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第四章:諸国漫遊Ⅱ
任務達成
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◆
「「「出口だっ!」」」
薄暗い洞窟の中に差し込む明るい太陽の光に、レーヴの三人は駆けだした。朔たちはやれやれといった表情で彼らを追いかける。
しかし、ダンジョンの外に出た朔たちを、何千人もの人々の歓声と怒声が襲った。
びりびりと振動する空気に戸惑う朔たちが出口から動かないでいると、数名の者たちが朔らの元に駆け寄ってくる。
「「「「おかえりなさい!」」」」
声をかけてきたのは、朔たちを待っていた騎士のロジャー、魔術師のエマ、執事候補のハロルド、枢機卿の娘であり神官のブリジットである。また、ハロルドの後ろでは、アークホースのイアンとトウカが尻尾をぶんぶんと振りつつ、嬉しそうにいなないた。
彼らの姿を目にした朔も嬉しくなり、自然と笑顔になる。
「ただいま戻りました。皆は、変わりなかった?」
「ロジャー様とエマ様と一緒にダンジョンの浅層で特訓をしていましたわ!」
「騎士としてブリジット嬢をお守りいたしました!」
元気良く答えたブリジットに、ロジャーは「はっ」と敬礼してから続いた。朔がエマの方へと視線を向けると、幾分やつれたような彼女の姿が映る。
(ああ、二人に連れまわされたのか……エマさん、ごめん。後で何かプレゼントするから、そんな暗く濁った眼で見ないでくれるかな)
「皆さんも無事でよかったです。それで、この騒ぎはいったい?」
「今一番熱い賭けの結果が出たからなっ!」
朔の言葉に答えたのは、7階層で朔たちに物資を渡した冒険者パーティ『鉄槌』のコンラッド。ルイを帰還の先触れとして報告に向かわせていたため、情報を聞きつけた彼は、ダンジョンの入口付近で朔たちを待っていたのだった。
朔が振り向くと、彼は朔の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でながら言葉を続ける。
「坊主! やっぱり無事に帰って来たな!」
(賭けって街全体でやってんのかよ! その顔だと、コンラッドさんも勝ったみたいだね!)
「コンラッドさん、ありがとうございます。ただいま戻りました。これ、お土産です」
朔は収納袋から黒い革のようななにかをコンラッドに手渡した。コンラッドはそれを受け取ったものの、初めて見る素材に首を傾げる。
「ん? 何だこれ? 見たことない素材だな」
「翼亜竜の飛膜です。あとたくさんドロップしたこの牙もどうぞ」
「はあ!? 翼亜竜って……坊主たちが倒したのか!? ってか、こんなもん貰えねえよ! もう腕輪をもらっただろうが!」
「あの腕輪はレーヴの護衛依頼の分ですよ。これはコンラッドさんが一番初めに声をかけてきてくれて、物資を分けてくれたことへのお礼です。本当にありがとうございました。では、報告があるのでこれで失礼しますね」
コンラッドは飛膜の上に白い牙を置いた朔に叫ぶように告げたのだが、朔はなんでもない様子で説明し、恭しく頭を下げてからその場を辞した。
「あ……ああ……」
またしても、呆然として棒立ちになるコンラッドであった。
その後、朔たちはダンジョン管理局で局長に報告をおこなった。報告のほとんどはナタリアとアル等が代理で行い、朔は時々確認を求められて頷くだけだった。
最後に、引きつった笑顔の局長と握手をして報告は終了し、朔は目標以上の報酬を勝ち取れて満足そうな笑みを浮かべるナタリアと、苦笑いを浮かべているアルとともにダンジョン管理局を出る。
しかし、待たせていた皆と合流し、解散しようとしたところで、レーヴのヘンリーが朔に声をかける。
「アサクラ男爵」
「なんでしょう?」
「俺たちをアサクラ男爵のクランに参加させていただきたい!」
ヘンリーに続き、共に脱出したレーヴの二人も頭を下げた。
(はあ……やっぱり来たか。ルイさんからの報告でもあまり良い印象はないんだよな。薬草の採取も雑だったし)
「申し訳ありませんが、お断りさせていただきます」
「え……、なぜ!? 俺たちならば、ラッキーフラワーよりも役に立つ!」
これまでの朔の行動から、断らないだろうと高を括っていたヘンリーは朔に詰め寄ろうとしたが、リトに加え、アルとルイがすっと朔の前に出て彼を止める。
朔は三人に礼を告げてから、レーヴの前に立つ。
「そういうところもですね。カインたちと行動を共にしているのは役に立つかどうかだけではありませんし、そもそもカインたちはこの任務にとても大きく貢献してくれています」
