恋も愛も知りはしないっ!!

結月彩夜

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突然の事です!

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唐突だが、私は問いたい。
どこの世界についこの間引き取ったばかりの庶子にこんなに短期間で婚約者を用意する貴族がいるのだろうか?
…………ここにいるけどさ!?
しかもさ!?伯爵令息だよ!?言い方は悪いけどその辺の貧乏貴族とかじゃなくて、至極全うな歴史ある貴族家。
普通に考えてほしい。
あたしみたいないきなりわいて出た庶子の婚約者になんてあり得なくないかな!?

にっこり笑って挨拶をし直してくれた伯爵令息サマ。うん。やさしいね?!だからね、あたしはとっても不安なんだ。
…………このヒトにはいったい全体どーいうがあるのかなって。
疑いすぎ?だってさ、よく考えて?欠陥が何もない真実全うな貴族だったらなら、家の事情としてとっくの昔に婚約者がいるはずじゃないか。
だってのに婚約者がいないならそれは何かしらの欠陥があるってことだろう?
それをお父サマはあたしに押しつけたんだろう?じゃなかったらホントウに説明がつかないじゃないか。
目の前のご子息サマのような金髪碧眼の王子さまみたいなオトコにあたしは似合わないんだから。
……つーか、あたしにいわせりゃあ美形なんぞ遠くから眺めるもので好き好んで近くにいるもんじゃあないんだよ!

ニコニコ笑顔で取り繕ってるけど、実際は脳内大混乱!
いろいろあったから作り笑顔は得意だけども!だからって進んでやりたいわけじゃないんだよね!
「では改めまして。ディーン伯爵家次男、クリストファーと申します。このたびレーア様の婚約者になりました。これからどうぞよろしくお願いしますね?」
クリストファー様には悪いんだけどね!しょーじきにいうとよろしくはしたくないかなって!
でもねー?でもねー?!いえるわけないよねー?!
だからさ、コレの答えって「はい」か「イエス」しかないよねー?!ひどくね!?
いや、お貴族様的には何もおかしくなくて当たり前のことなのかな?
……だったらあたしがしなきゃいけないことなんだ。
笑顔、笑顔。
「クラウト子爵家三女、レーアと申しますわ。こちらこそよろしくお願いたしますわ」
あたしはにっこりと意識して笑ってそういったのだった。



ーーー
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