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降壇後
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結局シオリは挨拶が出来ないままステージから降壇した。
部室まで手を引いて歩くと、震えこそ止まったものの、顔面蒼白で足取りはとても重かった。
もしかして体調が悪いのかもしれないと思って聞いてみると、首を小さく横に振った。とりあえず一安心。
その後部室に戻り、制服に着替えコタツの指定の席に座るとシオリは俯いてしまった。
チハルとマリがシオリを挟んで座り、心配している。
「どうしたの?」
チハルが顔を覗き込みながら尋ねると、シオリが消え入りそうな声で答える。
「ごめん、頭が真っ白になっちゃって……上手く喋れなかった……」
やっぱり人前で喋ることが苦手だったみたい。
チハルは安心したように笑った。
「そんなの気にしないで! 演奏はすっごく良かったし、挨拶なんてオマケだよ!」
その通り、あんなに大勢の前で喋ることなんてないし、気にしないでいいよ。
と言おうと思ったら、シオリのすぐ右に座っているマリがアハハと笑いながら言った。
「そうそう気にしないで! ユカの挨拶なんて酷かったじゃん!」
ぐはっ!
まさかの流れ弾が飛んできてふらついてしまう。
マリは更に追い打ちをかけてくる。
「『あー、えーと、ユカリと申します。頑張ります。ありがとうございました。ハハっ、以上です(真似)』だよ?」
「マネ止めろ……ククク……笑っちまうよ……ハ、アハハハハ!! ヒー!! ありゃ酷かったなアハハハハ!!」
サナエがお腹を抱えて大笑いする。この二人にはいずれ復讐すると強く誓った。
サナエは笑いを抑え込まないままシオリに視線を向け続ける。
「なんにせよ、今弱点を知れたのは収穫だろ」
「だね! ガルテナでも出場グループは必ずインタビューされるし!」
チハルがそう言ったのを聞いて閃いた。
「そうだ、演奏した後なら別にどんなインタビューでもいいじゃん」
言うとチハルとマリに視線を向けられた。
「開き直ってない?」
「ユカはもっと頑張らないと」
「いや君等アドリブ上手すぎ。私の方が普通だって」
開き直りを叱られたが、チハルやマリと比較されると誰だって厳しい。
そんな会話をしていると、シオリは静かに立ち上がった。
「……ちょっと外に行ってくる……」
そう言って足取り重く部室から出て行ってしまった。
「あ……」
チハルは追おうとしてコタツから立ち上がり扉に歩を進めた。
でも明らかに一人になりたい様子だったので止める。
「そっとしといてあげな」
「うん……」
扉に手が届かないあたりで止まり、扉を見つめていた。
顔は見えなかったけど、とても心配しているのは分かった。
部室まで手を引いて歩くと、震えこそ止まったものの、顔面蒼白で足取りはとても重かった。
もしかして体調が悪いのかもしれないと思って聞いてみると、首を小さく横に振った。とりあえず一安心。
その後部室に戻り、制服に着替えコタツの指定の席に座るとシオリは俯いてしまった。
チハルとマリがシオリを挟んで座り、心配している。
「どうしたの?」
チハルが顔を覗き込みながら尋ねると、シオリが消え入りそうな声で答える。
「ごめん、頭が真っ白になっちゃって……上手く喋れなかった……」
やっぱり人前で喋ることが苦手だったみたい。
チハルは安心したように笑った。
「そんなの気にしないで! 演奏はすっごく良かったし、挨拶なんてオマケだよ!」
その通り、あんなに大勢の前で喋ることなんてないし、気にしないでいいよ。
と言おうと思ったら、シオリのすぐ右に座っているマリがアハハと笑いながら言った。
「そうそう気にしないで! ユカの挨拶なんて酷かったじゃん!」
ぐはっ!
まさかの流れ弾が飛んできてふらついてしまう。
マリは更に追い打ちをかけてくる。
「『あー、えーと、ユカリと申します。頑張ります。ありがとうございました。ハハっ、以上です(真似)』だよ?」
「マネ止めろ……ククク……笑っちまうよ……ハ、アハハハハ!! ヒー!! ありゃ酷かったなアハハハハ!!」
サナエがお腹を抱えて大笑いする。この二人にはいずれ復讐すると強く誓った。
サナエは笑いを抑え込まないままシオリに視線を向け続ける。
「なんにせよ、今弱点を知れたのは収穫だろ」
「だね! ガルテナでも出場グループは必ずインタビューされるし!」
チハルがそう言ったのを聞いて閃いた。
「そうだ、演奏した後なら別にどんなインタビューでもいいじゃん」
言うとチハルとマリに視線を向けられた。
「開き直ってない?」
「ユカはもっと頑張らないと」
「いや君等アドリブ上手すぎ。私の方が普通だって」
開き直りを叱られたが、チハルやマリと比較されると誰だって厳しい。
そんな会話をしていると、シオリは静かに立ち上がった。
「……ちょっと外に行ってくる……」
そう言って足取り重く部室から出て行ってしまった。
「あ……」
チハルは追おうとしてコタツから立ち上がり扉に歩を進めた。
でも明らかに一人になりたい様子だったので止める。
「そっとしといてあげな」
「うん……」
扉に手が届かないあたりで止まり、扉を見つめていた。
顔は見えなかったけど、とても心配しているのは分かった。
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