ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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お約束

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広がった魔法陣の光が強くなるにつれ、空が急激に曇り始めた。海面も波が荒ぶり、途端に豪雨と暴風が吹き乱れる。

「海の魔獣の恐ろしさ、その身を以て味わうがいい。出でよ、【ヴォジャノーイ】」

──ドバァァアッ!!

「グォォォオオオオオオ!!!!」

メローナの捨て台詞の直後、警笛のような野太い叫び声を上げて陣から飛び出してきたのはジョーズもビックリの巨大鮫。

しかも頭部の体表はフジツボのような物に覆われており、扇のような鰭からは無数の蛸や烏賊のような触手が生えている。

「なんかもう生理的に無理wwwwww」

「ルキくん!早く中へ逃げるのよ!」

「シャルとオルガ姉さんもwww」

「はーい♡」

「わ、わかっ……!」

3人が急いで船室へ向かった直後、触手が3人を絡め取った。

「やべぇwwwwww触手といえばお約束なのに忘れてたwww」

「イヴが助ける。はかせ、お薬」

「今回は許可できない。我々は船室に避難だ、無駄な人質を増やさないためにもね」

イヴっちを連れて避難したリンドウを横目に、囚われた三人を見る。
枝分かれした灰色の触手が服を強引に分け入って際どい所に絡み付き、不謹慎と分かりつつもwww拙者些かwwww些か興奮を禁じ得ないでござるよwwwwwwオフュwwwwwww

「やーん、ご主人様ぁ……っ♡」

「くっ……私としたことが、こんな……ッ!あぁっ」

「た、助けてぇー!ヌルヌルしてて気持ち悪いよぉ……!」

「最後になんて迷惑な置き土産を……!!」

「クックック……やれやれですねぇ」

使い魔シスターズが妙に艶っぽい声を出しているのに興奮しつつ、カノンたんとスッキーに倣って臨戦態勢を取った。

「【紅龍】!!」

「まずはあのエチチな触手だなwwwスッキーは本体でwwww」

「まったく……世話の焼ける方々だ」

スッキーが口元を歪ませると、魔装具を右手に顕現させる。刃も漆黒に染まった刀で、鍔の造りは小さな獣の頭蓋骨が四方を向いた厨二全開のクッソカッコいいデザインで草生え散らかした。

厨二病スッキーさんが跳躍と共に本体目掛けて背中に刃を深々と突き刺すと、痛みから暴れ始めたヴォジャノーイの巨躯が海をまた波立たせる。

「グヘヘwwwwwwあの魔獣ペットにしたら毎日触手プレイ出来るのではwwwwww天才過ぎたwwwwwwwww」

「バカな事言ってないで早く攻撃、ってあぁッ!!」

「カノンたーーーーんwwwwwwwww」

俺に注意してる間に、カノンたんまでもが餌食にwwwwwwエロ魔獣出たらポンコツになるヒロインとかwwwサービス良すぎんだろwwwwww

「あっ、ちょ……とッ、そこはぁ……!み、見てないでっ、助けなさいよ!」

「けしからんもっとやれwwwwwwとも言ってられないですねwww引き摺り込む気満々ですしwwww」

この光景を、俺は一生忘れないだろう。ファンタジー世界でしか得られなかった貴重なシーンを脳内にMP3ファイルで焼き付けてストリーミング再生出来るようにしながら、ハティとスコルをヴォジャノーイの鰭目掛けてぶっ放した。

──ズガガァァアンッ!!!!

「ギグァァァアアアアアアアッ!!」

耳を劈くような甲高い断末魔を上げて、鰭を根本からぶち破る。堪らず放り出された四人を跳躍して回収する。優しく甲板に着地させる紳士な振る舞いも忘れないwwwイケメンすぎるwwww

「お怪我はありませんかな?フロイライン」

「フロイラインじゃないわよこのバカ!!」

──ベキャァア!!

何故殴られたのか全く意味が分からなかったwwwwwwヴァイオレンスwwwwww

「カルラ、貴様……少し眺めていただろう……信じられん奴だ、全くッ」

「仕方ないよぉ、ご主人様はああいうのに弱いんだから♡」

「うっ、ぐすっ、変なお兄ちゃんのせいで……服の中までヌルヌルだよぉ……」

「と、とりあえずスッキーと一緒にトドメ刺しに行ってきますね、へへへwwww」

皆の視線でヘイトを向けられて興奮してきたので、それを隠すようにスッキーと仲良くヴォジャノーイを始末しました。

俺のインストールされた知識にはヴォジャノーイの情報が少なかったので、リンドウの指示で持ち帰ることになった。港で解体して調べたいのだという。

「客船襲撃事件の指示役には逃げられてしまいましたが、拠点に誘われている状況です。まぁ、罠でしょうがね……クックッ」

「ぼ、僕は出来れば……お父さんとお母さんを助けたい、です。でも……」

そして現在、船室の比較的広い箇所で全員が集まり、今後の動きを会議中だ。
スッキーの言う通り、明らかにミルクティボーイを連れてこさせる罠ではあるだろう。

「良いじゃないか。此方にはまだ戦力の消耗が殆ど無いそれに、ダレインという人物には是非話を聴きたいところだ。七刃将の一人が助けに入るのだから余程重要な役割があるだろうしね」

