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貴族室にて
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落ち着いて話ができるところ、ということで、私たちは前にも訪れた 王都の料理店に向かった。
マリーも含めた私とクラウディアの使用人さんたちには一階席で食事をしてもらい、私達は二階の貴族室で向かい合った。
白いテーブルクロスの上に、チーズの盛り合わせや燻製肉、パンの盛られたバスケットなどが置かれている。
「それでは、クラウディア様。お悩みとは、一体どのようなものでしょう?」
向かい合ったクラウディアは、料理に手をつけることなく、私を睨みつける様に見つめた後、はぁと一つため息をついた。
「今更猫被ってもしょうがないから、普通に喋るけどさぁ。貴方、わたくしがここで言ったこと、絶対に口外しないと誓えるかしら?」
「ええ、勿論です!」
「もらしたら、シメるからね」
テーブルに肘をつき、眼光を鋭くするその姿は、今までの貴族令嬢かくあるべきというクラウディアの姿からはかけ離れていた。
美人が凄んだ姿は迫力があり、十分に脅しとして機能している。しかし、その怖さよりも、ようやく肩の力が抜け、素で振る舞う彼女の姿が微笑ましくて、思わず口角が緩んでしまう。
「……何をニヤニヤしているのかしら?」
「いえ……! その、クラウディア様が自然体で話してくださるのが嬉しくて」
「貴方、怖くないの? 貴族の箱入り娘には、刺激が強すぎると思うのだけれど」
「怖くないですよ」
クラウディアのいう通り、この時代に普通に生まれ育った男爵の娘なら、そういうこともあるかもしれないが、私には前世の記憶がある。
在庫注文をミスった後に上司に報告する方が、よっぽど怖い。
「変な人」
クラウディアはくすりと笑うと、テーブルの下で足を組んだ。プライベートな空間だから、とことん伸び伸びやっていくことに決めたのだろう。
「で、悩みを聞いてくれるんだったわね?」
「ええ」
そこからのクラウディアは、まさに怒涛というのがふさわしい、愚痴の大ラッシュだった。
「そもそもさぁ、一番むかつくのはクソ親父なわけ! 『ローズウェル家に相応しくあれ』とか教育しているくせに、女は別とか! 嫁つがせて勢力を拡大することしか考えてないわけ! わたくしはテメェの野心の道具じゃないっつーの!」
「それは嫌ですね……」
「しかも内容がゲスい! 貴方に言うのもどうかと思うけど、貴方の婚約者を奪えって言うのよ⁉︎ アルトハイム家の勢力を弱体化させて、こちらを強化すれば差が開くって言う魂胆なんでしょうが、時代が時代ならうち首ものだっつーの!」
「確かに……」
「で、よ。嫁ぎ先のロデリックもねぇ……。そりゃ、顔とか家柄は良いけどさ。こっちが親父に言われて、軽くモーションをかけただけで『そなたは美しい……』とかさ、そっからも『綺麗だ』とか『世界一の美人』だとか、褒めるとこ見た目しかないんかーいい! って感じだし、正式な婚約もまだなのに、隣に立ってると肩とか腰とか勝手に触ってくるし」
「わぁ……」
「極め付けはあれよ、この間のあんたの婚約発表パーティー! 後の公爵夫人になるやというお方にさぁ、元婚約者だからってあんなこと言う⁉︎ 女の子の気持ち考えたことある⁉︎ あれは、絶対あれよね、別れた後も一度手に入れてたんだから俺のものって考えちゃうタイプだわ!」
クラウディアの話を聴きながら、思うところはあるものの、口を挟む間がほとんどない。
身振り手振りを交えながら、ここまでの力説を終えたクラウディアは、椅子にドカッと腰を下ろし、ふぅと一息ついた。
それから、思い出した様に姿勢を伸ばして、足を揃えて、優雅な仕草ですっかり冷えきったハーブティーを口にする。
「…………あら。ここのお茶、とても美味しいですね、セレスティア様。きっと、良い茶葉を使っているのでしょうね」
「はい、そうですね……」
吐き出すだけ吐き出してスッキリしたのか、令嬢らしい振る舞いに戻った様だ。しかしもはや、目の前の彼女を、今までと同じ様に見るのは無理がある。
「クラウディア様って、本当はそんな感じなんですね」
「ええ、そうよ。軽蔑したでしょう?」
