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〈雑談〉ギタリストとベーシストの謎
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それから一週間、ゴールデンウィークに入っても練習は続いていた。
予選用動画の撮影まで一ヶ月を切っている。時間は無い。
学校に集合しての練習は午後からだけど、皆家でも練習している。
ゴールデンウィーク中、部室で立花と二人きりになった。
「ユカリさん、ちょっと相談いいですか?」
いつも明るい立花が少し神妙な面持ちだった。
曲に修正して欲しい点があるのかもしれない。
慣れない部長の仕事でなにかあったのかもしれない。
出来る限り力になりたい。けど話しにくくならないように平静に先を促した。
「なに?」
「ライブの動画とかよく見るんですけど」
「うん」
「どうしてギタリストやベーシストは服を脱ぎたがるんですか?」
どうでもよすぎて沈黙してしまう。
知らんがな。ていうか君はギタリストだろ。なぜ私に聞く。
適当に答えを捻り出す。
「……ステージ上は暑いんだよ」
「でもあの人達ステージ以外でも脱いでるイメージありません?」
まだ神妙な面持ちだ。何が立花を突き動かしているのだろうか。私は既に無になりそうだった。
「心が燃えてるからどこでも熱いんだよ」
「エアコンを付ければよいのでは?」
「エコじゃないからね」
「地球に優しい!」
立花は目を丸くした。自分には無い考えだったようで派手に驚いていた。
私は慈愛の笑みを浮かべて言った。
「音楽を奏でる者が地球に優しくない訳ないって」
「そう、だったのか……」
どうやらご納得いただけたようだ。チョロくて助かった。
そこで部室の扉が開き、マリが入っていた。
どうやら私達が楽しくお喋りをしていたと思っているようだ。
「なに話してたの?」
「果てしなくどうでもいい話」
詳細を答えるのが面倒だった。
予選用動画の撮影まで一ヶ月を切っている。時間は無い。
学校に集合しての練習は午後からだけど、皆家でも練習している。
ゴールデンウィーク中、部室で立花と二人きりになった。
「ユカリさん、ちょっと相談いいですか?」
いつも明るい立花が少し神妙な面持ちだった。
曲に修正して欲しい点があるのかもしれない。
慣れない部長の仕事でなにかあったのかもしれない。
出来る限り力になりたい。けど話しにくくならないように平静に先を促した。
「なに?」
「ライブの動画とかよく見るんですけど」
「うん」
「どうしてギタリストやベーシストは服を脱ぎたがるんですか?」
どうでもよすぎて沈黙してしまう。
知らんがな。ていうか君はギタリストだろ。なぜ私に聞く。
適当に答えを捻り出す。
「……ステージ上は暑いんだよ」
「でもあの人達ステージ以外でも脱いでるイメージありません?」
まだ神妙な面持ちだ。何が立花を突き動かしているのだろうか。私は既に無になりそうだった。
「心が燃えてるからどこでも熱いんだよ」
「エアコンを付ければよいのでは?」
「エコじゃないからね」
「地球に優しい!」
立花は目を丸くした。自分には無い考えだったようで派手に驚いていた。
私は慈愛の笑みを浮かべて言った。
「音楽を奏でる者が地球に優しくない訳ないって」
「そう、だったのか……」
どうやらご納得いただけたようだ。チョロくて助かった。
そこで部室の扉が開き、マリが入っていた。
どうやら私達が楽しくお喋りをしていたと思っているようだ。
「なに話してたの?」
「果てしなくどうでもいい話」
詳細を答えるのが面倒だった。
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