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捨てられ令嬢、騎士団に入る
アティ、初めての錬金をする
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「それじゃあ、魔力逆流遮断のブレスレット、つまりブレイカーブレスレットを作ろう」
「はい!」
バートの言葉に、アティは元気よく返事した。
「僕の場合は竈(かまど)で作るけれど、君なら鍋で作ることができると思う。魔力の性質が違うからね」
「魔力の性質、ですか?」
「僕の魔力は獰猛なんだ。そのせいで、合成するときに素材が逃げるんだよ。だから恥ずかしい話だけれど、僕は細かい錬金は苦手なんだ。
でも、君の場合は違う。君の魔力は調和させるものだから、素材は喜んで1つになる。効率や手軽さが僕とは段違いで良いんだ。本当に尊敬するよ」
とても生き生きして話すバートは、その美貌も相まってとても輝いて見えた。やはり彼は錬金術の第一人者なのだと、アティは感動した。
そして、そんな彼から素材の合成という大役を担わせてもらうことを感謝した。
「この部屋には片手鍋がないから、この大鍋を使ってくれるかい? ああ、君の適正道具をいつか見つけないといけないね。楽しみがいっぱいだ!」
「はい、私も楽しみです!」
そして、楽しげに笑っているアティは大鍋の前に立った。彼女の心臓は高鳴り、瞳はキラキラと輝いている。バートは錬金術の友として、そんなアティを好ましく思った。
「素材は僕が作っていたアイテムを使おう。それを君が1つにまとめるんだ。共同作業なんて初めてだよ、興奮するね!」
バートは大鍋の横にある机に、4つのアイテムを置いた。
大元になるブレスレット、発動の要を担う魔力測定器、遮断する際に発動する守りの護符、合成を手伝う中和剤、アティは知らないがそれらはどれも上等なものだった。
「さあ、これらを鍋に入れてくれ。ここから先は君に頼んだよ」
「はい!」
アティは言われた通りに、アイテムを入れた。そして鍋に手をかざし、魔力を込める。
イメージするものは、ディーンを守るブレスレットだ。しかし、アティが魔力を込める内に、先程までの喜びは姿を隠し、できないかもしれないと不安が心に影を落とし始めた。
「……大丈夫。君ならできるさ」
バートはアティの体が緊張で固くなったことに気づくと、彼女がかざしている手に自分の大きな手を重ねた。
「深呼吸して、成功する姿を想像するんだ」
バートは低く心地良い声で、アティに囁(ささや)く。
アティは催眠術にかかったように目を閉じて、大きく深呼吸した。そして、ディーンが無事に精霊を助け出す様子を想像する。
「そう、良い感じだ。あと、もう少しでできるよ。君の魔力で1つになるところを思い浮かべて……」
次に、4つのアイテムが1つのブレスレットなるところを思い浮かべる。
そのとき、大鍋の中が金色の光を上げた。
「成功だ! やっぱり君はすごいよ、アティ!」
アティが目を開けると、子供のように笑うバートで視界がいっぱいになった。
歓喜に微笑んでいるバートに抱き締められ、美麗な顔があまりにも近くにあったアティは手をワタワタと動かす。恥ずかしかったため離れてほしかったが、バートの言葉に彼女はもがくことをやめた。
「これから君といられると考えるだけで、僕はとても嬉しいんだ。
騎士団のみんなは、変人と呼ばれる僕と友人でいてくれるけど、錬金術について話すことのできる友人はいなかった。誰かと共に高みを目指すことの楽しさを、君は僕に教えてくれたんだよ。
さあ、これからも一緒に高みを目指そう!」
「バートさん……はい、一緒に頑張りましょう!」
喜びが伝染したアティも、バートを抱き締め、幸せそうに笑う。
2人は満ち足りた空気に包まれた。
「はい!」
バートの言葉に、アティは元気よく返事した。
「僕の場合は竈(かまど)で作るけれど、君なら鍋で作ることができると思う。魔力の性質が違うからね」
「魔力の性質、ですか?」
「僕の魔力は獰猛なんだ。そのせいで、合成するときに素材が逃げるんだよ。だから恥ずかしい話だけれど、僕は細かい錬金は苦手なんだ。
でも、君の場合は違う。君の魔力は調和させるものだから、素材は喜んで1つになる。効率や手軽さが僕とは段違いで良いんだ。本当に尊敬するよ」
とても生き生きして話すバートは、その美貌も相まってとても輝いて見えた。やはり彼は錬金術の第一人者なのだと、アティは感動した。
そして、そんな彼から素材の合成という大役を担わせてもらうことを感謝した。
「この部屋には片手鍋がないから、この大鍋を使ってくれるかい? ああ、君の適正道具をいつか見つけないといけないね。楽しみがいっぱいだ!」
「はい、私も楽しみです!」
そして、楽しげに笑っているアティは大鍋の前に立った。彼女の心臓は高鳴り、瞳はキラキラと輝いている。バートは錬金術の友として、そんなアティを好ましく思った。
「素材は僕が作っていたアイテムを使おう。それを君が1つにまとめるんだ。共同作業なんて初めてだよ、興奮するね!」
バートは大鍋の横にある机に、4つのアイテムを置いた。
大元になるブレスレット、発動の要を担う魔力測定器、遮断する際に発動する守りの護符、合成を手伝う中和剤、アティは知らないがそれらはどれも上等なものだった。
「さあ、これらを鍋に入れてくれ。ここから先は君に頼んだよ」
「はい!」
アティは言われた通りに、アイテムを入れた。そして鍋に手をかざし、魔力を込める。
イメージするものは、ディーンを守るブレスレットだ。しかし、アティが魔力を込める内に、先程までの喜びは姿を隠し、できないかもしれないと不安が心に影を落とし始めた。
「……大丈夫。君ならできるさ」
バートはアティの体が緊張で固くなったことに気づくと、彼女がかざしている手に自分の大きな手を重ねた。
「深呼吸して、成功する姿を想像するんだ」
バートは低く心地良い声で、アティに囁(ささや)く。
アティは催眠術にかかったように目を閉じて、大きく深呼吸した。そして、ディーンが無事に精霊を助け出す様子を想像する。
「そう、良い感じだ。あと、もう少しでできるよ。君の魔力で1つになるところを思い浮かべて……」
次に、4つのアイテムが1つのブレスレットなるところを思い浮かべる。
そのとき、大鍋の中が金色の光を上げた。
「成功だ! やっぱり君はすごいよ、アティ!」
アティが目を開けると、子供のように笑うバートで視界がいっぱいになった。
歓喜に微笑んでいるバートに抱き締められ、美麗な顔があまりにも近くにあったアティは手をワタワタと動かす。恥ずかしかったため離れてほしかったが、バートの言葉に彼女はもがくことをやめた。
「これから君といられると考えるだけで、僕はとても嬉しいんだ。
騎士団のみんなは、変人と呼ばれる僕と友人でいてくれるけど、錬金術について話すことのできる友人はいなかった。誰かと共に高みを目指すことの楽しさを、君は僕に教えてくれたんだよ。
さあ、これからも一緒に高みを目指そう!」
「バートさん……はい、一緒に頑張りましょう!」
喜びが伝染したアティも、バートを抱き締め、幸せそうに笑う。
2人は満ち足りた空気に包まれた。
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