彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

文字の大きさ
86 / 258

オンリーワンを君に

しおりを挟む
さて、宏美に半ば強引に連行された訳だが。

「どうする?とりあえず泳ぐか?」

「あー……えっと。

お城でも作る?」

「え、海は……?」

「あ、気合い入れて城下町も作っちゃう?」

「いやだから海……。」

「マイホームも作りたい?欲張りだなぁ!はは。」

「宏美……?」

そう言えばコイツが泳いでるとこ見た事ないかも……?

「え、お前ってもしかしてカナヅ「違うから!」えー……でも泳いでるとこ見た事……「泳ぎに行った事無いからでしょ!」いやまぁそうだけど……。」

「そ、それに背中の傷もあるし……。」

「いやそうなんだろうけどなんか言い訳っぽいな……。」

「うっ……。」

そこで口ごもって黙ってしまう宏美。

「なぁ……もしかして。」

「な、何?」

「勢いで連れてきたけどその後の事とか考えてない...的な?」

「うっ……!?」

分かりやすく動揺する宏美。

あ、これやっぱそうだわ……。

「だ、だって約束したし……。」

「まぁ、したけど別に二人でとは言ってないんだが……。」

「そ、それはほら!流れと言うか雰囲気と言うか……。」

「まぁ……良いけどさ。」

「良いんじゃん……。」

拗ねられてしまった。

さて、どうしたものか。

コイツは完全にノープランみたいだし、ここは俺が何か考えるべきだよな……。

とりあえずその場に並んで座る。

え、なんか近くない...?

「あ、ねぇねぇ。」

「あん?」

「今日のメンバーの中でさ、誰が一番水着似合ってると「そんなの日奈美に決まってんだろ。」即答じゃん……。」

露骨に顔を顰められた。

「そんなの決まってんだろ。

シスコンとして定評がある俺やぞ。」

「もはや自分で言ってんじゃん……。」

頭を抱えながら露骨にため息を吐かれた。

「そう言う身内の贔屓目とかじゃなくてさー。
「なら千鶴さんで!」先生じゃん……。

え、何?悠君年上好きなの?」

えぇ……駄目……?

この世界での千鶴さんは確かに先生だし二回りくらい年上だけど、前世の千鶴さんは1個しか変わらないんだけどなぁ...。

「同年代では?「え、ひな」それはもう聞いたから...。「あ、はい……。」」

「と、言う訳で始まって参りました!

三澄悠太のいきなり水着チェック!」

「え、なんかノリがキモイ。」

えー……自分から聞いといてなんか辛辣過ぎない……?

「とりあえず奇抜性で言うならリオも捨てがたいがその部門だと間違い無く志麻が一番だよなぁ……。」

「あぁ……まぁレインコートだもんね……。

確かに海でレインコート着てる人は初めて見たかも……。」

当たり前だ、あんなのが海水浴場に無数に居るなんて状況カオス以外の何者でもない……。

「と言うかそこでリオちゃんを出す辺りシスコンだけじゃなくてロリコンでもあったり……?」

「バカお前、それ絶対本人に言うなよ?多分怒られるから。」

「へぇ...?否定するより、まずリオちゃんの事を庇うんだ。」

「まぁ散々俺も言って怒られてるからな。」

「ちょっとでも優しいとこあるじゃんと思った私が馬鹿だったわ……。」

全く俺が妹好きだの年下好きだの年上好きだの好き勝手言いやがって。

ちなみに妹好きはシスコン、年下好きはロリコンと言うが高齢好きの事はジェロントフィリアと言うらしい。

略してジェロリア!

更に略してロリ!

つまり結論としてロリコンとは年下好きであり年上好きでもあると言う事になるのだ!

「なーんかものすごく馬鹿らしい持論を思い浮かべて浸ってる気がする……。」

呆れ顔でそんな事を言ってくる。

「何お前エスパー……?」

「女の勘。」

「おぉう……。」

そう言えば女の勘は当たるんだって瑞穂も言ってたな……。

「え、ちなみに何考えてたの……?」

「いや、結論として人類は皆ロリコンだって話。」

「想像してた以上にしょーもない話だった!?」

逆にどんな想像をしてたのかしらん...。

そう言われたら逆に気になるじゃないの...。

「それよりさ、やっぱり悠君も会長とか津川さんみたいな美人の水着姿が良いの?」

「日奈美には負け「はいはいシスコンシスコン。」」

遂には適当にあしらわれてしまった、、

「そりゃ会長の水着姿なんて普通の男子なら皆憧れるだろ。」

「悠君は……?」

「ばっかお前、俺は陰キャオブ陰キャだぞ?

憧れはあってもお近付きになる機会すらないだろ。」

「二人でデートした癖に?」

「な、何故それを!?」

「したんだ。」

カマをかけて来ただと...?

