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光希の想い
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柚月「お願い?」
光希「幸恵さんに変わって欲しいんだ。」
柚月「幸恵さんに?」
光希「頼む。」
冷静沈着すぎ、光希さんの声。
光希さんが譲さんの所へ無事着いたのかすら確認できないまま、あたしは携帯を幸恵さんの手に預けた。
幸恵「え?」
柚月「光希さんが、幸恵さんに代わって欲しいって・・・。」
幸恵「光希さんが?」
柚月「お願いします。」
幸恵「・・・分かったわ。」
「ありがとう」
そう言った幸恵さんは、手にしていたあたしの携帯を耳にかざした。
その時。
店の入り口から、バタバタと騒がしい足音が聞こえ・・・あたしの視界の中に、廉の姿が入って来た。
柚月「廉!!」
廉 「柚月、光希君から連絡はっ!?」
柚月「ちょうど今・・・」
幸恵「あの、柚月さん。光希さんがスピーカー音?にして欲しいって・・・。」
柚月「スピーカーに?」
話の流れが掴めないまま、あたしは光希さんの言う通り、携帯をスピーカー音に切り替えた。
柚月「これで大丈夫です。これで、耳に当てなくてもお互いに声が聞こえますから。」
幸恵「そうなの?」
まこ「柚月っ!!」
柚月「まこ!」
結芽「間に合った!?」
柚月「結芽さんっ、迷惑かけてすみませ・・・」
廉 「静かにしろ。」
廉の言葉に、誰もが口をつぐむ。
静まり返る部屋の中で、携帯から聞こえて来たのは・・・
『ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・』
という、心電図のモニター音。
光希「柚月ちゃん、廉達は着いた?」
廉 「今着いたばかりだ。」
光希「そうか・・・幸恵さん、この声が聞こえますか?」
幸恵「はい。」
光希「譲は、あなたを待ってたんですよ。」
光希さんが病院に到着すると、譲さんは既に心電図と酸素マスクが付けられてあり、養親さんの姿もあったという。
血圧は低下しており、呼吸の回数が大幅に減少していた。
光希「おそらく、今日明日中との事らしい。」
譲さんの主治医が告げた余命時間・・・。
光希さんと養親、そして主治医と話し合い
「延命措置はしない」という判断に決めた。
そして、幸恵さんに譲さんの今置かれている真実を話すという決断も・・・。
光希「幸恵さん、譲は今まで沢山頑張って来ました。今だって、生きる事を諦めてはいません。」
幸恵「譲・・・聞こえてる?ごめんね。本当にごめんなさい・・・。」
光希「それから、まこ。今まで黙っててごめん。」
まこ「どうしてこんなに大事な事を黙ってたの?」
『まこちゃんは感情が豊かな子だから、気を遣わせてしまうのは可哀想』
光希「まこには常に笑顔で幸せであって欲しいって、譲から止められてたんだ。」
『ごめんな、まこ』
光希さんの言葉に、まこの頬をつたう一粒の涙・・・。
まこ「何も役に立てなくて・・・ごめんなさい。」
光希「俺は、まこがいつも笑顔でいてくれたから頑張れたんだよ。譲を支える事が出来た。それから・・・廉。」
『お前には、拓さんの事を思い出させてしまうんじゃないかと思って言えなかったんだ』
廉 「変な所で気を遣いやがって・・・。」
本当、光希さんらしいと思う。
こんなにも慌ただしい中で、沢山の人に気を配り、そして譲さんを支え続けて来た。
きっと、誰にも真似出来ない事だと思う。
そんな光希さんの性格を理解していたからこそ、譲さんは光希さんに遠慮なく甘えて来れたのだとあたしは思えた。
光希「幸恵さんに変わって欲しいんだ。」
柚月「幸恵さんに?」
光希「頼む。」
冷静沈着すぎ、光希さんの声。
光希さんが譲さんの所へ無事着いたのかすら確認できないまま、あたしは携帯を幸恵さんの手に預けた。
幸恵「え?」
柚月「光希さんが、幸恵さんに代わって欲しいって・・・。」
幸恵「光希さんが?」
柚月「お願いします。」
幸恵「・・・分かったわ。」
「ありがとう」
そう言った幸恵さんは、手にしていたあたしの携帯を耳にかざした。
その時。
店の入り口から、バタバタと騒がしい足音が聞こえ・・・あたしの視界の中に、廉の姿が入って来た。
柚月「廉!!」
廉 「柚月、光希君から連絡はっ!?」
柚月「ちょうど今・・・」
幸恵「あの、柚月さん。光希さんがスピーカー音?にして欲しいって・・・。」
柚月「スピーカーに?」
話の流れが掴めないまま、あたしは光希さんの言う通り、携帯をスピーカー音に切り替えた。
柚月「これで大丈夫です。これで、耳に当てなくてもお互いに声が聞こえますから。」
幸恵「そうなの?」
まこ「柚月っ!!」
柚月「まこ!」
結芽「間に合った!?」
柚月「結芽さんっ、迷惑かけてすみませ・・・」
廉 「静かにしろ。」
廉の言葉に、誰もが口をつぐむ。
静まり返る部屋の中で、携帯から聞こえて来たのは・・・
『ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・』
という、心電図のモニター音。
光希「柚月ちゃん、廉達は着いた?」
廉 「今着いたばかりだ。」
光希「そうか・・・幸恵さん、この声が聞こえますか?」
幸恵「はい。」
光希「譲は、あなたを待ってたんですよ。」
光希さんが病院に到着すると、譲さんは既に心電図と酸素マスクが付けられてあり、養親さんの姿もあったという。
血圧は低下しており、呼吸の回数が大幅に減少していた。
光希「おそらく、今日明日中との事らしい。」
譲さんの主治医が告げた余命時間・・・。
光希さんと養親、そして主治医と話し合い
「延命措置はしない」という判断に決めた。
そして、幸恵さんに譲さんの今置かれている真実を話すという決断も・・・。
光希「幸恵さん、譲は今まで沢山頑張って来ました。今だって、生きる事を諦めてはいません。」
幸恵「譲・・・聞こえてる?ごめんね。本当にごめんなさい・・・。」
光希「それから、まこ。今まで黙っててごめん。」
まこ「どうしてこんなに大事な事を黙ってたの?」
『まこちゃんは感情が豊かな子だから、気を遣わせてしまうのは可哀想』
光希「まこには常に笑顔で幸せであって欲しいって、譲から止められてたんだ。」
『ごめんな、まこ』
光希さんの言葉に、まこの頬をつたう一粒の涙・・・。
まこ「何も役に立てなくて・・・ごめんなさい。」
光希「俺は、まこがいつも笑顔でいてくれたから頑張れたんだよ。譲を支える事が出来た。それから・・・廉。」
『お前には、拓さんの事を思い出させてしまうんじゃないかと思って言えなかったんだ』
廉 「変な所で気を遣いやがって・・・。」
本当、光希さんらしいと思う。
こんなにも慌ただしい中で、沢山の人に気を配り、そして譲さんを支え続けて来た。
きっと、誰にも真似出来ない事だと思う。
そんな光希さんの性格を理解していたからこそ、譲さんは光希さんに遠慮なく甘えて来れたのだとあたしは思えた。
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