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第4章 後宮潜入編
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そのあと晏寿は細々としたことを教わり、今日は終わりとなった。
今日までは三人の共同の部屋で休めることになっているので、晏寿はそこへと帰った。
中には秀英と景雲が既に今日の仕事を終えて帰ってきていた。
「お帰り。どうだったか、新しい仕事は」
「明日に顔合わせなの。だから今日は説明とその他もろもろ。二人は?」
「俺らも今日は説明だけ。明日から本格的にやる」
「あ、そうだ。私、明日からこの部屋に帰ってこないから」
「何故だ」
部屋に戻ってからずっと景雲と話していたのに、最後の晏寿の発言に秀英が過敏に反応する。
それに二人は少し驚いたが、理由がわからなかったのでとりあえず質問に答える。
「教育相手の近くで寝泊まりすることになったの」
「相手の家に泊まるということか」
「まぁ、そうね」
正しくは後宮だから相手の家ではないが、そのことは話せないので曖昧にぼかす。すると秀英の表情が険しくなっていく。
「それは男か」
「え、ええ」
肯定すると更に秀英の表情は険しくなっていった。
晏寿は自分では手に負えないと思って、景雲に助けを求めて見やる。
しかし、景雲は笑いを堪えるのに必死だった。
その景雲の行動でもっと晏寿の頭は混乱していく。
「…もう!なんなのよ、二人とも!」
そしてとうとう晏寿の我慢が爆発した。
「いやー、すまんな晏寿。面白い反応を秀英が示すもんだから、ついな」
「ついな、じゃないわよ」
景雲の笑いはおさまったが、晏寿の腹の虫はなかなかおさまらなかった。
更に言えば、秀英も未だに気持ちの整理がついていなかった。
「…風にあたってくる」
そう言って秀英は部屋を出た。
秀英はそのまま廊下を歩き、庭まで行く。
庭師が整えた木や花が整然と並んでいる。
それらに目をやって秀英はため息をついた。
紅露に吹き込まれてからというもの、晏寿への接し方がわからない。
今までどうやって話していたかも思い出せない。
なのに晏寿が他の男といるというだけで、胸がムカムカする。
自分では理解のできない感情を持て余しているのだった。
その頃、秀英の出ていった部屋では晏寿が不安げに扉を眺めていた。
「秀英、大丈夫かな…?」
「大丈夫だろ。新しい仕事で少し神経質になってるんじゃないか。あとは…」
「あとは?」
じっと景雲を見つめる。すると、景雲は晏寿へ向かって指をさした。
「晏寿、お前だ」
「は?私が何かしたの?」
「晏寿が何かしたわけじゃないさ。ただ、秀英の中で晏寿が女になっただけだ」
「なにそれ。最初の頃私のこと女扱いして揉めたんだから、秀英の中じゃ私は女だったじゃない」
「…お前ら五分五分だな」
景雲は自分の発言で晏寿が何か気付けばと思った。
だが晏寿の本当にわからないという表情を見て、景雲は諦めたのだった。
今日までは三人の共同の部屋で休めることになっているので、晏寿はそこへと帰った。
中には秀英と景雲が既に今日の仕事を終えて帰ってきていた。
「お帰り。どうだったか、新しい仕事は」
「明日に顔合わせなの。だから今日は説明とその他もろもろ。二人は?」
「俺らも今日は説明だけ。明日から本格的にやる」
「あ、そうだ。私、明日からこの部屋に帰ってこないから」
「何故だ」
部屋に戻ってからずっと景雲と話していたのに、最後の晏寿の発言に秀英が過敏に反応する。
それに二人は少し驚いたが、理由がわからなかったのでとりあえず質問に答える。
「教育相手の近くで寝泊まりすることになったの」
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「まぁ、そうね」
正しくは後宮だから相手の家ではないが、そのことは話せないので曖昧にぼかす。すると秀英の表情が険しくなっていく。
「それは男か」
「え、ええ」
肯定すると更に秀英の表情は険しくなっていった。
晏寿は自分では手に負えないと思って、景雲に助けを求めて見やる。
しかし、景雲は笑いを堪えるのに必死だった。
その景雲の行動でもっと晏寿の頭は混乱していく。
「…もう!なんなのよ、二人とも!」
そしてとうとう晏寿の我慢が爆発した。
「いやー、すまんな晏寿。面白い反応を秀英が示すもんだから、ついな」
「ついな、じゃないわよ」
景雲の笑いはおさまったが、晏寿の腹の虫はなかなかおさまらなかった。
更に言えば、秀英も未だに気持ちの整理がついていなかった。
「…風にあたってくる」
そう言って秀英は部屋を出た。
秀英はそのまま廊下を歩き、庭まで行く。
庭師が整えた木や花が整然と並んでいる。
それらに目をやって秀英はため息をついた。
紅露に吹き込まれてからというもの、晏寿への接し方がわからない。
今までどうやって話していたかも思い出せない。
なのに晏寿が他の男といるというだけで、胸がムカムカする。
自分では理解のできない感情を持て余しているのだった。
その頃、秀英の出ていった部屋では晏寿が不安げに扉を眺めていた。
「秀英、大丈夫かな…?」
「大丈夫だろ。新しい仕事で少し神経質になってるんじゃないか。あとは…」
「あとは?」
じっと景雲を見つめる。すると、景雲は晏寿へ向かって指をさした。
「晏寿、お前だ」
「は?私が何かしたの?」
「晏寿が何かしたわけじゃないさ。ただ、秀英の中で晏寿が女になっただけだ」
「なにそれ。最初の頃私のこと女扱いして揉めたんだから、秀英の中じゃ私は女だったじゃない」
「…お前ら五分五分だな」
景雲は自分の発言で晏寿が何か気付けばと思った。
だが晏寿の本当にわからないという表情を見て、景雲は諦めたのだった。
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