癒しが欲しい(仮題名)

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第一章    始まりの地

辺境伯爵家お泊まり

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何故か、夕飯前におめかしされてます。


カーズは、執事のセバスに追い出されてから戻って来なくなりました。


ちなみに、しばらく忘れていました、コリスちゃんが夕方に無事帰ってきました。


随分と痩せた様です。


モチモチモコモコが、パサパサガリガリと言った感じです。


一体何をして来たやら?


戻ったと言うことは、大丈夫と言うことでしょう。


コリスに、ミルクとクッキーを出したらあっという間に食べてしまった。


コリスを撫でながら、夕飯までまったりとと思ったら、メイドさんが部屋に来てお風呂で磨かれ、

可愛いフリルのドレスを着せられました。


夕飯食うのに貴族は、おめかししないと飯も食えんとは、不便ですね。


食堂に案内されると知らないおじさんが2人席に座ってました。


伯爵も私の後ろから入ってきます。


二人が経ち挨拶してます。


私は、メイドさんにつてられて、席に着きます。

何故かセバスが私の後ろで立ってます。

セバスが何も言わないので、私もあえて何もしない事にします。


伯爵の挨拶「今日は急ではあるがゆっくり夕食を楽しんでいってくれ。」

との事で食事会が始まりました。


知らないおじさん2人の説明無しに、一緒にご飯を食べる事になるとは。


はっきり言って、食べたく無くなりました。


おじさんがチラチラこちらを伺うのが鬱陶しい。


こういう時こそ、カーズなのですが、夕食の席に居ません。(奥様も居ません。)


おじさん2人が何やら伯爵に語りかけ、ています。


おじさん1「イヤー、伯爵様の夕飯に招かれるなんて何と素晴らしい日なんだろう。」


おじさん2「そうですな、こんな美味しいご馳走は、なかなか食べることもできませんからね」


伯爵、「そう言ってもらえると、誘った甲斐があるというものだよ」

「だが、君たちは、スイ子爵の依頼を受けて、大変な開拓民をまとめてくれているからこれくらいのもてなし

では、満足しないだろう?」


伯爵何が言いたいのかな?私の依頼?私誰にも依頼出してないよ?


おじさん1「何の何の!これくらいなんて事はありませんよ!」

おじさん2「私たちは何度も、開拓地に、領民を移動した実績が有りますからね」

      「それに今回は、スイ子爵様の予算が破格の値段で移民共々喜んでいる所ですよ。」

      「本当本当、全くです。皆さん子爵を称えて喜んで開拓地に精を出していますよ。」

      「我々も戻ったら、其々開拓の指導をしなくてはなりません、」
 
      「まだまだ、テント生活が続きますからね。」

      「伯爵様の領で、建築が得意な方に協力して頂けると、住民も喜ぶ事でしょう。」


うわー、何も言わないので、居るだけでベラベラと喋るねー。


これって、私が、依頼出して開拓民募集して領地に連れてきて働いてもらう、といった事をこのおじさん2人に

私が、依頼したと言う事で有っているのかな?


開拓民の斡旋は、王様に丸投げだった筈だけど?


この二人、はっきり言って何もして無いよね?破格って幾ら?て言うか、誰?


思わず、伯爵を見ると苦笑いしていた。


後ろで、セバスが、怒ってるね!なんか寒いんですけど?


そんな事知らないとばかり、イヤあれは大変だこれは難しいと伯爵に訴えていた。


はー、いつまで聴かなくてはいけないのかなー?


