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第三章 ユートピアの片隅で
40.息子たち
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痛みがひどく、呼吸もままならない。しかし、それまでなんの音も聞こえなかった耳に物凄い轟音が響いてきて、俺は反射的に目を開けた。
すると黄色の光がちらと見え、ぱっと消えた。なんだったのかを考える間もなくどさりと何かが倒れる音がして、うめき声も聞こえてきた。痛みをこらえて首を動かすと、フョードル・ケルンの姿があった。気を失ったかのように地面にうつ伏せで倒れている。
「……なにが……」
声が出ない。振り絞るようなものしか出ず、なにが起きたのか記憶を手繰り寄せてみる。
全身を刺すように痛むこれは、攻撃をされて負った怪我だ。
あのとき、ロジオンと話していた。突然なぜか攻撃を受けて、ロジオンが助けてくれた。そのあと、さらに追撃され意識を失った。
誰にやられたのか……霧がかった頭で考えていたところ、視界に人の影が入ってきた。
「うまくいったようだな」
クジマなのだろうか。轟音のせいで聞こえづらいが、似て聞こえた。
「うーん……うまくいったのかな?」
捉えた姿を目で追うべく首を動かすと、二つの影が見えた。声からすると、もう一人はエウゲニーのようだ。
「どういう意味だ?」
「あのままじゃ、どっちも死んじゃうよ?」
「別に構うまい。わたしたちとフョードルの証言があれば特に不足はないだろう。スヴェトキンやアクサナもいるし、エフレムも証言してくれる」
「……まあ、確かにね。これほどの騒ぎともなれば、目撃者もたくさんいるだろうし」
なんの話をしているやら。言葉を拾うだけではよくわからないが、二人の様子が気にかかる。
エウゲニーとクジマの二人は、今日初めて顔を合わせたはずだ。そのはずが旧知の仲のように親しげな様子で顔を寄せ合っている。
しかも、クジマの口調がいつもとはまるで違っていることも引っかかる。声や後ろ姿からはクジマであると断言できそうなのに、いつもの彼とは別人のようだ。
「あんなに破壊するとは頭にくるほど恐ろしい奴らだな」
「うわ、本当だ。ひどいね」
「……復興を考えると頭が痛いが、成果として見れば期待以上と言えるな」
「うん。毎日つきっきりでの子守をした甲斐があるね」
「おまえの子守なんぞ、たかが二年だろ? わたしは十二年もあいつに付き合ったんだぞ」
「でもそう言って計画を立てたのはクジマじゃないか」
「それは、おまえのためだろ」
「僕のため……でもあるけど、クジマもだろ……むしろ、僕よりクジマの手のするもののほうが大きいよ。苦労の分とも言えるけど、つまりは互いのためじゃん」
「……苦労の分だけか……そうだな。あのまま手をこまねいていても、わたしは結局ただの第二王子でしかなかった」
「そうだよ。父上が魔力至上主義じゃなければ、苦労する必要はなかったってのに」
「父上が年功序列の考えだったらよかったというのか? その場合得をするのはおまえだけだろ」
「それは……だとしても、なんにせよ協力したよ。僕たちは互いに補い合ってるんだから」
「補い合ってるなど不服な話だが、まあ、事実といえるか」
「そうだよ。僕たち二人が協力したことで、エズラすべてを手に入れられたんだから」
「エズラすべてか、そうだな。確かに、わたしたち二人のものになる」
「そう……僕たち兄弟のね」
なにをと、声をあげそうになった。
信じられない。どういうことだろう。
兄弟というのは、比喩なのだろうか。エウゲニーに兄弟はロジオンしかいないはずで、クジマは一人息子であると聞いている。
ただ引っかかるのが、クジマがロジオンと同じ年齢という事実だ。俺よりも年上のような落ち着きを持っていたため、知ってかなり驚いた覚えがある。ローギンがヒエスラへ来たのはその一度きりという話だから、マルガリータ様の他に相手をした可能性は否定できない。
まさかと思うも、言いようのない不安が胸をざわつかせる。
