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第三章 ユートピアの片隅で
46.同じ願い
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リザヴェータとフョードルが駐屯地へと向かっていったあと、ロジオンに連れられて数百メートルほど移動した。
しなければ、遠目からでも丸見えの状態だった。あたり一帯は焼け野原となってしまっていて、身を隠せる場所がなかったのだ。
迎え撃つにしてもわざわざ的になる必要はない。山を目指し、ちょうど山肌が抉れて窪みとなっている岩場を見つけて腰を落ち着けた。
するとロジオンは、やおや俺に向かって魔法をかけ始めた。
治癒魔法だろうと考えるも、リザヴェータのおかげでかなりのところまで回復している。これ以上は必要ないとして、立ち上がって伸びをし、平気であることを示してみせた。
「もう十分だ。おまえは魔力を温存しておいたほうがいい」
しかしロジオンは訝しむような顔を変えず、俺のまえへ来て、右手をぐっと掴んできた。
「その右手でも?」
気づかれていたらしい。とっさに誤魔化すべきかと考えたが、どうにも取り繕えそうにない。だったらと精一杯なんてこともない風を装って、笑みを浮かべてみせた。
「足のほうじゃないだけましだ」
立ち上がって歩くこともできるし、身体の調子も戻ってきている。ただ、利き手だけは一向に動かせないままだった。切れた神経は修復できないのか、治癒魔法にも限界があるようだ。
「大したことじゃない。これくらいなんともないから」
クジマたちを迎え撃つと言っても、鎮圧隊が来るまでの時間稼ぎをする程度だ。
なによりも、ロジオンから離れるわけにはいかない。そばで頃合いを見計らって逃げるよう訴えかけなければ、ロジオンはどこまでも攻撃を続けるだろう。
俺は頑として平気な振りをして、ロジオンの鋭く細めた視線を受け止めた。
しばし睨み合ったあと、ロジオンはふっと街のほうへ視線を向けた。
「……来たのか?」
つられて振り返ると、ロジオンから腕を掴まれ、背後に来るよう引っ張られた。
遠目に見える街の残骸が、徐々に砂埃に覆われていく。地鳴りのような地の揺れる音も聞こえてきて、迫りくるかのように大きくなってきた。
「ロジオン、応援が来たら攻撃はやめて、逃げることを最優先にしろ」
俺は左手で剣を抜き、構えた。利き手には劣っても、振るえないわけじゃない。これでも騎士団のトップにいたほどの腕を持っている。
「無理はせず、あまり踏み込むな。魔力も使い切らないよう調整して、逃げられるだけの体力は残しておけ」
守られるだけで終わってなるものか。覚悟を決め、もうもうと立ち込める砂塵から目を逸らさないよう前を見据えた。
するとロジオンからふっとまるで笑ったかのような声が聞こえてきた。
「逃げて捕まって死罪になれって?」
「違う。裁判になったとしても、極刑になることはない。身分をはく奪されて懲役刑になるくらいだ」
「そうかな? ……法律のことはよくわからないけど、わりとやばいことしたよね?」
「したけど、おまえは皇族だから減刑されるはずだ」
「逆だよ。皇族だから重くなる、っていうか、死罪になっても別にいいんだ。死ぬこと自体は怖くない。ただどっちみち死ぬなら、楽なほうがいいかなって」
「相変わらず後ろ向きなやつだな。フョードル様やリザヴェータ様が陳情してくださるだろうし、主犯はクジマたちなんだからおまえの罪は思ったほどじゃないはずだ。……スヴェトキン殿やコンスタンティンも、みんなおまえの無事を待ってるんだぞ。へたなことを考えるな」
「アラムの言いたいことはわかるよ。でもさ」
「それにクリアしていないゲームもあるだろ?」
「えっ?」
ロジオンはきょとんとした顔で振り返った。
「……中途半端なままじゃ、心残りなんじゃないのか?」
畳み掛けると、ロジオンはぷっと吹き出した。
「確かにね。見たいスクリーンも溜まっているし」
「懲役刑ってのは、釈放の可能性もあるんだ。死んだら何も楽しめなくなるんだぞ?」
「うんうん、そうだね。懲役刑といっても、リュミトロフならさほど悪い生活にはならないだろうしね」
ロジオンの反応は笑い混じりだ。あしらわれているような気がしてならず、不安はいや増しになっていく。
「逃げても、なんなら自首しなければいい。身を隠して好きに生きていく道も選べる」
どちらへ転んでも死ぬと考えているのなら、いっそのこと、捕まらなければいいと思いついた。死で罪を償うというのなら、償わなくてもいい。身勝手極まりない考えだが、例えロジオンが人を殺していたとして、エズラを崩壊させていても、俺にとってはどうでもいい些細なことだ。それでロジオンが命を懸けようとするのなら、無理に捕まることはない。比べるべくもないことだった。
「そうだね、それもいいね」
しかし、ロジオンの反応は変わらない。本気と捉えていないのか、他に懸念があるのかわからないが、水をかけても鎮火しない石のように反応を見せてくれない。
これ以上どう説得したらいいんだ?
「ああ。行き先は逃げながら考えればいい。逃げ回るのが面倒なら、ハンナにまで行けばいい。ちょっとのことじゃ追っ手は来られないし」
「あはは! ハンナはいいね。ケーブルを切っちゃえば絶対に捕まらないよ」
「……そのケーブルが現在切られているから無理な話だが、ハンナは置いておいて、逃亡すればいいってのは本気だ。もちろん俺も一緒に行く。追われる身となったって別にいいだろ? リザヴェータ様たちには会えないかもしれないし、ゲームはできないかもしれないけど」
「うんうん、そうだね……」
ロジオンはひとしきり笑ったあと俺を抱き寄せ、キスをしてきた。
「ありがとう、アラム。俺も同じ気持ちだったから、アラムがそんなふうに考えてくれてすごく嬉しい」
わかってくれたのだろうか。
徐々に近づいてくる轟音は間近といえるほどに迫り、肌に砂塵があたり始めている。不安は増す一方で消えてくれない。
しかし、抱き締められロジオンの体温を感じると、安堵に包まれ不思議とリラックスした気持ちになった。
「……だから、無茶はしないでくれ。適当にあしらうだけでいいんだ」
「うん」
「危険を感じたら、応援を待たずに逃げるんだ」
「うん」
「死んだら終わりなんだから、絶対に回避するんだぞ」
「うん。わかったよ。俺も同じ気持ちだから、それ以上言わなくてもいいよ」
「……わかってくれたのならいい。足手まといにならないよう気をつけるから」
「うん。アラムのことは死んでも守るよ。俺はアラムに生きていて欲しいんだ」
「死んでたまるか」
「うん。死なないで……俺の願いはそれだけなんだから」
ぐっと抱きしめられたあと、いきなり身体を強く押されてロジオンから離れてしまった。直後に上方へと引っ張られ、またたく間に空へ飛ばされた。
「ロジオン?」
ロジオンは俺を見上げる格好で、晴れやかとも言える笑みを浮かべながら悠長に手を振っていやがる。ぐんぐんと離れ、ついさっきまで感じていた温もりが幻のように手の届かないものとなってしまった。
「くそっ!」
みるみるうちにロジオンは黒い点となり、眼下の景色が変わっていく。砂塵に覆われた軍勢はロジオンを飲み込むほどの数で、様々な光が放射し、バチバチと空気が電気を帯び始めた。
「ふざけんな! 俺の話、全然聞いてねえじゃねえか!」
かっと視界が暗転し、直後にどーんと耳をつんざくほどの音がした。雷魔法なのか、いつの間にやら晴天は雨雲に覆われている。さーっと雨が降り始め、目を凝らそうにも街を一望できるほどの高さにまで来てしまって何も見えない。すると今度は横へと引っ張られ、ぐんぐんと遠のいていく。
二手に分かれたのだから、ロジオンは俺をそばに置いておいてくれるものと思い込んでいた。俺を逃がすつもりなら、リザヴェータたちと行かせればよかったのだから。あのとき二人をともに見送ったことで、俺を一蓮托生にしてくれたものと信じていた。
「死んだらただじゃおかないからな」
しかし、ロジオンは自分の思うままに俺から離れ、俺は取り残されてしまった。腹立たしくも恨めしい。この絶望感は、二年前リュミトロフへと去られたときと同じだ。
俺とロジオンは互いに同じことを望んでいた。
わかっていたが、その望みがここまで同調していたとは思いも寄らなかった。
自分の望みのためなら、相手の望みは無下にしても構わない。
互いに、自分の命を捨ててでも、相手に生きていて欲しいと願っていた。
なんて身勝手なのだろう。一方的で身も蓋もない。こんな思いをするくらいなら、一緒に死んだほうがどれだけましかわからない。
次に会えたらぶん殴ってやろう。
二度と殴らないと決めていた覚悟をあっさりと捨て去り、腹に据えかねる思いで歯を食いしばった。
しなければ、遠目からでも丸見えの状態だった。あたり一帯は焼け野原となってしまっていて、身を隠せる場所がなかったのだ。
迎え撃つにしてもわざわざ的になる必要はない。山を目指し、ちょうど山肌が抉れて窪みとなっている岩場を見つけて腰を落ち着けた。
するとロジオンは、やおや俺に向かって魔法をかけ始めた。
治癒魔法だろうと考えるも、リザヴェータのおかげでかなりのところまで回復している。これ以上は必要ないとして、立ち上がって伸びをし、平気であることを示してみせた。
「もう十分だ。おまえは魔力を温存しておいたほうがいい」
しかしロジオンは訝しむような顔を変えず、俺のまえへ来て、右手をぐっと掴んできた。
「その右手でも?」
気づかれていたらしい。とっさに誤魔化すべきかと考えたが、どうにも取り繕えそうにない。だったらと精一杯なんてこともない風を装って、笑みを浮かべてみせた。
「足のほうじゃないだけましだ」
立ち上がって歩くこともできるし、身体の調子も戻ってきている。ただ、利き手だけは一向に動かせないままだった。切れた神経は修復できないのか、治癒魔法にも限界があるようだ。
「大したことじゃない。これくらいなんともないから」
クジマたちを迎え撃つと言っても、鎮圧隊が来るまでの時間稼ぎをする程度だ。
なによりも、ロジオンから離れるわけにはいかない。そばで頃合いを見計らって逃げるよう訴えかけなければ、ロジオンはどこまでも攻撃を続けるだろう。
俺は頑として平気な振りをして、ロジオンの鋭く細めた視線を受け止めた。
しばし睨み合ったあと、ロジオンはふっと街のほうへ視線を向けた。
「……来たのか?」
つられて振り返ると、ロジオンから腕を掴まれ、背後に来るよう引っ張られた。
遠目に見える街の残骸が、徐々に砂埃に覆われていく。地鳴りのような地の揺れる音も聞こえてきて、迫りくるかのように大きくなってきた。
「ロジオン、応援が来たら攻撃はやめて、逃げることを最優先にしろ」
俺は左手で剣を抜き、構えた。利き手には劣っても、振るえないわけじゃない。これでも騎士団のトップにいたほどの腕を持っている。
「無理はせず、あまり踏み込むな。魔力も使い切らないよう調整して、逃げられるだけの体力は残しておけ」
守られるだけで終わってなるものか。覚悟を決め、もうもうと立ち込める砂塵から目を逸らさないよう前を見据えた。
するとロジオンからふっとまるで笑ったかのような声が聞こえてきた。
「逃げて捕まって死罪になれって?」
「違う。裁判になったとしても、極刑になることはない。身分をはく奪されて懲役刑になるくらいだ」
「そうかな? ……法律のことはよくわからないけど、わりとやばいことしたよね?」
「したけど、おまえは皇族だから減刑されるはずだ」
「逆だよ。皇族だから重くなる、っていうか、死罪になっても別にいいんだ。死ぬこと自体は怖くない。ただどっちみち死ぬなら、楽なほうがいいかなって」
「相変わらず後ろ向きなやつだな。フョードル様やリザヴェータ様が陳情してくださるだろうし、主犯はクジマたちなんだからおまえの罪は思ったほどじゃないはずだ。……スヴェトキン殿やコンスタンティンも、みんなおまえの無事を待ってるんだぞ。へたなことを考えるな」
「アラムの言いたいことはわかるよ。でもさ」
「それにクリアしていないゲームもあるだろ?」
「えっ?」
ロジオンはきょとんとした顔で振り返った。
「……中途半端なままじゃ、心残りなんじゃないのか?」
畳み掛けると、ロジオンはぷっと吹き出した。
「確かにね。見たいスクリーンも溜まっているし」
「懲役刑ってのは、釈放の可能性もあるんだ。死んだら何も楽しめなくなるんだぞ?」
「うんうん、そうだね。懲役刑といっても、リュミトロフならさほど悪い生活にはならないだろうしね」
ロジオンの反応は笑い混じりだ。あしらわれているような気がしてならず、不安はいや増しになっていく。
「逃げても、なんなら自首しなければいい。身を隠して好きに生きていく道も選べる」
どちらへ転んでも死ぬと考えているのなら、いっそのこと、捕まらなければいいと思いついた。死で罪を償うというのなら、償わなくてもいい。身勝手極まりない考えだが、例えロジオンが人を殺していたとして、エズラを崩壊させていても、俺にとってはどうでもいい些細なことだ。それでロジオンが命を懸けようとするのなら、無理に捕まることはない。比べるべくもないことだった。
「そうだね、それもいいね」
しかし、ロジオンの反応は変わらない。本気と捉えていないのか、他に懸念があるのかわからないが、水をかけても鎮火しない石のように反応を見せてくれない。
これ以上どう説得したらいいんだ?
「ああ。行き先は逃げながら考えればいい。逃げ回るのが面倒なら、ハンナにまで行けばいい。ちょっとのことじゃ追っ手は来られないし」
「あはは! ハンナはいいね。ケーブルを切っちゃえば絶対に捕まらないよ」
「……そのケーブルが現在切られているから無理な話だが、ハンナは置いておいて、逃亡すればいいってのは本気だ。もちろん俺も一緒に行く。追われる身となったって別にいいだろ? リザヴェータ様たちには会えないかもしれないし、ゲームはできないかもしれないけど」
「うんうん、そうだね……」
ロジオンはひとしきり笑ったあと俺を抱き寄せ、キスをしてきた。
「ありがとう、アラム。俺も同じ気持ちだったから、アラムがそんなふうに考えてくれてすごく嬉しい」
わかってくれたのだろうか。
徐々に近づいてくる轟音は間近といえるほどに迫り、肌に砂塵があたり始めている。不安は増す一方で消えてくれない。
しかし、抱き締められロジオンの体温を感じると、安堵に包まれ不思議とリラックスした気持ちになった。
「……だから、無茶はしないでくれ。適当にあしらうだけでいいんだ」
「うん」
「危険を感じたら、応援を待たずに逃げるんだ」
「うん」
「死んだら終わりなんだから、絶対に回避するんだぞ」
「うん。わかったよ。俺も同じ気持ちだから、それ以上言わなくてもいいよ」
「……わかってくれたのならいい。足手まといにならないよう気をつけるから」
「うん。アラムのことは死んでも守るよ。俺はアラムに生きていて欲しいんだ」
「死んでたまるか」
「うん。死なないで……俺の願いはそれだけなんだから」
ぐっと抱きしめられたあと、いきなり身体を強く押されてロジオンから離れてしまった。直後に上方へと引っ張られ、またたく間に空へ飛ばされた。
「ロジオン?」
ロジオンは俺を見上げる格好で、晴れやかとも言える笑みを浮かべながら悠長に手を振っていやがる。ぐんぐんと離れ、ついさっきまで感じていた温もりが幻のように手の届かないものとなってしまった。
「くそっ!」
みるみるうちにロジオンは黒い点となり、眼下の景色が変わっていく。砂塵に覆われた軍勢はロジオンを飲み込むほどの数で、様々な光が放射し、バチバチと空気が電気を帯び始めた。
「ふざけんな! 俺の話、全然聞いてねえじゃねえか!」
かっと視界が暗転し、直後にどーんと耳をつんざくほどの音がした。雷魔法なのか、いつの間にやら晴天は雨雲に覆われている。さーっと雨が降り始め、目を凝らそうにも街を一望できるほどの高さにまで来てしまって何も見えない。すると今度は横へと引っ張られ、ぐんぐんと遠のいていく。
二手に分かれたのだから、ロジオンは俺をそばに置いておいてくれるものと思い込んでいた。俺を逃がすつもりなら、リザヴェータたちと行かせればよかったのだから。あのとき二人をともに見送ったことで、俺を一蓮托生にしてくれたものと信じていた。
「死んだらただじゃおかないからな」
しかし、ロジオンは自分の思うままに俺から離れ、俺は取り残されてしまった。腹立たしくも恨めしい。この絶望感は、二年前リュミトロフへと去られたときと同じだ。
俺とロジオンは互いに同じことを望んでいた。
わかっていたが、その望みがここまで同調していたとは思いも寄らなかった。
自分の望みのためなら、相手の望みは無下にしても構わない。
互いに、自分の命を捨ててでも、相手に生きていて欲しいと願っていた。
なんて身勝手なのだろう。一方的で身も蓋もない。こんな思いをするくらいなら、一緒に死んだほうがどれだけましかわからない。
次に会えたらぶん殴ってやろう。
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