ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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File.10

【レックス・メルト】

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オールバックマンは、まるで値踏みするように俺を見て、鼻で笑う。
 
「ティナミアを退けた気色悪い言動、恐れ入ったよ。君はアラネイア先輩を倒したっていうから、楽しみにしてたんだ」

「誰だよソイツwww人違いじゃねぇのwwwwww」

「覚えてないのか……まぁいいや。じゃあ、早速実力を試させて貰うとしようかなッ」

ネクタイを緩める仕草をした直後、オールバックマンが俺の眼前に躍り出た。そこから放たれた手刀を間一髪で避けたものの、頬に一筋の裂傷が走る。

「うぉっwwwwwwキャプテンクロかよお前wwwwwwwww」

「意味がわからないな」

四方八方から繰り出される手刀を躱し、手首を掴んで拮抗状態に雪崩込む。

「速いだけで勝てると思ってるのかなwww」

そのままガラ空きになった胴へ膝を叩き込んだ。

──ボゴォッ!!

「がっはッ……!!」

「おっとこんな所に大型ダブルアクションマグナムがwwwwwwwww」

蹴り飛ばして距離を離したところで、追い打ちにハティとスコルを乱射しておきますねwwwwww

──ズガガガガガッ!!!!

弾丸によって吹き飛ばされたオールバックマンは、めちゃくちゃに血を撒き散らしながら瓦礫に突っ込んでいった。

「あ゛ぁ……くっ……なるほど。やはり、このままでは不利なようだ」

「アンタも魔改造兵ってやつなんだろ?wwwアラネイアとか言う奴って蜘蛛のあいつのことだwww思い出したわwwww」

「その通り……私は魔改造兵、製造No.002」

そう言うと、奴の全身に黒い痣のようなものが広がり、漆黒の魔力に包まれた。
それが沸騰した水のようにボコボコと激しく蠢き、勢いよく弾ける。

「【ラガート】です。お見知りおきを」

「っうぇwwwお前トカゲ人間やんwwww」

ラガートの全身は黒い鱗に覆われ、ナイフみたいな爪と牙が鋭く光る。四肢は細長くなりつつ筋肉量は見て分かる程、変貌前の非ではなく増強されている。
加えて尻尾は鞭のように長くしなやか、それでいて鋭利だ。

「さぁ、これでお前を狩るとしよう」

「スパイダーパイセンのとこに直送してやるwww俺も新兵器の試運転しなきゃいけないんでwwww」

魔装具を腰に装着すると、レックスに魔力を流して起動させた。

レックスは金属同士が咬み合わさるような金切り音で雄叫びを上げると、鍵の魔装具を装填する窪みを露出させて変形する。

「恐竜型ってファングメモリかリバイスか迷うとこですけどwwwwww今日はリバイスwwwwww」

腕を十字に交差させベルトに鍵の端子を嵌め込むと、体内の魔力が急激に増大し俺の全身を包んだ。

「カモンwwwwwwレwwwレwwwレwwwレックスwwwwww長いので以下略wwwwwwwww湧いてきたぜwwwwww」

俺を包んでいた魔力が弾けると、衝撃波と共に凄まじい冷気が吹き抜ける。

従来の鎧の上へ更に骨格を纏うように装甲が追加され、頭部を覆う恐竜の頭蓋、牙の生え揃った下顎、背骨からそのまま延びてきたような骨の尾、各関節部からも爪や牙を思わせる鋭利な棘が露出した。エクシードギルスっぽくて良いwwwwww

「魔装具に魔導具を組み合わせるだと……!?何だそれはッ」

「うちのドラえもん担当が造ってくれたんだよねwwwwwwトカゲっぽい者同士仲良くしようよwwwwww」

「ふざけるなぁッ!!」

俺の手首に備わったダガーのような刃部位と、レガートの鋭利な爪がぶつかり合い、火花が散る。
増大した筋肉と白い装甲で一回り太くなった脚で地面を踏みしめると、そこが罅割れて薄氷が広がっていく。

「もう逃げることも出来ないよwww大人しく倒されてねwwwwww」

「氷が……っ?!」

急速にレガートを氷漬けにすると、自身からも冷気を吹き出して両脚の棘に氷を纏わせて牙のように形成し、魔力をしこたま流し込む。

「【ダンテ・ネーヴェ】ッ!!」

両足で交互に回し蹴りを容赦なく叩き込んだ。

──バギィ!ドゴォォオッ!!

