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24.抱擁と接吻
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特に何があるわけでもないのでルクルー教会の見回りは滞りなく終わった。あとは目的の進捗を待つだけだ。
エルンストは残って接待を受けることになり、イジドーアもエレオノーラと地下へ行って以来戻ってこない。
そのため、俺は教会を出てキセガセ村を散歩することにした。
ただ、大罪人がいるかもしれない村を神官一人でぶらつくわけにはいかない。騎士を一人お供につけて、である。
「五日ぶりですよ?」
「……ええ、ですがこんなところでは」
「誰もおりませんから」
「ちょっ、ミヒャエル……んっ……」
エルンストめ。抱きしめて愛を囁いてみたのに、治まるどころか火がついたじゃないか。
教会から百メートルと離れていない森の中で、心もとないほどのサイズの木を背にしてミヒャエルからキスをされている。
「……はあ、わたしがどれほど耐えていたかを、あなたがわかってくださっていたら」
まるで俺が無理解であるかのような口を利いてやがるが、おまえの望みなど呆れるほど承知している。それと、こんなところでキス以上のことをしようとするのとは話が別なんだよ。無理解なのはどっちだ。
「こうやってお会いできたのですから」
「いいえ……あなたのここに入れなければ治まりません」
真っ昼間の野外で卑猥なことを言うな。
しかし、ツッコミを入れている暇もなければ、話し合う隙もない。
直に触らなければ落ち着かないとばかりに服はまくり上げられ、キスをされながらあちこちを愛撫されている。
会うたびにやられているせいもあるが、身体が勝手に熱くなってしまって拒否しきれない。
「ん、んんっ」
盛りのついた獣のごとくだ。口内を犯さんばかりに舌が這い、乳首をくりくりとやられては俺のも勝手に反応してしまう。
「はあ、ダグラス……」
しかし、こんなところで続けさせるわけにはいかない。
それに、いい加減セフレのごとく求められるのはうんざりしているのだから。
「……あなたが必要とされていらっしゃるのは、わたしの身体だけなんですか?」
なんとかミヒャエルから離れて、問いかけてみた。
すると、今にも下履きの中に入れようとしていたミヒャエルの手はぴたりと止まり、俺の首元をついばんでいた唇も静かになった。
「わたしは違います。わたしは、あなたのおそばにいれるだけで幸福なのです」
「……それは……わたしも……」
「口づけだけでも、いえ抱きしめてくださるだけでも十分です。人目につくところでそれ以上のことをして、もし誰かに見咎められたら……騎士団長様と神官が姦淫などしていることを気づかれて、離れ離れにならなければならなくなったら……」
声を震わせて切なげに訴えかけてみると、ミヒャエルはまさぐっていた手をおろし、唇をわななかせた。
そんなミヒャエルに対して、追い打ちとばかりに潤んだ目を向けてみる。瞬きをしなければ乾燥してじわっと出てきてくれたので人間の生理とは便利なものだ。
「考えるだけで恐ろしいことです。わたしは、あなたがいなければ、あなたの笑みがなければ生きていけません」
いまだ震えているミヒャエルに向かって、にこにこと機嫌よくしていろよとも遠回しに訴えてみた。
歯が浮くとはこのことだとばかりの台詞を、真剣そのものな表情で言えた俺は名優と言っていいだろう。
ミヒャエルはわななきっぱなしだった唇をぎゅっと引き締め、熱烈にも抱きしめてきた。
「あなたからそんな言葉をいただけるなんて……五十年の人生で最高ともいえる瞬間です」
「そんな……えっ?」
今なんつった? 五十年とか言わなかった? こいつの年齢は二十五のはずだ。見た目的にも……じゃなくて俺が設定したんだから間違いない。
などと驚き戸惑っていたところ、ミヒャエルから矢が降り注ぐかのようなキスが降ってきた。
「愛しております。好き……大好き……ダグラス」
ちゅうちゅうと隙間なくキスをされて、考えている余裕がない。
「それは、わたしもこの上ない幸せです。……それで、愛してくださるとおっしゃるのなら、関係を悟られないようにしていただきたいのです」
「ええ、承知いたしました」
呆気なくも承諾してもらえた。名演技が効いたのだろうか。と、胸を撫で下ろしたのもつかの間、キスをされながらダルマティカはくしゃくしゃになり、いつの間にやら下履きは降ろされ、例のローションに似た何かをいつ指につけたのか、ぬるぬるとした指が入ってきている。
承知しましたどころじゃない。そもそもが俺の話を聞いていなかったのではと疑いたくなる。
「ミヒャエル……」
「ええ、今は人目につきませんから……すぐに済みますから」
こいつ、本当に俺のことを愛しているのか?