「いいえ」
確かに、完璧な貴族令嬢とのギャップにはびっくりしたけれど、この程度の愚痴は所詮、同僚との居酒屋で聴き慣れている。
「むしろ、人間らしくて、親しみやすいです」
にこりと笑って告げると、クラウディアは薄く微笑んだ。
「……本当に、変な人。ここまで言えば、はっきりと、わたくしが茶会を開いた理由も分かるでしょう?」
「えぇ、まあ……。でもそれは、今のお話を聞く限り、クラウディア様の真意ではないのでしょう?」
ゆっくりと、確かめる様にそう告げると、クラウディアはこくりとうなづいた。
それから、まっすぐに、真摯な瞳をこちらに向けてくる。
「けれど、謝ってすむこととも思えない。今日、貴方に声をかけられた時からずっと、怒鳴りつけられると思っていたわ。
アルバート様がわたくしを歯牙にもかけなかったから良かったものの、わたくしがやった事は貴方にとって、とても許せるものではないでしょう?」
クラウディアが言う事は正論だ。
確かに、何事もなかったのは結果論であって、クラウディアはローズウェル男爵閣下から命じられて、アルバートに近づいたのだろう。
それでも。
『悩みながらも、人を許そうとする姿勢を尊敬する』
あの時、アルバートが口にしてくれた言葉を、私は大切にしたい。
「……私、クラウディア様のことを、もっと知りたいです」
「え?」
「もしもクラウディア様が、私に悪いことをしたと思っているのなら、こんなふうに、また一緒に食事をしてもらえませんか?」
言っていることは愚痴だけど、表情がくるくる変わるクラウディアは、見ていて飽きない。わかりにくいけれど、私に対して、悪くない感情を持っていることも伝わってきた。
これなら、今度はもっと、楽しい茶会が開けるかもしれない。
それに、マダム・ローズに行くたびに、この貴族室で一人でご飯を食べるのも、どうしようもなく味気ないではないか。
「…………貴方がそう言うなら、その……今日は、わたくしのことばかり話してしまいましたから、……貴方のことだって知りたいわ」
頬を微かにあからめて、クラウディアがいう。快諾してくれたことが嬉しくて、私は手を合わせた。
「本当に? 嬉しいわ」
「ええ。わたくし、貴方に聞いてみたいことがたくさんあるのよ」
にっこりと笑ったクラウディアは、やはり美しい。その瞳に絶望の影はなく、好奇心が溢れていた。
マリーも含めた私とクラウディアの使用人さんたちには一階席で食事をしてもらい、私達は二階の貴族室で向かい合った。
白いテーブルクロスの上に、チーズの盛り合わせや燻製肉、パンの盛られたバスケットなどが置かれている。
「それでは、クラウディア様。お悩みとは、一体どのようなものでしょう?」
向かい合ったクラウディアは、料理に手をつけることなく、私を睨みつける様に見つめた後、はぁと一つため息をついた。
「今更猫被ってもしょうがないから、普通に喋るけどさぁ。貴方、わたくしがここで言ったこと、絶対に口外しないと誓えるかしら?」
「ええ、勿論です!」
「もらしたら、シメるからね」
テーブルに肘をつき、眼光を鋭くするその姿は、今までの貴族令嬢かくあるべきというクラウディアの姿からはかけ離れていた。
美人が凄んだ姿は迫力があり、十分に脅しとして機能している。しかし、その怖さよりも、ようやく肩の力が抜け、素で振る舞う彼女の姿が微笑ましくて、思わず口角が緩んでしまう。
「……何をニヤニヤしているのかしら?」
「いえ……! その、クラウディア様が自然体で話してくださるのが嬉しくて」
「貴方、怖くないの? 貴族の箱入り娘には、刺激が強すぎると思うのだけれど」
「怖くないですよ」
クラウディアのいう通り、この時代に普通に生まれ育った男爵の娘なら、そういうこともあるかもしれないが、私には前世の記憶がある。
在庫注文をミスった後に上司に報告する方が、よっぽど怖い。
「変な人」
クラウディアはくすりと笑うと、テーブルの下で足を組んだ。プライベートな空間だから、とことん伸び伸びやっていくことに決めたのだろう。
「で、悩みを聞いてくれるんだったわね?」
「ええ」
そこからのクラウディアは、まさに怒涛というのがふさわしい、愚痴の大ラッシュだった。