「ルキ、可哀想だから助けたい」

「そうね。私も行って良いと思います。罠だろうと、まだ捕まってる人達もいる。このまま大勢の人を見殺しには出来ないわ」

「シャルもさんせーい♪」

「うむ、私達が力になろう」

ハニーミルクティ少年は不安そうに顔を伏せている。危険な仕事になるのは、子供でも分かるんだろうな。
それよりもオルガ姉さんがずっと抱っこしてるのが気に食わないwwww

「ヘイwwwハニーボーイwwwお前は何をウジウジしてんだwwww俺達がすぐ親元に返却してやるから安心しろwwww」

「だけど、危ないんだよね?お姉ちゃん達や、変なお兄ちゃん達が僕のせいで痛い思いをするなんて……」

「クックックッ、変なお兄ちゃんの中に僕も入っていたりしないでしょうね?」

「入ってるやでwww」

「戦闘は避けられない以上、多少なり負傷はするだろうね」

リンドウの言葉に、ミルクティボーイの顔が曇る。自分のせいでこうなったと思い込んでいるのだろう。

「ヘイボーイwwwお前、自分のせいで、とか思ってんじゃないだろうなwwww」

「だって、僕が皆に頼まなきゃ……誰も危ない目には……」

けれど、そうしなければ親とは一生会えないかもしれない。自分にかけられた魔法が何なのかも分からず、怖いまま。
そのままでいいなんて事はコイツも思ってないだろう。

「何も悪くねぇぞwww船襲った奴らが全部悪いんだからwwww何も気にする事はないwwwwすぐに両親に会わせてやんよwwwwガキが余計な気ぃ回してんじゃねぇぞメーンwwwwww」

「カルラの、言う通り。イヴたちにお任せ」

「そうよ、ルキくん」

「まぁ、君が逃げ出していなければここまで早く事件に対処は出来なかったでしょうからねぇ」

俺達がそう声をかけると、ハニーミルクティ少年は目に一杯の涙を溜めていた。ビー玉みたいな綺麗に透き通った大きな瞳から、一度流れ始めたら堰を切ったように溢れ出し、そのまま泣き始めてしまった。
俺に憎まれ口を叩いていたのも、精一杯の強がりだったのかもしれないと、今なら思う。

「案外可愛いとこあるやんけwwwwそうやって素直にしてれば、後は俺達が助けるだけなんでwwwwww」

「うっ、ぐずっ!ありがとう、バカで変なお兄ちゃん!!うわぁぁあん!!」

やっぱあんま可愛くないかなwwwwwwwww

方針も固まったところで、捕まえた海賊達とヴォジャノーイを、騎士団の艦船が保管してあるシークレットな場所に一旦移した。
ぱっと見だとただの岬だが、下に広がる岸壁の一部を保管庫として切り出し、結界魔法で隠しているのだという。

「すごいwww本物のジオフロントだwwww」

「ジオフロントではないね」

「元ネタ拾ってよ誰かwwww」

伝わるはずもなかった。バビさんかタカトがいればwwwちくしょうwwww

「では目的地のラベスルキマの塔にはどう行くのか、教えてくれるかな。スキアくん」

「ここからだとかなり離れて居ますねぇ。大人数を転移させられる方はここには来ていませんし。ククク……」

「叩き起こして連れてって貰うべwww頭数必要になるかもだしwwwwメローナてゃの事も聞いておきたいwwwwww」

そんなわけで、近くの砂浜に場所を指定すると、間もなくしてアルカード兄妹とタカトが現れた。ちなみに、使い魔シスターズと入れ違う形になった。必要になったらまた召喚する方向ですwww

タカトはまだ寝ぼけ眼。またしても何も知らないタカトさん状態wwwwww

「人を転移装置みたいに扱いやがって。まぁいいや、じゃあさっさと始めんぞ」

「しっかりと感謝するですよ、クソ人間」

「ヴァンお兄ちゃんもリリィお姉ちゃんも、ありがとう」

ハニー少年が無邪気な笑みでそう言うと、ヴァンは優しく微笑み、リリィちゃんは照れながら弁解し始めた。

「ル、ルキはクソ人間とは違うですよ!そこのバカ面した金髪の勇者の事です」

「なんで俺だけピンポイントなのwwwwwwもう一周回って俺のこと好きじゃんwwwwグヘヘwww結婚を前提に赤ちゃん作りましょうねwwwwww」

「死ねです!!」

「カノンお姉ちゃん、赤ちゃんってどうやって生まれるの?」

「えっ?!そ、それは……えぇっと……!!」

ハニー少年の純粋無垢な瞳から目を反らしながら動揺するカノンたん可愛すぎて禿げそうwwwwww困るよねこういう質問ってwwwwww

「はかせ、どうやって生まれるの?」

「ああ、生物が子孫を残す場合その殆どが生殖行為が必要になる具体的には、雄の性器を」

「おっとそこまでだリンドウwwwwwwヴァン、転移はよwwwwww」

「お前らいつも騒がしいな……【転移】」

足元に陣が形成され、眩い光が俺達を呑み込んで視界を白く染めた。地から足が離されるような、突然地面が消えたかのような一瞬の浮遊感の後、目の前には灰色の巨大な塔が聳え立っていた。

「すごく……大きいです……wwwwww」

「んあ……なんだここ。海にいた筈なのに」

「クックックッ、ここは一応敵地ですよ。タカトさん」

「見て、門が開くわよ」

鬱蒼とした森のなかで異彩を放つその塔の巨大な門は俺達を待ち構えていたかのように、軋みを上げながらゆっくりとクパァしたのだった。(真剣なナレーション)
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