ガルテナ ~私の一番の音楽~

茂庭

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緊急冬テナ対策会議

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 翌日、部室でコタツを囲み、昨日発表されたガルテナ冬大会の緊急対策会議をしていた。
既にネット上で「冬テナ」という呼称が定着していたので、皆冬大会を「冬テナ」と呼んでいた。

「まず冬テナの情報を確認したから共有するね。予選登録が十二月一日から、本選出場決定と発表が一月一日、本選が二月十一日。規約は夏とそのまま同じだった。予選登録に動画が必要なことも変わらない。つまり、完全に夏と同じで日程がズレただけ」

 チハルは日程とこれから先の計画を説明してくれた。
皆頷いて聞いている。チハルは続けて言った。

「あ、とりあえずこの前話した通り毎月投稿はやりたいんだけど、いいかな?」
「いいよー!」
「戦略的にも正しいと思う」

 マリと私で返答する。シオリとサナエも異議はない様子。

「ありがと、じゃ次は冬テナに使う曲なんだけど、毎月投稿用に渡してもらった十三曲の中から選んでいい?」

 私に視線を向けられる。

「いや予選と本選の二曲作らせて欲しい。この前渡した十三曲はリコルの為に作った曲じゃないし」
「予選と本選は同じ曲でもいいよ?」
「作りたい。今作ってるリコル用の曲は完成間近だし、間に合う」
「分かった!じゃあニ曲でお願い!」
「了解」

 一年後からいきなり半年後になったけど、半年あれば十分に間に合う。
今なら皆の為に、もっといい曲が出来る確信があった。
 マリが二ッと笑って後押ししてくれる。

「頼むぜ親友!」
「任せて」

 曲と衣装の話に区切りがつくと、チハルが切り出す。

「演奏の練習メニューちょっとお父さんに相談してみる」
「え、いいの? 私達のこと知ってるの?」

 チハルのお父さんがバンドマンであることは聞いていたけど、わざわざいいのだろうか。

「うん、予選動画とか見てもらってるし、この前話したら乗り気だった。指導したこともあるって言ってたから信用してね。あ、でもクリスタルってプロに片足突っ込んでるバンドに勝つ練習だから覚悟しといてね」
「望むところ」
「でも三倍はやめてね……」

 シオリは厳しくなる練習に前向きだったけど、三倍は恐ろしいので一応言っておく。流石に冗談だろうけど……

「そうだ、あと十月の文化祭だけど、曲は夏予選の曲と九月投稿予定の二曲でいいかな」
「異議無ーし!」

 マリが元気に答える。皆も特に意義はなかった。

「よし、じゃあ方針は固まったね! まずは九月一日の動画投稿に集中しよう!!」
「「「「「おぉー!!」」」」

 二日連続で五人分の拳が天井に突き挙げられた。
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