「そもそもさぁ、一番むかつくのはクソ親父なわけ! 『ローズウェル家に相応しくあれ』とか教育しているくせに、女は別とか! 嫁つがせて勢力を拡大することしか考えてないわけ! わたくしはテメェの野心の道具じゃないっつーの!」
「それは嫌ですね……」
「しかも内容がゲスい! 貴方に言うのもどうかと思うけど、貴方の婚約者を奪えって言うのよ⁉︎ アルトハイム家の勢力を弱体化させて、こちらを強化すれば差が開くって言う魂胆なんでしょうが、時代が時代ならうち首ものだっつーの!」
「確かに……」
「で、よ。嫁ぎ先のロデリックもねぇ……。そりゃ、顔とか家柄は良いけどさ。こっちが親父に言われて、軽くモーションをかけただけで『そなたは美しい……』とかさ、そっからも『綺麗だ』とか『世界一の美人』だとか、褒めるとこ見た目しかないんかーいい! って感じだし、正式な婚約もまだなのに、隣に立ってると肩とか腰とか勝手に触ってくるし」
「わぁ……」
「極め付けはあれよ、この間のあんたの婚約発表パーティー! 後の公爵夫人になるやというお方にさぁ、元婚約者だからってあんなこと言う⁉︎ 女の子の気持ち考えたことある⁉︎ あれは、絶対あれよね、別れた後も一度手に入れてたんだから俺のものって考えちゃうタイプだわ!」
クラウディアの話を聴きながら、思うところはあるものの、口を挟む間がほとんどない。
身振り手振りを交えながら、ここまでの力説を終えたクラウディアは、椅子にドカッと腰を下ろし、ふぅと一息ついた。
それから、思い出した様に姿勢を伸ばして、足を揃えて、優雅な仕草ですっかり冷えきったハーブティーを口にする。
「…………あら。ここのお茶、とても美味しいですね、セレスティア様。きっと、良い茶葉を使っているのでしょうね」
「はい、そうですね……」
吐き出すだけ吐き出してスッキリしたのか、令嬢らしい振る舞いに戻った様だ。しかしもはや、目の前の彼女を、今までと同じ様に見るのは無理がある。
「クラウディア様って、本当はそんな感じなんですね」
「ええ、そうよ。軽蔑したでしょう?」
「いいえ」
確かに、完璧な貴族令嬢とのギャップにはびっくりしたけれど、この程度の愚痴は所詮、同僚との居酒屋で聴き慣れている。
「むしろ、人間らしくて、親しみやすいです」
にこりと笑って告げると、クラウディアは薄く微笑んだ。
「……本当に、変な人。ここまで言えば、はっきりと、わたくしが茶会を開いた理由も分かるでしょう?」
「えぇ、まあ……。でもそれは、今のお話を聞く限り、クラウディア様の真意ではないのでしょう?」
ゆっくりと、確かめる様にそう告げると、クラウディアはこくりとうなづいた。
それから、まっすぐに、真摯な瞳をこちらに向けてくる。
「けれど、謝ってすむこととも思えない。今日、貴方に声をかけられた時からずっと、怒鳴りつけられると思っていたわ。
アルバート様がわたくしを歯牙にもかけなかったから良かったものの、わたくしがやった事は貴方にとって、とても許せるものではないでしょう?」
クラウディアが言う事は正論だ。
確かに、何事もなかったのは結果論であって、クラウディアはローズウェル男爵閣下から命じられて、アルバートに近づいたのだろう。
それでも。
『悩みながらも、人を許そうとする姿勢を尊敬する』
あの時、アルバートが口にしてくれた言葉を、私は大切にしたい。
「……私、クラウディア様のことを、もっと知りたいです」
「え?」
「もしもクラウディア様が、私に悪いことをしたと思っているのなら、こんなふうに、また一緒に食事をしてもらえませんか?」
言っていることは愚痴だけど、表情がくるくる変わるクラウディアは、見ていて飽きない。わかりにくいけれど、私に対して、悪くない感情を持っていることも伝わってきた。
これなら、今度はもっと、楽しい茶会が開けるかもしれない。
それに、マダム・ローズに行くたびに、この貴族室で一人でご飯を食べるのも、どうしようもなく味気ないではないか。
「…………貴方がそう言うなら、その……今日は、わたくしのことばかり話してしまいましたから、……貴方のことだって知りたいわ」
頬を微かにあからめて、クラウディアがいう。快諾してくれたことが嬉しくて、私は手を合わせた。
「本当に? 嬉しいわ」
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