転生したら憧れとは程遠いお姫様になりました。

donguri

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8話 俺以外幸せなハッピーエンドは許さない!

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長かった1日が終わろうとしている
このパーティが終われば私は、後2日
で魔王様を振り向かせなければならない。

しかし今ここで魔王様に印象を強く与えなければ、
残り2日で魔王様の好感度は愚か、最悪な印象しか与えられず終わるに違いない。何かしら爪痕を残さなければ私は、忘れて去られてしまう。

必死に、姫は、幅んで来る何百体もいる魔王軍の相手をなぎ倒しながら、パーティ会場へ向かう。

パーティ会場の入り口にその魔王様、
振り向かせたい相手が立っていた。

飲みたい焼酎、吸いたいタバコ、食いたい酒のつまみが脳内にチラつくが、魔王様を振り向かせたいどんな姫よりも美しいと言われたい! 
今は、その思いが勝っている。

“今こそこのうちに秘めた思いを!言うんだ!”

「魔王様..俺だぁ、姫だぁ!今はぁ、
作業着着てっけど..はぁ、はぁ、魔王幹部より強くて立派な頼り甲斐◎△♯\&@姫だぁ!!
魔王様あなたの事が◎△♯\&@だぁ!!」

魔王軍を半分壊滅させた疲れと日々の不健康な生活が仇となり体に来ているせいか動悸と息切れが激しく叫んでも擦れて上手く声が出ない!
魔王に好きな思いを告白したつもりだが、
言いたい事は、多分届いていない…。
点数付けるなら、-100点ってところか。


魔王は、姫に気づき、ある事を言う。

「すまない姫!僕には、婚約者がいるんだ」

「え!?魔王様!?◎△♯\&@やろ。」

「あぁ!本当だよ!その事を姫に伝えたくてね。」

魔王は、違和感なく姫と会話しているが
姫は、声が擦れて過ぎて何を言っている
わからない状態である。

やはり魔王様を無理矢理振り向かせたが、
一筋縄では行かないようだ。

「紹介するよ姫、僕の婚約者のリアだ!
気は強いけど、僕を引っ張ってくれる
頼れる人さ!」

そこに現れた婚約者は、1時間前に
私の憧れの存在であり、セクハラで
通報した相手でもある。

「おや?さっきおじさんじゃん?捕まって
大人しくしてると思ったけど渋とく警備員から逃げて来たのね」

「◎△♯\&@!!やんのか!?オラァ!?」

「何言ってんの?この人、魔王様!この人
怖いわぁ!」

「大丈夫だ、リア!きっと姫なら理解してくれるよ。目の前でキスしても。」

「理解できるか!!◎△♯\&@!!こっちは、◎△♯\♪♬~苦労してんだよ!オラァイッ!!!」

姫(おじさん)さんは、擦れた声で精一杯叫び、キレ散らかすが、そんな事は、気にせず魔王とリアは、姫がいる前で結構激しく、イチャイチャし始める。

(何とは言わん!!)

“リア充め!片方の女だけ爆発しろ!
そこは、俺の席じゃあ!”

散々キレ散らかし、イチャつくリア充に
何も出来ない姫は去って行った。

こうやって魔王に婚約者がいると言う最悪な告白をされ、挙句には目の前で魔王と
リアがイチャつき始めると言う体が頑丈な姫も胃が痛くなる展開で楽しみだった
パーティに参加出来ず幕を閉じた。

魔王のおかげでセクハラの容疑は、
無実となったものの、壁など壊したせいで
2日目の業務は、壁修理などという
業務が1つ追加されてしまう。

まさに自業自得である。

異世界にお姫様と名乗る
おじさんが天国に召されるまで後2日
まさか、恋のライバルが出現する事になるとは想定外だったようでなかなか精神的ダメージを負い、自室で泣いてると思いきや
中年相応のいびきをかきながら呑気に寝ている姫でした。

まだまだ本物のお姫様になるには遠そうである。

続くぅ!!(泣)
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