ガルテナ ~私の一番の音楽~

茂庭

文字の大きさ
56 / 81

ガルテナ視聴

しおりを挟む
 七月末、夏休みに入ったけど部室での練習は続いていた。
目標は明確。来年のガルテナ本選出場。

 チハルが提案した九月からの毎月の動画投稿の準備も進めていた。
既に作ってあった十三曲の中から選曲は済ませ、九月投稿分の曲の練習に励んでいる。

 さすがに暑いけど、とても充実していた。
そんな中、練習を終えて着替えている時にチハルが言った。

「明日はガルテナの本選! ということで、皆で本選を見よう!」
「えぇー?」
「え? 嫌?」
「ヤダろ」

 サナエは嫌がっていた。
分かる気がする。自分達が負けた大会なので複雑だ。

「でも来年の参考になるかもよ?」

 マリも見たい様子。チハルが更に後押しする。

「それに他のバンドを見るのも楽しいよ!」
「そんなもん?」
「そうだよ!」
「じゃあ見るか」
「サナエはすこぶる軽いな……」

 二人に説得されたサナエはあっさり意見を裏返したのでツッコんでしまった。

「じゃあ決定! また明日部室で!」

 チハルは嬉しそうだった。




 マリと二人の帰路、歩いているだけで汗がにじむけど、不快では無かった。
話題は明日のガルテナ視聴だった。

「明日楽しみだね!」
「うーん……」
「あれ?そうでもない?」
「ちょっとビビって来た」

 もともとあまり乗り気では無かったし、もしどうしようも無い差を見せつけられたらどうしよう、というヘタレが芽を出していた。

「まーたそうやってネガる」
「ネガるて」
「シオリちゃんも『二ヵ月で十七位は超凄い』って言ってたじゃん」
「いやそうは言ってない」
「同じような意味でしょ。ポジって!」
「なにそれ。でもまぁ、見習ってポジることにしますか」
「うん」

 マリはニコニコして励ましてくれた。見習って、前向きに考えよう。




 そして翌日、八月一日の十五時少し前、部室のコタツのノートパソコンを皆で見られるように横一列に座る。
雑談してネット放送の開始を待った。

 十五時になり、予定通りにガルテナがネット放送される。
会場が映し出され、広いコンサートホールにお客さんがいっぱいに入っていた。
マリが驚いていた。

「わー、結構大きい会場でやるんだねー」
「年々大きくなってるよ」
「歴史長いの?」
「今年で九年目」
「へー、そんなに長くやってるんだ」

 チハルが早速ガルテナオタクの知識を披露して若干のドヤ顔になっていた。

「お、さっそく始まるね」
「うん」

 司会者が壇上に上がり、なにやら喋っていた。
それが退屈な様子のサナエがチハルに問いかける。

「なんだっけ? アマチュアガールズバンド日本一を決める大会だよな? アマチュアってどういう定義なんだ?」
「それ結構ファンの間でも争いになってるんだけど、メジャーデビューしていないことがガルテナのアマチュア定義になってる」
「じゃあインディーズ? よく分からんけどそういう感じの連中も出てんの?」
「出てるよ。そもそもガルテナはそういうインディーズで爆発寸前のバンドをメジャーデビューさせることを目的としてできた大会でね、メジャーデビューへの登竜門とも呼ばれてたんだよ。実際ガルテナに出場したバンドで今メジャーデビューしてるバンドもあるし、今ガルテナ三年連続出場してる前回優勝の――」
「いや、もういいよ豆知識は。ほら始まるぞ」

 モニターを顎で指したサナエはチハルの話を途中で遮った。もう興味を失ったようだった。
チハルはまだ話したかったようで「あれー?」 と言うような表情をしてモニターに視線を向けた。

 一組目が出てくる。私達の一つ上の二人組のバンド。予選の下位から順にパフォーマンスをすることが察せられた。
二人は緊張が見て取れてこちらまで緊張してくる。
演奏はそこまで緊張を感じさせなかったけど、客観的に見ても私達が負けているようには思えなかった。
その後もガルテナは続いたけど、やっぱりそこまで負けているとは思えない。

