16 / 31
16
しおりを挟む
時の時計が動きはじめた。もう、誰にも止められない。
漆黒の執事服に身をつつむミラさん。
光の粒を纏い、現れたライト。
いつもの昼下がりが、何だかデジャブを感じるよ。
じゅーーーーっ
香ばしい香りと共にを美味しい音が響き渡る。
「あぁ~~!ごめん!!焦げるぅ」
慌てて野菜をかき混ぜる。
そう、私は、野菜を炒めてたの。オムライスおにぎりを作ろうと思って!トマトケチャップ味のごはんに卵を包むと美味しいよね!
「ライト。よね?久しぶりだねっっ今から賄いなの。食べるよ、ね?」
出鼻を挫かれたような、2人の雰囲気がいたたまれなくなって、明るく声をかける。ふぅ~、と息を吐いて、はにかんだ笑顔を向けてくれる、ライトの天使度は健全でした!
「うん、リズのごはん、食べたいな」
テーブルに用意した、本日の賄いはオムライスおにぎりと、野菜スープです。
以前見た、パーティの時のように、髪をハーフアップにしているライトは、本当に美少女っぷりが半端ない。
せっかく、ライトが来てくれたので、彼の好物。味付けなし厚焼き玉子も用意する。
「アレクはね、今日から住み込みで働くようになったんだよ」
カランっ
ライトのスプーンが手元から滑り落ちる。まあ。そうですよね。
「何で、国王のあんたが、田舎町の飲食店で住込なの?」
半端、ため息をつきながら。
「国王だからね」
はあぁぁぁーって大きな溜息が。そうなりますよね?
「そういう君だって、何でこの子に付き纏うのさっっ」
「っっつきまと」
ああ、ワナワナしてるライトも可愛いけど。何だか、腹黒オーラのアレクは観賞用としては、合格。
2人が何やら話し合ってる間に、賄いに作ったごはんを食べ続ける。ケチャップ、もう少し酸味を少なくしようかな?甘味を足したら、小さい子も食べやすいかな?
フニっと手に触れてきたのは、炎の小さな妖精さん。まるでこそっと。おにぎりの端っこを、小さく丸めて渡すとほわっと、嬉しそうに頬張る。
癒されるなぁ。・・・それにしても。
国のことは。わかんないんだけれども。何で2人はこんなに仲が悪いんだろうね。
「色々と、ありましたからね」
ちょこん。と、いつの間にか、子猫の姿になったミラさんが、膝の上に乗ってくる。
「前に、主が言っていたろう?リズは顔が煩いから」
んん?顔が煩いって?!
ミラさんは、そう言って、丸まってしまった。相変わらず、話し合ってた2人が、こちらを見て。
「リズ!僕もここで働くよ!!」
2人の話はどうやら、私を通り越して決まっていっているようですよ?
「一緒にいる中で、リズが選んで。どちらがいいか」
アレクが手を差し伸べる
「私を選べば、皇太子妃殿下だな」
「僕も公爵夫人だよ?」
ーーうん。どちらも嫌です。は、無しですか?
漆黒の執事服に身をつつむミラさん。
光の粒を纏い、現れたライト。
いつもの昼下がりが、何だかデジャブを感じるよ。
じゅーーーーっ
香ばしい香りと共にを美味しい音が響き渡る。
「あぁ~~!ごめん!!焦げるぅ」
慌てて野菜をかき混ぜる。
そう、私は、野菜を炒めてたの。オムライスおにぎりを作ろうと思って!トマトケチャップ味のごはんに卵を包むと美味しいよね!
「ライト。よね?久しぶりだねっっ今から賄いなの。食べるよ、ね?」
出鼻を挫かれたような、2人の雰囲気がいたたまれなくなって、明るく声をかける。ふぅ~、と息を吐いて、はにかんだ笑顔を向けてくれる、ライトの天使度は健全でした!
「うん、リズのごはん、食べたいな」
テーブルに用意した、本日の賄いはオムライスおにぎりと、野菜スープです。
以前見た、パーティの時のように、髪をハーフアップにしているライトは、本当に美少女っぷりが半端ない。
せっかく、ライトが来てくれたので、彼の好物。味付けなし厚焼き玉子も用意する。
「アレクはね、今日から住み込みで働くようになったんだよ」
カランっ
ライトのスプーンが手元から滑り落ちる。まあ。そうですよね。
「何で、国王のあんたが、田舎町の飲食店で住込なの?」
半端、ため息をつきながら。
「国王だからね」
はあぁぁぁーって大きな溜息が。そうなりますよね?
「そういう君だって、何でこの子に付き纏うのさっっ」
「っっつきまと」
ああ、ワナワナしてるライトも可愛いけど。何だか、腹黒オーラのアレクは観賞用としては、合格。
2人が何やら話し合ってる間に、賄いに作ったごはんを食べ続ける。ケチャップ、もう少し酸味を少なくしようかな?甘味を足したら、小さい子も食べやすいかな?
フニっと手に触れてきたのは、炎の小さな妖精さん。まるでこそっと。おにぎりの端っこを、小さく丸めて渡すとほわっと、嬉しそうに頬張る。
癒されるなぁ。・・・それにしても。
国のことは。わかんないんだけれども。何で2人はこんなに仲が悪いんだろうね。
「色々と、ありましたからね」
ちょこん。と、いつの間にか、子猫の姿になったミラさんが、膝の上に乗ってくる。
「前に、主が言っていたろう?リズは顔が煩いから」
んん?顔が煩いって?!
ミラさんは、そう言って、丸まってしまった。相変わらず、話し合ってた2人が、こちらを見て。
「リズ!僕もここで働くよ!!」
2人の話はどうやら、私を通り越して決まっていっているようですよ?
「一緒にいる中で、リズが選んで。どちらがいいか」
アレクが手を差し伸べる
「私を選べば、皇太子妃殿下だな」
「僕も公爵夫人だよ?」
ーーうん。どちらも嫌です。は、無しですか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
32
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる