魔の王との交わり(魔王直下の相談室・R18番外編)

じぇいそんむらた

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第6話

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「入れるよ」

 その瞬間、わたしの中に、指よりも大きいものが入ってくる。あまりの痛さに、涙が止まらない。

「いたい……いたいよレミス……ううっ……!」

 泣きじゃくるわたしに、レミスの動きが止まる。心配そうな顔でわたしを見る。

「大丈夫か……?」
「いたいよ……ねえ、ずっとこうなの……?」

 わたしが聞くと、レミスは首を横に振る。

「痛いのは最初だけだよ。でも、もし辛いなら、慣れるまで待とう」
「待てるの……?」

 レミスは少し辛そうで、それでもわたしに優しく笑いかけた。

「あまり自信はないけれど、辛くならないように教える約束だったしね」
「いつか……いたくなくなるの?」
「ああ、そうなれば、それ以上の喜びに変わる」

 いつかおさまると分かったら、我慢できそうな気がする。

「じゃあ……我慢するから、ゆっくり……して」
「そう……分かった」

 そう言うとレミスは、再び、ゆるゆると動きだす。

「ううっ……がまん……」

 少しずつ奥へ入ってくるにつれて、痛みも強くなる。それでも、いつか終わる事を信じて、ひたすら耐える。
 それがしばらく続いてから、ようやくレミスの動きが止まった。

「……最後まで入ったよ、ログ」

 最後までということは、あの大きなものが、全てわたしの中に入ってしまったのだ。

「信じられない……あんなに大きかったのに……」
「そうだね。よく頑張ったね、ログ」
「うん……不思議……レミスがわたしの中にいるなんて……」
「私もだ」

 レミスが、わたしのお腹をそっと押す。中にいるレミスをさらに感じて、不思議な感覚に襲われる。

「でも……これで終わり、なの?」
「いいや、まだもう少しある。ここからは激しくするが、痛みは大丈夫そうかい?」
「うん……落ち着いてきたと思う……大丈夫……わたし、レミスの種が……ほしい」

 わたしがそうねだるやいなや、レミスは腰を引いて、一気にわたしに叩きつけてきた。

「あっ!!!ああっ!!!」

 少しの痛みと、そして、さっきまでなかった感覚が加わってくる。奥に当たるたび、お腹がジンジンと疼く。

 それからは、ひたすらそれの繰り返しだった。何度も何度も、激しくわたしの中を抉るように動くレミス。痛かったはずのその行為は、どんどん気持ちよさに変わっていく。
 レミスにされるがまま、時折角度を変えられ、その度にわたしの中の色んなところが、悲鳴を上げるように気持ちよさを叫ぶ。

「あっ!あっ!はあっ!ああっ!お腹が、熱いよ……!はああ!ううっ!ジンジンする!なにこれ!ああっ!レミス!やだ!変だよお!!」

 強く貫かれるたび、叫びが止まらない。そんなわたしを見て、レミスは瞳をぎらつかせる。
 それは、わたしの全てを支配する瞳。わたしは、彼にただ翻弄され続ける。

 体を揺さぶられながら、時折される口づけも、わたしの欲を燃え上がらせる。

 そして、痛みがあったことなどすっかり忘れて、貫かれる喜びに沈んでいく。

 が、突然、レミスが動きを止めてしまい、わたしの中から出ていってしまった。

「あっ……行っちゃやだ……」

 急な喪失感に泣きそうになるわたしに、レミスはうつ伏せになるよう促し、うつ伏せになったわたしの腰を持ち上げる。
 お尻を突き出したような姿勢のまま、わたしの中に再びレミスが入ってきた。

「ああっ!!!」

 さっきよりもより奥深くを抉られ、あまりの刺激にわたしは、近くにあった枕を必死で握りしめる。

「ああっ、奥っ、までっ、当たっ、てっ、る……あっ!ああっ!!やだ!!」
「嫌じゃないだろう……気持ちいいと言うんだ」
「あっ!うう!気持ちいい!!奥にっ、当たるのっ、気持ちいいよお!!!」

 もうわけが分からない。ただひたすら、レミスが与える気持ちよさで満たされる。
 それなのに、もっと、もっと欲しいと、求める気持ちが止まらない。

 それと同時に、この気持ちよさを、他の女のひとにも与えていたということが頭をよぎり、わたしは絶望にも似た感情を抱いた。

「ああっ!こっ、こんなことっ、他の、女のひととも、してたのっ!?」
「そうだよ」
「やだっ!もうしないで!わたしだけがいい!わたしがたくさんするから!もうしないで……!」

 わたしは泣きながら懇願する。

「さあね……君が私を満足させられなければ、他の女としてしまうかもしれないよ」

 意地悪な事を言って、レミスは動きを止める。

 わたしの中から出てしまうと、わたしを向かい合わせにして、彼を跨ぐように膝立ちにさせる。

「じゃあ、次は……自分で入れるんだ、ログ」
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