、どうせ俺はイケメンじゃねぇよ。」

「いやいや...僕もそんなのじゃないって。」

「そんな事言って本当は嬉しいんだろ?」

「にゃうっ!?」

言いながら横腹をツンツンすると可愛らしい声を出す智成。

本当にイケメンな上に可愛いなんて智君は智君である。

「良い!悠兄!もっと!もっとちょうだい!」

これから泳ぐのに鼻血を垂れ流す美紀。

そんな美紀は水色のボーダーキャミソールに短パン姿の露出が少ないスタイルである。

「ハチちゃん鼻血鼻血...。

それにしても志麻ちゃんなんでレインコート?」

カバンからポケットティッシュを取りだして美紀に差し出しながら、当然の質問を秋名たんが投げかける。

「え?だって普通のコートだと泳げないし?」

「レインコートでも泳げないと思うぞ...?」

それは本当にそう...。

「あら、悠太君。

何処に行ってたの?」

「っ...!?」

と、ここで姿を現したのは我らが生徒会長綾瀬波瑠ことハルたん会長。

海の日仕様なのか今日は長い髪をポニーテールに纏めている。

そして水着。

夏らしいハイビスカスの柄があしらわれたビキニと、腰には同じ柄のパレオ。

「うぉぉ!会長!最高!俺の嫁!」

大興奮の秋名たん。

「は?」

冷めた目のハルたん会長。

おぉう、塩対応...。

「落ち着け、秋名たん。 」

とりあえず秋名たんの頭を一度引っぱたいておいた。

「それで、」

秋名たんに冷ややかな目を向けた後、ハルたん会長は目線を俺に向ける。

「その、どうかしら。」

なんて少し照れくさそうに聞いてくる。

「その、まぁ秋名たんの言う通り...なんじゃないですかね...。

よく似合ってると思いますよ。」

「そ、そう。」

「ハルたんなんだかんだやっぱ悠太に水着姿見せたかったんじゃん~。」

「っ、べ、別に良いでしょ!」

そうからからいながら現れたのは黒のビキニ姿の瑞穂だ。

普段の雰囲気から清楚な印象が強い瑞穂だが、その印象を覆すように黒も彼女によく似合っていた。

「ってか悠太、そう言ったら俺の嫁ってのもその括りに入りそうだけどそこのとこどうなの?」

今度はそうニヤニヤしながら聞いてくる。

「ちょ!?そ、そうなの?悠太君。」

「い、いやそれは言葉のあやというか...。」

「綾瀬だけにって?なぁんだ。」

実につまらなそうに言う瑞穂。

「そ、そう...。」

誰だよそんなしょうもない事考えてる奴は。

あ、俺か...俺でした。

てかハルたん会長はなんで少し残念そうなんですかね...?

「おぉ!瑞穂ちゃんも最高!俺の嫁!」

「えぇ?あたしの水着姿は高いよ?鑑賞1分で5千とかどう?あ、撮影は1回1万ね。」

「横暴がすぐるww」

ドンマイ秋名たんw

まぁそれはそれとして。

「ひーちゃんの水着姿を見たら一瞬でも目潰しな。」

「悠ちゃん!お前もかよ!てかそれはさっきも聞いたわ!」

「シスコンキモイ...。」

「おぅふ!」

そう言って次に現れた...、いや木の影に隠れて口を出して来たのは美江だ。

「美江ちゃんどうしたの?

こっちにおいでよ。」

日奈美が手招きする。

「うっ...だ、だってその...。」

顔を出しながら何かを探すように手をさ迷わせる美江。

「あぁ...もしかして...。」

そう言うと、日奈美はしがみつていた俺の腕から手を離す。

「えっ!?譲ってくれるの!?

ひゃっほー!!」

もう片方の腕にしがみついていた志麻が歓喜の叫びを上げる。

「それは無いから。」

日奈美がそう言って志麻を引き離す。

「え!?ちょっ!?」

「ほら、美江ちゃん。」

「うっ...うん...。」

そう返し、美江はおずおずと俺の右腕にしがみついてくる。

「あぁん!?私のポジションが!ぴえん...。」

茉里愛日奈美組に無理やりひっぺがされた志麻の悲痛な叫びは聞かなかった事にしとく...。

「...私のじゃし...。」

小声で美江が呟く。

「何か言ったか?」

「なんでもない...。」

「そ、そうか...。」

「ねぇ...。」

「お、おん?」

「どう...?」

一度手を離し、ひかえめに水着姿を見せてくる美江。

ピンク地に花柄のワンピースタイプの水着。

日奈美同様、写真では見せてもらったが、実際に見ると全然違う。

「その、似合ってると思うぞ...?

美江にはピンクがよく似合ってて、可愛いと思う。」

「っ...!?き、キモイ!」

顔を真っ赤にしてそっぽを向く美江。

えぇ...駄目……?これ不正解...?

でもやっぱりそう罵った後はなんかちょっと嬉しそうな気が...しない事もないな...。

「そう言えば瀬川さんは?

着替えの時からいなかったようだけど...。」

と、ここでハルたん会長が聞いてきた。

「あぁ、あいつなら...。」

「宏美さんなら体調があまり良くない様なので部屋で休むと言ってましたよ。」

そう返したのは戻ってきたリオだ。

その表情はどこか暗い。

「何かあったのか?」

「いえ、」

なんだ?

何か俺には言いづらい事でもあったのだろうか...。

「隙あり! 」

と、物思いにふけっていると、唐突に志麻が俺の腕を引っ張った。

「わ!ちょっ!?」

美江も予想外だったらしく、思わず手を離す。

それを好機とばかりに志麻は俺の腕を引く。

「ちょ、志麻!何を...。」

そこから少し離れた場所まで俺を引っ張ると、志麻は足を止める。

「だって!私も悠太に水着姿見せたいもん!」

「ならレインコートなんて...。」

「それはちゃんと意味があるって言ったじゃん!」

「いやだからってお前レインコートて、、」

「やっぱりカエルよりリスの方が良かった!?

レインコートだしカエルの方が良いと思ったんだけど!」

「そう言う事じゃないんだよなぁ...。」

「ねぇ、悠太...。

私の水着姿見たくないの...?」

うっ...そんな悲しそうな表情をされると...。

本音を言えば見たい。

だって仕方ないじゃない...男の子だもの...。

可愛い女の子の水着姿なんて普通に見たいに決まってんだろ。

でもこいつの場合素直に頷いたら調子に乗りそうだしなぁ...。

「ま、まぁそれなりには...。」

「見たいならさ、脱がせてよ。」

「あっ、じゃあ良いですごめんなさい。」

ほら調子乗ったw

「そんなあっさり!?ぴえん...。」

「いや、お前露出狂のオッサンが見たけりゃコート脱がせて見ろとか言ってきても断わるだろ?」

「露出狂のおっさん!?

私おっさんじゃないし下もちゃんと着てるから!」

うーん……着てるって言っても服じゃないし露出度的には結局下着と対して変わらない...ってのは言っちゃダメなんだろうなぁ...。

本当どうしてこうなった...。

「もう!良いから早く!」

「...分かったよ。」

何がなんでも俺に脱がさせたいらしい……。

このままこのやり取りを続けてもキリがない様なので仕方なくゆっくりとレインコートのボタンを上から外していく。

「んっ...!」

「ちょ、変な声出すなよ!?やりづらいだろ!?」

「だ、だってくすぐったいんだもん!」

「お前がやらせたんだろ!?」

そんなこんなでボタンを外し終える。

背徳感が凄い...下は水着だし本当にこんな所で可愛い子の服を脱がせているような...。

いやいや何考えてんだ俺は...。

そうして目に入って来たのは、あのデフォルメされたカエルのレインコートからは想像もつかない白のビキニ。

柄がハート柄なのは志麻の内面を映しているからなのか...。

いや、それにしても...。

「ど、どうかな?」

そう言って上目遣いで見つめてくる志麻。

いや、本当こんなシチュエーションじゃなければなぁ...。

「...良いんじゃねぇの?」

「本当!?良かった...。」

安心した表情もつかの間。

そう言って志麻はまたレインコートのボタンを閉め始める。

うーんどうにもさっきまでとのギャップが凄いな...。

「えへへ、私の水着姿を見せるのは悠太だけだから。」

「それでレインコートってか……?」

「そうだよ!正解!」

そう言って頭上に手で丸を作りながら実に可愛らしい笑顔で嬉しそうに言う志麻。

「二人だけの秘密ね。」

今度はそう言ってからニシシ、と言う擬音が聞こえそうな笑みを浮かべて口元に指を当てて、しーのポーズ。

こう言う仕草とか可愛らしい容姿だけを見れば本当に魅力的だってのに……。

「あ!写真撮りたかった?」

「いや、良いわ...。」

「ぴえん...。」

まぁだからこそ脳内フォルダには一応残しておこうと思います。

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