六道プリンセス!~世界一民度の低い町で、人類を守るために闘う魔法少女たち~

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最終章:決戦! 六道プリンセス!

第101話 妖魔神滅殺剣

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 優子……ここまで来てくれたのか。
 一体何の用なんだろうか……?

 私がそう思い、見守っていると。

『……大きな魂の一部になることは、この世界の一部になること。この世界を支える力を増大させることに繋がるんだよ』

 優子が語ってくれた。

 私には分からなかったこの世界の仕組みについて。

『だから……無意味じゃないんだよ。ちゃんと意味があるんだよ』

 そうなんだ……。
 よく分かったよ……優子。

 私は何となく納得した。
 世界の力を増大させるために、大きな魂と同質の存在になって、吸収されて消える。
 それならば、絶対に無駄な終わり方じゃないよ。
 私はそう思った。

 けれど

「何を言っている! 自分の自我が消えるのであれば、世界の力が増大しても意味がないであろうがッ!」

 ……哀れな妖魔神にはそれが理解できないみたいだ。
 激高した顔でそう言い放つ。

 結局こいつら……

 今の自分たちに、今どれだけの御馳走が手に入るか。
 それしか無いのか。
 根っからの寄生虫体質の、薄汚い生き物。

 世界のために何かしようとか……そんなことを尊いと思える精神性が皆無なんだな。

 だから……知的生物の魂を喰らうという精神生命体をずっと続けてこれたのか……

 自分たちのことばかり。
 ……消えてしまえ。悪鬼ども。

「優子……ちょっといい?」

『何? 花蓮お姉ちゃん?』

 私は優子にお願いする。
 今の私が抱える致命的な問題点の解決策を。

「……阿比須真拳は活人拳。敵を滅ぼす拳法じゃない」

『うん。そうだね』

 優子が頷く。

 私は続けた。
 想いを込めて。

「……今の優子は霊体……私に憑依して、阿比須族滅流の技を私にワカらせることは……できる?」

 ある意味、賭けだった。

 今の私に、妖魔神を滅ぼした実績のある技は「プリンセス無間地獄」しか無い。
 でもあの技は使うと、この宇宙空間で意識を失う原因になりかねないんだ。
 そんなことになったら私に命はない。

 ……私は絶対に生きて帰る。

 私自身にやりたいことがまだまだあるし、それに……

 信じて待ってくれている友達が居る。

 だから

 ……すると

『そんなの簡単だよ。……任せて』

 そう言って、優子が私の首を抱くようにしがみつく。

 そして彼女の姿が私自身に重なったとき。

 私の脳内に、阿比須族滅流の1000を超える奥義の数々が駆け抜けていく。

 ……なるほど。
 これが阿比須族滅流。

 重なる……繋がる……

 私は手に持った一刀を構える。
 大上段に。

 ……よし……行こう!

 対峙するフレアーは目を吊り上がらせ。

 大鎌を脇構えに近い下段の構えに固定する。

 睨み合い。
 私たちは

 数瞬後……解放し、激突する!

「おおおおおおおお!」

「WRYYYYYYYYY!」

 私の大上段からの斬り下ろし。
 フレアーの下段からの胴の串刺しを狙った斬り上げ。

 私は……

 第一刀をフレアーの大鎌の柄に振り下ろした。

 阿比須族滅流奥義! 繰手狩一撃クリテカルヒット

 素手や武器に闘気を流し込み、切断力を急上昇させる阿比須族滅流の奥義……!!

 そこに私は、阿比須真拳奥義・ゴキブリダッシュを追加する!

 最初から最高速度で振り下ろされる一刀!

 それはフレアーの大鎌を柄の部分で切断し、フレアーの武器を破壊した!

 驚愕に広がるフレアーの目。
 そこに私は手首を返し、さらに接近し間合いを詰める。

 私はフレアーの目を見た。
 彼女の眼には、怯えがあった。

 ……敗北者の目。

 ワカってしまったみたいだった。
 だけど……容赦はしない!

 私はスキルシャウトをする。

「プリンセス大焦熱地獄!」

 それに反応し、私の刀が青い炎に包まれる。

 ……これで……終わり……!

 手首を返した私は、そこから斬り上げる。

「妖魔神滅殺剣ッッ!」

 私の剣はフレアーの股から右肩までを真っ直ぐに切断した。
 私の刃を受けたフレアーは、無表情になり

「……すまぬ……すまぬぞ……」

 ……謝罪?

 何に?
 私たちに対してじゃないはずだ。

「あああああああ!!」

 謎の謝罪。
 それが理解できないまま。

 フレアーの身体が物質から闇へと変じ。

 この世から完全消滅した。
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