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前編
一話 キモチ
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「おーい!静香ー!」
優翔は走ってきて、私の肩に腕をまわす。
密かに、ドキッとする。
「優翔。相変わらずね」
二人で、下駄箱に向かう。
「良いだろー!告白されたんだぜ」
「良かったねー。で、返事は?」
「断った。好きなヤツ、いるし」
「ふーん」
「なんかキョウミなしって感じだな。何かあったか?」
「別に。ただ、私も、告られたってことだけかな」
「へぇー。それで、誰にだよ」
「えーとね。松野くんって人だったかなー」
「返事は、どうしたんだよ」
「OK、出した」
校外に出て、帰り道を歩く。
「そういうば、優翔の好きな人って誰なの?」
「内緒。そのうち、分かるって」
「教えてくれないんだー」
「当たり前だろ」
二人で、笑い合う。
優翔といると、楽しい。
頼れるのは、優翔だけだもん。
と、もうすぐ沈んでしまいそうな太陽を見ながら、そう思った。
そのあと。
帰ってきて、私は一人、部屋にいた。
ベットに寝転がって、独り言を話す。
「私、今年は受験生なんだよなー」
勉強しなきゃって思うんだけど。
なんだかなー。
まずい。
こうしてる間にも、時間が過ぎてく。
はぁー。
私、将来、結婚でもしてんかな。
っていうか、あり得ないし。
私、彼氏つくる気なんて、全くない。
それに、運命の人なんているのかな。
優翔は、ただの幼馴染みだし。
他に、男友達なんていない。
って、何、考えてんのよ!私!
別に、優翔が好きだとか、特別とか思ってないし。
でも、嫌いじゃない、かな。
優翔は走ってきて、私の肩に腕をまわす。
密かに、ドキッとする。
「優翔。相変わらずね」
二人で、下駄箱に向かう。
「良いだろー!告白されたんだぜ」
「良かったねー。で、返事は?」
「断った。好きなヤツ、いるし」
「ふーん」
「なんかキョウミなしって感じだな。何かあったか?」
「別に。ただ、私も、告られたってことだけかな」
「へぇー。それで、誰にだよ」
「えーとね。松野くんって人だったかなー」
「返事は、どうしたんだよ」
「OK、出した」
校外に出て、帰り道を歩く。
「そういうば、優翔の好きな人って誰なの?」
「内緒。そのうち、分かるって」
「教えてくれないんだー」
「当たり前だろ」
二人で、笑い合う。
優翔といると、楽しい。
頼れるのは、優翔だけだもん。
と、もうすぐ沈んでしまいそうな太陽を見ながら、そう思った。
そのあと。
帰ってきて、私は一人、部屋にいた。
ベットに寝転がって、独り言を話す。
「私、今年は受験生なんだよなー」
勉強しなきゃって思うんだけど。
なんだかなー。
まずい。
こうしてる間にも、時間が過ぎてく。
はぁー。
私、将来、結婚でもしてんかな。
っていうか、あり得ないし。
私、彼氏つくる気なんて、全くない。
それに、運命の人なんているのかな。
優翔は、ただの幼馴染みだし。
他に、男友達なんていない。
って、何、考えてんのよ!私!
別に、優翔が好きだとか、特別とか思ってないし。
でも、嫌いじゃない、かな。
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