癒しが欲しい(仮題名)

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第二章  成人

15歳になりました。

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私事ですが、子爵から伯爵になりました。そして、成人15歳になりました!


此処まで色々とありましたが、楽しいひと時でした。


何と、貴族義務教育が始まるそうです。(12~20歳迄と幅あり)


貴族であれば絶対最低1年間は授業を受けなくてはいけないそうで今、セバスに習いながら勉強中です。


今まで、通っていなかったのは、面倒だったことと、年齢がまだ、子供とされる年齢だからとの事。


成人しては、そうも言ってられません。


最低限は、領主として頑張らなければ、領民が肩身狭くなるとの事で受験勉強中です。


来週には王都に行って、受験し受かれば入学準備ダメなら来年の受験準備となる予定


ここ数年で変わったのは領民が増え領地も増えました。今は町が5個に、村10個に成り大所帯です。


私は、相変わらず今までの家にいます。


カーズは、王家から領地をもらい侯爵に成り勝手に押しかけ夫(形だけ)をしています。


領地運営は、カーズとセバスを筆頭に任せていますので安心です。


学園は、飛び級ができるとの事で最速で1年で卒業した方もいるとか!


私も、出来ればそれにあやかりたい。


スマホの機能は、バージョンアップして、今では、コリスの他に狐さんと熊さんが派遣されてきます。


相変わらず、どうったら機能かは不明。


たまにみんな居なくなり、代理の小鳥さんが来ます。(コリスさんが消えるときは、決まって、まんまるく

なってからです。)


さて、本題です。


月日が経つのが早い早い、もう、受験日です。


王都に別荘を買いそこからの移動ですが、貴族あるあるで、馬車通学との事。


別荘には今、初代開拓民の数名が教育されセバスに許可を貰ったものだけが、別荘組に派遣されました。

人気が高く、倍率が高かったそうです。


辺境伯爵から、貴族に詳しいメイドが、派遣されてます。(安心してお任せできます。)



私は、別荘(王都邸)を出て学院へ。(歩いても10分くらいなのにな~)


学院へ入る、馬車乗合所は渋滞中此処で降りて歩くとメイド長のサーナに怒られます。


仕方なく順番待ち………。貴族って大変ね!


やっと順番がきました、此処で飛び降りてもいけまっせん!出来るだけ優雅にそして、足元見ずに前を向く。


転んだらどうするのかという問いにもサーナは、その為の従者です。と答えた。


従者がドアを開け、手を差し伸べるので、手を取り馬車から降りる。


地面に到着。ニッコリとサーナに手を軽く振り、校門へ行く。


校門には、受付ができていて、受験者本人しか入れ無い様になっていた。


壮年の茶色の髪おじさんとブロンドをお団子にしたおねい様が、受付をしていた。


「次の方」と言われた為受付に行く。


名前と魔力を登録し、腕にミサンガみたいな紐をつけられる。


「これって何ですか?」

と聞いたら、おねい様が、不正防止と居場所確認のための魔道具との事。


こんな魔道具があったんだねっとチョット楽しくなってきた。


校門を真っ直ぐ進むと正面玄関があり、在校生だろう若い制服を着た子が試験会場まで案内してくれた。


私には、16歳くらいの可愛い水色のふわふわな髪の子が案内してくれた。教室までの道のりで、試験に

受かったら一緒にお茶をする約束までしてしまった。


教室に入ると、受付時に渡された番号に座る様になっていてそこに座った。


周りを見ると、ほんと様々な年齢の人がいた。小学生の様な子供もいれば本当に20歳っと疑いたくなる


おじさん青年もいた。


教室には、20人位が座っていたが、誰も話をしていないので、黙って座り試験開始を待った。


10っ分くらいすると、先生であろう2人のおじさんが教室に入り紙を配る。

みんなに行き渡ったところで、先生が、「これから試験を始めます。途中で退席するとその場で試験終了に

なるので最後まで、頑張って解いてください。では、初め!」


試験は黙々と進んだ。セバスの努力が今此処で発揮された。


テストも無事終わり後は帰るだけというとこで、声をかけられた。


「君、テストどうだった?意外に難しかったよね、せっかく此処であったんだから、一緒に帰ろよ。」


「…………………。」


「家の家伯爵家でさ、今回の試験に絶対受かってこいって親が煩いんだ!」


「だから、折角試験も終わったし、息抜きに付き合ってよ。」


ニコニコ顔の青年は、嬉しそうに懐いてくる。


けど、「申し訳ございませんが、お断りさせて頂きます。」

興味無いんだよね!(ナンパお断り!)


