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はじめてのてんせい
ふうきいいん
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風紀委員の女生徒に案内されて校舎に入ってすぐのところにある風紀委員室へ来た。
正面に大きく"真摯"と書かれた紙の入った額縁がかけてあり、その真下に風紀委員長が座るであろう豪華な席があった。
その席の前にはいくつかのデスクがあり、応接スペースのようなソファがローテーブルを介して向かい合った箇所もある。
教室よりやや小さいが数人で活動するであろう風紀委員には広すぎるようにも感じられ、この学校における風紀委員の権力の強さを示しているかのようだった。
「御足労をおかけしました。さ、どうぞかけてください」
そう言って応接スペースへ俺たちを通すとソファに座るように促す。
「よいしょっ」
ララはぽふりとソファに座る。
「……俺も、いいのか?」
「もちろんです」
先程のようにひどい扱いを受けることを覚悟して訊いたが杞憂だったようだ。
俺もララの隣に腰掛ける。
「こいつはここに……と」
正面のソファに狂暴女は降ろされた。
「……おほん。では、少しお話をさせていただきましょう」
彼女も向かいのソファに座り、ようやく話をするつもりらしい。
「まずは、非礼を詫びましょう。私たちはこの第5天使アカデミーの風紀委員。私は風紀委員長のブリリアント。リアンとお呼びください。……風紀委員として学園を護るつもりが、行き過ぎた指導を行ったこと、深くお詫び申し上げます」
そう言うとリアンは頭を下げる。
「い、いやいや委員長。悪いのはあんたじゃない。そこで寝てるやつ」
「はっ……起きろッ!」
「うぎっ!」
リアンの一喝を受けて狂暴女が覚醒する。
「あっ!下僕!貴様こんなところまで侵入したか!」
目覚めからすぐに噛み付こうとするがリアンに抑えられる。
「お前は何度言ってもわからんな!まずは話をきかんか!」
「……はい」
ようやく大人しくなった。
「さて、一度こいつにも謝らせましょう。……おい」
「……はい」
女は黙っていたがリアンにけしかけられてようやく重い口を開いた。
「私は……第5天使アカデミー1年……風紀委員のエリン。申し訳ありませんでした……」
渋々と言った感じで口を尖らせながら謝罪する。
だめだ。全く誠意を感じない……。
「……うん。わかった」
面倒なのでとりあえず受けておくけど金輪際こいつとは関わらんぞ。
「おわった?」
ララが足をぱたぱたさせて話しかけてくる。
「あ、いや。今からって感じ」
「ふーん」
こいつはどうも話を聞いていない。
「それで、あなたは?」
そう言えば名乗ってなかった。
「俺はシエル。話せば長くなるが……というか話していいの?」
ララはふるふると首を横に振る。
「あっぶな……もうお前が説明しろよ……」
俺がそう言うとララはソファから腰をあげる。
「んしょ……はい、シエルおにいちゃん。あたしのおにいちゃんになったひとです」
ララが俺の肩にぽんと手を置いて紹介する。
それだけ言うとララはまたソファに座ってしまった。
「……おにいちゃんに……なった……?」
リアンが怪訝そうな顔をする。
そうだ。普通はお兄ちゃんは最初に生まれるものであって途中からできるものではない。
「そういうこともあるんですね」
リアンは微笑むとそれ以上言及しなかった。
「セーフ……」
というかこいつが失言しなければ肝を冷やす必要も無かったんだよ。
「それで、シエル様はどのような立場の方なのですか?」
「それは……こいつのサポート役みたいな感じかな」
「ほう……サポート役の割にはやけに近しいんですね」
じ……とエリンが俺を見ながら言う。粗を探そうという魂胆か?
