イカれている私の生活

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リチャードは、居ても立っても居られないといった様子でこちらを伺う。


「……………」

私は、何も答えず、ただリチャードを観察した。


金髪碧眼美形高身長子爵家の長男。


この世界では、あたり物件と言った条件が揃った人物ではあるが…


「申し訳御座いません。現在サロンは閉鎖中でして、またの機会にご利用いただければ、対応も可能かと

思われますので、本日はお引き取り下さい。」

そう言うと、リチャードは、「そんな事を、聞くためにわざわざここまできたわけでわ無い!」

と言葉を荒げ始める。



「ここの奴隷のリオンを、見受けに来たのだ子爵家であるこの私に、リオンは懐いておる。

今すぐ連れて帰るから、リオンの主人の権利を私によこせ!」

上から目線の言いように呆れた私は、警備を呼び「お客様がお帰りです。屋敷まで送ってあげてくっださい。」

と一通の手紙を書いて持たせ、リチャードを連れて行ってもらった。




暴れながら悪態を突き家に帰されたリチャードは、父親に呼び出された。


「お前は、何をした。」

リチャードは分からず、返答ができない

「何の事でしょうか?」


リチャードの父親の手には、先程サツキが書いたとされる手紙が握られていた。


「お前の所為でこれからの人生台無しだ!」

リチャードの父親は、怒り狂いながらリチャードを殴り飛ばした。

床に落ちた手紙を見ると、全取引中止させて頂きます。

良いお子さんをお持ちですね。

今までの支払いは、3日後までにお願いします。


と書かれていた。


「え?」

「私は、マサージ店主の家に行って奴隷を買おうとしただけですよ?」

リチャードは、痛む頬をさすりながら父親に訴えたが、また殴られた。



その後  ボード子爵家は、借金返済に奔走するも返済の目処が立たず没落

リチャードは、恐喝罪で勾留された。




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