そんな時、いきなり伯爵が、こっちに話を振ってきた。


伯爵、「ふむ、と言う事だが、スイ子爵このものらが言ってる事は、本当か?」


スイ子爵!と言われておじさん2人が黙り伯爵の視線を追ってこちらをばっと見る。


おじさん2人一瞬顔色悪くしたが、子供と侮ったのだろうニヤニヤし出した。


「さー?何分にも、私その方達を存じ上げておりませんので、その方達が何を仰っているかとんと見当もつきませんわ」


と無難に返しておいた。


おじさん2人は、余裕な様でニヤニヤしまくりです。気持ち悪いから見ないでほしい。


「そうか、知らぬか。………ザンだん男爵次男のゴージュとズブ男爵3男マーゴそちらは、誰の依頼で今回

の調整官に任命されたのかな?」


二人は、意味わからんと言った風で答える。


おじさん1「それは、スイ子爵様ですよね!」と私を見る。


おじさん2「王家より拝命したスイ子爵の未開拓地の開発に我々は、抜擢さて今回派遣された次第です。」


伯爵「ほー?派遣されたのか。派遣した人はどなたかな?」

おじさん1「王城事務次官バロー伯爵様ですが?」

伯爵「スイ子爵の、依頼が破格のと言われたが、如何程の依頼だったのか是非知りたいものだ!」

と私を伯爵が見る。


私、「さー?私は、何もしておりませんので、疑問等は王室へお問合せください。」


私知らないと伯爵に返す。


するとおじさん2人が、ライト金額が書かれた書類を出して見せた。


伯爵、「ほーこれは凄い、この金額であればさぞかし人が集まって大変だった事だろう。

    開拓民は今何名スイ領に行ってるのかな?」


おじさん2人「現在50人位を派遣してますね。」
      
      「人選を徹底しましたので、第一陣は、能力の高いものを送り込んでおります。」


伯爵、「人選できるほど集まったとは凄い事だな。さぞかし、貴公らの腕が良いのであろう。」


おじさん「滅相もございません、全ては、スイ子爵の領地の為に、手をかしたまで!」

おじさん二人が謙遜する。


私、何見せられてるんだろう。三問芝居もいいとこだ、さっさと終わらせてほしい。二人とも私の後ろが

見えないのかなあ?とっても寒いよー😨


ここで伯爵、依頼を出したギルドを聞き出す。

  「して、其方らが、人選する迄に人を集めに使ったギルドは何処ですかな?とても手際がいい是非知り

   たいものだ!」

おじさん二人が「バロー伯爵様の領に有る、バロー冒険者ギルドです。」

       「ギルド長も、伯爵にお褒めいただけるとあれば、さぞ喜びましょうぞ!」

聞き出す事は終わったとばかりに、伯爵は手を叩く。


すると、食堂にカーズ率いる騎士が入ってきて2を捕まえて退場。

あっという間の出来事だった。(何故か、カーズが私の隣に腰掛けた。)


伯爵、「さて、余興も終わった。どうも、中枢に虫が湧いたみたいだな。駆除に丁度いい機会になった。礼を言う。」


?さっきのあぶり出しですか?私必要無いですよね?


勝手に巻き込まれて、勝手に終わるとか、怒ってもいいですかね。


不完全燃焼のセバスを見る。ため息吐きそうな顔をしていた。


そう言えば!と私は、伯爵にさっき見た書類開拓費用が出ていた事すら知らなかったと思い、伯爵に

「開拓に国から費用が出るなんて聞いてませんが?」と言ってみた。


すると伯爵、「まあ待って、もう少し待つと開拓費用は今の倍になるぞ、それ程今回の虫は大きいからな!」

とケラケラ笑った。


私の開拓は、虫取りホイホイに利用された様だ。


私は、にっこり笑顔で、テーブルを凍り付かせ退室した。(お片付けされる方へ、すみません)


ついでに、伯爵の靴と床も氷でくっつけといた。事前にご相談ください!


次の日、何食わぬ顔で伯爵と朝食を一緒に取ったが、伯爵は苦笑い。

雑談して、応接室に行き今回の野菜の代金を貰い、それをセバスに預けて住民の買い物を頼んだ。


今後も収穫したら持ってきていいそうで、安心した。(売り先決まってよかったです)


政務官は、セバスと話し合い、暫くセバスが引き受けてくれるとの事。

村民の中には、事務向きな人がいる様でその人を指導して見ることが決まった。ダメだったら、セバスが

兼任してくれるだろう。


用事も終わりとばかりに、自領へ帰る事にしたら何故か、カーズが一緒に着いてきた。

返却してもいいかと、拍車に聞いたらダメとの事。


子爵になったからには護衛が必要と言われて仕方なく、雇うことになった。要らなければ捨てろと言われたよ。

拾った子ポイポイ捨てられません!


飼い主から、貰うことになった第三皇子雇う子爵って一体?



疑問は、疑問のままわからないのでほっておくことにした。


セバスは、反対したが何とか宥めた。


村に帰ると相変わらず収穫期真っ只中だった。


いつまで続くのかと思わずにいられない。


それから一週間ごとに出荷し、随分とお金が溜まってきた。


此処で、私は、家畜を飼う事を相談して納得してもらった。

魚はあるが、肉がない!肉大事!