彼らの普段とは違う態度を見ていると、事実であるような気がしてならならない。
事実だとしたら、あいつというのはロジオンのことなのだろうか。死んでも構わないというのは、どういうことなのか、気になって仕方がない。
しかし、俺は負傷して倒れている。動かないようにしているのではなく、動かそうにも動けない状態だ。
聞きただしたくとも、なにもできない。いまは寝ている振りをするしかないようだ。
俺は目視するのを諦めて目をつむり、意識のない振りをして規則的な呼吸をするよう努めた。
「彼はどうする?」
とたんに声が近づいてきて、背筋がぞっとした。ギリギリセーフである。
「……もう用済みだ。あのまま死んでくれたらこいつも楽だっただろうに、憐れだな」
「憐れだね。彼のお陰で僕の苦痛は二年で済んだし、よく働いてくれたから苦しめたくはなかったけど、こうなったら仕方がないってやつだね。運命だったのかも」
バレるか否かの前に、俺のことは殺すつもりらしい。
用済みとはどういうことなのだろう。彼らは旧知の仲であることを悟られないよう、なにかを画策していた様子だ。俺はその計画の一部に取り込まれ、利用されていたということなのだろうか。
「運命というなら、神は無情だな。なぜあいつにあれほどの魔力を与えたのか……」
クジマの声がぐっと寄り、頬に手が触れた。びくっと震えてしまいそうになったのをどうにかやり過ごし、目を開けたい衝動を無理に抑え込んだ。
「なんにせよ、こいつに生きていられたら困る。手当が間に合わなかったということで死んでもらうしかない」
ひんやりとした空気が肌につき、全身を覆われたような感触に襲われた。とっさに手を動かそうとするも、利き手が動かない。やはりと思うも、同時に疑問符が頭に浮かんだ。
左手なら少しは動かせるのに、なぜか右手のほうはまったく動かせない。そればかりか、なんの感覚もないのが不思議だ。
「アラムの様子はいかがですか?」
遠くからコンスタンティンの声が聞こえてきた。頬に触れていた手がぱっと離れ、どきりと胸が動いてしまう。
「……今はとても危険な状態です。フョードル様が力尽きてしまわれて、ただいまわたしとエウゲニー殿下で治癒を施しているところなのですが……」
「それは……助からない可能性があるということですか? お二方の力を持ってしても?」
「魔術は万能ではないのです。ヒエスラも、これでは国自体がどうなることやら……」
国自体?
どういうことなのか、遠ざかりながらも間断なく聞こえる恐ろしげな轟音が気にかかり、目を開けてしまった。
「アラム!」
ほっとしたコンスタンティンの声がして、ぞくりと背筋に冷たいものが走った。
クジマと目が合ってしまった。
──起きていたのか?
そう問いかけてきたかのような眼差しに、怖気が走る。
この恐怖は、死に対するものではない。俺はどの道殺される。ただ、コンスタンティンが来てしまったことで状況が変わってしまった。
彼らは気づいてしまったかもしれない。
もし聞き耳を立てていたと確信されたら、コンスタンティンのことも狙う可能性がある。俺が話さないと誓ったところで、信用してくれるとは思えないし、俺を見張り続けたあげく、殺すまでの間に会話をしたすべての人間を殺すかもしれない。
クジマとエウゲニーは、見知った彼らとは別人のようだった。
どんなことをしでかすかわからない。目的のためなら、どんな手段も厭わないように思える。
もし彼らの話が事実であったのなら……彼らは両国の王とそれぞれ成るべく、今日まで画策していたことになる。
そのためにロジオンを狙ったかのような物言いをしていた。
どうやらそれは、ローギンが魔力至上主義であることが理由らしい。
弟であるはずが兄より強大な魔力を擁していたせいで、エウゲニーの戴冠を邪魔すると考えたからのようだ。
王位継承権のために……つまり、順位を上げるためには、上の者の身を滅ぼすという意味だ。文字どおりならば、実の兄たちは、弟を殺すために長い年月をかけて画策していたことになる。
信じがたい話だが、彼らの態度や話しぶりからは事実のように感じられた。