「お兄ちゃんだからな」
「ですがサポート役でしょう?普通は兄の方が矢面に立って業務にあたるところだと思いますが」
未だに疑うような目をしながら続けていく。
厄介だこいつ……。
「なぁ、別に良くないか?俺たちの関係なんて」
「いや、良くないです」
視線を外さずに即答する。
「……よし、わかった」
「どうしました?」
こちらの様子を伺うようにエリンが訊く。
「エリン」
「な、なんですか」
俺も真っ直ぐにこいつを見る。
「俺を殴れ」
「は?」
「ちょ、ちょっと待ってください!何を言ってるんですかシエルさん!」
俺とエリンの間にリアンが慌てて入り込んでくる。
「どうにも気が済まないって顔してる。俺を殴ればちったァ気が済むんじゃないかと思ってな」
「ほう……それはそれは」
エリンはふふとほくそ笑む。
「先輩。彼もこう言っていることですし、お言葉に甘えてもよろしいでしょうか?」
「……エリン」
深い溜息とともにリアンはエリンを掴む。
「客人を殴って良いわけがないだろうがぁ!」
そのままエリンを背負い投げする。
「へばっ!」
風紀委員室の中央に投げつけられたエリンは情けない声を上げて倒れ伏す。
「く……くそォ……これは下僕の罠だ……」
歯ぎしりしながら俺の方を睨む。
もうやだこの人。
「と、とにかく俺たちは図書館を使いたいだけなんだ。許可してくれるか?」
エリンのことはもう無視して要求だけをリアンに伝える。
「あ、大丈夫ですよ。一般の人でも入れるので」
あっさりと答えが返ってきた。
「じゃあ何で俺はこんな面倒な問答に巻き込まれてるんだよ……」
十中八九あそこで唸ってるヤツのせいだ。
「私からもキツく言っておきますのでどうかご容赦ください」
そう言ってリアンは再び頭を下げる。
「ま、まぁあんたがそう言うなら……」
こうまで腰を低くされては文句を言うわけにもいかない。
「よし、ララ。行くぞ」
「……ふぁっ。おわった?」
……寝てたなこいつ。
「ではお気をつけて」
「お背中にも、お気をつけて……!」
リアンとエリンが見送ってくれた。
「やれやれ……図書館に行くだけだってのにこんな面倒にぶち当たるとはな……」
風紀委員室を出て即座に溜息が出る。
「たいへんだね」
「他人事だな……」
しばらく廊下を歩くと見取り図が目に入る。
図書館は校舎の3階にあるらしい。
「もう帰りてェ……」
どっと疲れてしまいつい弱音が口から漏れてしまう。
「かえる?」
心配そうにララが俺を覗き込んでくる。
「いや、初日っから躓いていられない。行くよ、俺は」
「じゃ、しゅっぱ~つ!」
ララは俺の手を引いて廊下を走り出す。
「風紀委員来るからやめて~!」
正面に大きく"真摯"と書かれた紙の入った額縁がかけてあり、その真下に風紀委員長が座るであろう豪華な席があった。
その席の前にはいくつかのデスクがあり、応接スペースのようなソファがローテーブルを介して向かい合った箇所もある。
教室よりやや小さいが数人で活動するであろう風紀委員には広すぎるようにも感じられ、この学校における風紀委員の権力の強さを示しているかのようだった。
「御足労をおかけしました。さ、どうぞかけてください」
そう言って応接スペースへ俺たちを通すとソファに座るように促す。
「よいしょっ」
ララはぽふりとソファに座る。
「……俺も、いいのか?」
「もちろんです」
先程のようにひどい扱いを受けることを覚悟して訊いたが杞憂だったようだ。
俺もララの隣に腰掛ける。
「こいつはここに……と」
正面のソファに狂暴女は降ろされた。
「……おほん。では、少しお話をさせていただきましょう」
彼女も向かいのソファに座り、ようやく話をするつもりらしい。
「まずは、非礼を詫びましょう。私たちはこの第5天使アカデミーの風紀委員。私は風紀委員長のブリリアント。リアンとお呼びください。……風紀委員として学園を護るつもりが、行き過ぎた指導を行ったこと、深くお詫び申し上げます」
そう言うとリアンは頭を下げる。
「い、いやいや委員長。悪いのはあんたじゃない。そこで寝てるやつ」
「はっ……起きろッ!」
「うぎっ!」
リアンの一喝を受けて狂暴女が覚醒する。
「あっ!下僕!貴様こんなところまで侵入したか!」
目覚めからすぐに噛み付こうとするがリアンに抑えられる。
「お前は何度言ってもわからんな!まずは話をきかんか!」
「……はい」
ようやく大人しくなった。
「さて、一度こいつにも謝らせましょう。……おい」
