6 / 37
第一章 灰姫と魔王
episode.05 夜空の星の下で
しおりを挟む
「私は、その話お受けしたく存じます」
「はぁっ!?何血迷ってんのよ!!」
「そうよ、エレナ。私を困らせるんじゃありません」
「これはリュシアン王太子殿下より直々のお申し出と、今お聞きしましたが」
「あぁ、俺も今しがたそのように知らせを受けた」
私はここで逃げるわけにはいかない、この話を受ければお父様に迷惑をかけることなくこの家から出ていける、それどころかお父様にも喜んで頂けるかもしれない。
「疑問は沢山ありますが、一度受けた話を断るような事があれば、我がオーエンス家にどのような仕打ちがあるか分かりませんから」
「それならあんたなんかよりっ私の方がぁ「ソフィア、少し黙れ」
先程から喚き散らしていたソフィアをお父様が力強い言葉で遮る、さすがにこれ以上は反論できなくなったのか吐き出しそうな言葉を堪えながらソファに座り直した、私が選ばれた事が面白くないのか先程から憎悪に満ちた視線を感じる。
「エレナ、少し二人で話そうか」
そう言うとお父様は立ち上がり私の手を引いてきた、お継母様とソフィアもまだ反論してくると身を構えたが、セブンスがお父様の考えを読み取ったらしく私たちとの間に立ち塞がるようにして二人を抑えてくれていた、そうして引かれるがままに立ち上がり歩きだす。
部屋を出る直前は残された二人が何かを叫びながらセブンスに抑えつけられるのが視界に入った。そうして部屋に向うまでの間は何かを話すわけでもなく、ただただ静かに歩きだしていた。
案内されたのはお父様の部屋で、中に入るとそのままバルコニーへと案内された、そこには机と椅子が二つ並べられており夜空の星々を眺める事が出来ていた。お父様は椅子に座るようにと言い、部屋の中へと消えていった。
私はここに来るのは二回目でしょうか、一回目の時はこの国の北側に位置する"魔王の森"と呼ばれる場所で実戦魔法の訓練を終えて戻ってきた時だった。あの時は怒られるかと恐れながらこの部屋に入ったのを覚えている。
「あの日と同じ、綺麗な夜空ね」
「飲むかい?」
部屋の中から戻ってきたお父様が手に持っていたのはワインボトルとワイングラスが二つだった、私は軽く頷きグラスを手に取り、話をしてくれるのを待つかのようにワインを注がれるのを眺めていた。
「エレナは覚えてるかい、ここに前に来た時を」
「ええ」
そうして同じタイミングでグラスを口に運ぶ、お父様と夜空を眺めながら飲むワインは美味しく感じるはずだったが、今は何故か味がしなかった。
「前に来た時は怒られると恐れながらこの部屋に入ったのを、今でも覚えています」
「怒ったりはしなかったろう」
「そうでしたでしょうか、部屋に入ったその後の事は覚えていません」
少し意地悪をしてみた、あの日の事はしっかりと覚えている、私が灰かぶりと呼ばれるきっかけにもなった日でしたから。
「前に来た日、お前に尋ねたのはたった一つ。何があったのかと……それだけを聞いたよ」
私は全身に灰をかぶりながらこの屋敷に戻ってきた、本来の予定では魔王の森で魔獣を狩りながらの戦闘訓練をするとなっていたが、実際は予定通りとならなかった。森の中で野盗に襲われている一行を目にし、私は護衛の兵士が制止するのを振り切って野盗に襲いかかった。
その際に炎の魔法で野盗を燃やし尽くし、黒く焦げた木々の間に立ちながら灰をかぶる羽目になったのだから。後から追いかけてきた護衛の兵士が、水魔法ですぐに周囲を消火してくれた事は今でも感謝している。
「私は何と答えていました?」
「魔法に失敗しました……とな」
「間違いでは無いですわよ」
そう言いながら表情を誤魔化すようにしてグラスに残ったワインを飲み干す。
その言葉に間違いはなく、私はあの日失敗したのだ。魔法の制御を誤り危うく助けに入った一行ごと燃やしてしまいそうになった、私は怖くなりその場から逃げ出してしまったのだ。
その後、兵士達の噂で助けに入った一行は大きな怪我もなく無事だったと聞いて一安心したのも覚えている。
「そうだろうな……」
何故か歯切れが悪そうに聞こえる、こんな事を話すためにここまで呼んだのだろうか。正直、先の大部屋に残してきたセブンスの身と、あの二人がここまで突撃してこないかと不安が残っているのですが。
「あの日、お前は魔法に失敗したかもしれないがある一行を救ったのも事実としてあるだろう?」
「な、何の事でしょうか」
正直お父様に知られているとは思っていない、兵士の口から漏れる可能性もあったがあれから追及される事も無ければ、この事について何も聞かれなかったからだ。