断られると思っていなかったのか、固まっているみたいです。今の内に離れましょう!と教室を出たところ

でまた呼び止められてしまった。


「君!わかって無いね、僕、伯爵家断っていい訳ないでしょ!」

「さ、行くよ!」

自信満々伯爵の息子、どうしようかなと周りを見ると皆そそくさと帰っていた。

助けは無い訳だ!…………。


「めんどくさい!うるさい!近寄るな!」

と言い放ち、淑女に在るまじき速さで逃げ切った。


自信満々だった伯爵息子その場で固まり、動かなかった。


いやーあの手合いはさっさと潰すのが良いんだが、何ぶん今は受験生大人しくしてる方が良いはず。

校門に着き、馬車を探すとサーナが馬車の前で待っていてくれた。


「サーナただいま」


サーナに声を掛け馬車に乗り込む。

馬車が移動する時に外を見ると、さっき教室で絡んできた、伯爵子息?が校門に出て来てキョロキョロし

ているのが見えた。


全くしつこい!


サーナが何かあったのかと尋ねて来たためさっきのやり取りを答えたら、苦い顔になった。


それでも、逃げたのは、正解だと言われたので良かった。


「その手合いには構わないのが一番で御座います。その、自称伯爵子息名乗りもしないとは、教育が成っ

ておりませんね。…‥落ちれば良いのに」

サーナさんダークです。


合格発表は、2日後なのでそれまで自由に過ごした。


王都観光したり買い物したりと、楽しかった。


合格発表の日は、学校に行って確認と手続きをしないといけない為、保護者同伴が当たり前とされ、

校舎に保護者も入れるが、成人しているから良いかと一人で行こうとしたら、何故か、カーズが来て

いて一緒に行く事になった。


結果、合格していました。(パチパチパチ)


私より嬉しいのか、カーズが抱き上げ頬にキスを落とす。


恥ずかしいのでやめてもらいたい。


そして、手続きを終わらせ帰る時、あの、自称伯爵息子が現れた。


「おい!お前!」

「………………」無視一択。カーズの顔が険しくなっている。


「おい、聞こえ無いのか?」


しつこいなー、カーズが、代わりに答えた。

「私の妻に何か?」もろ威嚇してるね。(妻じゃ無いし!)


自称伯爵息子が、困惑してます。


「え?いや、あの、その」

というので、簡単にカーズにご説明。ついでに自称伯爵息子の後ろの方に聞こえる様にね。


「ほー、それはそれは、失礼、私、ルーカス・メネス・カーズと言います。爵位としましては、

侯爵位を賜っております、以後よろしく。」


(俺を知らないのか?バカモンが?)


と言う副音が聞こえそうです。


自称伯爵息子の後ろの方顔色悪いですが大丈夫ですか?


相手に名乗られ、自称伯爵息子、慌てて名乗ろうとしたのを静止させ、後ろの方が出てきて挨拶。


「申し訳ありません。」
後ろの方に前に出て謝る。自称伯爵息子分からずキョトン?


後ろの方、「私、ハロー・ラギーと申します。ハロー伯爵領主で御座います。

      この度は、愚息が、奥様にお声をかけ不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。

      今後この様な事の内容に致します。何卒ご容赦頂ければ幸いです。」

      (子供のした事なので許してください)



子供の教育がなっていない親の対応としては、謝っただけましとしておこう。


私は、カーズにその場を託して手続きに向かうことにした。

自称伯爵息子…自称が取れた。

伯爵息子はオロオロと見ているがこっちに来そうになっている所を、伯爵に捕まっていた。

ちゃんと捕まえて強制してから外に出す事をお勧めします。



他は何もトラブルもなく一週間後に入学となった。

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お読みいただきありがとうございます。

第二部が始まりました。(パチパチパチパチ)

このまま頑張って時間を作って書いていきますので応援よろしくお願いします。

また、この作品を気に入っていただけたら幸いです。










      


     
   




























































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