「……はい」
女は黙っていたがリアンにけしかけられてようやく重い口を開いた。
「私は……第5天使アカデミー1年……風紀委員のエリン。申し訳ありませんでした……」
渋々と言った感じで口を尖らせながら謝罪する。
だめだ。全く誠意を感じない……。
「……うん。わかった」
面倒なのでとりあえず受けておくけど金輪際こいつとは関わらんぞ。
「おわった?」
ララが足をぱたぱたさせて話しかけてくる。
「あ、いや。今からって感じ」
「ふーん」
こいつはどうも話を聞いていない。
「それで、あなたは?」
そう言えば名乗ってなかった。
「俺はシエル。話せば長くなるが……というか話していいの?」
ララはふるふると首を横に振る。
「あっぶな……もうお前が説明しろよ……」
俺がそう言うとララはソファから腰をあげる。
「んしょ……はい、シエルおにいちゃん。あたしのおにいちゃんになったひとです」
ララが俺の肩にぽんと手を置いて紹介する。
それだけ言うとララはまたソファに座ってしまった。
「……おにいちゃんに……なった……?」
リアンが怪訝そうな顔をする。
そうだ。普通はお兄ちゃんは最初に生まれるものであって途中からできるものではない。
「そういうこともあるんですね」
リアンは微笑むとそれ以上言及しなかった。
「セーフ……」
というかこいつが失言しなければ肝を冷やす必要も無かったんだよ。
「それで、シエル様はどのような立場の方なのですか?」
「それは……こいつのサポート役みたいな感じかな」
「ほう……サポート役の割にはやけに近しいんですね」
じ……とエリンが俺を見ながら言う。粗を探そうという魂胆か?
「お兄ちゃんだからな」
「ですがサポート役でしょう?普通は兄の方が矢面に立って業務にあたるところだと思いますが」
未だに疑うような目をしながら続けていく。
厄介だこいつ……。
「なぁ、別に良くないか?俺たちの関係なんて」
「いや、良くないです」
視線を外さずに即答する。
「……よし、わかった」
「どうしました?」
こちらの様子を伺うようにエリンが訊く。
「エリン」
「な、なんですか」
俺も真っ直ぐにこいつを見る。
「俺を殴れ」
「は?」
「ちょ、ちょっと待ってください!何を言ってるんですかシエルさん!」
俺とエリンの間にリアンが慌てて入り込んでくる。
「どうにも気が済まないって顔してる。俺を殴ればちったァ気が済むんじゃないかと思ってな」
「ほう……それはそれは」
エリンはふふとほくそ笑む。
「先輩。彼もこう言っていることですし、お言葉に甘えてもよろしいでしょうか?」
「……エリン」
深い溜息とともにリアンはエリンを掴む。
「客人を殴って良いわけがないだろうがぁ!」
そのままエリンを背負い投げする。
「へばっ!」
風紀委員室の中央に投げつけられたエリンは情けない声を上げて倒れ伏す。
「く……くそォ……これは下僕の罠だ……」
歯ぎしりしながら俺の方を睨む。
もうやだこの人。
「と、とにかく俺たちは図書館を使いたいだけなんだ。許可してくれるか?」
エリンのことはもう無視して要求だけをリアンに伝える。
「あ、大丈夫ですよ。一般の人でも入れるので」
あっさりと答えが返ってきた。
「じゃあ何で俺はこんな面倒な問答に巻き込まれてるんだよ……」
十中八九あそこで唸ってるヤツのせいだ。
「私からもキツく言っておきますのでどうかご容赦ください」
そう言ってリアンは再び頭を下げる。
「ま、まぁあんたがそう言うなら……」
こうまで腰を低くされては文句を言うわけにもいかない。
「よし、ララ。行くぞ」
「……ふぁっ。おわった?」
……寝てたなこいつ。
「ではお気をつけて」
「お背中にも、お気をつけて……!」
リアンとエリンが見送ってくれた。
「やれやれ……図書館に行くだけだってのにこんな面倒にぶち当たるとはな……」
風紀委員室を出て即座に溜息が出る。
「たいへんだね」
「他人事だな……」
しばらく廊下を歩くと見取り図が目に入る。
図書館は校舎の3階にあるらしい。
「もう帰りてェ……」
どっと疲れてしまいつい弱音が口から漏れてしまう。
「かえる?」
心配そうにララが俺を覗き込んでくる。
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「風紀委員来るからやめて~!」
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