 でも、上位四バンドから明らかに違った。
予選動画でも明らかにずば抜けていて、再生数も文字通り桁違いだった。

 そして最後から二番目、予選二位のバンドが出てくる。
チハルは興奮していた。

「あ! 見て見て! クリスタルが出てきた!」
「知らねーよ。有名人なのか?」

 無表情で返したサナエにチハルは目をひん剥いて驚いていた。

「えっ!? ガルテナ四天王のクリスタル知らないの!?」
「知らねーよ。何を『ご存じ』みたいに言ってんだよ」
「去年の優勝バンドだね」

 私は知っていたので補足すると、チハルがドヤ顔になってクリスタルの説明をした。

「そう! スリーピースのバンドサウンドを奏でるロックは聞く者を一瞬で虜にさせる破壊力を持つよ! ボーカルも歌詞もその破壊力の一員なんだけど、やっぱり演奏が凄い! リズム隊が生み出すうねるようなグルーヴはスピーカー越しにでも圧巻の迫力で、聞いてて上がること間違いなし! 特にベースのアミさんは凄いよ! 指でもピックでもスラップでも弾いちゃうし超美人! スタイルも良くてもうホント憧れちゃう! CDだってインディーズながら売り上げが好調らしくて初期のCDにはプレミアも――」
「だからいいって豆知識は」
「だね。百聞は一見に如かずだよ」

 また途中で遮ったサナエにマリが乗った。
チハルはまた「あれー?」 と言うような表情をしたが、クリスタルの演奏が始まるとモニターを食い入るように見つめた。

 クリスタルのパフォーマンスはまさに圧巻だった。
もうプロじゃん、コレ。出場資格あるの? ズルくない?
とは思ったけど、不思議と落ち着いていた。手の届かない距離ではないように感じたから。

 クリスタルのパフォーマンスが終わると、マリが口を開いた。

「なるほどー、思ったよりやりますなー」
「なんで上から目線なの……」

 ハッキリ言って、今の段階では負けていると思う。

「コイツらに勝てれば優勝も狙えるんだろ? なら標的にしよう。感想言おうぜ。まず衣装は勝ってる」
「曲は分からない」
「あ、おいコラここは景気付けに強く行くところだろ」

 正直に言ったらまたチョークスリーパーをかけられた。苦しい。
締め付けてくる右腕にタップを連打する。

「ぐぇぇぇ! やめてやめて!」
「やめなさい」

 シオリがそう言ってサナエの袖を引っ張り助けてくれた。

「衣装が勝ってるって景気付けなの?」
「んな訳ねーだろ。ユカリがヘタレだからヘタレなりの気概を教えてやったんだよ」

 チハルが挑発すると、サナエはニヤリとした。
それを見てマリはニコリとした。

「曲も勝ってるよ。私はユカの曲の方が好き」
「私もそうだな。クリスタルのCD持ってるけどユカリのCDが出ても買うよ」
「私も」

 皆褒めてくれたけど、私には分からなかった。正直に言っておく。

「ありがと。でも私には分からない。負けてないって思いたいけど」
「まぁヘタレにしては言った方か。許してやろう」

 サナエもこの回答で満足してくれたようだった。
チハルは神妙な面持ちに変わった。

「演奏は負けてるね」
「やっぱり?」

 私もそう思っていた。

「うん、自信と経験が段違い。リズム感から出るグルーヴが致命的なほど違う」
「急に専門家みたいになった!」
「えへへー」
「褒められてないと思うよ」

 マリの言葉に頭を掻いて照れたチハルにツッコんでおいた。でもチハルの言う通りだと思う。
マリがチハルに問いかける。

「グルーヴってなに?」
「ノリみたいないい感じの感じ」
「ならそう言えばいいのに。よく分からないけど」
「でもそっかー、リズムトレーニングもっとやるべきなのかな」

 チハルが練習についてなにやら思案しているとシオリが言った。

「望むところ」
「練習三倍でも?」
「もちろん」
「えっ」

 思わず声が出てしまう。さすがにそれは……
チハルに顔を覗き込まれる。

「一人ビビってるけど」
「三倍は流石に死んじゃうよ……」

 三倍は恐怖しかない。しかもチハルはやりそうな雰囲気を持っている。

「まぁつまり一勝一敗一分けって感じか。十分勝てるな」

 サナエは衣装、曲、演奏で判定して満足そうだった。

「結構いい分析なのかも」
「いや微妙でしょ。大事なところで勝てなきゃ意味が無い」

 マリは嬉しそうだったけど、分析としては微妙。
バンドなら衣装で勝ってもそこまで意味が無いと思う。そうは言わないけど。

「大事なところって曲?」
「分からない。でも勝てる曲作れるように頑張るから」
「うん! ユカなら絶対大丈夫!」
「うん」
「って言うか今の曲でも勝ってるけどね」
「言い過ぎだって」