だって私は、周りの人を危険に晒したどころか、魔法の制御に失敗したのだからそれを耳にするような事があれば一人の親として心配に思わないはずがない、そう今でも思っているから。
「いい、俺もお前に関われなかった事実があるので隠したい気持ちもわかる。だが、お前には言っておきたい事もある」
今更関われなかったって何なのでしょうか、言い訳がましいその言葉に少しだけ苛つきを覚えてしまう。
「王太子殿下からの言伝があってな、"二度も命を救ってくれてありがとう、あの日のお礼をようやく伝えれると共に変わらない気高くも美しい姿に私は心を燃やされました"と」
「二度も命をって、夜会の日も怪しいのですが」
「あの魔王の森から帰っきた日、エレナが助けた一行と言うのが王太子殿下の事なんだよ」
「えっ」
思いもよらなかった話に戸惑いを隠せなくなる、そんな事を急に言われた所で私は正直覚えていないので実感が持てない。ただ、それだけでは私が婚約者に選ばれた理由としては弱い気もしなくもない。
「それでリュシアン王太子殿下は私を婚約者にとご指名されたのでしょうか」
「それもあるだろうが、王太子殿下からは"無理強いはしたくないので、私から直接話せる機会を設けて欲しい"とも言われたよ」
「直接、ですか」
私は今、この話を聞いてどんな表情をしているのかしら。ワインを飲んでるとはいえ心臓の鼓動がやけに煩く聞こえてしまう。それを聞いてしまえば逃げれなくなるような気もするが、逃げるつもりもない。
私は王太子殿下にどのような考えがあろうとも受け入れるつもりだ。そんな事を考えていると、お互いのグラスが空になっていたのでこれ以上考えないようにしたくワインを注ぎ直す。
「分かりました、お受けするつもりではありますのでリュシアン王太子殿下と今一度お話を交わそうかと存じます」
「分かった、そのように伝えておこう」
そこからは明るい夜空を見上げながらグラスをゆっくりと飲み干していく、気がつけばボトルの中は空になり最後の一口は優しい甘さが口の中を満たしていた。私はグラスを机に置き、「ありがとう、お父様」と告げて自室に戻る事にした。
「エレナ」
「なんでしょうお父様」
椅子から立ち上がりバルコニーから部屋の中に戻ると、後ろからお父様に声をかけられたがその後の言葉が出てこなかったのか、少しの沈黙が流れる。
「いや、いい………」
「お父様?」
「あ、あぁ。すまないエレナ、おやすみ」
「はい、お父様。おやすみなさいませ」
そうして私は頭を軽く下げて、お父様の部屋から出ていく。静かになった心臓の音と共に、廊下には私の足音だけが響き渡っていた。部屋から出てしばらく歩くとセブンスとアリサがこちらに向かって歩いてきていた。
「エレナお嬢様、お話は済まれましたかな?」
「ええ、セブンス。ありがとう、二人は大丈夫だったかしら」
「問題ございません、ご安心を」
問題が無いことはない気もするが、これ以上言及するのは気が引ける。流れに身を任せたとはいえ、面倒な役目を押し付けてしまったのだから。
「ありがとうセブンス、おやすみなさい」
「エレナお嬢様こそ、おやすみなさいませ」
軽く挨拶を交わし二人を後にする、廊下を歩いていると色々な考えが頭の中をと飛び交っていた。私がリュシアン王太子殿下の婚約者として選ばれた事、お父様があの日の事を知っていたのに何も言ってこなかった事、そして二度も命を救っていた事。
これからの事は今考えても仕方がない、話をする機会があるのであればその際に聞けば良い、お継母様とソフィアが簡単に引き下がるとも思えないが、こちらから動く事は出来ないので今はただ何もないことを祈るしか無い。
それにしても久しぶりにお父様とゆっくりと話ができたのは、内容を抜きにしても良いものだった。ワインを共に飲みながら夜空を見上げたあの光景はずっと心に残り続けるだろうと、そう思わずにはいられない。
そうして自室に戻った私は、倒れ込むようにしてベットに飛び込んだ。
夜会の日から止まっていた時間が急に音を立てながら動かされたのだ、疲れないはずもない。これから起こる未来の事に不安を抱きながらも、一抹の希望に心躍らせながら今日は眠りにつく、いつもより少しだけ安らかな眠りに。
「はぁっ!?何血迷ってんのよ!!」
「そうよ、エレナ。私を困らせるんじゃありません」
「これはリュシアン王太子殿下より直々のお申し出と、今お聞きしましたが」
「あぁ、俺も今しがたそのように知らせを受けた」
私はここで逃げるわけにはいかない、この話を受ければお父様に迷惑をかけることなくこの家から出ていける、それどころかお父様にも喜んで頂けるかもしれない。
「疑問は沢山ありますが、一度受けた話を断るような事があれば、我がオーエンス家にどのような仕打ちがあるか分かりませんから」
