もう会えないって、キミが言うから

瀬戸森羅

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二十歳の集い

天の川、君とふたりで乗り越えて

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 そうしてようやく長い夜は終わろうとしていた。
「あー……きもちわる……てかもう3時だし……明日有給取っておいてよかった……」
「大丈夫か?」
 真人が背中をさすってくれる。
 結局居酒屋の後にも何軒か回ることになり人数は減りながらも二次会、三次会と続けられたのだが私たちは逃がしてもらえなかった……。
 そして遂に解散となったのだが2人だけの時間とはいえこの体調ではロマンティックなムードも何もないのだ。
「ごめん……急でさ」
「え?」
「結婚なんて……考えてもいなかった?」
酒の勢いのまま真人に畳み掛けてしまったため少し申し訳ない……。
「んー、いや、そりゃ考えてはいたけどさ。……でもまだあれから1回も会ってなかったからさ。言うなら今日で2日目だぜ?ははっ!スピード婚だ!」
 そう言って真人は吹き出す。
「いやでもさぁ……1年会えなかったんだよ?その間ずっと、あんたがなにしてるかとか……したいこととか、ずっと考えちゃうじゃん」
「今日はじゃあ七夕だ」
「もうっ!」
 こっちの気も知らないでふざけてるのかと思ってつい口を尖らせる。
「いや悪い悪い。……俺もだよ。俺もお前のことばっか考えてた。……結婚はさ、流石にお前を呼ばなきゃならなくなるからどうなるかなんてまだ考えてなかったけどさ……だから、びっくりしたけど、めちゃくちゃ嬉しかった」
「真人……」
「なぁ、恵美。その、ずっと考えてたしたいことっての、きかせてくれねぇか?」
 …………ずるい。
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