 途中マリが腕を絡ませてきた。それを見たサナエにツッコまれる。

「めちゃめちゃイチャコラしますやんこの夫婦」
「いやぁ」
「夫婦じゃない。離れて」

 マリは頭を掻いて照れていたが離れてもらった。

 そして大会は進み、上位三バンドが表彰され、最後の優勝者発表中。

『優勝は……』

 司会者が言うと、大仰なドラムロールが鳴り響き、溜めに入った。
長い。と思ったら司会者が言った。

『クリスタル!!』

 すると、ステージ袖からクリスタルのメンバーが歩いてきてステージの中央に並んだ。
バンドのリーダーであろうベーシストさんが小さめのトロフィーを受け取る。
瞬間、金色の紙テープや紙吹雪がどこからか発射され、画面がキラキラした。
マリがつぶやく。

「クリスタルかぁ。他のバンドも良かったけどなぁ」
「私は納得かな」
「あ、泣いちゃってる」

 ベーシストさんがインタビューをされている横で、他のメンバーは抱き合って泣いていた。
その様子を見ながらチハルが小さい声を絞り出した。

「そりゃ泣いちゃうよ。去年の優勝者だもん、二連覇がかかって……プレッシャーもあって……」
「うわ! お前泣いてんのか!」

 サナエがチハルを見て驚く。チハルは静かに泣いていた。

「これで泣かないなんて涙腺つまってるんじゃないの」
「なんだとテメ」

 軽くサナエを挑発した後、涙を拭わずニコリとしたチハルが言う。

「来年は私達がここで泣こうね」
「泣かなければいけないの?」
「いやそういう決まりは無いけど」
「ならよかった」

 シオリはまるで「自分は絶対に泣かない」と言った風だ。
でも気付いていた。以前こそ泣くようなキャラではないと思ってたけど、実際はそうじゃない。
無口で無表情だけど凄く涙もろい。マリと仲直りした時に号泣していたことで確信した。

「シオリは泣くと思う」
「だね」
「この前ピーピー泣いてたしな」
「絶対泣くね」

 皆同じように思っていて笑った。
シオリは不服そうに眼を細めて言った。

「なんでよ。他人の前で泣いたりしないよ」
「本選行って確認しないとね」
「うん」

 マリが頷くと、モニターから少し大きな声が流れた。

『ここでガルテナから重大なお知らせがあります!』

「お! 重大なお知らせだって!」

 マリが嬉しそうにモニターに視線を向ける。
チハルに問いかけてみる。

「これっていつものヤツだったりするの?」
「いや、初めてのパターン。今まで一度も無いよ」
「全部見てるの?」
「まぁ。DVDとかブルーレイも持ってるよ」
「生粋だね」

 想像以上のオタク振りに驚いてしまった。

『今回ガルテナの参加者は百組を超えました! 皆さん沢山の参加と応援ありがとうございまーす!!』

「ちっ! さっさと言えよ! 早送りすんぞ!」
「分かる」
「生だから出来ないよ」
「分かってるけど気持ちね」

 舌打ちのサナエに共感するとマリにツッコまれた。
でもテレビとかでも引っ張って引っ張ってCMとかに入られるとイラっとする性分なのだ。

『参加規模の拡大を受け、なんと、冬の大会開催が決定しましたー!!』

「えっ……」

 チハルは反応したが、一瞬皆言葉を失った。

『詳しくは明日正午から公式ホームページをご確認下さーい! 半年後、またお会いしましょー!!』

「半年後」と言った。出るしかない。チハルに言おうと視線を向ける。

「部長」
「出たい」

 食い気味に言われた。チハルは徐々に増す興奮と比例するように声も大きくして続ける。

「出よう! 皆いいよね!?」
「もちろん」

 即答した。こんなにありがたい話はない。

「頑張るぞー!!」
「やるしかねーだろ!」

 マリとサナエもやる気満々。シオリも強く何度も頷いている。
皆の目には闘志の炎が燃えていた。

「リベンジが半年も早まるなんて!」
「うん、ラッキーだね」

 マリと目を合わせて笑うと、サナエもニシシっと笑った。

「お前らホント言うようになったな。それ私のセリフだろ」

「ねぇねぇ予選突破なんかより優勝を目指そうよ!」
「それいいね」
「だね! 十七位なんだから狙えない位置じゃない!」

 マリの提案にシオリとチハルが乗った。勿論サナエも私も異論は無い。
チハルが立ち上がり、皆の顔を見回し、続けて言った。

「じゃあ目標を冬に! 優勝に変更! リコルリエ! 行くぞー!!」
「「「「おぉー!!」」」」

 右の拳を突き上げたチハルに合わせて、皆で突き上げた。
私達、リコルリエは冬のガルテナ優勝を目指すことになった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...