転生したら憧れとは程遠いお姫様になりました。

donguri

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16話 お姫様たちのバトロワそれがお茶会!

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ついに来た!お茶会の時間が!
魔王様を振り向かせるために、
お姫様たちの殺し合いが始まるというのに!
しかし誰もいねぇ。私一人だ。
おじさんの不戦勝か!?そうなれば、平和的に魔王様に近づき放題やん!最高!

ここのお姫様たちは、時間ギリギリに来るのか。
けしからん!社会は、10分前行動は原則だぞ!

おじさんは、イライラしつつ、腕を組み
ながら、周りの様子を伺う。

オレンジジュースから、シャンパン、日本酒など飲み物は、さまざまな物が用意されている。食べ物は、クッキー、イカの塩辛などが置いてある。

待ってくれ!日本酒とイカの塩辛を食べるお姫様って私しかいないよな…。
朝起きて執事からヤケに日本酒に合う
食べ物を聞かれたのはそういう事か。

お姫様になっても食べる物は、仕事帰りの
おじさんの変わらないやん。
まぁ、死んでるから生活習慣病なんて
気にしないけどね。

「あら?あなたが、お茶会に参加する
邪魔な異物かしら?」

「どうも!自転車漕ぐ時によく目に入る
異物です。」

「何を言ってるかわからないけど…
私の名前は、メツキ•ヤバイナって言いますわ。お互い良い日になるといいわね。」

名前の割に、漫画のお姫様のイメージに
近い、長いロングの金髪で真っ白の生地にダイヤの装飾があるドレスを着ているイメージ通りのお姫様だ。
しかし目つきが悪い。悪すぎる。
笑顔でも、鳥肌立つくらい怖すぎる。

「ヤバイナさん、一旦自分の親に名前の由来聞いてみ?泣けるから別の意味で。」

「両親からは、日本という国の出身の
人間には、この名前を名乗らない方がいいと言われましたわ。こんな両親が付けてくれた愛に溢れた名前をどうして名乗ったら行けないのよ!全く…」

「何とは言わんが、両親の正解だな。」

お茶会の時間ギリギリでお姫様たちが、ぞろぞろと会場へ来た。
魔王城という広い敷地には、お姫様は何十人も住んでいる。
しかしお茶会などお姫様らしい行事に参加できるのは本の一握りと執事に朝から寝起きの状態で聞かされた。

つまり魔王様に連れ去られてもお姫様として行事に参加出来るのは、限られた人のみという事か。

それなら生け花の行事では無く
私だけ、生きた花型のモンスター狩りに
無理矢理行かされた理由も納得が行く。

今日私は、お茶会に呼ばなかったら
殺されそうだからという理由で、特別枠で参加らしい。

まぁ、魔王軍を1人で相手にしてたからな。それが原因で怖いイメージが付いた
のだろう。私は、乙女なお姫様になりたいのであって怖いイメージなんて求めていない。むしろ可愛くありたい。

後、出来れば特別枠で参加というのも
イジられても欲しく無いな。
今後お姫様たちが私を見る際の偏見材料になるかもしれない。
そうなると言い訳が出来ないから面倒だ。

どうか、神様ぁ!最後まで平和に
お茶会過ごせますように!

「やぁ、特別枠の君!こんにちは!
君もお茶会に参加かな。」

秒速で神に見放されたわ。
さようなら私の異世界生活。
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