誰かに恋心すら抱いたことのない俺が愛なんぞ知る由もないことだが、恋愛ゲームをつくってきた経験から考えるに、互いを思いやって気遣うとか、自分以上に大切にするとか、愛ってそういった感情を指すものだと思っていた。
もしそれが正しければ、いや愛を向けられているのは俺なんだから、俺の価値観で受け取っていいはずだ。
そうなると、こいつの想いは愛ではないと思う。やらなきゃ満足できない想いを愛だなんて呼んでいいはずがない。
「やめてください」
いつもの俺ならぐずぐずにされて受け入れてしまうところだが、今日は怒りのほうが勝っている。
セフレだなんて御免だ。利用するつもりなのに矛盾しているが、こいつに身体しか求められていないと思うと苛ついてどうしようもない。気持ちがないのにやられるなんて不快極まりなく、怒りを抑えられないのである。
「……いかがされたのですか?」
ミヒャエルも驚いたようで、俺の服にまさぐり入れていた手をぴたりと止めた。
「わたしはおやめくださるように申し上げました。それを承知してくださったのに、まるで反対のことをされていらっしゃいます」
「……ええ、ですが」
「他人に見咎められて引き離されてしまうのであれば、先にわたしから離れさせていただきます」
俺は憤懣やる方ない演技をしながら、硬直しているミヒャエルから離れた。
「フラン……ダグラス」
「わたしの望みを聞いてくださらないのは不誠実に思えます。でしたら、わたしも同様の態度を取らせていただきます」
俺はそう言い捨てて、反応を待たずに村長宅があるほうへと踵を返した。
演技と言いながらも、本気で苛ついていたから真に迫っていただろう。
ミヒャエルは慌てた様子で駆け寄ってきて、俺の半歩ほど後ろについて歩き始めた。
「申し訳ありません」
「……人に見られますので、別の道をお選びいただけますか?」
「お許しください。あなたのおっしゃるとおりです。わたしは自分勝手でした。あなたに触れたくてたまらず、ここであれば誰にも見つかるまいと」
「不確かな状況は歓迎できません」
「ええ、おっしゃるとおりです。見た者を殺したら言い訳が面倒ですし、黙らせるのも手間になります」
殺すだの黙らせるだの、見られたとしても相手はおそらく非武装の村人だ。何言ってんだ、こいつ?
「……あの、申し訳ありません……」
思わず訝しげに振り向いてしまったからか、ミヒャエルは目が合った途端に、びくと肩を震わせた。
「あなたのおっしゃるように致しますから、もう少しおそばにいさせてください」
ミヒャエルは懇願の声で俺の腕をつかんだ。
しかし、あの筋力にしては弱々しいほどの力で、振り払わずとも抜けてしまった。その瞬間「あっ」と泣きそうな声がして、斜め後ろから聞こえてきていた足音が途端に聞こえなくなった。
立ち止まり振り向くと、十メートルほど後方でうなだれているミヒャエルが見えた。
しょぼくれている、という形容そのものの様子だ。
反省しているのだろうか。心から悪いと思っているのだろうか。だとすると、本当に俺を愛しているのだろうか。
ミヒャエルの様子を遠目に見ながらあれこれと考えて、しばしそのまま迷っていた。
しかし、考えても仕方がないと気づき、確認するくらいなら話しかけてやってもいいかもしれないと心が揺れ始め、ミヒャエルのそばへ戻ることに決めた。
「……お話する程度であれば、時間の許すかぎりおそばにおります」
目の前にまで来てそう言うと、ミヒャエルは顔を上げ、ぱっと華やがせた。
そしてミヒャエルは、「あなたのおっしゃるようにします」と何度も謝罪してくれたばかりか、宣言どおりいっさい手を出して来ようとせず、見直してしまうほど誠実な態度を向けてくれた。
まさかのことで驚いたが、いつの間にやら怒りが収まった俺は、ミヒャエルと森の木陰で談笑するなどをして、驚くほど楽しい時間を過ごしたのだった。
エルンストは残って接待を受けることになり、イジドーアもエレオノーラと地下へ行って以来戻ってこない。
そのため、俺は教会を出てキセガセ村を散歩することにした。
ただ、大罪人がいるかもしれない村を神官一人でぶらつくわけにはいかない。騎士を一人お供につけて、である。