周囲を凍てつかせる冷気と共にレガートを拘束していた氷も砕け、奴は瓦礫の山に突っ込んだ。

「ヒューーーーッwwwwww流石は兵器ってだけあるwwwまさか気候も制する程のパゥワーを発揮するとはwwwwww」

「が、あ゛は……ッ」

氷と共に剥がれた鱗の隙間から血を流すレガートは死にかけの様子。とりあえず今回の襲撃の目的と具体的な敵の数だけでも把握せねばwwwwww気を失う前にwwwwww

「自慢のオールバックが崩れちゃったねwwwwwwとりあえず君以外の敵の詳細とか聴きたいんだがwww」

「ふっ……誰が教えるか……っ。私は時期に……!」

そう言うのとほぼ同時に、レガートの全身に黒い痣が広がっていく。何これwwwwww

「なんかヤバくねwwwwwしっかりしろwwwwww」

「ぐっ、あ゛あ゛ぁっ!!」

全身に回った痣が今度は粒子となって身体ごと霧散してしまった。えええ……なにこれ。怖いんですけど……(ドン引き)

情報漏洩を避けるためかは断定出来ないが、敗北者は自動的に消滅するよう仕組まれているのかもしれない。なんという秘密結社ショッカーwwwwwwブラック過ぎんだろ魔王軍wwwwwww

「とりあえず皆を探しつつ、魔族を倒していかないとwwwwww」

魔装具を一旦解除してそれっぽいところへ目星を付ける。
流石に爆心地みたいになってる東門エリアには誰も居ないみたいだけど、そこから先はまだ悲鳴があがったりしてますしwwwwww

「じゃあ行きま……ん?なんだこれwww」

レガートのいた場所に、黒い六角形の物体を発見www拾い上げると、何か見覚えがある質感の石だった。

「核鉄かな?ていうか武装錬金懐かしすぎて涙出てきたwwwwwwまぁまぁ昔の作品だけどるろ剣の作者の作品だからってアニメ見たわwww俺は嫌いじゃなかったなwwww特にパピヨンマスクさんwwwwww」

「それは【瘴気の坩堝】を加工したものだよ」

思い出に浸っていると、何処からともなく現れた男の声が背後から聴こえる。

「誰だwwwwww」

「久しぶり、って程でもないか?」

振り返るとそこには、大剣を背負った銀髪のFF顔のあんちゃんが立っておられた。なんか見たことあるような気がしなくもないwwwwww

「あー、誰だっけwwwwwwちょっと待ってwwwあー思い出したルナントカさんだwwwwww」

「ルシアだ。七刃将をやらせてもらってるよー」

「あーー!!お前アレだ!!思い出したわ!!カノンたんに顎クイしたボケナス生ゴミ野郎だな?!くたばれゴルァwwwwww」

──ズガガァンッ!!

なんの躊躇もなくハティとスコルをぶっ放すも、容易く避けられてしまった。ウェスカーかよwwwwww

「おっと……ひっでぇ。まぁ、思い出してくれて何より。さっさと出会えてよかったよ。君とは一度りあってみたかったんだ」

「はぁ?ホモなの?」

瞬間、俺の眼前に奴の大剣の切っ先が寸止めされていた。

「君の強さに興味があってね」

「ほ、ほーん……やるやん。ぜぜぜ全然見えてたけどwww寸止めするのわかってたしwwwヌルい剣捌きだなwwww」

ぶっちゃけると油断してたとは言え全然見えなかった。とんでもない奴と鉢合わせしちゃったなwwwwww虚勢は大事wwwwww

「良いねぇ。楽しませてくれよ」

「野郎相手にサービスするわけねぇだろボケwwwwお前に構ってる暇は無いんだよwww早く皆の無事を確認したいのでwwww」

「ははっ!優しいねぇ。流石は勇者サマって感じ」

女性陣と一応子供だからハニーミルクティ少年も心配。無事でいてくださいwwwwww
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