星の降る丘へ

瀬戸森羅

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星の降る丘へ

第13話 桜舞う河原道

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 第13話 桜舞う河原道

 ☆前回のあらすじ
 ルナたちにより呪縛から解き放たれたミッディとアリモー
そのお礼にルナとサンに魔法を教えてくれることになった
雪が融け春になりようやくその修行は終わった


 「すっかり春って感じ!」

 桜色に染まったあぜ道を歩きながらサンが嬉しそうに声を上げる

 「本当ね。あんなに寒かったのが嘘みたい」

 「雪が恋しくなる?」

 「もうあんな寒いのはごめんよ」

 「陽だまりにず~っといたい」

 「ちょっと休まない?」

 「そうしよっか」

 私たちは桜の敷き詰められた河原道で休憩することにした

 「あぁ…あったかい…」

 「もうなにもしたくない…」

 「むにゃ…」

 河原道にみんなで転がった
 ひらひらと散る桜がいつまでも流れてくる
 太陽の光が時折遮られるのが面白い
 すでにもう寝てるのもいるみたいだけど…私もなんだか眠くなってきた……


~♪  ~~♪
 どこからか風を鳴らしたような音が聴こえてきた
 唸り声のような叫び声のようなものも混じり
 何かを叩く音も聴こえる
 何…
 声を出したつもりが声が出ていなかった
 それどころか目もあけられない
 身体も動かない
 その音は遠くから聴こえてきたはずなのに、どんどん近づいてくる
 何かが焼けるいい匂い
 甘い香り
 瞼のうらにちらほらと赤や黄色の灯りがちらつく
 うぅ…目を開けたい…
 でも目はもちろん身体もぴくりとも動かすことが出来ず…そうしてその音はやがて遠ざかっていった


 「はっ!」

 「あ、ルナおはよ~」

 「アミィ!今ここに誰かいなかった?!それもかなりの数!」

 「何を言うのかねぇ~
 ここにはボクたち以外誰もいなかったよ」

 「そんな…そう!ミドーの時の…楽器、みたいな音!」

 「むむ…大洋の文化が絡んでいるとなると…魔法絡みの事件のようですなぁ」

 「そうかもしれない!」

 「でもアミィセンサーはここを示してはいないよ」

 「確かに…じゃあ単純に魔力が流れていただけ?」

 「そうかもしれないね
 ルナも魔法の修行をしたから記憶の残滓に敏感になったのかもしれない」

 「私、ちゃんと成長してたのね」

 「まあそこのねぼすけクンはさっきのルナみたいに何かを見てる感じじゃあないけどねぇ」

 「むにゃむにゃ…えへへ…おいしい…」

 「……いや!まさか!」

 「どうかしたの?」

 「さっきね、音以外にもいい匂いがしたの
 もしかしたらサンは自由に動き回ってその匂いのするものを食べているんじゃ…」

 「…ふふふ、魔力の量はやっぱりサンが上か」

 「え?」

 「いや、なんでもないよ
 でもサンは今その記憶の中を漂ってるんだと思うよ」

 「起こした方がいい…?」

 「うーん、害はないんじゃないかな?それにイイ思いもしてるみたいだし」

 「なんかちょっとうらやましい…」

 「まあでもボクくらいの魔力量になってくると…うらやましいなんていってられないんだけどね…」

 「アミィはやっぱり色々見えすぎちゃうの…?」

 「……な~んてね!ボクがそのくらいでへこたれるわけないでしょ!」

 明らかに空元気ね…
そういえばユリィズの時も幻覚が見えていないようだったし…多分私たちとは見えてる世界が全然違うんだろう

 「流石アミィね」

 私はにっこりと笑った

 「ふわぁ…あれ?ここは…」

 「あ、サンおはよ~」

 「あれ…アミィ…どこいってたの?…えっと…みんなは?」

 「みんな?」

 「あれ…?夢…?」

 「サン、あなたがみた夢を話してくれない?」

 「夢だったのかぁ…でもよく憶えてるよ」

 サンは目を擦りながら夢の内容を語り始めた


 僕は夢の中で目を覚ましたんだ
 そこは確かにこの場所だったんだけど、なんとなくここよりも川の水が多くて綺麗だった
 それと、この場所で大きな音をたてていい匂いをさせて何か楽しそうなことをしている大勢の知らない誰かがいたんだ
 僕たちと違って耳が違う場所についていて…なんと毛皮もない!それにしっぽも生えていなかった!
 ちょっと怖かったけど僕はその中でも離れたところにいるやつに話しかけたんだ

