君が好き

如月由美

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後編

十三話 スキ・キス

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そこに居たのは………

「優翔…」
優翔は、私に近づいてくる。
「静香」
すると、彼は私の手を引っ張り、優しく抱きしめた。
「静香、好き」
と私の耳元で、囁く。
ドキドキしてしまう。
耳まで、赤くなる。
「な、何…言って…」
と言いながら、うつむいてしまう。
すると、優翔にあごクイをされて、正面に優翔の顔が。
マズイ!
キスされる…!
私は、キュッと目を閉じる。
すると、
「チュ」
本当に、キスされた。


数秒後。
ぱっ。
二人の唇が、離れる。
ほんの2・3の出来事なのに、長く感じてしまう。
優翔の顔を見ると、真っ赤。
きっと、私も真っ赤だろう。
少し沈黙が流れてから、優翔が口を開ける。
「なぁ、静香。だいぶ前に俺が、『きっと大事な人、見つかるよ』って言ったの、覚えてるか?」
「うん。覚えてるよ」
「あの意味、知りたいか?」
「知りたい、かな。ずっと気にしてたから」
「分かった。話す」
私は、ドキドキした。
なんだろう。
っていうか、絶対……


「お前に気づいてほしかったからだよ。俺が、静香のことを好きだってこと」
やっぱり!
「そっか」
ありがちだなぁ。
つい、笑ってしまう。
「なんだよ」
「ううん。なんでも、ないよ。フフッ♪」
「変なヤツ…」
そっぽを向いて、小声で言う。
やっぱり、優翔との時間は悪くないなぁ。
すごく楽しい。
「ねぇ、あの日みたいに、一緒に帰らない?」
ふざけるみたいに、そう言う。
「いいよ?」
優翔もつられて、そう言った。
二人で、笑い合った。
やっぱり、すごく楽しい。
もっと続いてほしい。
そう願った私だった。
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