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精神訓練
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チハル提案のファンを増やすための毎月投稿作戦。その九月一日に投稿予定の動画を八月末に撮影した。
先生に相談すると「任せて!」 と二つ返事で協力してくれた。
撮影は無事に終えたけど、前回と同じようにへばってしまった。勿論シオリも。
その動画は予定通り九月一日に投稿した。リコルリエの二回目の投稿。
チハルは前回と同じようにビビりまくっていたけど、なんとか投稿を済ませた。
再生数も上々で一安心。
そして現在九月上旬、部室で演奏しているところをチハルの友達の後輩五人にガン見されている。
ことの発端はチハルの言葉だった。
「実戦経験が足りない!!」
異論は無かった。このまま文化祭やガルテナのステージに立つなんて想像できない。
その対策として「まず友達に見てもらおう!」 とのことでチハルが友達を部室に連れて来た。
悪い対策ではないと思う。でも、凄く恥ずかしい。
私はカラオケで店員が入ってきたら即歌うのを止める派。
マリは歌いながら愛想まで振りまいちゃう派。なのでこの状況でも余裕で笑顔を振りまいていた。
私には苦笑いが精一杯で後輩達の好感度がガンガン下がっているような気がした。
それでも覚悟は決めていた。
ちょっと前まで人前で演奏するなんて嫌だったけど、皆の力になると決めたから。
そんな訳で演奏を終えた。
思ったより練習通りに出来た気がする。一週間前から心の準備をしておいてよかった……
見に来てくれたチハルの友達も「すっごい良かったです!」なんて言って褒めてくれた。
よかったー。心底安心した。
そうして練習を終えると、五人の内の一人が何やらモジモジしながら近寄ってきた。
周りの四人は「ガンバレー」などとニヤニヤしながら囃し立てている。
なんだろうと思ってチハルに視線を向けると首を横に振って「分かんない」と示された。
「コレ! 受け取って下さい!」
なにやらハートのシールが散りばめられた手紙を差し出された。
「あ、ありがとう」
この場合は「ありがとう」でいいのかな、と疑問が浮かんだけど、受け取ると手紙をくれた子は満足そうだった。
「じゃあ、今日はありがとうございました!」
「ありがとございましたー!!」
そう言って五人は逃げるように部室から出て行った。
「こっちこそありがとねー!!」
その背中にチハルが手を振りながらお礼を言った。
練習を見てもらったのだから、お礼を言うのはこっちだよね。
凄い勢いで部室から出て行ってしまったので、そのことについてのお礼は言いそびれてしまった。
そう思いながら部室の扉を見ていると、マリが気配も無く背後に立っていて思わず声を上げそうになってしまった。
視線は右手の今貰った手紙に向いている。
マリがポツリと言った。
「手紙、なんて書いてあるの?」
「いや、まだ見てないし」
「見ないの?」
「うん、家に帰ってから見ようかな」
「そう」
封筒に入っていたので人前で見るのは気が引けた。
別にマリなら見られてもいいんだけど、手紙をくれた子はよく思わないかもしれない。
それよりもマリが気になる。笑顔だけど目が笑っていない。とても怖い。
「え、なに?」
「別に? ユカがあの子と付き合っても? 私には何の関係もありませんし?」
「いや、女子じゃん……」
「知らないの!? 最近はそういうのもあるんだよ!!」
「どういうの!?」
意味が分からないキレ方をされた。どうしてしまったんだ親友。
「まーた夫婦喧嘩かよ」
「だね」
様子を見ていたサナエとチハルまで意味不明なことを言う。
シオリまで「また?」 みたいな目をしていた。
サナエが肩を組んでくる。そのままマリから引き離し、耳打ちしてきた。
「いいか、マリコに壁ドンしてイケボで『マリが一番だよ』って言ってやれ」
「は? なんで」
「いいからやれって。それで全部丸く収まるんだよ」
「絶対ヤダ」
恥ずかしい。冗談じゃない。
「七月にサボられたのマージで迷惑だったなー」
ぐぬ……痛い所を突かれた。サナエはニヤニヤしている。
絶対迷惑だと思ってないでしょ!