「それならあんたなんかよりっ私の方がぁ「ソフィア、少し黙れ」
先程から喚き散らしていたソフィアをお父様が力強い言葉で遮る、さすがにこれ以上は反論できなくなったのか吐き出しそうな言葉を堪えながらソファに座り直した、私が選ばれた事が面白くないのか先程から憎悪に満ちた視線を感じる。
「エレナ、少し二人で話そうか」
そう言うとお父様は立ち上がり私の手を引いてきた、お継母様とソフィアもまだ反論してくると身を構えたが、セブンスがお父様の考えを読み取ったらしく私たちとの間に立ち塞がるようにして二人を抑えてくれていた、そうして引かれるがままに立ち上がり歩きだす。
部屋を出る直前は残された二人が何かを叫びながらセブンスに抑えつけられるのが視界に入った。そうして部屋に向うまでの間は何かを話すわけでもなく、ただただ静かに歩きだしていた。
案内されたのはお父様の部屋で、中に入るとそのままバルコニーへと案内された、そこには机と椅子が二つ並べられており夜空の星々を眺める事が出来ていた。お父様は椅子に座るようにと言い、部屋の中へと消えていった。
私はここに来るのは二回目でしょうか、一回目の時はこの国の北側に位置する"魔王の森"と呼ばれる場所で実戦魔法の訓練を終えて戻ってきた時だった。あの時は怒られるかと恐れながらこの部屋に入ったのを覚えている。
「あの日と同じ、綺麗な夜空ね」
「飲むかい?」
部屋の中から戻ってきたお父様が手に持っていたのはワインボトルとワイングラスが二つだった、私は軽く頷きグラスを手に取り、話をしてくれるのを待つかのようにワインを注がれるのを眺めていた。
「エレナは覚えてるかい、ここに前に来た時を」
「ええ」
そうして同じタイミングでグラスを口に運ぶ、お父様と夜空を眺めながら飲むワインは美味しく感じるはずだったが、今は何故か味がしなかった。
「前に来た時は怒られると恐れながらこの部屋に入ったのを、今でも覚えています」
「怒ったりはしなかったろう」
「そうでしたでしょうか、部屋に入ったその後の事は覚えていません」
少し意地悪をしてみた、あの日の事はしっかりと覚えている、私が灰かぶりと呼ばれるきっかけにもなった日でしたから。
「前に来た日、お前に尋ねたのはたった一つ。何があったのかと……それだけを聞いたよ」
私は全身に灰をかぶりながらこの屋敷に戻ってきた、本来の予定では魔王の森で魔獣を狩りながらの戦闘訓練をするとなっていたが、実際は予定通りとならなかった。森の中で野盗に襲われている一行を目にし、私は護衛の兵士が制止するのを振り切って野盗に襲いかかった。
その際に炎の魔法で野盗を燃やし尽くし、黒く焦げた木々の間に立ちながら灰をかぶる羽目になったのだから。後から追いかけてきた護衛の兵士が、水魔法ですぐに周囲を消火してくれた事は今でも感謝している。
「私は何と答えていました?」
「魔法に失敗しました……とな」
「間違いでは無いですわよ」
そう言いながら表情を誤魔化すようにしてグラスに残ったワインを飲み干す。
その言葉に間違いはなく、私はあの日失敗したのだ。魔法の制御を誤り危うく助けに入った一行ごと燃やしてしまいそうになった、私は怖くなりその場から逃げ出してしまったのだ。
その後、兵士達の噂で助けに入った一行は大きな怪我もなく無事だったと聞いて一安心したのも覚えている。
「そうだろうな……」
何故か歯切れが悪そうに聞こえる、こんな事を話すためにここまで呼んだのだろうか。正直、先の大部屋に残してきたセブンスの身と、あの二人がここまで突撃してこないかと不安が残っているのですが。
「あの日、お前は魔法に失敗したかもしれないがある一行を救ったのも事実としてあるだろう?」
「な、何の事でしょうか」
正直お父様に知られているとは思っていない、兵士の口から漏れる可能性もあったがあれから追及される事も無ければ、この事について何も聞かれなかったからだ。
だって私は、周りの人を危険に晒したどころか、魔法の制御に失敗したのだからそれを耳にするような事があれば一人の親として心配に思わないはずがない、そう今でも思っているから。
「いい、俺もお前に関われなかった事実があるので隠したい気持ちもわかる。だが、お前には言っておきたい事もある」
今更関われなかったって何なのでしょうか、言い訳がましいその言葉に少しだけ苛つきを覚えてしまう。
「王太子殿下からの言伝があってな、"二度も命を救ってくれてありがとう、あの日のお礼をようやく伝えれると共に変わらない気高くも美しい姿に私は心を燃やされました"と」
「二度も命をって、夜会の日も怪しいのですが」