「五日ぶりですよ?」
「……ええ、ですがこんなところでは」
「誰もおりませんから」
「ちょっ、ミヒャエル……んっ……」
エルンストめ。抱きしめて愛を囁いてみたのに、治まるどころか火がついたじゃないか。
教会から百メートルと離れていない森の中で、心もとないほどのサイズの木を背にしてミヒャエルからキスをされている。
「……はあ、わたしがどれほど耐えていたかを、あなたがわかってくださっていたら」
まるで俺が無理解であるかのような口を利いてやがるが、おまえの望みなど呆れるほど承知している。それと、こんなところでキス以上のことをしようとするのとは話が別なんだよ。無理解なのはどっちだ。
「こうやってお会いできたのですから」
「いいえ……あなたのここに入れなければ治まりません」
真っ昼間の野外で卑猥なことを言うな。
しかし、ツッコミを入れている暇もなければ、話し合う隙もない。
直に触らなければ落ち着かないとばかりに服はまくり上げられ、キスをされながらあちこちを愛撫されている。
会うたびにやられているせいもあるが、身体が勝手に熱くなってしまって拒否しきれない。
「ん、んんっ」
盛りのついた獣のごとくだ。口内を犯さんばかりに舌が這い、乳首をくりくりとやられては俺のも勝手に反応してしまう。
「はあ、ダグラス……」
しかし、こんなところで続けさせるわけにはいかない。
それに、いい加減セフレのごとく求められるのはうんざりしているのだから。
「……あなたが必要とされていらっしゃるのは、わたしの身体だけなんですか?」
なんとかミヒャエルから離れて、問いかけてみた。
すると、今にも下履きの中に入れようとしていたミヒャエルの手はぴたりと止まり、俺の首元をついばんでいた唇も静かになった。
「わたしは違います。わたしは、あなたのおそばにいれるだけで幸福なのです」
「……それは……わたしも……」
「口づけだけでも、いえ抱きしめてくださるだけでも十分です。人目につくところでそれ以上のことをして、もし誰かに見咎められたら……騎士団長様と神官が姦淫などしていることを気づかれて、離れ離れにならなければならなくなったら……」
声を震わせて切なげに訴えかけてみると、ミヒャエルはまさぐっていた手をおろし、唇をわななかせた。
そんなミヒャエルに対して、追い打ちとばかりに潤んだ目を向けてみる。瞬きをしなければ乾燥してじわっと出てきてくれたので人間の生理とは便利なものだ。
「考えるだけで恐ろしいことです。わたしは、あなたがいなければ、あなたの笑みがなければ生きていけません」
いまだ震えているミヒャエルに向かって、にこにこと機嫌よくしていろよとも遠回しに訴えてみた。
歯が浮くとはこのことだとばかりの台詞を、真剣そのものな表情で言えた俺は名優と言っていいだろう。
ミヒャエルはわななきっぱなしだった唇をぎゅっと引き締め、熱烈にも抱きしめてきた。
「あなたからそんな言葉をいただけるなんて……五十年の人生で最高ともいえる瞬間です」
「そんな……えっ?」
今なんつった? 五十年とか言わなかった? こいつの年齢は二十五のはずだ。見た目的にも……じゃなくて俺が設定したんだから間違いない。
などと驚き戸惑っていたところ、ミヒャエルから矢が降り注ぐかのようなキスが降ってきた。
「愛しております。好き……大好き……ダグラス」
ちゅうちゅうと隙間なくキスをされて、考えている余裕がない。
「それは、わたしもこの上ない幸せです。……それで、愛してくださるとおっしゃるのなら、関係を悟られないようにしていただきたいのです」
「ええ、承知いたしました」
呆気なくも承諾してもらえた。名演技が効いたのだろうか。と、胸を撫で下ろしたのもつかの間、キスをされながらダルマティカはくしゃくしゃになり、いつの間にやら下履きは降ろされ、例のローションに似た何かをいつ指につけたのか、ぬるぬるとした指が入ってきている。
承知しましたどころじゃない。そもそもが俺の話を聞いていなかったのではと疑いたくなる。
「ミヒャエル……」
「ええ、今は人目につきませんから……すぐに済みますから」
こいつ、本当に俺のことを愛しているのか?
誰かに恋心すら抱いたことのない俺が愛なんぞ知る由もないことだが、恋愛ゲームをつくってきた経験から考えるに、互いを思いやって気遣うとか、自分以上に大切にするとか、愛ってそういった感情を指すものだと思っていた。
もしそれが正しければ、いや愛を向けられているのは俺なんだから、俺の価値観で受け取っていいはずだ。
そうなると、こいつの想いは愛ではないと思う。やらなきゃ満足できない想いを愛だなんて呼んでいいはずがない。
「やめてください」
いつもの俺ならぐずぐずにされて受け入れてしまうところだが、今日は怒りのほうが勝っている。
セフレだなんて御免だ。利用するつもりなのに矛盾しているが、こいつに身体しか求められていないと思うと苛ついてどうしようもない。気持ちがないのにやられるなんて不快極まりなく、怒りを抑えられないのである。
「……いかがされたのですか?」
ミヒャエルも驚いたようで、俺の服にまさぐり入れていた手をぴたりと止めた。
「わたしはおやめくださるように申し上げました。それを承知してくださったのに、まるで反対のことをされていらっしゃいます」
「……ええ、ですが」
「他人に見咎められて引き離されてしまうのであれば、先にわたしから離れさせていただきます」
俺は憤懣やる方ない演技をしながら、硬直しているミヒャエルから離れた。
「フラン……ダグラス」
「わたしの望みを聞いてくださらないのは不誠実に思えます。でしたら、わたしも同様の態度を取らせていただきます」
俺はそう言い捨てて、反応を待たずに村長宅があるほうへと踵を返した。
演技と言いながらも、本気で苛ついていたから真に迫っていただろう。
ミヒャエルは慌てた様子で駆け寄ってきて、俺の半歩ほど後ろについて歩き始めた。
「申し訳ありません」
「……人に見られますので、別の道をお選びいただけますか?」
「お許しください。あなたのおっしゃるとおりです。わたしは自分勝手でした。あなたに触れたくてたまらず、ここであれば誰にも見つかるまいと」
「不確かな状況は歓迎できません」
「ええ、おっしゃるとおりです。見た者を殺したら言い訳が面倒ですし、黙らせるのも手間になります」
殺すだの黙らせるだの、見られたとしても相手はおそらく非武装の村人だ。何言ってんだ、こいつ?
「……あの、申し訳ありません……」
思わず訝しげに振り向いてしまったからか、ミヒャエルは目が合った途端に、びくと肩を震わせた。
「あなたのおっしゃるように致しますから、もう少しおそばにいさせてください」
ミヒャエルは懇願の声で俺の腕をつかんだ。
しかし、あの筋力にしては弱々しいほどの力で、振り払わずとも抜けてしまった。その瞬間「あっ」と泣きそうな声がして、斜め後ろから聞こえてきていた足音が途端に聞こえなくなった。
立ち止まり振り向くと、十メートルほど後方でうなだれているミヒャエルが見えた。
しょぼくれている、という形容そのものの様子だ。
反省しているのだろうか。心から悪いと思っているのだろうか。だとすると、本当に俺を愛しているのだろうか。
ミヒャエルの様子を遠目に見ながらあれこれと考えて、しばしそのまま迷っていた。
しかし、考えても仕方がないと気づき、確認するくらいなら話しかけてやってもいいかもしれないと心が揺れ始め、ミヒャエルのそばへ戻ることに決めた。
「……お話する程度であれば、時間の許すかぎりおそばにおります」
目の前にまで来てそう言うと、ミヒャエルは顔を上げ、ぱっと華やがせた。
そしてミヒャエルは、「あなたのおっしゃるようにします」と何度も謝罪してくれたばかりか、宣言どおりいっさい手を出して来ようとせず、見直してしまうほど誠実な態度を向けてくれた。
まさかのことで驚いたが、いつの間にやら怒りが収まった俺は、ミヒャエルと森の木陰で談笑するなどをして、驚くほど楽しい時間を過ごしたのだった。
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