出荷のついでに、家畜と世話人を見つけてきてもらう様頼んだ。


結果、住人が増えました。家畜は牛・羊・山羊・鶏・豚の其々子供を買ってきたみたいで可愛かった。


世話人は、農家の次男や3男次女や3女といったいわゆる厄介払い組を、引き抜いてきたとの事。

セバスのお眼鏡に叶うなら、きっと良い人だろう。


増えた家畜は総勢50頭、牛10羊10山羊5豚5鶏20だった。

人に関しては何故か女性と子供が多かった。男性5人、女性7人子供8人

女性には子供がもれなく付いてきていた。


どうも、訳ありの様で未婚での出産だったみたい。細かく聞くと同情しそうだからやめた。



彼ら彼女らに関しては牧場を作ったのでそこで生活してもらうことにした。

問題があると困るので、女性東には鍵をかけれる様にした。


勿論倉庫も作ったよ!

力作です。鼠も虫も入れない様に、結界貼りました。結界万能ですね!


サイロ棟が3棟に藁などを仕舞っておくための小屋5棟物置小屋1食材保管庫5です。

今回の新作食材加工棟を2棟建てました。片方は、食肉専用、もう片方は乳製品用。

早くお乳を出すまで成長してもらいたいですね。


ちなみに、馬さんも牧場管理になりました。


セバスから、馬車と馬を買わせてもらいましたので、もう私の物です。


開拓民は皆従業員として雇う形にしました。


きちんと説明して、最初の半年間全て無料。給料に関しては初月から月極支払いです。勿論お休み有ります。

交代制にはなるので、部署ごとに分けシフトをきめて、働いてもらいます。

お給料を支払うに当たって、当然かかる経費も、きちんと払ってもらいます。半年後から。

作業着等は、領で準備しますが、普段着る服に関しては、従業員の給料で賄ってもらいます。

食事も、自炊する方は、食材を買って貰います。

それ以外集団での食事は、一日中3食の食事代を決めて、給料日払いになります。

住居に関しても、私が建てた家は有料での貸し出し、自前で立てるときは、土地のみ貸し出しとの事になりました。


異例だとセバスに言われましたが、私の領は、私の責任の元きちんと生活出来る様にしていきたいので、

妥協しません。

働かない者に、給料は出ません。

働く、働かないは各個人に任せます。


その為生活保障はあえて省きました。病気や怪我は、コリスが私に代わって治しに行くので、医療費がかから

ないですから!



子供達は、半日お勉強を義務にしました。下は、3歳から上は15歳迄

0歳から3歳までのお母さん達には、きちんと育児手当がつきます。

3歳から15歳までの子供に教育手当も出しますので、安心して子育てください。


領外から委託講師を呼びました。3人。人柄重視の人選です。


成人してても勉強がしたい方様に夜間2時間の枠も作りました。彼らには講師の先生にお願いしてます。


自警団も作りました。カーズとその付き人の3人です。最大権力が就いているので悪い事は出来ませんよ。


領が活気付いているとお呼びでない方もいらっしゃいます。

盗賊さんご一行様は、漏れなく、辺境伯爵への引き渡し!

貴族ご一行様は、カーズ率いる最強権力で撃退しています。呼んでもないし、知り合いでもないので、

第三皇子の肩書きで逃げていきますね。


それでも粘るのが貴族!しつこいです。


なので、国王陛下から貰った免罪符を盾に、取り潰すぞと脅します。が、バカは居るのです。


そんな物ある訳ないと、勝手に思い込み押し寄せる。


勝手に私の婚約者を自称する、勝手に私の自称親になる方が後を絶ちません。


皆さん漏れなく縄で縛られ、王家へ返送します。

王家側は大変そうですね。事実確認から罪状迄調べ上げ、対応しなくってはいけませんし、何より取り潰すか

残すかの判断も迫られる訳ですから。


取り潰されたり、降格処分になった方達の親族は、おとなしくしていれば良いのに逆恨みして、再び私の

領にあの手この手で嫌がらせや暗殺者を送って来ますので、返り討ちにしてスポンポンで、辺境伯爵へ

さらしながら連れて行く。


伯爵領から王都へも同じ様に、連れていかれてます。


家の領では一種の娯楽になっているみたいです。



私は、のんびり開拓しながら、海を眺めて暮らしています。




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第一章終了です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


引き続き、第二章を書いていきますので、応援よろしくお願いします。





















       





















 
     



















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