と言おうと思ったら先に続けられた。
「やってくれたら綺麗に水に流すんだけどなー」
「……分かった」
恥ずかしいけど仕方ない。確かにアレは最悪だった。これで禊になるなら頑張ろう。
「マリ、ちょっとこっち来て」
「なに?」
やっぱり目が怖い。いつもの輝きを失っているようにも見える。
壁際にマリの袖を引いて誘導する。
身長は同じくらいなので何かおかしい気もするけど、壁ドンする。
マリと目が合う、驚いていたけど、何やら期待に満ちているようにも見えた。
「マリが一番だよ」
ぐあぁぁぁぁ!!
言って激しく後悔した。練習を見てもらうより百倍は恥ずかしい。
アホか私は! なんでやった!?
顔が熱くなる。火が出てるかもしれない。
「そ」
マリは頬を赤らめて目を逸らした。満更でも無い雰囲気出ちゃってるけど……
なにこれ、どう収集つけるの?
左後方からサナエの女子力皆無のゲラゲラ笑いが聞こえた。お腹を抱えているに違いない。
くそっ、完全に遊ばれた。つい歯ぎしりをしてしまった。
「はい、じゃあ片付けるよー」
チハルがスピーカーを片付けていた。
助かった。その言葉を壁ドンを解く合図にして片づけに参加した。
帰り道、マリはやたらと上機嫌だった。
帰宅後、自室で手紙を開けた。
手紙には夏の予選動画を見て感動したことと、私の演奏、曲、顔まで褒め称える文がしたためられていた。
マジか。顔は人の好みがあるかもしれないけど、演奏と曲まで褒められるとは……
演奏は特別上手くないと思う。まぁ楽器の経験が無い人からすれば上手く聴こえるのかもしれない。
曲が褒められたのは嬉しい。
予選動画を見てくれた友達が、たまに曲を褒めてくれることがあった。
その度に「はいはいお友達補正」と捻くれ者の本領を発揮していたけど、最近は前向きに捉えるようになっていた。
特に知らない人が手紙に書いてまでくれたのは初めてだったので、余計に嬉しい。
なにより私達の動画を楽しんでくれていることが凄く嬉しい。
私達が楽しんでいることで誰かが楽しんでくれるなら、それはとてもいいことだと思う。
少し安心する。私達は間違っていない。これからもっと頑張ろう。手紙をくれた子に感謝した。
先生に相談すると「任せて!」 と二つ返事で協力してくれた。
撮影は無事に終えたけど、前回と同じようにへばってしまった。勿論シオリも。
その動画は予定通り九月一日に投稿した。リコルリエの二回目の投稿。
チハルは前回と同じようにビビりまくっていたけど、なんとか投稿を済ませた。
再生数も上々で一安心。
そして現在九月上旬、部室で演奏しているところをチハルの友達の後輩五人にガン見されている。
ことの発端はチハルの言葉だった。
「実戦経験が足りない!!」
異論は無かった。このまま文化祭やガルテナのステージに立つなんて想像できない。
その対策として「まず友達に見てもらおう!」 とのことでチハルが友達を部室に連れて来た。
悪い対策ではないと思う。でも、凄く恥ずかしい。
私はカラオケで店員が入ってきたら即歌うのを止める派。
マリは歌いながら愛想まで振りまいちゃう派。なのでこの状況でも余裕で笑顔を振りまいていた。
私には苦笑いが精一杯で後輩達の好感度がガンガン下がっているような気がした。
それでも覚悟は決めていた。
ちょっと前まで人前で演奏するなんて嫌だったけど、皆の力になると決めたから。
そんな訳で演奏を終えた。
思ったより練習通りに出来た気がする。一週間前から心の準備をしておいてよかった……
見に来てくれたチハルの友達も「すっごい良かったです!」なんて言って褒めてくれた。
よかったー。心底安心した。
そうして練習を終えると、五人の内の一人が何やらモジモジしながら近寄ってきた。
周りの四人は「ガンバレー」などとニヤニヤしながら囃し立てている。
なんだろうと思ってチハルに視線を向けると首を横に振って「分かんない」と示された。
「コレ! 受け取って下さい!」
なにやらハートのシールが散りばめられた手紙を差し出された。
「あ、ありがとう」
この場合は「ありがとう」でいいのかな、と疑問が浮かんだけど、受け取ると手紙をくれた子は満足そうだった。
「じゃあ、今日はありがとうございました!」
