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第三章:諸国漫遊Ⅰ聖光教国編
騒動の終結と、嫁達の話し合い
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カルドスが騒動を治めにいった一方で、騒動の中心から離れるように歩き出した朔は、ぐずっている鬼人族の子供の元に向かってまっすぐ歩いていた。
「ちょっとすみません」
「──人族が何の用だい!?」
「私は回復師ですので、その子の手当をさせてもらえませんか?」
背中をさすりながら子供をあやしていた鬼人族の女性は、朔のことを睨みつけるが、朔は意図に介さずにその子の前にしゃがみ、穏やかに声をかける。
「だいじょうぶ?」
「ぐすっ、ぐずっ……、どんじるのにーちゃん?」
ぐずっている子は、昨夜に豚汁を受け取った一人であり、個性的なメンバーで食事を配っていた朔たちのことを覚えていた。朔は、その子に言われた言葉がおかしくて、つい笑ってしまう。
「あはは、そうだよー。転んじゃった?」
「鞘がでできて、引っががっちゃだの。ぶきは、そのひどそのもの、だがら、だいじにじないどダメ、なのにっ」
(あらま。ぐずってる理由はそっちか)
「良い子だね。とりあえず痛いの治しちゃおうか。……(キュア)、ヒール。僕はサクって言うんだけど、君は?」
「ぐすっ……ずずっ、アルドだよ! サクにーちゃん、ありがとう!」
アルドが鼻水をすすって朔に感謝を告げた時、後ろの方から叫び声が聞こえる。
「貴様! 何をしている!!」
朔が後ろを振り向くと、顔を真っ赤にした鬼人族の男が猛スピードで向かって来ていた。朔は立ちあがり、女性と子供を守るように構える。そこに、リトが割って入った。
「フゴゴッ!」(守ります!)
「邪魔だ!」
リトは、男の大振りな拳を左手の盾で受けるが、男の拳は重く、リトの巨体が後ろに押された。男は、リトの体勢が整う前に、隙が出来た脇腹へと蹴りを放ち、避け切れないと判断したリトは、体に力を込めてスキルを発動する。
「フゴッフゴゴッ!」(身体強化、鱗強化です!)
「──ちっ!」
男の蹴りは、鱗が硬くなった上にスキルで高まったリトのVITを抜いて、僅かにダメージを与えたが、5000を超えるHPを持つリトにとっては、微々たるものであった。男は、それでも果敢に攻め立てる。
「そこをどけっ!」
「フゴゴッ!」(通さないです!)
「邪魔するな!(くそっ! やりにくい!)」
「フゴゴッ!」(この人強いです!)
「ちっ! ……もう一度だけ忠告する。そこを退け。退かねば切る」
格闘術等のスキルを持っていないリトは防戦一方であったが、尻尾を上手く使って男の動きを阻害しており、男はリトを倒すことも横を抜くこともできず、一旦後ろに下がって腰の剣に手をかけた。そこに、朔が声をかける。
「それまで!」
男とリトは声につられて、朔の方を見る。朔は、リトを撫でながらヒールをかけ、口を開こうとするが、その前にアルドが男に駆け寄っていた。
「とーちゃん! にーちゃんは僕の傷を治してくれたんだよ!」
「なに?! 人族がか!?」
「そうだよ! 昨日のとんじるも、にーちゃんがくれたんだよ!」
「な?! ……すまない。人族の青年よ」
男は目を見開き、口を開けたまま朔を見る。数秒間呼吸を整えて頭を落ち着かせ、全身から放っていた殺気をかき消して頭を下げた。
「お気になさらず。リトの良い稽古にもなりましたし」
「フゴゴッ!」(強かったです!)
「ふっ、お主の従魔は堅過ぎだ。俺の蹴りでもビクともせんとはな」
男は自嘲気味な笑みを浮かべるが、朔は男に真面目な顔で忠告する。
「普通の人なら内臓が潰れて死んでいますから、加減はしてくださいね」
「強者かどうかくらい見たらわかる。──お主が、そのリトより強いのもな」
「……なんにせよ誤解が解けて良かったです。あっちはどうなりましたか?」
図星を指された朔は、いつものようにポーカーフェイス(のつもり)でさらりと流して話を変え、カルドスの方へと目をやった。男は横に並んで、同じ方を向く。
「アルドが無事であれば、あのような奴らどうでもよいわ」
「私も馬鹿に付き合う趣味はないので、猊下に任せましょうかね」
カルドスや暴言を吐いていたバカオらもこちらを見ていたようであり、バカオはカルドスに詰め寄って、鬼は野蛮だというようなことをぎゃあぎゃあと何かをわめいていた。
彼らにとって間が悪いことに、ちょうどそのタイミングで教会騎士たちが到着した。当然、カルドスを取り囲んでいる彼らは、武器を抜いた兵士たちに取り囲まれる。
カルドスは、こちらに向かってウィンクをすると、教会騎士とともに彼らを連れて歩きだした。連れて行かれる中、まだ喚いているバカオの様子を見ていた朔は、気付かれないようにほんの少しの魔力を練る。
(まあ、ちょっと恥をかくくらいはしてもらうかな……穴掘り)
「──猊下、悪いのは鬼共です! ふべぎゃっ!?」
バカオは突然できた小さな穴にはまって派手に転倒し、穴より少し小さい程度の大きさの石に右手の小指をぶつけて、のたうちまわった。彼の醜態を見た鬼人族や、周囲にいた野次馬は、大声で笑い出す。
「っ! がはははは! お主の仕業だな?」
「なんのことでしょう? 石にでも躓いたのではないですかね?」
「くっくっく、そういうことにしておいてやる。おい皆、行くぞ! 酒盛りだ!」
「それでは、私はこれで」
豪快に笑った鬼人族の男は、立ち去ろうとする朔の手をがっしりと掴む。
「お主もだ。新しい友との出会いの宴に、主賓がいなくてどうする。俺は鬼人族のシュテ、お主は?」
「パストゥール王国より男爵を拝命しているサク・フォン・アサクラと申します。友と呼んで頂けるのであれば是非」
シュテは朔の手を掴んだまま名を告げ、朔もまた礼儀正しく名乗った。
「お主、貴族なのか? まあ、友に身分など関係ない。だから、そんなかしこまったしゃべり方はやめろ」
「……ああ。せっかく呼んでくれるなら何か酒の肴を用意するけど、何が食べたい?」
朔は、シュテから言われた通りに口調を崩して尋ねると、アルドがびしっと手を上げて、目をきらきらさせながら答える。
「肉!」
「アルドは肉ね。シュテは?」
「肉だ」
「フゴゴッ!」(お肉です!)
「あいよ。じゃあBBQでもしようか」
朔が料理の準備を始めたころ、ダンジョン内部の大部屋では──
「嫌あああああ!」
「ウオオオオオ……」
ナタリアが涙目でレイピアを振りまわし、ゴーストの群れを倒していた。なお、ミラは氷の壁で大部屋を二つに分け、近づいてくるゴーストには浄化を放っている。また、ヒトミは、体の動きを確かめるように刀を振るっていた。
「ハニーの刀のおかげで楽勝だね♪」
「鬼畜」
「獅子はわが子を谷に突き落とすのである!」
「不憫」
ミラとヒトミは、ゴーストの叫びを全く気にしておらず、氷の壁の向こう側で戦っているナタリアをよそに話しをする余裕さえあった。
15分ほど経ち、ミラが氷の壁を解除すると、体育座りのナタリアがいた。
「ナタリーお疲れ♪」
「ジン様、ひどいです……」
ナタリアは体育座りのまま、ヒトミをジト目で見上げていた。
「ナタリー、ボクはもうジンじゃないから。ヒトミって呼んで欲しいな」
「ジン様も私をナタリーって呼んでるじゃないですか」
ナタリアは頬を膨らませて、ぶっきらぼうに答えた。ヒトミとナタリアの仲の良さそうな態度を見て、不思議に思ったミラが無表情に尋ねる。
「2人は知り合い?」
「うん。同じパーティじゃなかったけど、ボクが作ったクランに所属していたからね。リアはその時ナタリーって呼ばれてたんだよ。ふらふらしてたリアを拾ったのはボクの友達なんだ♪」
「拾ったって──」
ナタリアは口を少し尖らせて文句を言おうとするが、その前にヒトミが楽しそうに話しだす。
「リアがクランに加入したころなんて、びくびくしてるかと思ったら、目をきらきらさせてたり、猫みたいに気分の上下が激しかったんだよ♪」
「想像できない」
「あはっ、そうかもね♪ でも、最近はまた違う意味で気分が上下してるみたいだけど?」
「ん。サクのことになるとそうかも」
「もう! ミラもジ、ヒトミ様もいい加減にしてください!」
耐えきれなくなったナタリアは耳を赤くして叫び、無理やり話を終わらせた。
「リア、様はいらないよ♪ リアもミラちゃんもヒトミって呼んで欲しいな。それと……ボクを仲間に入れてほしい」
ヒトミは、左手につけた名前が彫られていない婚約指輪を、ナタリアとミラに見せながら二人の目を見てまっすぐに許しを請うた。
「ふぅ、先程の部屋での話を聞き、さらにそれを持っているヒトミさ、ヒトミを受け入れない訳ありません。節操無く増えるのは断固拒否しますけど」
「ん。私も問題無い。私のことはミラで良い。そんなことしたら凍らせる」
「あはっ、リアもミラもありがとう! 二人とも大好きだよ♪」
「ちょっとすみません」
「──人族が何の用だい!?」
「私は回復師ですので、その子の手当をさせてもらえませんか?」
背中をさすりながら子供をあやしていた鬼人族の女性は、朔のことを睨みつけるが、朔は意図に介さずにその子の前にしゃがみ、穏やかに声をかける。
「だいじょうぶ?」
「ぐすっ、ぐずっ……、どんじるのにーちゃん?」
ぐずっている子は、昨夜に豚汁を受け取った一人であり、個性的なメンバーで食事を配っていた朔たちのことを覚えていた。朔は、その子に言われた言葉がおかしくて、つい笑ってしまう。
「あはは、そうだよー。転んじゃった?」
「鞘がでできて、引っががっちゃだの。ぶきは、そのひどそのもの、だがら、だいじにじないどダメ、なのにっ」
(あらま。ぐずってる理由はそっちか)
「良い子だね。とりあえず痛いの治しちゃおうか。……(キュア)、ヒール。僕はサクって言うんだけど、君は?」
「ぐすっ……ずずっ、アルドだよ! サクにーちゃん、ありがとう!」
アルドが鼻水をすすって朔に感謝を告げた時、後ろの方から叫び声が聞こえる。
「貴様! 何をしている!!」
朔が後ろを振り向くと、顔を真っ赤にした鬼人族の男が猛スピードで向かって来ていた。朔は立ちあがり、女性と子供を守るように構える。そこに、リトが割って入った。
「フゴゴッ!」(守ります!)
「邪魔だ!」
リトは、男の大振りな拳を左手の盾で受けるが、男の拳は重く、リトの巨体が後ろに押された。男は、リトの体勢が整う前に、隙が出来た脇腹へと蹴りを放ち、避け切れないと判断したリトは、体に力を込めてスキルを発動する。
「フゴッフゴゴッ!」(身体強化、鱗強化です!)
「──ちっ!」
男の蹴りは、鱗が硬くなった上にスキルで高まったリトのVITを抜いて、僅かにダメージを与えたが、5000を超えるHPを持つリトにとっては、微々たるものであった。男は、それでも果敢に攻め立てる。
「そこをどけっ!」
「フゴゴッ!」(通さないです!)
「邪魔するな!(くそっ! やりにくい!)」
「フゴゴッ!」(この人強いです!)
「ちっ! ……もう一度だけ忠告する。そこを退け。退かねば切る」
格闘術等のスキルを持っていないリトは防戦一方であったが、尻尾を上手く使って男の動きを阻害しており、男はリトを倒すことも横を抜くこともできず、一旦後ろに下がって腰の剣に手をかけた。そこに、朔が声をかける。
「それまで!」
男とリトは声につられて、朔の方を見る。朔は、リトを撫でながらヒールをかけ、口を開こうとするが、その前にアルドが男に駆け寄っていた。
「とーちゃん! にーちゃんは僕の傷を治してくれたんだよ!」
「なに?! 人族がか!?」
「そうだよ! 昨日のとんじるも、にーちゃんがくれたんだよ!」
「な?! ……すまない。人族の青年よ」
男は目を見開き、口を開けたまま朔を見る。数秒間呼吸を整えて頭を落ち着かせ、全身から放っていた殺気をかき消して頭を下げた。
「お気になさらず。リトの良い稽古にもなりましたし」
「フゴゴッ!」(強かったです!)
「ふっ、お主の従魔は堅過ぎだ。俺の蹴りでもビクともせんとはな」
男は自嘲気味な笑みを浮かべるが、朔は男に真面目な顔で忠告する。
「普通の人なら内臓が潰れて死んでいますから、加減はしてくださいね」
「強者かどうかくらい見たらわかる。──お主が、そのリトより強いのもな」
「……なんにせよ誤解が解けて良かったです。あっちはどうなりましたか?」
図星を指された朔は、いつものようにポーカーフェイス(のつもり)でさらりと流して話を変え、カルドスの方へと目をやった。男は横に並んで、同じ方を向く。
「アルドが無事であれば、あのような奴らどうでもよいわ」
「私も馬鹿に付き合う趣味はないので、猊下に任せましょうかね」
カルドスや暴言を吐いていたバカオらもこちらを見ていたようであり、バカオはカルドスに詰め寄って、鬼は野蛮だというようなことをぎゃあぎゃあと何かをわめいていた。
彼らにとって間が悪いことに、ちょうどそのタイミングで教会騎士たちが到着した。当然、カルドスを取り囲んでいる彼らは、武器を抜いた兵士たちに取り囲まれる。
カルドスは、こちらに向かってウィンクをすると、教会騎士とともに彼らを連れて歩きだした。連れて行かれる中、まだ喚いているバカオの様子を見ていた朔は、気付かれないようにほんの少しの魔力を練る。
(まあ、ちょっと恥をかくくらいはしてもらうかな……穴掘り)
「──猊下、悪いのは鬼共です! ふべぎゃっ!?」
バカオは突然できた小さな穴にはまって派手に転倒し、穴より少し小さい程度の大きさの石に右手の小指をぶつけて、のたうちまわった。彼の醜態を見た鬼人族や、周囲にいた野次馬は、大声で笑い出す。
「っ! がはははは! お主の仕業だな?」
「なんのことでしょう? 石にでも躓いたのではないですかね?」
「くっくっく、そういうことにしておいてやる。おい皆、行くぞ! 酒盛りだ!」
「それでは、私はこれで」
豪快に笑った鬼人族の男は、立ち去ろうとする朔の手をがっしりと掴む。
「お主もだ。新しい友との出会いの宴に、主賓がいなくてどうする。俺は鬼人族のシュテ、お主は?」
「パストゥール王国より男爵を拝命しているサク・フォン・アサクラと申します。友と呼んで頂けるのであれば是非」
シュテは朔の手を掴んだまま名を告げ、朔もまた礼儀正しく名乗った。
「お主、貴族なのか? まあ、友に身分など関係ない。だから、そんなかしこまったしゃべり方はやめろ」
「……ああ。せっかく呼んでくれるなら何か酒の肴を用意するけど、何が食べたい?」
朔は、シュテから言われた通りに口調を崩して尋ねると、アルドがびしっと手を上げて、目をきらきらさせながら答える。
「肉!」
「アルドは肉ね。シュテは?」
「肉だ」
「フゴゴッ!」(お肉です!)
「あいよ。じゃあBBQでもしようか」
朔が料理の準備を始めたころ、ダンジョン内部の大部屋では──
「嫌あああああ!」
「ウオオオオオ……」
ナタリアが涙目でレイピアを振りまわし、ゴーストの群れを倒していた。なお、ミラは氷の壁で大部屋を二つに分け、近づいてくるゴーストには浄化を放っている。また、ヒトミは、体の動きを確かめるように刀を振るっていた。
「ハニーの刀のおかげで楽勝だね♪」
「鬼畜」
「獅子はわが子を谷に突き落とすのである!」
「不憫」
ミラとヒトミは、ゴーストの叫びを全く気にしておらず、氷の壁の向こう側で戦っているナタリアをよそに話しをする余裕さえあった。
15分ほど経ち、ミラが氷の壁を解除すると、体育座りのナタリアがいた。
「ナタリーお疲れ♪」
「ジン様、ひどいです……」
ナタリアは体育座りのまま、ヒトミをジト目で見上げていた。
「ナタリー、ボクはもうジンじゃないから。ヒトミって呼んで欲しいな」
「ジン様も私をナタリーって呼んでるじゃないですか」
ナタリアは頬を膨らませて、ぶっきらぼうに答えた。ヒトミとナタリアの仲の良さそうな態度を見て、不思議に思ったミラが無表情に尋ねる。
「2人は知り合い?」
「うん。同じパーティじゃなかったけど、ボクが作ったクランに所属していたからね。リアはその時ナタリーって呼ばれてたんだよ。ふらふらしてたリアを拾ったのはボクの友達なんだ♪」
「拾ったって──」
ナタリアは口を少し尖らせて文句を言おうとするが、その前にヒトミが楽しそうに話しだす。
「リアがクランに加入したころなんて、びくびくしてるかと思ったら、目をきらきらさせてたり、猫みたいに気分の上下が激しかったんだよ♪」
「想像できない」
「あはっ、そうかもね♪ でも、最近はまた違う意味で気分が上下してるみたいだけど?」
「ん。サクのことになるとそうかも」
「もう! ミラもジ、ヒトミ様もいい加減にしてください!」
耐えきれなくなったナタリアは耳を赤くして叫び、無理やり話を終わらせた。
「リア、様はいらないよ♪ リアもミラちゃんもヒトミって呼んで欲しいな。それと……ボクを仲間に入れてほしい」
ヒトミは、左手につけた名前が彫られていない婚約指輪を、ナタリアとミラに見せながら二人の目を見てまっすぐに許しを請うた。
「ふぅ、先程の部屋での話を聞き、さらにそれを持っているヒトミさ、ヒトミを受け入れない訳ありません。節操無く増えるのは断固拒否しますけど」
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