「いや、あれはデートと言うよりただ二人で勉強しただけだから!」

「なんで?」

「いやなんでって……。」

「だってただ勉強するだけなら二人じゃなくて良いじゃん。

そもそも会長みたいな人が全く気が無い相手を直々に勧誘しに来たりそんなデートまがいの誘いするとは思えないけど。」

「いやだからって...。

俺みたいなフツメンが、、」

否定する理由を考えていると、不意に宏美が悲しそうに目を伏せる。

「宏美?」

「たまに...心配になるんだ。

付き合ってた時もそうだけど今もたまに。

悠君って自分を過小評価し過ぎな所あるから。」

「いやそれは...。」

「分かってる。

それだけ沢山の人に裏切られて傷付いて来たから、なんだよね。」

「っ...。」

「結局私もその一人だからどの口がって思うもしれない。

でも、これだけは言わせてほしい。」

「な、なんだよ。」

「悠君が思ってる以上に悠君は魅力的だし、愛されるだけの理由だってちゃんとある。

それは一度は付き合ってた私が保証するよ。」

「...フった奴に言われてもな……。」

「だ、だからちゃんと前置きしたじゃん...。」

「いや、前置きしたら良いとかって話なのか...?」

「と、ともかくそう言う事だから。」

「お、おん。」

分からないな、本当。

自分から突き放しておいて、なのになんだかんだ変わらず俺の事を気にかけてて、理解もしてくれてて、尊敬もしてくれてて。

でも今のそれはあくまで友達として、だ。

その事実だけで、あんなに近かった宏美との距離が随分と離れてしまったように思う。

「それより他の人は!?」

あ、この話まだ続く感じ...?

「そうだな会長と一緒に話題に出た瑞穂は...なんと言うか...なんと言うか...。」

昨日のアレのせいでもう水着のイメージが...。

もう水着すら下着に見えてしまうっ……!

「...変態...。」

「あ、あれに関しては俺は無罪だろ!

ただ巻き込まれただけでっ!」

「いや...普通に有罪だから...。

大体自分で無罪だって言っちゃう辺りがもう有罪だから!」

「えぇ...。」

まぁこれが有罪か無罪かは読者の判断にお任せしようと思います...。

「まりちゃんの水玉フリルスカート水着も雰囲気にあってて可愛いんだよなぁ..。

日奈美に負けず劣ら...いや...でも「はいはいシスコンシスコン。」」

「美江の花柄ワンピ水着もよく似合ってたし...。」

「結局誰が一番良いの...?」

えぇ...そこにまだこだわる...?

「それにさ...。」

「ん?」

「その...私は...?」

「あぁ、だから言ったろ可愛いって。」

「っ!?」

「まぁ日奈美が一番だけどな。」

「...馬鹿。」

「えぇ...。」

「シスコン!本当シスコン!馬鹿!アホ!マヌケ!」

「な、なんだよ?」

「なんでもない!ばーか。」

そう言って舌でべーっとする宏美。

えぇ...随分な言われよう...。

「勝手に妹とイチャついてろ!馬鹿!」

「いや、待てって。」

そのまま立ち上がって歩いて行こうとする宏美を呼び止める。

「何?」

「別に誰が一番とか関係ないだろ……?」

「...元カノだから?」

「そうじゃなくて...。

今お前が言った事と同じだろ?

お前だって充分可愛いし魅力的だろ。

それは他と比べてどうこうなる物じゃない。」

「そう言う事が言いたかったんじゃないけど...。

と言うか妹が一番ってのもイチャつくってのも否定しないし...。」

「事実だからな。」

「うわぁ...。」

絶句する宏美。

「まぁ...今はこれで良いか...。」

かと思えばそう言って肩を竦める。

そして宏美は海の方に向かい...。

「ぶふぉ!?」

盛大に海水をぶっかけてきた。

「ふふ、ばーか。 」

そう言って彼女はイタズラに笑う。

「やったな!?」

そう言って俺も海に向かい、

「おりゃ!」

仕返し。

「ちょ!怪我人に!」

「その為の防水パーカーだろ?」

「あー背中が痛い痛い。」

「嘘つけ!?絶対わざと言ってんだろ!? 」

「ちっ、バレたか。」

舌打ちしやがった...。

でもなんだかんだ楽しいかも。

「ってうわっ!」

「油断大敵だよ!」

そのまましばらく宏美と海水をかけあいながら思う。

もし付き合ってた時二人で来ていたら。

今の様に楽しい時間を何も考えずに過ごせていたたのだろうかと...。

...なんてな.。

どう思ったところで、あの頃には戻れない。

でも今はあの頃とは違う。

時間だって、やり直すチャンスだってある。

本来ならなかった筈のこの時間を、今は大事にしたいと心から思う。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について

沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。 クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。 ​「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」 ​「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」 ​「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」

クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる

グミ食べたい
恋愛
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。 彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。 だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。 容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。 「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」 そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。 これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、 高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。

処理中です...