「ありがとございましたー!!」
そう言って五人は逃げるように部室から出て行った。
「こっちこそありがとねー!!」
その背中にチハルが手を振りながらお礼を言った。
練習を見てもらったのだから、お礼を言うのはこっちだよね。
凄い勢いで部室から出て行ってしまったので、そのことについてのお礼は言いそびれてしまった。
そう思いながら部室の扉を見ていると、マリが気配も無く背後に立っていて思わず声を上げそうになってしまった。
視線は右手の今貰った手紙に向いている。
マリがポツリと言った。
「手紙、なんて書いてあるの?」
「いや、まだ見てないし」
「見ないの?」
「うん、家に帰ってから見ようかな」
「そう」
封筒に入っていたので人前で見るのは気が引けた。
別にマリなら見られてもいいんだけど、手紙をくれた子はよく思わないかもしれない。
それよりもマリが気になる。笑顔だけど目が笑っていない。とても怖い。
「え、なに?」
「別に? ユカがあの子と付き合っても? 私には何の関係もありませんし?」
「いや、女子じゃん……」
「知らないの!? 最近はそういうのもあるんだよ!!」
「どういうの!?」
意味が分からないキレ方をされた。どうしてしまったんだ親友。
「まーた夫婦喧嘩かよ」
「だね」
様子を見ていたサナエとチハルまで意味不明なことを言う。
シオリまで「また?」 みたいな目をしていた。
サナエが肩を組んでくる。そのままマリから引き離し、耳打ちしてきた。
「いいか、マリコに壁ドンしてイケボで『マリが一番だよ』って言ってやれ」
「は? なんで」
「いいからやれって。それで全部丸く収まるんだよ」
「絶対ヤダ」
恥ずかしい。冗談じゃない。
「七月にサボられたのマージで迷惑だったなー」
ぐぬ……痛い所を突かれた。サナエはニヤニヤしている。
絶対迷惑だと思ってないでしょ!
と言おうと思ったら先に続けられた。
「やってくれたら綺麗に水に流すんだけどなー」
「……分かった」
恥ずかしいけど仕方ない。確かにアレは最悪だった。これで禊になるなら頑張ろう。
「マリ、ちょっとこっち来て」
「なに?」
やっぱり目が怖い。いつもの輝きを失っているようにも見える。
壁際にマリの袖を引いて誘導する。
身長は同じくらいなので何かおかしい気もするけど、壁ドンする。
マリと目が合う、驚いていたけど、何やら期待に満ちているようにも見えた。
「マリが一番だよ」
ぐあぁぁぁぁ!!
言って激しく後悔した。練習を見てもらうより百倍は恥ずかしい。
アホか私は! なんでやった!?
顔が熱くなる。火が出てるかもしれない。
「そ」
マリは頬を赤らめて目を逸らした。満更でも無い雰囲気出ちゃってるけど……
なにこれ、どう収集つけるの?
左後方からサナエの女子力皆無のゲラゲラ笑いが聞こえた。お腹を抱えているに違いない。
くそっ、完全に遊ばれた。つい歯ぎしりをしてしまった。
「はい、じゃあ片付けるよー」
チハルがスピーカーを片付けていた。
助かった。その言葉を壁ドンを解く合図にして片づけに参加した。
帰り道、マリはやたらと上機嫌だった。
帰宅後、自室で手紙を開けた。
手紙には夏の予選動画を見て感動したことと、私の演奏、曲、顔まで褒め称える文がしたためられていた。
マジか。顔は人の好みがあるかもしれないけど、演奏と曲まで褒められるとは……
演奏は特別上手くないと思う。まぁ楽器の経験が無い人からすれば上手く聴こえるのかもしれない。
曲が褒められたのは嬉しい。
予選動画を見てくれた友達が、たまに曲を褒めてくれることがあった。
その度に「はいはいお友達補正」と捻くれ者の本領を発揮していたけど、最近は前向きに捉えるようになっていた。
特に知らない人が手紙に書いてまでくれたのは初めてだったので、余計に嬉しい。
なにより私達の動画を楽しんでくれていることが凄く嬉しい。
私達が楽しんでいることで誰かが楽しんでくれるなら、それはとてもいいことだと思う。
少し安心する。私達は間違っていない。これからもっと頑張ろう。手紙をくれた子に感謝した。
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