「あの魔王の森から帰っきた日、エレナが助けた一行と言うのが王太子殿下の事なんだよ」
「えっ」
思いもよらなかった話に戸惑いを隠せなくなる、そんな事を急に言われた所で私は正直覚えていないので実感が持てない。ただ、それだけでは私が婚約者に選ばれた理由としては弱い気もしなくもない。
「それでリュシアン王太子殿下は私を婚約者にとご指名されたのでしょうか」
「それもあるだろうが、王太子殿下からは"無理強いはしたくないので、私から直接話せる機会を設けて欲しい"とも言われたよ」
「直接、ですか」
私は今、この話を聞いてどんな表情をしているのかしら。ワインを飲んでるとはいえ心臓の鼓動がやけに煩く聞こえてしまう。それを聞いてしまえば逃げれなくなるような気もするが、逃げるつもりもない。
私は王太子殿下にどのような考えがあろうとも受け入れるつもりだ。そんな事を考えていると、お互いのグラスが空になっていたのでこれ以上考えないようにしたくワインを注ぎ直す。
「分かりました、お受けするつもりではありますのでリュシアン王太子殿下と今一度お話を交わそうかと存じます」
「分かった、そのように伝えておこう」
そこからは明るい夜空を見上げながらグラスをゆっくりと飲み干していく、気がつけばボトルの中は空になり最後の一口は優しい甘さが口の中を満たしていた。私はグラスを机に置き、「ありがとう、お父様」と告げて自室に戻る事にした。
「エレナ」
「なんでしょうお父様」
椅子から立ち上がりバルコニーから部屋の中に戻ると、後ろからお父様に声をかけられたがその後の言葉が出てこなかったのか、少しの沈黙が流れる。
「いや、いい………」
「お父様?」
「あ、あぁ。すまないエレナ、おやすみ」
「はい、お父様。おやすみなさいませ」
そうして私は頭を軽く下げて、お父様の部屋から出ていく。静かになった心臓の音と共に、廊下には私の足音だけが響き渡っていた。部屋から出てしばらく歩くとセブンスとアリサがこちらに向かって歩いてきていた。
「エレナお嬢様、お話は済まれましたかな?」
「ええ、セブンス。ありがとう、二人は大丈夫だったかしら」
「問題ございません、ご安心を」
問題が無いことはない気もするが、これ以上言及するのは気が引ける。流れに身を任せたとはいえ、面倒な役目を押し付けてしまったのだから。
「ありがとうセブンス、おやすみなさい」
「エレナお嬢様こそ、おやすみなさいませ」
軽く挨拶を交わし二人を後にする、廊下を歩いていると色々な考えが頭の中をと飛び交っていた。私がリュシアン王太子殿下の婚約者として選ばれた事、お父様があの日の事を知っていたのに何も言ってこなかった事、そして二度も命を救っていた事。
これからの事は今考えても仕方がない、話をする機会があるのであればその際に聞けば良い、お継母様とソフィアが簡単に引き下がるとも思えないが、こちらから動く事は出来ないので今はただ何もないことを祈るしか無い。
それにしても久しぶりにお父様とゆっくりと話ができたのは、内容を抜きにしても良いものだった。ワインを共に飲みながら夜空を見上げたあの光景はずっと心に残り続けるだろうと、そう思わずにはいられない。
そうして自室に戻った私は、倒れ込むようにしてベットに飛び込んだ。
夜会の日から止まっていた時間が急に音を立てながら動かされたのだ、疲れないはずもない。これから起こる未来の事に不安を抱きながらも、一抹の希望に心躍らせながら今日は眠りにつく、いつもより少しだけ安らかな眠りに。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり
イミヅカ
ファンタジー
ハートとお気に入り登録、ぜひぜひお願いいたします!
↓簡単なあらすじは''もっと見る''へ!↓
ここは、剣と魔法の異世界グリム。
……その大陸の真ん中らへんにある、荒野広がるだけの平和なスラガン地方。
近辺の大都市に新しい冒険者ギルド本部が出来たことで、辺境の町バッファロー冒険者ギルド支部は無名のままどんどん寂れていった。
そんな所に見習い冒険者のナガレという青年が足を踏み入れる。
無名なナガレと崖っぷちのギルド。おまけに巨悪の陰謀がスラガン地方を襲う。ナガレと仲間たちを待ち受けている物とは……?
チートスキルも最強ヒロインも女神の加護も何もナシ⁉︎ ハーレムなんて夢のまた夢、無双もできない弱小冒険者たちの成長ストーリー!
努力と友情で、逆境跳ね除け成り上がれ!
(この小説では数字が漢字表記になっています。縦読みで読んでいただけると幸いです!)
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる