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【1部】第三章.自分のスキルを確認するまでが長い
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私がグラームス様とミルス様から貰ったスキル、絶対安全空間。
このスキルは既存のダンジョンマスタースキルがベースになっている為、スキルのレベルを上げたり、空間を広げたり壁を岩から別の素材に変えたりするには、贄となる生き物の死体が必要になる。
これは、生き物の死体から【魔力】を取り込んで、ダンジョンを維持するエネルギーにする為らしい。
ただ絶対安全空間スキルは基本的に完全閉鎖空間としての運用を目的としているので、攻略の為に侵入してくる人間も、それを迎え撃つための魔獣も必要ないので、代わりにお金を魔力に変換する。という機能が追加されているのだ。
「そっか、普通のダンジョンは入って来た人間や動物を餌にしてるんだね」
『はい、ダンジョンが出現する時は、その近辺に溜まっている魔力を吸収して出現しますが、そのあとは魔力を自給自足していかなければいけません。ダンジョンの中に発生する植物や生き物はすべてダンジョンが保持している魔力で生み出されますので、新たにモンスターなどを出現させるには外から魔力を補充する必要があります』
ダンジョン内で生まれたモンスターは、倒されるとアイテムは落とすが死体は残らず、その魔力はそのまま新たなモンスターを生み出す糧になる。
そして、外から侵入してきた生き物は、死んでしばらく経つとそのままダンジョンに飲み込まれる。こちらも新たに生み出されるモンスターの糧になるのだ。
冒険者などの持ち物はダンジョンに飲み込まれた後、武器や防具はダンジョンによっては宝箱から出てくることもあるらしく、かつての仲間の遺品を、宝箱から発見した。という冒険者もいたりするそうだ。
「ダンジョンに沢山人が入ってきて、沢山死んでくれた方がダンジョンが成長するって事なのね」
『ま、そうですね。ただ、マスターのスキルはそういう事を目的としてませんよね』
「うん。一人で安全にのんびりゴロゴロしたいのです」
『なので、好みの空間にしたいなら、お金で解決しましょう。という事です』
「なるほど」
『まずは、今できる事をお教えしますので、もう一度私に手を乗せてください』
「はい」
私がナビに手を乗せると、どこかで遊んだことのあるゲームの模様替え画面が頭に浮かんだ。
『今、お金を使わずに出来る事は、この空間の明るさ調節と出入口のカモフラージュだけです』
「え、少なっ」
『とりあえず、明るくしてみましょう。明るくなれと頭の中で考えてください』
ナビに言われた通り、蛍光灯を付けた部屋の明るさを思い浮かべた。
すると、そのイメージ通りに空間内が明るくなった。
「おー、めっちゃ明るい」
『では、次は出入り口のカモフラージュをやってみましょうか!』
ナビがそういうと、目の前に何やら一覧がでてきた。
それは、出入口をカモフラージュできるパターンのようなものだった。
木の扉であったり、ただの岩壁だったり、何種類かある。
「ねえナビさんや、このカモフラージュは他の人が見た時に見える物でいいの?」
『はい。これは出入り口を出現させた際の見た目で、出入口を閉じてしまえば消える物です』
「なるほど。デフォルトがさっき私が入って来た洞窟なわけね」
『ですです』
「これって、この空間の外からでも変更できる?」
『できますよ!ただ…』
「まだレベルとお金が足りない。って事か…」
『いえーす、マスター』
ここで私は、思い浮かんだ疑問を口にした
「ねえ、この空間をいじるためのお金ってどうやって入金すればいいの?」
『お、良い質問ですね!それはですね、マスターがお持ちのオンラインショップスキルで出来ます』
「ほほう…」
『あ、マスター!まだオンラインショップ使っちゃだm…』
私は早速オンラインショップを発動させた。
このスキルは既存のダンジョンマスタースキルがベースになっている為、スキルのレベルを上げたり、空間を広げたり壁を岩から別の素材に変えたりするには、贄となる生き物の死体が必要になる。
これは、生き物の死体から【魔力】を取り込んで、ダンジョンを維持するエネルギーにする為らしい。
ただ絶対安全空間スキルは基本的に完全閉鎖空間としての運用を目的としているので、攻略の為に侵入してくる人間も、それを迎え撃つための魔獣も必要ないので、代わりにお金を魔力に変換する。という機能が追加されているのだ。
「そっか、普通のダンジョンは入って来た人間や動物を餌にしてるんだね」
『はい、ダンジョンが出現する時は、その近辺に溜まっている魔力を吸収して出現しますが、そのあとは魔力を自給自足していかなければいけません。ダンジョンの中に発生する植物や生き物はすべてダンジョンが保持している魔力で生み出されますので、新たにモンスターなどを出現させるには外から魔力を補充する必要があります』
ダンジョン内で生まれたモンスターは、倒されるとアイテムは落とすが死体は残らず、その魔力はそのまま新たなモンスターを生み出す糧になる。
そして、外から侵入してきた生き物は、死んでしばらく経つとそのままダンジョンに飲み込まれる。こちらも新たに生み出されるモンスターの糧になるのだ。
冒険者などの持ち物はダンジョンに飲み込まれた後、武器や防具はダンジョンによっては宝箱から出てくることもあるらしく、かつての仲間の遺品を、宝箱から発見した。という冒険者もいたりするそうだ。
「ダンジョンに沢山人が入ってきて、沢山死んでくれた方がダンジョンが成長するって事なのね」
『ま、そうですね。ただ、マスターのスキルはそういう事を目的としてませんよね』
「うん。一人で安全にのんびりゴロゴロしたいのです」
『なので、好みの空間にしたいなら、お金で解決しましょう。という事です』
「なるほど」
『まずは、今できる事をお教えしますので、もう一度私に手を乗せてください』
「はい」
私がナビに手を乗せると、どこかで遊んだことのあるゲームの模様替え画面が頭に浮かんだ。
『今、お金を使わずに出来る事は、この空間の明るさ調節と出入口のカモフラージュだけです』
「え、少なっ」
『とりあえず、明るくしてみましょう。明るくなれと頭の中で考えてください』
ナビに言われた通り、蛍光灯を付けた部屋の明るさを思い浮かべた。
すると、そのイメージ通りに空間内が明るくなった。
「おー、めっちゃ明るい」
『では、次は出入り口のカモフラージュをやってみましょうか!』
ナビがそういうと、目の前に何やら一覧がでてきた。
それは、出入口をカモフラージュできるパターンのようなものだった。
木の扉であったり、ただの岩壁だったり、何種類かある。
「ねえナビさんや、このカモフラージュは他の人が見た時に見える物でいいの?」
『はい。これは出入り口を出現させた際の見た目で、出入口を閉じてしまえば消える物です』
「なるほど。デフォルトがさっき私が入って来た洞窟なわけね」
『ですです』
「これって、この空間の外からでも変更できる?」
『できますよ!ただ…』
「まだレベルとお金が足りない。って事か…」
『いえーす、マスター』
ここで私は、思い浮かんだ疑問を口にした
「ねえ、この空間をいじるためのお金ってどうやって入金すればいいの?」
『お、良い質問ですね!それはですね、マスターがお持ちのオンラインショップスキルで出来ます』
「ほほう…」
『あ、マスター!まだオンラインショップ使っちゃだm…』
私は早速オンラインショップを発動させた。
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