 「こ…こんにちは」

 「誰だ?」

 「僕はサン…君は?」

 「驚いた…獣が喋っている…
 いや、これは多分例の魔法生物の一種か?」

 「えっと…」

 「おっと、すみません
 私はトラッド
 トラッド・ハリントン
 君は、サンと言いましたね?」

 「そう…です」

 「ああ、畏まらなくて結構ですよ
 私の話し方は癖なので」

 「あ…うん」

 「それで、君はどこから来たんですか?」

 「えっと…ここより少し離れた場所から旅をしているんです」

 「そうなんですか
 どこを目指しているんですか?」

 「星の降る丘です」

 「星の降る丘…?
 ……私の知らない場所ですね」

 「あんまり有名じゃないんだ…」

 「しかし…私はこの世界の地名ならば大抵は記憶していると思ったのですがね
 例えそのような地名で表されていないような俗称でも私の記憶にあれば間違いないでしょう」

 「じゃあよっぽどわかりづらいところにあるのかも…」

 「あなたはその場所を知らないのですか?」

 「実は一緒に旅してる子が案内してくれてて…」

 「なるほど…騙されていないといいですね」

 「む、嫌な言い方するね…」

 「ああ、気に障ったならすみません
 よく言われるんです
 はっきり言い過ぎだって」

 「そういう性格じゃ仕方ないか…」

 「わかっていただけて嬉しいです」

 「それにしてもトラッドはすごいんだね」

 「何がです?」

 「いや、すごい頭がよさそうだから」

 「古くから見聞を広めているのですからこれくらいは当然です
この世界の山や海や丘など知っていて当然です」

 「すごいなぁ~
 ……ん?海?」

 「なんです?」

 「海があるの?」

 「当たり前じゃないですか
 この惑星のほとんどは海ですよ」

 「いや…この惑星は緑で覆われているって…」

 「はぁ…」

 トラッドがわかりやすくため息を吐いた

 「そんなわけないじゃないですか
 野原や密林で暮らすあなた方のような魔法生物の方たちはそう思っているかもしれませんが、世界は広いんですよ
 例えばこの川なんかは大半が海に繋がっているものです」

 「いや…でも…地下に流れちゃうって」

 「まあそういう川もありますけど大抵は海に行きますよ」

 「じゃあ燃える河は…」

 「燃える河?そんなものありませんよ」

 「なんか話が噛み合わない…」

 「ふむ…そのようですね」

 「もしかして僕は…今まで騙されていたの?」

 「その可能性もなくはありませんが…私の知らない情報も多くあります
 おそらくあなたは私とは違う時空の存在でしょう」

 「どーいうこと?」

 「あなたには理解できませんかね?
 簡単にいえば世界や時代が違うってことです」

 「あー、夢みたいな?」

 「夢じゃありませんよ
 あなたは今世界を超越してるのでしょう
 魔法生物ならばありえない話ではない」

 「じゃあトラッドに僕たちの世界のことを教えるよ!」

 「いや、それはあまりよくないかもしれません」

 「どうして?」

 「タイムパラドックスを知っていますか?」

 「…はにゃ?」

 「まあ、とにかくよくないことですから、話していただかなくても結構です」

 「そうなんだ」

 「まあ、海がない、という時点で大抵の察しはつきますがね…」

 「んー?」

 「とにかく、あなたはこの場所と繋がってしまったようですから、今はこの祭りを楽しんだらどうです?」

 「そういえばさっきから騒がしいけどこれなんなの?すごくいい匂いもするし…」

 「これは春の花見祭りです
 ここは綺麗な桜が咲いていますからみんな集まって踊ったり騒いだりしています
 私は踊ったり騒いだりする性分じゃありませんが…嫌いではないです」

 トラッドはふふっと笑った

 「みんな楽しそう…それにすごく美味しそうな食べ物がいっぱい…!」

 「私たちの村では無償で食べ物を配っていますから、あなたも好きなだけ食べると良いでしょう
 村の住人も気がいいですから、一緒に踊っても楽しんでくれるんじゃないでしょうかね」

 「それは…最高だね!」

 それから僕はたくさんの食べ物を食べて村のみんなとも友達になったんだ…!
 そうしてしばらくしたら…目が覚めたんだ


 「つまり、サンはこの場所の春の花見祭りの記憶に潜っていた、ということなのね」

 「夢じゃないの?」

 「多分そのトラッドって人はよ~くわかってたんじゃないかな?」

 「それにしてもサンはすごいね…私も行ってみたかった」

 「どういうこと?」

 「キミはそのトラッドの言う通り、時空を超えていたのだ!」

 「え、えー!!」

 「それも、キミの魔力によって!」

 「え、えーー!!」

 「私も音と匂いは感じたんだけどね」

 「じゃああそこで食べたものは本物だったんだ…」

 「お腹には入ってないだろうけどね」

 「確かにお腹は満腹じゃない…」

 「あと、トラッドはタイムパラドックスを気にしてたけど、サンが出会ったトラッドがこの現実に影響を与えることは無いよ」

 「どうして?」

 「ミドーの時もそうだったように、この場所に込められたトラッドたちの思念を再生しただけなんだ
 つまるところ、あそこは当時の世界が再現された異空間ということだね
 あの中の住人はサンを認識して思考することができるけれどそれはその再生された情報をそのまま利用しただけなんだ
あの中ではある一定の時間が永遠に繰り返されていて…」