だとすれば、俺が利用されていたのは、ロジオンを排除すべくの駒としてだったのかもしれない。
「……コンスタンティン、あいつは……ロジオンはどこにいるんだ?」
ならば、どうにかしてでもロジオンと合流しなければならない。
この兄たちから逃れ、ロジオンを殺させないために。
すると黄色の光がちらと見え、ぱっと消えた。なんだったのかを考える間もなくどさりと何かが倒れる音がして、うめき声も聞こえてきた。痛みをこらえて首を動かすと、フョードル・ケルンの姿があった。気を失ったかのように地面にうつ伏せで倒れている。
「……なにが……」
声が出ない。振り絞るようなものしか出ず、なにが起きたのか記憶を手繰り寄せてみる。
全身を刺すように痛むこれは、攻撃をされて負った怪我だ。
あのとき、ロジオンと話していた。突然なぜか攻撃を受けて、ロジオンが助けてくれた。そのあと、さらに追撃され意識を失った。
誰にやられたのか……霧がかった頭で考えていたところ、視界に人の影が入ってきた。
「うまくいったようだな」
クジマなのだろうか。轟音のせいで聞こえづらいが、似て聞こえた。
「うーん……うまくいったのかな?」
捉えた姿を目で追うべく首を動かすと、二つの影が見えた。声からすると、もう一人はエウゲニーのようだ。
「どういう意味だ?」
「あのままじゃ、どっちも死んじゃうよ?」
「別に構うまい。わたしたちとフョードルの証言があれば特に不足はないだろう。スヴェトキンやアクサナもいるし、エフレムも証言してくれる」
「……まあ、確かにね。これほどの騒ぎともなれば、目撃者もたくさんいるだろうし」
なんの話をしているやら。言葉を拾うだけではよくわからないが、二人の様子が気にかかる。
エウゲニーとクジマの二人は、今日初めて顔を合わせたはずだ。そのはずが旧知の仲のように親しげな様子で顔を寄せ合っている。
しかも、クジマの口調がいつもとはまるで違っていることも引っかかる。声や後ろ姿からはクジマであると断言できそうなのに、いつもの彼とは別人のようだ。
「あんなに破壊するとは頭にくるほど恐ろしい奴らだな」
「うわ、本当だ。ひどいね」
「……復興を考えると頭が痛いが、成果として見れば期待以上と言えるな」
「うん。毎日つきっきりでの子守をした甲斐があるね」
「おまえの子守なんぞ、たかが二年だろ? わたしは十二年もあいつに付き合ったんだぞ」
「でもそう言って計画を立てたのはクジマじゃないか」
「それは、おまえのためだろ」
「僕のため……でもあるけど、クジマもだろ……むしろ、僕よりクジマの手のするもののほうが大きいよ。苦労の分とも言えるけど、つまりは互いのためじゃん」
「……苦労の分だけか……そうだな。あのまま手をこまねいていても、わたしは結局ただの第二王子でしかなかった」
「そうだよ。父上が魔力至上主義じゃなければ、苦労する必要はなかったってのに」
「父上が年功序列の考えだったらよかったというのか? その場合得をするのはおまえだけだろ」
「それは……だとしても、なんにせよ協力したよ。僕たちは互いに補い合ってるんだから」
「補い合ってるなど不服な話だが、まあ、事実といえるか」
「そうだよ。僕たち二人が協力したことで、エズラすべてを手に入れられたんだから」
「エズラすべてか、そうだな。確かに、わたしたち二人のものになる」
「そう……僕たち兄弟のね」
なにをと、声をあげそうになった。
信じられない。どういうことだろう。
兄弟というのは、比喩なのだろうか。エウゲニーに兄弟はロジオンしかいないはずで、クジマは一人息子であると聞いている。
ただ引っかかるのが、クジマがロジオンと同じ年齢という事実だ。俺よりも年上のような落ち着きを持っていたため、知ってかなり驚いた覚えがある。ローギンがヒエスラへ来たのはその一度きりという話だから、マルガリータ様の他に相手をした可能性は否定できない。
まさかと思うも、言いようのない不安が胸をざわつかせる。
彼らの普段とは違う態度を見ていると、事実であるような気がしてならならない。
事実だとしたら、あいつというのはロジオンのことなのだろうか。死んでも構わないというのは、どういうことなのか、気になって仕方がない。
しかし、俺は負傷して倒れている。動かないようにしているのではなく、動かそうにも動けない状態だ。
聞きただしたくとも、なにもできない。いまは寝ている振りをするしかないようだ。
俺は目視するのを諦めて目をつむり、意識のない振りをして規則的な呼吸をするよう努めた。
「彼はどうする?」
とたんに声が近づいてきて、背筋がぞっとした。ギリギリセーフである。
「……もう用済みだ。あのまま死んでくれたらこいつも楽だっただろうに、憐れだな」
「憐れだね。彼のお陰で僕の苦痛は二年で済んだし、よく働いてくれたから苦しめたくはなかったけど、こうなったら仕方がないってやつだね。運命だったのかも」
バレるか否かの前に、俺のことは殺すつもりらしい。
用済みとはどういうことなのだろう。彼らは旧知の仲であることを悟られないよう、なにかを画策していた様子だ。俺はその計画の一部に取り込まれ、利用されていたということなのだろうか。
「運命というなら、神は無情だな。なぜあいつにあれほどの魔力を与えたのか……」
クジマの声がぐっと寄り、頬に手が触れた。びくっと震えてしまいそうになったのをどうにかやり過ごし、目を開けたい衝動を無理に抑え込んだ。
「なんにせよ、こいつに生きていられたら困る。手当が間に合わなかったということで死んでもらうしかない」
ひんやりとした空気が肌につき、全身を覆われたような感触に襲われた。とっさに手を動かそうとするも、利き手が動かない。やはりと思うも、同時に疑問符が頭に浮かんだ。
左手なら少しは動かせるのに、なぜか右手のほうはまったく動かせない。そればかりか、なんの感覚もないのが不思議だ。
「アラムの様子はいかがですか?」
遠くからコンスタンティンの声が聞こえてきた。頬に触れていた手がぱっと離れ、どきりと胸が動いてしまう。
「……今はとても危険な状態です。フョードル様が力尽きてしまわれて、ただいまわたしとエウゲニー殿下で治癒を施しているところなのですが……」
「それは……助からない可能性があるということですか? お二方の力を持ってしても?」
「魔術は万能ではないのです。ヒエスラも、これでは国自体がどうなることやら……」
国自体?
どういうことなのか、遠ざかりながらも間断なく聞こえる恐ろしげな轟音が気にかかり、目を開けてしまった。
「アラム!」
ほっとしたコンスタンティンの声がして、ぞくりと背筋に冷たいものが走った。
クジマと目が合ってしまった。
──起きていたのか?
そう問いかけてきたかのような眼差しに、怖気が走る。
この恐怖は、死に対するものではない。俺はどの道殺される。ただ、コンスタンティンが来てしまったことで状況が変わってしまった。
彼らは気づいてしまったかもしれない。
もし聞き耳を立てていたと確信されたら、コンスタンティンのことも狙う可能性がある。俺が話さないと誓ったところで、信用してくれるとは思えないし、俺を見張り続けたあげく、殺すまでの間に会話をしたすべての人間を殺すかもしれない。
クジマとエウゲニーは、見知った彼らとは別人のようだった。
どんなことをしでかすかわからない。目的のためなら、どんな手段も厭わないように思える。
もし彼らの話が事実であったのなら……彼らは両国の王とそれぞれ成るべく、今日まで画策していたことになる。
そのためにロジオンを狙ったかのような物言いをしていた。
どうやらそれは、ローギンが魔力至上主義であることが理由らしい。
弟であるはずが兄より強大な魔力を擁していたせいで、エウゲニーの戴冠を邪魔すると考えたからのようだ。
王位継承権のために……つまり、順位を上げるためには、上の者の身を滅ぼすという意味だ。文字どおりならば、実の兄たちは、弟を殺すために長い年月をかけて画策していたことになる。
信じがたい話だが、彼らの態度や話しぶりからは事実のように感じられた。
だとすれば、俺が利用されていたのは、ロジオンを排除すべくの駒としてだったのかもしれない。
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