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第6章 景雲の姉襲来編
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見かねた景雲がようやく口を開いた。
「姉上、人の家の話を蒸し返すんじゃない!それに俺と晏寿の縁談が破談になったのは、俺達にその意志が無かったからだ。確かに秀英の行動には驚かされたが…俺はまだ身を固める気はないからよかったんだ」
「身を固める気はない?」
その言葉でにこにこしていた杏歌の表情が一気に無表情になり、手に持っていた扇子をぱちんと打ち鳴らした。
「容家跡取りがいつまでも腑抜けたようなことを言っているのです?官吏試験に合格したと聞いたときは少しはまともになったかと思えば、性根は昔と変わらず。しかも私と同じ家にいたくないからと逃げた先は破談になった家で、新しい婚約者候補もいらっしゃる女人のところ。恥ずかしいとは思わないのですか?」
「姉上だって勝手に三行半を出して出戻っているではないか!」
「私はいいのです!あの家が私と合わなかったのだから!」
始まった容家の姉弟喧嘩に、外野は呆気にとられていた。珍しいのが、口の上手い景雲が押されていることである。
これが景雲が家にいたがらない原因か…と晏寿と秀英は思っていた。
ただ一人瑚蘭だけが「賑やかねぇ」と笑っていたのだった。
「お見苦しいところを晒してしまい申し訳ございませんでした」
結局、容姉弟の喧嘩は収まらず、玲峯が帰宅した際に外まで漏れ出ていた声に驚いて、家に入ってきたことにより終息した。
玲峯は事のあらましを晏寿から聞き、状況を把握した次第である。
「いえいえ、賑やかで嬉しかったですわ~」
周りがはらはらしていたにも関わらず、瑚蘭だけがいつもの調子で少しだけ場が和んでいた。
杏歌が謝罪したあと、むすっとしている景雲に言う。
「さて、景雲。これ以上ご迷惑はかけられませんわ。帰りますよ」
「嫌だ。帰らない」
「このままでは伯様にもご迷惑をかけてしまいます。いい加減になさい」
なおも我儘を言う景雲に、姉らしい言葉をかける杏歌。
すると、瑚蘭が手をぽんと叩いた。
「では、こうしましょう。昨日は景雲君がお泊りだったから、今日は杏歌さんがうちでお泊りということで」
「ですが、連日ご厄介になるわけには…」
「いいのよ~楽しいし。ね、玲峯、晏寿?」
「私は構わないけど…」
有無を言わせない笑顔で瑚蘭は、玲峯と晏寿を威圧する。
玲峯は杏歌が泊まることよりも、昨日自分が不在の時に景雲が宿泊したことのほうが気になるようだ。
「じゃあ決まりね!秀英君と景雲君には悪いけど、また今度泊まりに来てちょうだいね」
「は、はぁ…」
瑚蘭の調子に飲み込まれ、とんとんと話が進んでいった。
男二人が柳家の門のところでぽつりと立っていた。
「せっかく、晏寿と少しでも一緒にいれると思ったのに…」
ぽつりと秀英が呟く。
「巻き込んで悪かったよ…酒でも飲みにに行くか?」
「…ああ」
飲まないとやってられないという感じで、二人は飲み屋に向かったのだった。
「姉上、人の家の話を蒸し返すんじゃない!それに俺と晏寿の縁談が破談になったのは、俺達にその意志が無かったからだ。確かに秀英の行動には驚かされたが…俺はまだ身を固める気はないからよかったんだ」
「身を固める気はない?」
その言葉でにこにこしていた杏歌の表情が一気に無表情になり、手に持っていた扇子をぱちんと打ち鳴らした。
「容家跡取りがいつまでも腑抜けたようなことを言っているのです?官吏試験に合格したと聞いたときは少しはまともになったかと思えば、性根は昔と変わらず。しかも私と同じ家にいたくないからと逃げた先は破談になった家で、新しい婚約者候補もいらっしゃる女人のところ。恥ずかしいとは思わないのですか?」
「姉上だって勝手に三行半を出して出戻っているではないか!」
「私はいいのです!あの家が私と合わなかったのだから!」
始まった容家の姉弟喧嘩に、外野は呆気にとられていた。珍しいのが、口の上手い景雲が押されていることである。
これが景雲が家にいたがらない原因か…と晏寿と秀英は思っていた。
ただ一人瑚蘭だけが「賑やかねぇ」と笑っていたのだった。
「お見苦しいところを晒してしまい申し訳ございませんでした」
結局、容姉弟の喧嘩は収まらず、玲峯が帰宅した際に外まで漏れ出ていた声に驚いて、家に入ってきたことにより終息した。
玲峯は事のあらましを晏寿から聞き、状況を把握した次第である。
「いえいえ、賑やかで嬉しかったですわ~」
周りがはらはらしていたにも関わらず、瑚蘭だけがいつもの調子で少しだけ場が和んでいた。
杏歌が謝罪したあと、むすっとしている景雲に言う。
「さて、景雲。これ以上ご迷惑はかけられませんわ。帰りますよ」
「嫌だ。帰らない」
「このままでは伯様にもご迷惑をかけてしまいます。いい加減になさい」
なおも我儘を言う景雲に、姉らしい言葉をかける杏歌。
すると、瑚蘭が手をぽんと叩いた。
「では、こうしましょう。昨日は景雲君がお泊りだったから、今日は杏歌さんがうちでお泊りということで」
「ですが、連日ご厄介になるわけには…」
「いいのよ~楽しいし。ね、玲峯、晏寿?」
「私は構わないけど…」
有無を言わせない笑顔で瑚蘭は、玲峯と晏寿を威圧する。
玲峯は杏歌が泊まることよりも、昨日自分が不在の時に景雲が宿泊したことのほうが気になるようだ。
「じゃあ決まりね!秀英君と景雲君には悪いけど、また今度泊まりに来てちょうだいね」
「は、はぁ…」
瑚蘭の調子に飲み込まれ、とんとんと話が進んでいった。
男二人が柳家の門のところでぽつりと立っていた。
「せっかく、晏寿と少しでも一緒にいれると思ったのに…」
ぽつりと秀英が呟く。
「巻き込んで悪かったよ…酒でも飲みにに行くか?」
「…ああ」
飲まないとやってられないという感じで、二人は飲み屋に向かったのだった。
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