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〜第一章〜 夢の中の私
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制服を着て今日も登校する。
一人で……
学校に着いて廊下を歩いて教室に向かう。
一人で……
一人で歩く廊下の距離はとても長く感じる。
ただただ、悲しかった。
「私には、友達がいない。」
小学生の頃から今まで、一度も早川美咲には友達ができたことがなかった。
友達がつくりたくない訳ではなかった。
ただ、なぜか友達ができないのだ。
美咲には、なぜ友達ができないのか、全く分からなかった。
「友達、欲しいな」と美咲は小学生の頃から毎日のように、思っていた。
父も母も仕事で昔から家に帰って来るのが夜遅になる。
テーブルには、置き手紙があった。
「夕食、冷蔵庫に入っています。」
と、母の字で書いてあった。
今日も冷蔵庫を開けて、夕食を取り出した。
一人で食べる食事はあまり美味しく感じられない。
今日も「友達、欲しいな」と思いながら、眠りについた。
美咲は、夢を見た。
暗い部屋に座っている美咲。
月の光が窓から微かに差し込んいる。
「ここはどこ?」美咲は疑問に思った。
遠くから足音が聞こえてきた。
暗くて遠くを何も確認することは出来ない。
足音は大きくなる一方。
美咲は怖くなり冷や汗をかいた。
「誰か、いるの?」と一回目は小さい声で聞いた。
しかし、誰も応答しない。
二回目は、少し大きな声で聞いたが、一回目と同じで、誰も応答しなかった。
月の光があたり、足音の正体をようやく確認することが出来た。
美咲の目に飛び込んできたのは、自分と同じ姿をした『何者か』だった。
「あなたは誰?」
美咲は震えた声で聞いた。
「私は…」
ようやく『何者か』は応答した。
美咲と声まで同じだった。
その次の瞬間。
美咲に『何者か』が飛びかかってきた。
目覚ましの音が部屋に鳴り響いた。
美咲は目を覚ました。
太陽の光が窓から差し込んでいた。
カーテンを開けるとギラギラした太陽が眩しかった。
「いったい、あの夢は何だったのだろうか。
歩いてきたのは誰だったのだろうか。」
分からないまま、スマートフォンの電源を入れた。
美咲は夢のことについて調べようと思ったのだ。
すると、検索履歴に目がいった。
自分が調べた記憶が全くないものがいくつもあった。
「こんなの調べていない。」
違和感を感じた。
なので、普段はあまり見ない送信済みメールや美咲がよく使っているメモなどを見た。
予想通り。
そこには、書いた記憶が無いものばかりだった。
今日も、学校があったので分からないまま登校した。
授業中も、ずっと『夢のこと』や『書いた記憶が無いこと』について考えていて頭に授業内容が全く入らない。
そんな日々が一週間続いた……
一人で……
学校に着いて廊下を歩いて教室に向かう。
一人で……
一人で歩く廊下の距離はとても長く感じる。
ただただ、悲しかった。
「私には、友達がいない。」
小学生の頃から今まで、一度も早川美咲には友達ができたことがなかった。
友達がつくりたくない訳ではなかった。
ただ、なぜか友達ができないのだ。
美咲には、なぜ友達ができないのか、全く分からなかった。
「友達、欲しいな」と美咲は小学生の頃から毎日のように、思っていた。
父も母も仕事で昔から家に帰って来るのが夜遅になる。
テーブルには、置き手紙があった。
「夕食、冷蔵庫に入っています。」
と、母の字で書いてあった。
今日も冷蔵庫を開けて、夕食を取り出した。
一人で食べる食事はあまり美味しく感じられない。
今日も「友達、欲しいな」と思いながら、眠りについた。
美咲は、夢を見た。
暗い部屋に座っている美咲。
月の光が窓から微かに差し込んいる。
「ここはどこ?」美咲は疑問に思った。
遠くから足音が聞こえてきた。
暗くて遠くを何も確認することは出来ない。
足音は大きくなる一方。
美咲は怖くなり冷や汗をかいた。
「誰か、いるの?」と一回目は小さい声で聞いた。
しかし、誰も応答しない。
二回目は、少し大きな声で聞いたが、一回目と同じで、誰も応答しなかった。
月の光があたり、足音の正体をようやく確認することが出来た。
美咲の目に飛び込んできたのは、自分と同じ姿をした『何者か』だった。
「あなたは誰?」
美咲は震えた声で聞いた。
「私は…」
ようやく『何者か』は応答した。
美咲と声まで同じだった。
その次の瞬間。
美咲に『何者か』が飛びかかってきた。
目覚ましの音が部屋に鳴り響いた。
美咲は目を覚ました。
太陽の光が窓から差し込んでいた。
カーテンを開けるとギラギラした太陽が眩しかった。
「いったい、あの夢は何だったのだろうか。
歩いてきたのは誰だったのだろうか。」
分からないまま、スマートフォンの電源を入れた。
美咲は夢のことについて調べようと思ったのだ。
すると、検索履歴に目がいった。
自分が調べた記憶が全くないものがいくつもあった。
「こんなの調べていない。」
違和感を感じた。
なので、普段はあまり見ない送信済みメールや美咲がよく使っているメモなどを見た。
予想通り。
そこには、書いた記憶が無いものばかりだった。
今日も、学校があったので分からないまま登校した。
授業中も、ずっと『夢のこと』や『書いた記憶が無いこと』について考えていて頭に授業内容が全く入らない。
そんな日々が一週間続いた……
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頑張ってください。
ありがとうございます。
これからの執筆活動も頑張ります!