「俺たちが彼らの貢献に劣るとは思えん! 彼らは一度ボンビックスにやられてから、良い所がなかった。あの程度の失敗で気落ちする者がこの先どれだけ役に立つと──」
「──私の仲間を貶めるのは止めて頂きたい」
朔は、口調が荒くなるヘンリーの言葉を、怒気を込めて遮った。圧倒的な強者である朔からの圧力にヘンリーは怯んでしまい、後ずさる。朔は怒気を霧散させ、静かな口調で彼に問う。
「ヘンリーさん、私たちの任務が何か分かりますか?」
「……任務? それは……転移先から無事帰還することでは?」
「その通りです。そして、ラッキーフラワーを助けるのは私にとって当たり前のことであり、この場合の任務とはあなた方を無事に地上へ連れ帰ることです」
仲間とは認めていないということを暗に示した朔の言葉に、ヘンリーは苦虫を噛み潰したような顔になりながらも、なんとか感謝の言葉を口にする。
「それに関しては感謝してもしきれません」
「あの失敗後、カインたちがどういった行動をしていたか思い出して下さい」
ヘンリーは朔の言葉の意図が掴めないでいたが、ボンビックス戦後のカインたちの様子を思い出しながら、その行動をぶつぶつと話し始める。
「それは……気落ちから全力を出せずに魔物を倒すのが遅くなり、いたずらに時間をかけた。我らが助けに入った後は、我らの周りをちょろちょろとするだけで特に……」
「それだけですか?」
「それに、魔物を倒した後も、喜びを分かち合わずに自分たちだけで固まっていました。あの態度も良くは感じない」
レーヴの三人には、ラッキーフラワーの消極的に見えた行動の意図など全く見えていなかった。一方の朔は、黙って話を聞いているカインたちをちらりと横目で見てから口を開く。
「なるほど。一つずつ説明しましょうか。まず、カインたちは全力を出せないのではなく、出していなかっただけです。また、戦闘後すぐに話しあっていたのは、その戦闘の反省点を共有し、改善を図るためです」
「……なんでそれを!? っと、すみません」
カインは話していなかった内容が朔に伝わっていたことで、思わず反応してしまった。朔は優しく微笑み、小声でカインに耳打ちする。
「カイン、うちには地獄耳のリアがいるから、内緒話をするならもっと離れないとね」
「サクさん、『地獄耳』ではなく、『耳が良い』だけでいいでしょう」
ナタリアは朔の小声もしっかりと聞きとっており、朔に釘をさした。朔は、んんっとわざとらしい咳払いをしてレーヴの三人に向き直る。
「カインたちは不測の事態に対しての警戒を強めたんですよ。全力を出さずに戦力を温存したのもそのためであり、あなたがたがやられてしまわないようにサポートした。私たちとの距離が離れすぎないように誘導したりもしていましたね。それに皆さんは見張りをしていませんからご存じないのも無理はありませんが、夜間にアルさんたちやシンが見張りをしてくれている間も誰か一人は起きていました」
「……」
「失敗を糧に成長できることは彼らの長所の一つです。今の彼らであれば、私はスタット~王都間の護衛依頼を任せられる。しかし、貴方がたとは一カ月以上をともに過ごしましたが、そこまでの信頼関係を築けなかった。これが、クランに受け入れない主な理由です」
護衛依頼うんぬんの話はレーヴには何のことか伝わらない。これは、スタットから王都への旅の途中で、朔がカインたちに言った『カインさんたちが他人の命を預かるのはまだ早い』という言葉を訂正するものであった。
「サクさん……」
「ちっ、いつでもやってやるよ」
「おいらもっす!」
「私はサク様たちと一緒がいいにゃ!」
「バス、それだと意味がないでしょう」
カインが感激したように朔の名を口にすると、キザンがぼりぼりと頭を掻きつつぶっきらぼうに告げ、ツェンは顔を上げて二人に続いた。また、バステトはなんのことか分かっておらずに両手を掲げており、タンザが冷静に、しかし若干喜色ばんだ声でバステトを窘めた。
「カイン、キザン、ツェン、バステト、タンザ、任務達成お疲れ様。今日、明日は宿に戻ってゆっくり休もう。それでは、皆さん、私たちはこれで失礼いたします」
朔はカインたちのいつも通りの様子ににっこりと笑い、一人ひとりに声をかける。そして、レーヴに一礼してから、宿に向かって歩き始めた。
※後書き※
皆様、お待たせしてしまい申し訳ありません。
魔女の一撃(ぎっくり腰)にはお気をつけください。動かさないといけないと聞き、ストレッチをしていたら悪化しましたので……。
さてさて、第四章はこれで終わり、閑話(レオナルドの話)とステータスを挟んでから第五章が始まります。
また、本作の2巻が発売されました。お手にとっていただけますと幸いです。
まるぽろ
「「「出口だっ!」」」
薄暗い洞窟の中に差し込む明るい太陽の光に、レーヴの三人は駆けだした。朔たちはやれやれといった表情で彼らを追いかける。
しかし、ダンジョンの外に出た朔たちを、何千人もの人々の歓声と怒声が襲った。
びりびりと振動する空気に戸惑う朔たちが出口から動かないでいると、数名の者たちが朔らの元に駆け寄ってくる。
「「「「おかえりなさい!」」」」
声をかけてきたのは、朔たちを待っていた騎士のロジャー、魔術師のエマ、執事候補のハロルド、枢機卿の娘であり神官のブリジットである。また、ハロルドの後ろでは、アークホースのイアンとトウカが尻尾をぶんぶんと振りつつ、嬉しそうにいなないた。
彼らの姿を目にした朔も嬉しくなり、自然と笑顔になる。
「ただいま戻りました。皆は、変わりなかった?」
「ロジャー様とエマ様と一緒にダンジョンの浅層で特訓をしていましたわ!」
「騎士としてブリジット嬢をお守りいたしました!」
元気良く答えたブリジットに、ロジャーは「はっ」と敬礼してから続いた。朔がエマの方へと視線を向けると、幾分やつれたような彼女の姿が映る。
(ああ、二人に連れまわされたのか……エマさん、ごめん。後で何かプレゼントするから、そんな暗く濁った眼で見ないでくれるかな)
「皆さんも無事でよかったです。それで、この騒ぎはいったい?」
「今一番熱い賭けの結果が出たからなっ!」
朔の言葉に答えたのは、7階層で朔たちに物資を渡した冒険者パーティ『鉄槌』のコンラッド。ルイを帰還の先触れとして報告に向かわせていたため、情報を聞きつけた彼は、ダンジョンの入口付近で朔たちを待っていたのだった。
朔が振り向くと、彼は朔の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でながら言葉を続ける。
「坊主! やっぱり無事に帰って来たな!」
(賭けって街全体でやってんのかよ! その顔だと、コンラッドさんも勝ったみたいだね!)
「コンラッドさん、ありがとうございます。ただいま戻りました。これ、お土産です」
朔は収納袋から黒い革のようななにかをコンラッドに手渡した。コンラッドはそれを受け取ったものの、初めて見る素材に首を傾げる。
「ん? 何だこれ? 見たことない素材だな」
「翼亜竜の飛膜です。あとたくさんドロップしたこの牙もどうぞ」
「はあ!? 翼亜竜って……坊主たちが倒したのか!? ってか、こんなもん貰えねえよ! もう腕輪をもらっただろうが!」
「あの腕輪はレーヴの護衛依頼の分ですよ。これはコンラッドさんが一番初めに声をかけてきてくれて、物資を分けてくれたことへのお礼です。本当にありがとうございました。では、報告があるのでこれで失礼しますね」
コンラッドは飛膜の上に白い牙を置いた朔に叫ぶように告げたのだが、朔はなんでもない様子で説明し、恭しく頭を下げてからその場を辞した。
「あ……ああ……」
またしても、呆然として棒立ちになるコンラッドであった。
その後、朔たちはダンジョン管理局で局長に報告をおこなった。報告のほとんどはナタリアとアル等が代理で行い、朔は時々確認を求められて頷くだけだった。
最後に、引きつった笑顔の局長と握手をして報告は終了し、朔は目標以上の報酬を勝ち取れて満足そうな笑みを浮かべるナタリアと、苦笑いを浮かべているアルとともにダンジョン管理局を出る。
しかし、待たせていた皆と合流し、解散しようとしたところで、レーヴのヘンリーが朔に声をかける。
「アサクラ男爵」
「なんでしょう?」
「俺たちをアサクラ男爵のクランに参加させていただきたい!」
ヘンリーに続き、共に脱出したレーヴの二人も頭を下げた。
(はあ……やっぱり来たか。ルイさんからの報告でもあまり良い印象はないんだよな。薬草の採取も雑だったし)
「申し訳ありませんが、お断りさせていただきます」
「え……、なぜ!? 俺たちならば、ラッキーフラワーよりも役に立つ!」
これまでの朔の行動から、断らないだろうと高を括っていたヘンリーは朔に詰め寄ろうとしたが、リトに加え、アルとルイがすっと朔の前に出て彼を止める。
朔は三人に礼を告げてから、レーヴの前に立つ。
「そういうところもですね。カインたちと行動を共にしているのは役に立つかどうかだけではありませんし、そもそもカインたちはこの任務にとても大きく貢献してくれています」
「俺たちが彼らの貢献に劣るとは思えん! 彼らは一度ボンビックスにやられてから、良い所がなかった。あの程度の失敗で気落ちする者がこの先どれだけ役に立つと──」
「──私の仲間を貶めるのは止めて頂きたい」
朔は、口調が荒くなるヘンリーの言葉を、怒気を込めて遮った。圧倒的な強者である朔からの圧力にヘンリーは怯んでしまい、後ずさる。朔は怒気を霧散させ、静かな口調で彼に問う。
「ヘンリーさん、私たちの任務が何か分かりますか?」
「……任務? それは……転移先から無事帰還することでは?」
「その通りです。そして、ラッキーフラワーを助けるのは私にとって当たり前のことであり、この場合の任務とはあなた方を無事に地上へ連れ帰ることです」
仲間とは認めていないということを暗に示した朔の言葉に、ヘンリーは苦虫を噛み潰したような顔になりながらも、なんとか感謝の言葉を口にする。
「それに関しては感謝してもしきれません」
「あの失敗後、カインたちがどういった行動をしていたか思い出して下さい」
ヘンリーは朔の言葉の意図が掴めないでいたが、ボンビックス戦後のカインたちの様子を思い出しながら、その行動をぶつぶつと話し始める。
「それは……気落ちから全力を出せずに魔物を倒すのが遅くなり、いたずらに時間をかけた。我らが助けに入った後は、我らの周りをちょろちょろとするだけで特に……」
「それだけですか?」
「それに、魔物を倒した後も、喜びを分かち合わずに自分たちだけで固まっていました。あの態度も良くは感じない」
レーヴの三人には、ラッキーフラワーの消極的に見えた行動の意図など全く見えていなかった。一方の朔は、黙って話を聞いているカインたちをちらりと横目で見てから口を開く。
「なるほど。一つずつ説明しましょうか。まず、カインたちは全力を出せないのではなく、出していなかっただけです。また、戦闘後すぐに話しあっていたのは、その戦闘の反省点を共有し、改善を図るためです」
「……なんでそれを!? っと、すみません」
カインは話していなかった内容が朔に伝わっていたことで、思わず反応してしまった。朔は優しく微笑み、小声でカインに耳打ちする。
「カイン、うちには地獄耳のリアがいるから、内緒話をするならもっと離れないとね」
「サクさん、『地獄耳』ではなく、『耳が良い』だけでいいでしょう」
ナタリアは朔の小声もしっかりと聞きとっており、朔に釘をさした。朔は、んんっとわざとらしい咳払いをしてレーヴの三人に向き直る。
「カインたちは不測の事態に対しての警戒を強めたんですよ。全力を出さずに戦力を温存したのもそのためであり、あなたがたがやられてしまわないようにサポートした。私たちとの距離が離れすぎないように誘導したりもしていましたね。それに皆さんは見張りをしていませんからご存じないのも無理はありませんが、夜間にアルさんたちやシンが見張りをしてくれている間も誰か一人は起きていました」
「……」
「失敗を糧に成長できることは彼らの長所の一つです。今の彼らであれば、私はスタット~王都間の護衛依頼を任せられる。しかし、貴方がたとは一カ月以上をともに過ごしましたが、そこまでの信頼関係を築けなかった。これが、クランに受け入れない主な理由です」
護衛依頼うんぬんの話はレーヴには何のことか伝わらない。これは、スタットから王都への旅の途中で、朔がカインたちに言った『カインさんたちが他人の命を預かるのはまだ早い』という言葉を訂正するものであった。
「サクさん……」
「ちっ、いつでもやってやるよ」
「おいらもっす!」
「私はサク様たちと一緒がいいにゃ!」
「バス、それだと意味がないでしょう」
カインが感激したように朔の名を口にすると、キザンがぼりぼりと頭を掻きつつぶっきらぼうに告げ、ツェンは顔を上げて二人に続いた。また、バステトはなんのことか分かっておらずに両手を掲げており、タンザが冷静に、しかし若干喜色ばんだ声でバステトを窘めた。
「カイン、キザン、ツェン、バステト、タンザ、任務達成お疲れ様。今日、明日は宿に戻ってゆっくり休もう。それでは、皆さん、私たちはこれで失礼いたします」
朔はカインたちのいつも通りの様子ににっこりと笑い、一人ひとりに声をかける。そして、レーヴに一礼してから、宿に向かって歩き始めた。
※後書き※
皆様、お待たせしてしまい申し訳ありません。
魔女の一撃(ぎっくり腰)にはお気をつけください。動かさないといけないと聞き、ストレッチをしていたら悪化しましたので……。
さてさて、第四章はこれで終わり、閑話(レオナルドの話)とステータスを挟んでから第五章が始まります。
また、本作の2巻が発売されました。お手にとっていただけますと幸いです。
まるぽろ
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