 「待ってアミィ!多分サンはもうわかっていないわ!」

 「ぷしゅー…」

 「魔力があっても知識をつけないとわかんないかぁ」

 「まあ要するに、僕はすごいんだね!」

 「まあうん」

 「悔しいけど私より魔力があるってことね」

 「僕もやっとおまけを卒業できるぞ!」

 「実戦で使える魔法はどうかな~?」

 「う…それはまだどうなるかわからないけれど…」

 「私だってこれからもっと上達してくから」

 「じゃあボクも~」

 「アミィはもうやめて!」

 「師匠が師匠にしたいって言ってたくらいだし…アミィってほんとにすごいのね」

 「信用してなかったの~?」

 「いや…まぁ…」

 「アミィセンサーもあんまりはっきりしないし?」

 「むきー!アミィセンサーがどれだけ高等な呪文なのかわかってない!
 よ~し!それじゃあキミたちにできるっていうのかい?!」

 「それは無理だけど…」

 「ミッディはもっとこう…強い感じが…」

 「あ!わかった!攻撃呪文の派手さにやられた口だ!
 いるいる!こういうドカーン!ってのにだまされちゃうやつ!
 わかった!わかったよ!見せてあげましょう

 このボクの必殺技をね!」

 「ミッディも敬うアミィの必殺技?!」

 「それはちょっと…みたいかも」

 「あ、でもやっぱりや~めた」

 「ええっ!なんで?!」

 「そんなの決まってるよ~
 技の対象はどうするのさ?
 自然を破壊するの?
 それともサン
 キミがディナーになってみるかい…?」

 「よーし!やめよう!」

 「回復しなさいよ…」

 「何を言うんだルナ!
 こんがり焼かれたらもう魔法を使えないじゃないか!」

 「しょうがないわね」

 「わかればよろしい!
 それに疲れるからあんまり使いたくないんだ」

 「結局はそういうことね」

 「まだその時ではない…ということだよ…!」

 「出来れば使わずにいられるのが1番だけどね」

 「それはその通り…ボクだって倒す側にはなりたくない…」

 「……」

 「よし!じゃあ僕はもっと魔力を上げてアミィの魔法を受けた子でも回復させることができるようになる!」

 「サン…」

 「だからアミィはもう悲しまないで」

 「…へへん!キミにボクの魔法を上回ることができるかな~?」

 「またそーいうこというー!」

 「……ま、ありえない話じゃないんだよね…」

 「なんか言った?」

 「いや~?」

 「じゃあ私はアミィに負けないくらい強くなる!
 それでアミィがやる前に私がやるの!」

 「物騒だなぁ~
 でも嬉しいよ
 ルナもサンも、ありがとう」

 「アミィにはお世話になってるしね」

 「ところでなんだけど結局トラッドは僕たちとは違ったの?」

 「なにが?」

 「いや、見た目が全然違ったから…」

 「簡単にいうなら…進化だね」

 「シンカ?」

 「長い時を経るとあるひとつの種は別の種に変化することがあるんだ
 例えばそれは生きるための機能を身につけたり、捨てたりして見た目を変えるんだ
 ボクたちは彼らよりも寒さに強いし五感も優れているだろうね」

 「へぇーそんなことができるんだ…
 僕もお腹が空かないようにならないかなぁ」

 「変身とは違うからサンが突然変わっちゃうことはないよ」

 「ふーん、残念」

 「まあ多分トラッドたちは僕たちの種の先祖だろうね」

 「やっぱりそうなんだ
 言葉も通じたし見た目の特徴以外はみんな似ていたね」

 「うん、彼らはヒトだ
 僕たちシャラの民たちとは違うね」

 「ヒト…なんだか私、どこかで聞いたような…」

 「ルナは多分星の記憶に触れたのかもしれないね」

 「それは僕にはできないからやっぱりルナはすごい…」

 「別に勝負してる訳じゃないわよ」

 「それは確かに…」

 「私たちはそれぞれできることが違うってわかったわ
 私もさっきは悔しがってみたりしてみたけど、みんなで支え合っていきましょう」

 「流石ルナ!いいこと言うね~!ボクもそう思うよ!」

 「あ、そうだ!」

 「どうしたのサン?」

 「僕、結局お腹はすいたままなんだった!」

 「結局それ…」

 「よーし!じゃあ腹ごしらえして先に進もうじゃないか!」

 アミィが張り切って食べ物を探し始めたので私たちもそれに続いた

 ちょっとした食事を終えて私たちは歩き出す
 長い桜道もようやく終わりが近づいてきた

 「みんながこの星の危機を乗り越えられたら、きっとここでお祭りをしようね」

 アミィが柔らかく微笑んだ
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